物価高にして賞与なし。さらには給与も水準以下。生きていく上で、給与だけでは心許ないという方は少なくないでしょう。
さらに、貯金するのも難しい中で、老後の蓄えやライフイベントへの備えなど叶うはずもなく、一体どうしたら良いものか?と、頭を抱えている方々に朗報です。
実を言うと、お金を増やすのはさほど難しいことではありません。ほんの少し工夫をするだけで、簡単に結果が出ると思います。そこで今回は、至極真っ当な方法でお金を増やすにはどうすれば良いか? について紹介していきます。
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監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
お金の増やし方①仕事で増やす
まずは単純に、仕事でお金を増やす方法から紹介していきます。会社勤めをしている方は、収入の全てが給与であるケースが主です。
しかし、満足な額を貰えていない場合や、結婚や出産など、収入を増やさなければならない理由を持っている方などは、何とかして所得を増やしたいと考えると思います、そこでプラスαの収入を得るために『仕事を増やす・変える・努力する』という手段を講じてみてはいかがでしょうか?
副業を始める
仕事を変えるのは嫌だし、収入増も見込めない。でも、何とかして所得を増やしたいという方におすすめなのがズバリ「副業」です。とは言え、副業は敷居が高くて中々手を出しずらいという方も多いと思いますし、何より時間がないという問題を抱えている方もいるでしょう。
そこでおすすめなのが「ブログ」です。趣味のことやお仕事のことなど、ご自身が書ける内容なら何でも良いと思います。ただし、どれだけ稼げるのかは集客の程にもよるため、月に得られる目安は1000円〜10万円程度と極端です。毎日書く手間と毎月かかるサーバー代(1000円程度)さえ受け入れられるなら、仕事というより趣味に近い感覚でお金を稼ぐことができるでしょう。
もちろん、普段の仕事を副業に活かすことも可能で、例えばエンジニアは高額案件が多く、毎月見込める収入は10〜50万円と非常に高いですし、やや先行投資が必要になりますが、コインパーキング経営は毎月コンスタントに1〜10万円程度の収入が見込めます。
知識やスキルがなくても、安定的な収入を得られる副業は他にも数多くあるので、興味のある方はぜひ調べてみるべきです。
≫お金を稼ぐには副業が有効!おすすめの副業や選ぶ時のポイントを解説
昇給を目指す
できるならとっくにやっているという声も聞こえてきそうですが、所得アップさせる方法として最も身近なのが昇給だと思います。それに、昇給のシステムは会社によって異なるものです。そこで一般的に昇給を目指す際にやるべきことを4つ紹介します。
⚫︎勤め先の昇給システムを理解する
⚫︎資格を取得して手当の獲得や出世を目論む
⚫︎ガムシャラに働いて成果を出す
⚫︎上司と徹底交渉する
ちなみに、資格に関しては取得するメリットがあるかどうかは勤務先次第なので、きちんと勤め先の昇給システムや福利厚生について調べた上で取るか否かを決めましょう。ただしこの「昇給を目指す」という手段はかなり難易度が高いと言っても良いと思います。
何せ、それまで中々思うように行かなかったからこその「お金を増やしたい」ですから、一朝一夕に叶うことではないでしょう。ある程度の時間をかけ、じっくりと向き合う必要がある手段と言えます。
転職する
自分は安く見積もられている。そう思ったら、昇給や副業を考えるよりも「転職」を考えるべきです。何せ昨今では、転職エージェントサービスが活発化しており、転職希望者と企業の間に立ってマッチングをサポートしてくれるので、希望通りの転職が叶う確率がかつてよりも高まっています。
しかも料金がかからないケースがほとんどなので、時間とお金をかけることなく、効率の良い転職活動が叶うのです。まずはご自身のキャリアと適正額を調べ、市場価値を把握してから転職活動に臨みましょう。ちなみに、転職することで現年収の105〜110%程度は平均的に上がると言われています。
お金の増やし方②投資で増やす
仕事で増やすのは不可能! とさじを投げた方におすすめなのが「投資」です。ただし、投資を始めるにはそれなりの「資金」を要するため、どうしても投資でお金を増やしたいと考えるなら、まず家計を見直すなどして投資資金を捻出することからはじめましょう。では、投資を使ってお金を増やすには、どういった手段が良いのか? 投資初心者のケースとしていくつか紹介していきます。
NISA・iDeCoを利用する
ニュースを見ていればよく聞く言葉かもしれませんが、NISAとiDeCoは、どちらも「サービス」の名称であり、「NISA」は利益が非課税になる制度で、iDeCoは高い節税効果を得ながら投資の利益も獲得できるという優れたサービスになります。簡単に特徴を紹介すると・・・
⚫︎NISAとは?
一般的に投資で得た利益には20%課税されますが、NISA口座を使って投資をすることで、得た利益は課税されず、そのまま受け取ることができます。そのため、昨今では老後資金を蓄える手段として、はたまたお子様の教育資金を積み立てる手段として広く活用されているのです。ちなみに、NISAでは株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(上場不動産投資信託)などを購入・運用することができます。
⚫︎iDeCoとは?
簡単にいうと「年金制度」であり、自身で掛け金を使って運用していきます。得た利益は60歳を超えてから受け取ることができますが、貯蓄に特化したサービスであるため、60歳以前に利益を受け取ることはできません。ちなみにiDeCoで運用できる商品は全部で35種。元本確保型の保険や投資信託などになっており、不動産をはじめ、金融先物や商品先物は運用商品として認められていません。
上記の制度を利用して投資をすることで、通常の証券口座で金融商品を運用するよりもお得かつ有利です。もちろん、ある程度の知識は必要なので、学ぶ時間も加味して考えるべきです。
≫NISAとは?初心者にも分かりやすく徹底解説|仕組み〜始め方
不動産投資を始める
いわゆる金融商品の運用は苦手という方におすすめなのは「不動産投資」です。簡単に言うと、アパートやマンションなどの物件を自身で購入し、他者に貸すことで家賃収入を得るという投資手段です。
入居者がそこに定着すれば安定的な収益が見込めます。しかし、そもそも物件を購入する費用がかかる点と、維持・管理にもそこそこの費用を要してしまう点が大きなリスクになってしまうため、あくまで資金力がある方や、自宅以外の物件を持っている方に向いた手段と言えるでしょう。
≫不動産投資はいくらからできる?必要な最低費用のリアルを徹底解説!
お金の増やし方③節約で増やす
今回紹介した中でも、かなり手を出しやすい手段なのが「節約」です。何せ元手・知識は要らず、必要なのは家計を見直す時間的な余裕と、無駄を見極めて省く潔さだけになります。しかし、これまで節約を意識してこなかった方にとっては、中々難しい手段と言えるでしょう。そこでここでは、具体的に節約する方法についてまとめてみました。欲しいものはとりあえず購入してしまうので、家の中が物で溢れているなんて方にはぜひ実践してみてもらいたい手段です。
家計簿をつける
まずやるべきことは「家計簿をつける」です。そもそも収入と支出を正確に把握していないと、節約しようにも見当がつきません。しかし、家計簿をつける行為というのは、思った以上に面倒です。レシートを見ながら表をまとめて日々の消費を細かく記録し、最終的にそれらから無駄を見つけなければなりません。
そこでおすすめなのが「家計簿アプリの利用」です。最近では無料のものも増えており、かつレシートを撮影するだけで計算してくれるものもあるなど、利便性の高いアプリをお得に利用することができます。もちろん手書きの家計簿を付けるのも悪くありませんが、タイパを気にするなら、そういったアプリを探して使ってみるのが良いでしょう。
≫アプリは必須!? 貯金を成功させるコツとは?
不用品を処分する
昨今では、不用品は捨てるものではなく、売ってお金に換えるものという認識を持っている方が増えています。何せスマホやタブレットさえあれば、アプリ上で簡単に商品を売買できる時代ですから、昔のようにリサイクルショップまで運び、値段がつかないものは持って帰って粗大ゴミに出すという手間もかかりません。
お持ちの不用品が売れるかどうかは出品してみなければわからないケースが多く、一般的に見れば不要な物でも、誰かにとっては喉から手が出るほど欲しい物だったりします。何より、そういった不用品がびっくりするくらい高値で売れたなんて事例も数えきれないほどあるため、どんなに古い物でも、はたまた傷が多い物だとしても、ダメ元で一度出品してみるクセをつけるべきです。
保険を見直す
保険商品は年齢ごとに保証内容が変わるものが多く、プランによっては無駄な費用を払い続けているなんてこともあります。もちろん、保険は入ったらそのままというわけではなく、例えば定期型の医療保険の場合は、5年ないし10年ごとに契約の更新が行われるのが一般的です。
そのタイミングで無駄なオプションを省き、少しでも負担を軽くすることで、月々の費用を圧縮できます。例え微々たる差額だったとしても、数ヶ月・数年単位で嵩んでいくと、大きな額になるものです。何年も見直しをしていないという方は、この機会にぜひ一度再考してみてはいかがでしょうか?
ポイ活をする
節約というカテゴリに入れて良いかどうかわかりませんが、昨今では買い物に使える様々なポイントが世の中に溢れています。例えば楽天で提供している「楽天ポイント」や、携帯キャリアであるdocomoの「dポイント」などが代表的です。そしてそれらは買い物をするなどの条件を満たすことで獲得することができます。
そしてそれらは店舗によって買い物に利用することが可能。つまり、現金代わりにそれらを使うことで節約ができるという訳です。中にはそれらポイントを得るためにカードを発行するなどのサービスを積極的に活用する方が多く、物価高の昨今においては非常に有効な節約手段として広く認知されています。
お金が増えない悪しき習慣を根絶させる
副業や投資を使ってお金を増やすのは非常に有効な手段だと言えますが、それと並行してやるべきなのは「無駄を根絶させること」なのではないか? と断言します。
例えば、近年頻繁に増税されているタバコは、無駄の代名詞と言っても過言ではなく、1箱平均600円する物を毎日消費したとして、年間でかかる費用は何と驚きの21万円です。
無論、嗜好品ですから趣味にお金を使うのと近い感覚だと思いますが、健康面も考慮すると、辞めて損など一つもありません。またタバコだけでなく、ギャンブルや衝動買いにも同じことが言えます。一体年間でどのくらい無駄なお金を落としているのか? 最終章で紹介した節約術を講じ、極力お金を使わない努力をすることが、お金を増やす第一歩と言えます。
≫お金が貯まらない理由と対策|節約術から収入アップ方法まで徹底解
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