結婚資金はいくら必要なのか。一般的な費用と今からでも間に合う貯金の方法

結婚を考え始めたとき、まず気になるのは結婚資金ですよね。実際に結婚にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、一般的な結婚資金の内訳を紹介し、必要な費用を把握するお手伝いをします。さらに、今からでも間に合う貯金の方法を解説し、安心して結婚準備を進めるための実践的なアドバイスを提供します。結婚式、新婚旅行、新生活のスタートに向けて、計画的に資金を準備する方法を一緒に学びましょう。

この記事でわかること

  • 結婚式に必要な平均的な費用
  • 結婚式費用を支払うタイミング
  • 結婚資金を貯める方法
  • 結婚後の資産形成方法

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

結婚資金に必要な費用は首都圏で456.9万円

ゼクシィ結婚トレンド調査2023調べによると結婚資金に必要な平均費用は全国で415.7万円となっています。首都圏ですと456.9万円とちょっと高めになります。
首都圏平均の内訳は下記の通りです。

出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏

※「結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用 総額」の算出時に用いた各項目の平均金額を掲載しているが、これは結納・会場費および両家の顔合わせ・会場費については実施した人の、その他の項目については費用の発生した人の平均金額であり、各項目の平均金額の合計は、「結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用 総額」とは一致しない

結婚式(挙式・披露宴)356.3万円

結婚式の挙式と披露宴は合わせて首都圏平均356.3万円となっています。2022年の調査では347.3万円でしたので、増えています。結婚式の費用は呼ぶ人数や引き出物、衣装などによって人それぞれ異なってきます。

ご祝儀や親からの援助で負担を減らすことも可能ですが、先に支払いの負担をしなければならない場合が多いので、一時的に大きな貯金額が出ていくことは知っておきましょう。

婚約(結納式25.6万円・婚約食事会6.9万円)

婚約に関する費用は、結納式25.6万円、婚約食事会6.9万円となっています。親や親族との顔合わせとして、結納式や婚約食事会を開く場合があります。結納式とは日本の伝統的な儀式で、結婚や婚約の成立を確約するためのものです。

最近は結納式を行うことも少なく、両家顔合わせの食事会で済ませる場合もあります。お互いの家と本人たちの相談で決めるようにしましょう。

指輪(婚約指輪43.3万円・結婚指輪2人分30.8万円)

指輪の平均費用は婚約指輪43.3万円・結婚指輪2人分30.8万円となっています。婚約指輪は結婚の証明として男性から女性に贈られるものです。こちらも話し合いで購入しないカップルもいます。その代わりとして結婚指輪にお金をかけるカップルも増えているようです。

新婚旅行(旅費2人分53.4万円・お土産代5.4万円)

新婚旅行の平均費用は旅費2人分53.4万円・お土産代5.4万円となっています。こちらも2022年の調査より増えている結果となっています。旅行は国内か海外かなどで発生する費用は異なります。宿泊日数やホテルのグレードなどによっても変わってくるので、予算と話し合いで決めるようにしましょう。

自己負担額は平均153.6万円

ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)によると、40人台の結婚式で自己負担額は平均153.6万円となっています。こちらも食事の内容やグレードによっては同じ人数でも負担額はまた変わってくると思います。こちらの集計では親からの援助などは入っていませんので、それによってもまた負担額は違ってくるでしょう。

結婚式費用を支払うタイミング

結婚式の費用がだいたいわかった所で次は支払うタイミングが気になるかと思います。
基本的には2回または3回となり、下記のタイミングが多いようです。

  • 本契約の時に5万円〜10万円
  • 式の一週間前に費用の全額
  • 3回の場合式翌日から一週間程度

    一番大きな金額が出ていくタイミングとしては『式の一週間前』の費用です。式の翌日から一週間の間に支払う費用としては、当日発生した追加費用の場合が多いそうです。しかし式場によっては後払いご祝儀払いを導入している所もあるので、費用の工面が近々で難しい場合、そういう式場を探すことも選択肢として持っておくと良いでしょう。

    結婚資金を貯める方法

    結婚を控えたカップルにとって、結婚資金を効率的に貯めることは重要な課題です。具体的な目標金額を設定し、計画的に貯金を進めることで、夢の結婚式や新生活を安心して迎えることができます。誰でもできる方法を下記3つご紹介します。

    • 節約する
    • 先取り貯金をする
    • 副業をする

    節約する

    結婚式の日が決まったら、家計を一旦見直し節約できる所は節約するようにしましょう。改めて見直してみると、今は必要でないことや物にお金を使っているパターンが見えてくることもあります。家計を見直すことにより、貯金額を増やせる可能性がある、結果的に結婚資金を貯められますので、まずは何を節約するか、節約箇所を見極めるために家計の見直しをすることを意識してみてください。

    また結婚資金を貯める短い間に、やめて節約できることなどもある可能性があります。

    先取り貯金をする

    結婚費用を貯める方法として、先取り貯金を取り入れましょう。入った収入から先に毎月貯める金額を別口座に移し残ったお金で生活をします。そうすることにより、確実に貯まっていきます。毎月あまったお金を貯金するとした場合、あまらないかもしれないこともあるかもしれません。そうすると結婚費用の目標金額を貯めるのが難しくなってしまうため、毎月の貯金額を決めて先取りで貯金をしてしまうほうが確実に貯まる確率が上がるのです。

    副業をする

    結婚費用を貯める方法として3つ目は副業をするということです。ここでの副業は、すぐに現金を手に入れられるアルバイトなどがオススメです。仕事が終わったあとなどでスケジュールが大変になるかもしれませんが、長期間ではなくあくまでも一時的に貯金を増やすためとしてやりましょう。
    副業の例を下記に紹介します。

    • ポスティング
    • コンビニ
    • 清掃業務
    • アンケートモニター

    結婚後の資産形成

    結婚式や新婚旅行が終わり、結婚生活が始まると、新たな経済的な責任や目標が生まれます。マイホームの購入子供の教育資金老後の備えなど、長期的な視点での資産形成が重要です。この記事では、結婚後の資産形成方法について下記の2つをお伝えします。結婚生活を経済的に安定させるために一緒に学びましょう。

    • NISA
    • iDeCo

    NISA

    結婚後の資産形成として、NISAを使った積立投資がおすすめです。NISAとは利益に掛けられる税金が0円になる非課税制度になります。結婚費用で一旦貯金が減ってしまった場合、個別株などはリスクが高いため、リスクを低くすることが可能な積立投資を行うと良いでしょう。

    積立投資は投資信託という商品を毎月決まった金額で買うことを指します。

    例えば20年間貯金だけで現金をそのまま貯金した人と、積立投資をして積み上げてきた人の比較をしました。毎月3万円を、年率5%で運用した場合の結果は下記になります。

    現金で貯金を毎月3万円続けた場合、20年後は720万円になりますが、年率5%で運用した場合は1,227万円とその差は約1.7倍になります。NISAの枠で行うと、増えた507万円分には税金が発生しません。本来であれば20.315%の税金が掛けられてしまうので、約100万円ほどは税金でなくなってしまいます。

    どうでしょうか。少し希望が湧きませんか。この積立投資は、期間や毎月の積立金額によって、増える金額は異なります。結婚後の資産形成として、ぜひ取り入れていただくと、安心かと思います。しかしあくまでも投資なので元本保証はありません。その点はご注意ください。

    NISAについて詳しくは下記の記事で解説していますので、よろしければそちらもお読みください。

    【プロが監修】2024年からの新NISAとは?制度の変更点と賢い運用方法を紹介

    iDeCo

    結婚後の資産形成として2つめのおすすめはiDeCoです。iDeCoはNISAと同じく非課税投資枠です。さらに掛け金が全額所得控除になるという点がお得だと考えられます。iDeCoは先程説明した積立投資で資産形成していくもので、基本的には老後資金として捉えられると良いでしょう。なぜなら投資をした資金は60歳になるまで引き出せないからです。掛け金は最低5,000円からで、社会的地位によって人それぞれで最高掛け金額が異なります。

    出典:マネックス証券

    先ほど引き出しが60歳までできないとお伝えしましたが、万が一のときには掛け金は停止することが可能です。NISAはいつでも引き出し可能、iDeCoは60歳まで引き出し不可なので、両方をうまく利用して結婚後の資産形成をしていきましょう。

    まとめ

    結婚資金はいくらかかるのか一般的な平均費用はわかっていただけたでしょうか。結婚後の資産形成としては投資を併用することによって、貯金にプラスαのサポートをもたらします。しかし投資は元本保証はないので、損をできるだけ回避するようにしっかり勉強して行うのが大切です。

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