
株で絶対覚えておいた方がいいPER/PBR/ROEの関係性
この3つが分からない人は一生勝てません。
――「なんとなく指標」から卒業するための完全ガイド

株式投資を始めると、ほぼ100%の確率で出てくる言葉があります。
PERが低い=割安。
PBRが1倍以下=お買い得。
ROEが高い=優良企業。
もしあなたが、こんな理解のまま株を買っているなら――
かなり危険です。
実はPER・PBR・ROEは、それぞれ単独で見る指標ではありません。
**3つは必ずセットで見るべき「関係性のある数字」**であり、この関係を理解していないと、
・「割安だと思って買ったのに株価が上がらない」
・「優良企業なのにずっと含み損」
・「なぜ下がるのか理由が分からない」
という“初心者あるあるの失敗”を何度も繰り返すことになります。
本記事では、会計や金融の専門知識がなくても理解できるように、
PER・PBR・ROEの意味 → 数式 → 実務での使い方 → よくある勘違いまでを徹底的に噛み砕いて解説します。
数字に振り回される投資から、「根拠を持って判断できる投資」へ。
その第一歩を、ここから始めてください。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
そもそもPER・PBR・ROEとは何者なのか?
まずは超ざっくり全体像から。
指標 | 一言でいうと |
|---|---|
PER | 利益に対して株価が高いか安いか |
PBR | 会社の資産に対して株価が高いか安いか |
ROE | 会社がどれだけ効率よく稼いでいるか |
ここで重要なのは、
PERとPBRは「株価を見る指標」
ROEは「会社の稼ぐ力を見る指標」
という役割の違いです。
この役割分担を理解しないまま数字だけ追うと、
「割安そうに見えて地雷株」を踏み抜くことになります。
指標を理解しても、独学だと「使い方」を間違える人が後を絶ちません。
・どの業界でPERをどう見るのか
・ROEは何%あれば合格なのか
・PBR1倍割れは本当に割安なのかこうした判断基準は、体系的に学ばないと身につかない部分です。
PER(株価収益率)を正しく理解する
PERとは何か?
PER(Price Earnings Ratio)とは、
株価が、その会社の利益の何年分まで買われているか
を表す指標です。
計算式はこうです。
PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)たとえば、
株価:1,000円
EPS:100円
この場合、
PER = 1,000 ÷ 100 = 10倍つまり、
「今の利益が今後も続くと仮定した場合、10年分の利益を先払いして株を買っている」
という意味になります。
PERが低い=割安、は半分正解で半分間違い
よくある説明はこうです。
PERが低い → 割安
PERが高い → 割高
これは教科書的には正しいですが、
実務ではかなり危険な考え方です。
なぜなら、PERは
利益が一時的に増えても下がる
利益が一時的に減っても上がる
という**「利益のブレ」に極端に弱い指標**だからです。
典型的な罠
業績ピークでPERが異常に低い
一時赤字でPERが跳ね上がる
これを理解せずに、
「PER5倍!?超割安じゃん!」
と飛びつくと、
翌年業績が落ちて株価も一緒に沈む、という事故が起きます。
PERは「成長率」とセットで見る
PERで本当に見るべきなのは、
この利益は、これからも伸びるのか?
という一点です。
成長企業 → PERは高くなりやすい
成熟・衰退企業 → PERは低くなりやすい
つまり、
PER10倍でも成長ゼロなら割高
PER30倍でも年20%成長なら割安
ということは普通に起こります。
ここで次の指標、ROEが効いてきます。
ROE(自己資本利益率)は「会社の実力」を表す
ROEとは何か?
ROE(Return on Equity)は、
株主が出したお金を使って、どれだけ利益を生み出しているか
を示す指標です。
計算式はこうです。
ROE = 純利益 ÷ 自己資本超シンプルに言えば、
ROE10% → 100万円預けて年10万円稼ぐ会社
ROE20% → 100万円預けて年20万円稼ぐ会社
なぜROEが重要なのか?
ROEは、
経営のうまさ
ビジネスモデルの強さ
資本効率の良さ
を一発で表します。
だからプロ投資家は口を揃えて言います。
「PERを見る前にROEを見ろ」
ROEの目安
一般的な目安は以下です。
ROE | 評価 |
|---|---|
5%未満 | 要注意 |
8〜10% | 平均的 |
15%以上 | 優秀 |
20%以上 | 超優良 |
ただし、
ROEが高ければ何でもOKではありません。
ここでPBRとの関係が重要になります。
PBR(株価純資産倍率)は「評価の土台」
PBRとは何か?
PBR(Price Book-value Ratio)とは、
会社の純資産に対して、株価が何倍で評価されているか
を表す指標です。
計算式はこうです。
PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)PBR1倍とは、
「会社を解散して資産を全部売った価値と、株価が同じ」
という状態です。
PBR1倍割れ=お宝株、は本当か?
よく聞くフレーズです。
「PBR1倍割れは割安」
これも半分正解で半分間違い。
なぜPBR1倍割れが放置されるのか?
理由はシンプルです。
資産はある
でも稼げていない
つまり、
「お金はあるけど、増やせない会社」
こういう企業は、
市場から低評価を受け続けます。
・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・海外投資にも興味がある YES or NO
・投資の知識をつけて利益を最大化したい YES or NO
PER・PBR・ROEはこうつながっている
ここがこの記事の核心です。
実はこの3つ、
数式レベルで完全につながっています。
PER = PBR ÷ ROE
これを知らないと、
指標は「暗記ゲー」になります。
この式が意味すること
この式を日本語にするとこうです。
株価の割安・割高(PER)は、
会社の稼ぐ力(ROE)と、
資産に対する評価(PBR)で決まる
つまり、
ROEが高い会社 → 高PBRが許される
ROEが低い会社 → 低PBRでも当然
具体例で理解する
会社A(優良企業)
ROE:20%
PBR:4倍
PER = 4 ÷ 0.20 = 20倍→ 高PERだが妥当
会社B(微妙企業)
ROE:5%
PBR:1倍
PER = 1 ÷ 0.05 = 20倍→ 同じPER20倍でも中身は別物
PERだけ見ていたら、両社は同じに見えます。
初心者が必ず踏む「3つの罠」
罠① PERだけで割安判断する
業績ピーク
一時的な特需
これでPERが低くなっているケースは非常に多いです。
罠② PBR1倍割れを信仰する
ROEが低い
成長戦略がない
こういう会社は、
10年PBR1倍割れのままということも珍しくありません。
罠③ ROEが高い理由を見ない
ROEは、
本業が強い
借金を増やしている
この2パターンで高くなります。
後者は危険信号です。
実践的な使い方:初心者はこの順番で見ろ
① ROEを見る
→ そもそも稼げる会社か?
② PBRを見る
→ その稼ぐ力に対して、評価は高すぎないか?
③ PERを見る
→ 成長期待を織り込みすぎていないか?
この順番を守るだけで、
地雷株を踏む確率は激減します。
まとめ:3つの指標は「会話」している
PER・PBR・ROEは、
それぞれ独立した数字ではありません。
ROE=会社の実力
PBR=市場の評価
PER=その結果としての株価収益率
この関係性が見えるようになると、
「なぜこの株は高いのか」
「なぜこの株は安いままなのか」
が、感覚ではなく理屈で説明できるようになります。
そしてそれが、
長期で勝ち続ける投資家の最低条件です。
株式投資で結果が出る人と、ずっと負け続ける人の差は才能ではありません。
「数字を理解しているかどうか」、それだけです。
PER・PBR・ROEの関係性が分かった今、
あなたはもう「雰囲気で株を買う側」ではありません。
あとは一歩踏み出すだけです。
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