「今の収入だけで、この先ちょっと不安、、」
「今月少し出費が嵩みそうだから、ちょっとだけでも収入が欲しい」
「今より、もっと収入を上げて、稼いでいきたい!」
このように考えているあなたへ。
お金を稼ぐには「副業」が有効です。
昨今、多様な働き方が注目される中で、副業を始める人や、副業を認める企業がどんどん増えています。
もちろん副業以外にも「今の仕事をたくさん頑張る」や「転職を考える」など、お金を稼ぐために取れる選択肢はあります。
そのような中で「なぜ副業がいいのか」と疑問に思いますよね。
また、いざ副業を始めたい、と思った時に「おすすめの副業が知りたい!」や「実際に副業を始める時に、どんなことに気をつければいい?」という考えも出てくるかと思います。
本記事では、そのような疑問にお答えしていきます。
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
副業が注目されている理由
なぜ、副業が注目されているのでしょうか。
その背景として、政府による「働き方改革」の推進があります。
現在の日本では、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少による人手不足が深刻化しており、長時間労働や正規・非正規間の不公平な処遇などが問題視されてきました。
こういった問題を是正し、一人一人が生産性高く働けるような環境を作るため、「働き方改革関連法」が制定され、働き方改革がスタートしました。
この働き方改革の実現のため、政府は以下の3つの達成すべき項目(3つの柱)を掲げています。
- 労働時間の是正
- 正規、非正規間の格差解消
- 多様で柔軟な働き方の実現
このうちの「多様で柔軟な働き方の実現」の中で、さまざまにある項目の一つとして「副業」が盛り込まれたことで、労働者、企業ともに注目するところとなっています。
出典:厚生労働省「働き方改革実行計画」
他にも項目がある中で、副業が特に注目されたポイントとしては、「企業側にも労働者側にも、メリットがある」とされるためです。
具体的には以下のような内容です。
【企業側のメリット】
・スキルを持った優秀な人材を獲得できる
・社員のスキルアップを促せる
【労働者側のメリット】
・自立的にキャリアを形成できる
・収入を増やせる
・収入が途絶えるリスク抑えて好きなことに挑戦できる
以上の背景・理由から、副業に取り組む人や、副業を解禁する企業が増え、より注目度が高まっています。
ジャンル別おすすめ副業
前章で「なぜ副業が注目されているか」をお伝えしました。
それを受けて、副業に興味を持った方もいるかと思います。
しかし、ここで
「副業にはどのようなものがあるの?」
「初心者でも始められるものはある?」
「スキマ時間しかなくても取り組める?」
という考えが出てくるのではないでしょうか。
確かに副業と一言にいっても、調べてみると種類や内容がたくさんあるので、結局何がいいのか、迷いがちになってしまいますよね。
数ある副業の中から選ぶポイントとして
・自分の興味、関心がある仕事か
・本業や趣味など培ったスキルを活かせるか
・時間的に取り組むことが可能か
の要素を考えてみると、自分に合ったものを選びやすいです。
ですが「そうは言っても、迷ってしまう」という方もいると思います。
そこで、こちらでは以下の2つのジャンルに大きく分けて、おすすめの副業をご紹介します。
初心者でも始めやすい副業
- 特定のスキルや資格を活かせる副業
上記の中で、在宅でできるもの、などもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
2-1. 初心者でも始めやすい副業
「特別なスキルはないけど、お金を稼ぐために副業を始めたい」という副業初心者の人には、以下の副業がおすすめです。
<在宅でも可能な副業>
・データ入力
・ブログ・アフィリエイト
・アンケート・商品モニター
・投資
<自宅外で行う>
・デリバリー
・イベントスタッフ
・せどり (在宅でも可能)
一つずつ簡単に解説していきます。
<在宅でも可能な副業>
データ入力
紙の書類や音声、画像などの情報を、一定の形式で入力、チェック、保管などを行う仕事です。
基本的なパソコンスキルや、タイピングスキルがあれば在宅で取り組めるので、初心者におすすめ。
ブログ・アフィリエイト
ブログを立ち上げて運営し、商品紹介などを行ったり、広告を載せて収益を得る仕事です。
web環境さえあればどこでも始められるので、初心者にお勧めです。
慣れてくれば「少ない稼働時間でも一定の収入を得る」ということも可能ですが、収益化するまでに時間がかかったり、webの知識が少し必要となる面があります。
アンケート・商品モニター
企業から依頼されたアンケートへの回答や、商品へのレビューを行う仕事です。
特段スキルは不要なので、特に手軽に始めることができます。また、スマートフォンだけの作業でスキマ時間でもできるものも多いので、忙しい方にもお勧めです。
ですが、単価は低めなので、大きく稼ぐことは少し難しいと言えます。
投資
副業として、個別株や投資信託などで運用を行います。
多くの場合、企業で規定しているところの「副業」には当たらないため、誰でも始めやすいです。投資するための資金はかかりますが、100円など少額から始めることも可能です。
知識を持たず、なんとなく運用してしまうと利益を出すのは難しいですが、勉強して、正しい知識を得た上で、適切に運用ができれば、短期間で大きな利益を狙うこともできます。
正しい投資の知識を学びたい方には、私たちが運営するGFSの投資の達人講座を受けてみるのもおすすめです。
<自宅外で行う副業>
デリバリー
Uber EatsやAmazonの商品配達など、顧客が購入した商品を配達する仕事です。
コロナ禍での巣篭もり需要で浸透し、現在でも単身世帯や共働き世帯の増加により、募集の需要も大きいので、比較的始めやすいと言えます。自動車やバイクの運転資格、技術が必要な場合があるのと、体力が必要なので、その点に自信がある方にはおすすめです。
イベントスタッフ
各種イベントの設営・撤収、受付・案内、グッズ販売、警備など、運営をサポートする仕事です。
最近では市場規模も拡大している「推し活ブーム」の影響で関連イベントが増えるなど、こちらも人手募集の需要は大きいです。1日の拘束時間は長めですが「本業の休日に働きたい!」という人におすすめです。
せどり
ネット通販やリサイクルショップなどで商品を安く買い、相場の価格で販売する仕事です。
特別なスキルは不要で、自分のペースで始めることができるので、初心者にお勧めです。
リサイクルショップなど、店舗に直接足を運んで仕入れることも多いですが、仕入れから販売まで全てネット上で完結させることも可能なので、在宅でも可能な副業でもあります
始めるにあたって、最初に仕入れ費用がかかることや、売れなかった時の在庫リスク、梱包や発送の手間があるので、その点は注意が必要です。
2-2. 特定のスキルや資格を活かせる副業
本業や趣味などで培ったスキルや資格がある、という人には、以下の副業がお勧めです。
- Webライティング
- プログラミング
- Webデザイン・グラフィックデザイン
- 動画編集
- ハンドメイド販売
これらは、初心者でも始められないことはないですが、専門的なスキルや経験を持っていると初心者と差別化されるので、2-1で紹介したものよりも稼ぎやすいと言えます。
改めて、一つずつ解説してきます
Webライティング
Webサイトに掲載される記事やコンテンツを作成する仕事です。
ブログ記事やコラム記事、商品説明文、SEO記事など、様々な種類の文章の執筆をします。未経験の初心者でも始めることは可能ですが、稼ぐにはライティングスキルやSEO知識が必要となってくるので、経験者にお勧めです。
また、例えば「宅建の資格を保有しているので、不動産業界のライティングに強い」や「医療業務に◯年従事していたので、医療系の記事作成が得意」など、専門分野を持っている人の方がライティング単価も上がりやすいので、その意味でも経験者の方が稼ぎやすい副業と言えます。
プログラミング
プログラミング言語を用いて、システムやソフトウェア、アプリなどを開発する仕事です。
常に需要がある分野で、単価も高いものが多く、稼ぎたい人に向いています。
しかし、一定のプログラミングスキルが必要なことや、案件によっては、かなり時間を取られることもあるので、注意が必要です。
Webデザイン・グラフィックデザイン
グラフィックデザインは、ポスター、雑誌、広告などの印刷媒体のデザインをする仕事で、Webデザインは、ホームページなどのWebサイトの構成、デザインを行う仕事です。
どちらも、専用のソフトを使った、文字や写真の加工、イラストや図の作成といったスキルが必要なので、初心者にはハードルが高く、経験がある人におすすめです。
動画編集
YouTubeやSNSなど向けの動画を制作・編集する仕事です。
近年、商品やサービスのPRに動画広告を採用したり、企業の研修でも動画教材が使用される等、動画コンテンツはかなり需要がある業界です。
動画編集スキルはもちろん、編集ソフトや編集の不可負荷に耐えられる高機能のパソコンの準備など、初期費用もかかるため、経験者やすでに編集環境が整っている人におすすめです。
ハンドメイド販売
アクセサリーや刺繍などを自分で手作りし、オリジナルの作品を販売する仕事です。
イベントなどで出店したり、フリマアプリなどを利用しての出品もできるので、初心者でも取り組みはできますが、ある程度の売り上げを上げるためには、一定のハンドメイドスキルが必要です。
「趣味でハンドメイド作品をよく作っている」という方など、経験のある方にお勧めです。
副業を始めるに当たっての注意点
2章ではおすすめの副業についてご紹介してきましたが、自分に合いそうな副業は探せましたか。
もしピンときたものがあれば、ぜひ始めてみていただきたいところですが、ここで、副業を始めるにあたって、注意すべきことをお伝えしておきます。
具体的には以下の3点です。
- 本業の勤務先に、副業の可・不可を確認する
- 健康や時間の管理をしっかり行う
- 税制や社会保険制度を確認
一つずつ説明していきます。
3-1. 本業の勤務先に、副業の可・不可を確認する
1つ目は、本業の勤務先に副業OKかを必ず確認することです。
働き方改革の推進で、副業を解禁する企業が増えてきたとはいえ、会社によっては就労規則で「副業禁止」と決められているところも少なくありません。
また、OKとされていても、副業に従事していい時間や職種などが制限されている場合もあります。
これらを確認せずに副業を始めてしまい、本業の会社の社会的信頼を傷つけるような状況を招いたり、あなた自身も会社から信用を失うようなことになってしまうのは、好ましくありません。
こうしたトラブルが発生しないよう、事前に本業の勤務先への確認は必ず行うようにしましょう。
3-2. 健康や時間の管理をしっかり行う
2つ目は自分の健康管理や時間管理についてです。
副業をする場合、本業以外の時間を使うこととなります。
つまり、これまで余暇や休息のために使っていた時間を副業という仕事に割くこととなるので、全体の就労時間は必然的に長くなります。
もし本業だけであれば、会社が時間や仕事量を調整・管理してくれますが、副業に関しては自分で全て管理しなければなりません。副業にたくさん取り組むことで収入は上げられるかもしれませんが、その分、長時間労働となり、疲労やストレスも溜まってしまいます。
そうなってしまったら本業にも悪影響です。
副業の負担が大きくならないよう、健康管理や働く時間の管理を、自分で徹底して行うようにしましょう。
3-3. 税制や社会保険制度を確認
3つ目は、税制や社会保険制度を確認しておくことです。
例えば税制については、本業以外の所得がある場合、自治体への住民税の申告が必要となりますし、その所得が20万円を超える場合は、税務署への確定申告を行う必要も出てきます。
この場合の「所得」についても、副業先からどんな名目で支払われているかで計算が異なるので、所得の種類や申告手続きなどについて、事前に確認しておきましょう。
また、社会保険についても、副業先で業務委託などで勤務する場合は問題ありませんが、雇用という形で勤務する場合、副業先でも社会保険の加入義務が発生してしまうことがあります。その場合は、「二以上事業所勤務者」に関する届け出を自分で行う必要があります。
手続きが漏れてしまうと、社会保険料が多めに天引きされてしまったり、健康保険や年金の給付が受けられなくなる場合があります。
副業先の雇用形態や社会保険の加入有無、所得の取り扱いなど、トラブルとならないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
最後に、これまでのことをまとめていきます。
1.副業が注目されている理由
背景としては、政府による「働き方改革」の推進。
改革の達成項目の一つ「多様で柔軟な働き方の実現」の中で、副業が盛り込まれ、以下のメリットもあることから注目が集まった。
【企業側のメリット】
・スキルを持った優秀な人材を獲得できる
・社員のスキルアップを促せる
【労働者側のメリット】
・自立的にキャリアを形成できる
・収入を増やせる
・収入が途絶えるリスク抑えて好きなことに挑戦できる
2.ジャンル別おすすめ副業
副業を選ぶポイントは次の3点
・自分の興味、関心がある仕事か
・本業や趣味など培ったスキルを活かせるか
・時間的に取り組むことが可能か
迷う方は以下を参考に。
2-1初心者でも始めやすい副業
「特別なスキルはないけど、お金を稼ぐために副業を始めたい」という副業初心者の人には、以下の副業がおすすめ。
<在宅でも可能な副業>
・データ入力
・ブログ・アフィリエイト
・アンケート・商品モニター
・投資
<自宅外で行う>
・デリバリー
・イベントスタッフ
・せどり (在宅でも可能)
2-2 特定のスキルや資格を活かせる副業
本業や趣味などで培ったスキルや資格がある、という人には、以下の副業がおすすめ。
- Webライティング
- プログラミング
- Webデザイン・グラフィックデザイン
- 動画編集
- ハンドメイド販売
3.副業を始めるに当たっての注意点
副業を始めるにあたって、注意すべきは以下の3点。
3-1本業の勤務先に、副業の可・不可を確認する
会社によっては副業禁止であることや、副業OKでも時間や職種などが制限されている場合がある。
確認せず副業に従事し、本業の会社や自分自身の信用を失うことがないように、事前に確認しておく。
3-2 健康や時間の管理をしっかり行う
副業に関しては、時間や仕事量の調整・管理は全て自分次第。
無理をして健康を害したり、本業に影響が出ないよう、自己管理を徹底しておく。
3-3 税制や社会保険制度を確認
副業を始めたことによる、税の申告漏れや、社会保険の未手続きなどでトラブルになることがないよう、本業以外の所得がある場合の税申告や、副業の所得の種類、副業先での社会保険の取り扱いなどを事前に確認、把握しておく。
いかがでしたか?
お金を稼ぐために副業を始めようか考えていた方へ、本記事内容が参考になりましたら幸いです。
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