学生が初めて開設するのにおすすめの銀行口座とは?

アルバイトを決めたら、次は銀行口座の開設です。はじめて自分の口座を持つという方にとっては、できるだけ条件が良いところを選びたいところ。しかし今やメガバンクだけでなく、ネット銀行の数が日々増えているため、一体どこの銀行で口座を開けば良いのか悩ましいと思います。

そこで今回は「学生が初めて口座を開くならどんな銀行が良いのか?」について調べた結果をまとめました。

利便性が高いのはもちろん、かゆいところに手が届く秀逸したサービスを提供している金融機関は一体どこなのでしょうか? 

※本記事の情報は、2024年7月22日時点の内容です。詳しくは、銀行HPでご確認ください

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監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

学生が口座を開設する際に重視するポイントとは?

一般的な基準は「利便性」「手数料」そして高額を預ける場合は金利を気にする方もいるでしょう。では学生の場合、一体どんな点を重視して金融機関を決めるべきなのでしょうか?

①手数料の安さで比較

やはり欠かせないのは「手数料」です。時間外に取り引きをする場合、いくらか手数料がかかってしまうのが一般的だと思いますが、実は金融機関によってはかなり安く、もしくは無料で取り引きできるところも増えています。

例えば「ソニー銀行」の場合、預け入れの金額に関係なく、預け入れ・カードローンの返済・残高照会については回数に上限なく無料で手続きすることができ、引き出し・カードローンの借り入れは月4回まで無料(月5回目以降は110円/回)になるというサービスを展開。

学生の場合、引き出しと預け入れを利用するケースが多いと思いますが、一般的には9時〜18時までは無料で取り引きできるものの、時間外になると110〜330円程度の手数料を取るところが多く、回数が嵩むとかかる手数料の総額もそれなりになるものです。夕方以降に手続きするケースの多い学生なら、少しでも手数料が安いところ、できれば無料の金融機関を選ぶのがベストだと言えます。

②利用できる場所の多さ(利便性)

手数料の安さについで重視すべきは「店舗数の多さ」ではないでしょうか? ただし、多くの金融機関のキャッシュカードが使えるATMだと手数料がかかってしまうケースが多いので、ここではあくまで「店舗数」とさせていただきます。では、国内の金融機関において、店舗数が多いのはどこなのか? 上位5位まで調べてみたところ・・・

1位 ゆうちょ銀行【50,229】

2位 セブン銀行【24,817】

3位 ローソン銀行【13,421】

4位 イーネット銀行【12,294】

5位 みずほ銀行【8,549】

※2023年4月時点での数値です

以上になります。

驚くのは、国内における三大メガバンクに数えられる三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の中で、店舗数ベスト5に入っているのが5位のみずほ銀行のみという点です。

ゆうちょ銀行はさておき、セブン銀行やローソン銀行などは新進気鋭の存在であり、コンビニという土壌を上手く利用し、短期間でシェアを伸ばしています。生活圏内にある金融機関を優先するなら、セブンイレブンやローソンといったコンビニはどの銀行よりもアドバンテージがあり、かつ利便性の高さも言うまでもないでしょう。

③一応金利もチェックしておく

ご存知の方も多いのではないでしょうか? と思いますが、普通預金の金利は「かなり低い」のが一般的です。それも、ほとんど無いに等しいといっても過言ではないレベルであり『年0.001%』に設定しているケースが主。

ただし昨今、ネット銀行の中には高金利をウリにしているところが増えており、例えば「あおぞら銀行」の普通預金の金利は0.2%と高水準を誇っており、さらに「auじぶん銀行」の場合、通常金利は0.03%なのですが、同社の金融サービスと連携することで金利が0.2%に上がります。貯蓄をしながら普段使いする口座を探している場合は、それら2行のように高金利のサービスを提供しているところを選ぶべきです。

便利なサービスが満載!おすすめ銀行5選

とにかく選択肢が多すぎて、一体どこを選べばよいかわからない。そこで同章では、おすすめできる人気の銀行を厳選して5つピックアップしてみました。学生の方が重視するであろう手数料についても明記しているので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみて下さい。

①楽天銀行

ネット銀行の中でも指折りのユーザー数を誇るのが楽天銀行。特徴は何と言ってもメリットの多さに他ならず、条件によって異なるものの、月に最大7回まで手数料が無料になる点、さらに全国で10万台の提携ATMが設置されているため、使えるATMを探し回る手間がありません。さらに金利の高さもウリの一つであり、楽天証券・楽天カードとの連携によって最大5倍の金利優遇を得ることができるのです。尚、手数料・金利の詳細は以下の図の通りになります。

(引用元:楽天銀行

②auじぶん銀行

大手携帯キャリアであるauが運営する銀行。こちらも楽天銀行同様、実店舗を持たないネット銀行で、auユーザーが得られる恩恵の厚さはもちろん、引き出し・振り込み手数料が月に最大で15回も無料になる点がメリットと言えます。リアルな意見として散見したのは「・入出金があった時にメールで知らせてくれる機能が無料なのが嬉しい」「同行同士なら24時間リアルタイムで入金が反映されるのが使える」「auユーザーだとEdy利用でauポイントたまる」といったコメントがあったことからも、非常にメリットの多い銀行として広く支持されていることがわかります。同行の手数料・金利については以下の通りです。

(引用元:auじぶん銀行

③UI銀行

中々聞き慣れない銀行かもしれませんが、メリットが多いネット銀行として、昨今話題になっています。具体的なメリットは・・・・

・預金金利が比較的高い

・スマホから口座開設できる

・ステージに応じて振込手数料や出金手数料が無料になる

・アプリ上で申し込みが完了する

・キャッシュカードが任意で申し込みできる

上記の通りで、ネット銀行が持つ利点を全て備えていると言えます。ちなみに同行の普通預金口座は、ネットで申し込んだ翌営業日からすぐに利用することができるため、急いで口座を作らなければならない場合に重宝されるでしょう。急にアルバイトが決まったにも関わらず、口座を用意していないという場合はUI銀行を利用してみてはいかがでしょう? 気になる手数料・金利は以下の通りです。

(引用元:UI銀行

④三菱UFJ銀行

言わずもがな、日本を代表するメガバンクの一つである三菱UFJ銀行。特徴は何と言っても店舗数の多さであり、国内の支店数は何と421店(2024年3月時点)。全国どこへ行っても利用できるのが最大の利点と言えるでしょう。ただし、手数料や金利に関してはネット銀行のインパクトには敵わず、詳しい数値は以下の通りです。

(引用元:三菱UFJ銀行

⑤あおぞら銀行

学生にとってさほど旨味はないのかもしれませんが、同行最大の魅力は預金金利の高さであると言われています。何せ、条件なく普通預金金利が0.2%という高水準で利用でき、もはや定期預金以上の高金利と言えるでしょう。ちなみに、同行の定期預金の最大金利は何と0.45%(2024年7月時点)なのだそう。さらに同行の魅力は金利だけにあらず、実は手数料もかなり良心的な設定を施しています。詳細は以下の通りです。

(引用元:あおぞら銀行

メガバンクとネット銀行のメリットを知ろう

都市銀行の中でも、とりわけ巨額の資産を持つ大規模な銀行を指すメガバンク。国内では「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の3行が該当します。規模の大きさや歴史の古さはもちろん、安全性・信頼性の観点からも広く支持を受けていることは間違いないでしょう。

しかし昨今では、利便性が高く、質の良いサービスを多数提供することで、多くの利用者を獲得しているネット銀行の方に注目が集まっています。ここでは、両者の「メリット」のみにフォーカスし、ニーズについて深掘りしていこうと思います。

メガバンクのメリット①信頼性が高い

まず挙げられるのは信頼性の高さです。例えば「三菱UFJ銀行」は三菱銀行・東京銀行・三和銀行・東海銀行が合併し、2006年に原型となる「三菱東京UFJ銀行」が設立されたのですが、大元となる三菱銀行は大正8年創業の老舗であり、他校と合併しながらも長く運営してきた実績が信頼として顧客に認知され、今日の集客に繋がっていることは言うまでもありません。

メガバンクのメリット②サービスが豊富

昨今ではメガバンクでも、ネット銀行に勝るとも劣らない豊富なサービスを提供しています。ネットやアプリでの口座管理はもちろん、地銀やネット銀行よりも低金利でローンを利用することができる点など、メガバンクならではと言えるサービスを多く提供しています。

ただし、学生向けに何か使えるサービスはあるのか? と言われると少々難しいところ。あくまでビジネスパーソンや家族向けに有利なサービスが多いのが特徴です。

ネット銀行のメリット①金利が高い

前記したように、一般的な金利の程は0.001%程度です。しかしネット銀行の場合、系列サービスと併用(例えば証券口座も解説する、電気やガスなどの別サービスも利用するなど)することで、より高い金利にアップするというサービスを提供しているところが多く、少しでもお得かつ効率よく貯蓄したいと考えるなら、金利の高さで選ぶのもアリでしょう。

ネット銀行のメリット②手数料が無料になる

ネット銀行を選択する最大のメリットと言えるのが「手数料の安さ」でしょう。前記したように、メガバンクや都市銀、地銀、信用金庫などの金融機関では、時間外に手続きをする場合110〜330円程度の手数料がかかるところがほとんどです。

一度くらいと思っていても、それが重なると結構な金額に膨らむものです。一方ネット銀行では、口座を持っているだけで月に一定数手続きが無料になるというサービスを提供しているところが多く、ソニー銀行のように制限なく口座を持っている人に月4回まで手数料が無料になるところもあれば、楽天銀行のように預け入れる金額に応じて無料回数が変化するところなどもあります。

学生にとって最も有益なサービスと言えるのがこの手数料無料であり、かつ実店舗がなくアプリのみで管理できる点なども非常に親和性が高いと言えるでしょう。

 

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