この記事を読んでいるあなたは、投資信託を利益確定するのはいつがオススメなのか疑問があるので
はないでしょうか。
利益確定とは、含み益が出たまま保有している投資信託を解約(売却)して現金へ戻すことを言います。
そして、投資信託の利益確定にはオススメのタイミングや注意点があります。
投資信託での利益確定について正しい知識を持っておくことは投資を成功させるためにとても大切です。
本記事は、生徒数・講義数日本一のお金の学校※「グローバルファイナンシャルスクール(GFS)」監修のもと、同スクールを運営している㈱フリーライフコンサルティングでコンサルタントを担当する筆者の知見をもとに、
※2021年日本トレンドリサーチ調べ
・投資信託のオススメの利益確定タイミング
・投資信託を利益確定する際の注意点
などをご紹介していきます。
投資信託を始めてみたい、もしくはすでに始めているが、利益確定のタイミングについて知識が無く自信が無い方はぜひ本記事をご一読いただき投資信託の利益確定について正しい知識を学んでください。
この記事を読んだあなたが実際に投資信託を上手に利益確定できるようにアドバイスしていきます。
下記の記事では、投資信託の基礎知識から商品選び、出口戦略までを網羅的に解説しています。投資信託で利益を出すために必要な知識がまとまっているので、参考にしてみてください。
【投資の勉強】初心者はこれだけでOK!何からどんな方法でするべきかを完全理解
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
投資信託の利益確定はいつがベスト?
投資信託の利益確定にオススメのタイミングをまとめました。
- 最低20年は持ち続け、できればいつまでも利確しない
- 目標金額を決めておいて、その目標に達したら利益確定を行う
- やむをえず利確する場合は必要最低限の額だけ行う
それぞれ解説していきます。
最低20年は持ち続け、できればいつまでも利益確定しないのが良い
投資信託の利益確定について、最もベストな利益確定タイミングはいつなのかというと「最低20年は持ち続け、できればいつまでも利確しないのが良い」ということになります。
【投資信託のオススメの利益確定タイミングその1】
最低20年は持ち続け、できればいつまでも利確しない。
この「できればいつまでも利確しない。」というのは「なるべくずっと運用し続け、最後本当に必要なときに利益確定をする」という意味です。
投資信託に投資する場合は、基本的に時間を長期間使用し、複利の力を生かしていくことが大切です。
ではなぜ、最低20年以上は持ち続けるべきなのかをご説明します。
下記の図をご覧ください。
このグラフは5万円を投資信託の平均的な利回り7%で20年間運用した際の投資結果です。最終的な結果は2600万円程度になりますが、複利で生み出した利益が
積み立てた元手資金を上回るのが、つみたて投資を始めてから20年後です。
つまり、平均的な利回りの投資信託を例に取れば20年以上投資を行うことが複利の力を最大限生かすことができ、投資信託という商品での投資をより良い成績にすることが可能です。
もちろん、複利は時間を使えば使うほど大きな力を発揮しますので、余裕がある方は20年以上の投資を行えばより良い結果を出せる可能性が高いです。
目標金額を決めておいて、その目標に達したら利益確定を行う
投資信託の利益確定のタイミングオススメの2つ目は、「目標金額を決めておいて、その目標に達したら利益確定を行う」というタイミングです。
【投資信託のオススメの利益確定タイミングその2】
目標金額を決めておいて、その目標に達したら利益確定を行う。
投資信託への投資で目標にする金額を設定しておき、目標金額に達成したら一括で利益を確定しましょう。
投資信託の利益確定タイミングに迷ってしまう理由の1つとして「目標金額が決まっていなかった」ということがあります。
投資では株価が日頃から上下するため、目標金額を決めていないと、利益確定をいつ行えばいいのか迷ってしまいがちです。
あらかじめ、目標金額を決めておけば利益確定をする際も迷いなく行えます。シンプルで簡単な方法です。
やむをえず利確する場合は必要最低限の額だけ行う
上記では、投資信託はなるべく長期間の間は利益確定を行わないことをオススメしましたが利益確定をやむをえずする場合は「ライフイベントに合わせて必要最低限の額だけする」というのがいいでしょう。
日々の生活においてまとまった大きなお金が必要になった際に、必要な分だけ利益を確定します。
この場合、基本的には投資信託への積立投資をずっと継続しながらも、こまめに利益確定をします。
人生には様々なイベントが起きます。結婚、住宅購入、子どもの教育費、お葬式などまとまった大きなお金が必要になった際に、必要な分だけ利益を確定します。ただし、この場合、投資信託への積立投資の元本を減らしてしまう形になるのであくまで「必要な分だけ」利益確定することがオススメです。
基本的に投資信託へ投資を行う際は、複利の効果をなるべく享受するために投資元本の減少は必要最小限にとどめ、運用はずっと継続しておくことが大切です。
投資信託の売り時の記事では、投資信託の種類別に売り時を解説していますので、さらに詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
投資初心者必見!誰でもわかる最もシンプルな投資信託の売り時2選
投資信託の利益確定で注意すべき点3選
先ほどの章では、投資信託の利益確定にオススメのタイミングをご紹介しましたが、利益確定をする際、注意するべき点があります。
そこでこの章では、利益確定時に注意するべき項目をまとめました。
- 日々の基準価額の小さい上下を気にして利益確定を行わない
- 市場の大暴落が起きたときに慌てて利益確定しない
- お金が必要な時期を見越し計画的に利益確定する
それぞれ詳しく解説していきます。
日々の基準価額の小さい上下を気にして利益確定を行わない
投資信託を利益確定する際に、注意してほしいことの1つ目は日々の基準価額の上下を気にして利益確定を行わない、ということです。
投資信託は基本的には、長期間コツコツと運用していくことが王道の投資になります。長期間投資を行う間は、基準価額が上がったり下がったりと様々な値動きになりますが日々の値動きに惑わされて利益確定を行わないようにしましょう。
例えば、「今日基準価額が3%上がったから今のうちに利益確定しようか、明日下がるかもしれないし。」といったような理由では利益確定してはいけません。
自身の目標金額に到達するまで長期間コツコツと運用していきましょう。
市場の大暴落が起きたときに慌てて利益確定しない
投資信託を利益確定する際に、注意してほしいことの2つ目は市場の大暴落が起きたときに慌てて利益確定しない、ということです。
長い間投資信託を運用していると、〇〇ショックや〇〇危機といったような市場の暴落が起きることがあります。
そのような金融危機が起きると、それまでは順調に投資信託を運用できていたとしても、とたんに運用益が減ってしまうことになります。このような事態が発生したときに、パニックとなり慌てて微々たる含み益を確定するのはオススメしません。
投資信託での運用は長期投資が売りの投資法です。金融危機が発生して一時的に市場が暴落をしたとしても日数が経てば回復していく可能性が高いです。
ご参考までに下記をご覧ください。
上記グラフは、米国の代表的株式指数であるS&P500とNYダウの過去30年間の推移を表したグラフです。
過去に起きた金融危機は、例えば、2000年初頭に起きたITバブル、2008年に起きたリーマンショック、2020年に起きたコロナショックなどがあり、金融危機が来たタイミングでグラフの株式指数も急落していることが分かります。しかしいずれの金融危機が起きた後も、株式指数は回復しており長期的には右肩上がりであることが見てとれます。
このように、金融危機は長期的には回復することを歴史が証明しており、急落が来たときに慌てて利益確定をしてしまうことは非常にもったいないことになってしまう可能性が高いです。また、このような急落が来た時は、安く投資信託を購入することができるため、利益確定どころか逆に投資金額を増やすチャンスタイミングとなる可能性が高いです。
市場の大暴落が起きてもパニックにならないようにしましょう。
お金が必要な時期を見越し計画的に利益確定する
投資信託を利益確定する際に、注意してほしいことの3つ目はお金が必要な時期を見越して計画的に利益確定する、ということです。
投資信託の利益確定を行うため解約申請を行っても、実際に換金されるまでには金融機関の3営業日の日数がかかります。緊急で即日に大金が必要になった時などに慌てて投資信託の利益確定を行っても、換金はすぐにはされません。
つまり、お金が必要になる時期を見越し、計画的な利益確定を行っていくことが大切です。また、補足として、そもそも緊急自体に備え、一定のお金は投資に回さず、現金として予め保有しておくことが大切です。何か有事が起きたときでも安心して対応できる状態にしておくことを前提に投資を行いましょう。
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ここまでは、オススメの利益確定のタイミング、注意点を解説してきましたが本章ではより投資信託での投資をうまく行うためのオススメの勉強法をお伝えします。
投資信託での投資では、「利益確定」についてだけでなく、投資信託のコストや選び方など、あらゆる知識をつけるとより成功に近づくことができます。知識をつけるには本やYouTubeなど様々な勉強方法がありますが独学だと不安という方もいらっしゃるかと思います。
より投資信託の戦略を学ぶならスクールがオススメです。
そこでおすすめのセミナーとして、私達が運営する投資の学校「グローバルファイナンシャルスクール(GFS)」が公開している「GFSの無料特別講座」をご紹介します。
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投資信託の利益確定に関するQ&A
最後に投資信託の利益確定に関するよくあるQ&Aについてお答えします。
- 投資信託の利益確定はいつすべきですか?
- 投資信託は利益分だけを解約できますか?
- 積立NISAは利益確定したほうが良いですか?
投資信託の利益確定はいつすべきですか?
オススメする投資信託の利益確定の時期は下記の3パターンのタイミングです。
- 最低20年は持ち続け、本当に必要な時に利益確定する
- 目標金額を決めて目標に達したら利益確定をする
- 緊急な時に利益確定をする場合、必要な分だけする
ということになります。
最低20年は持ち続け、本当に必要な時に利益確定する
投資信託はなるべくずっと運用しているほうが、複利の効果により資産が増え続けるからです。
急な出費などがない人は、20年以上運用しつづけるのがオススメです。
目標金額を決めて目標に達したら利益確定をする
投資信託で目標にした金額に達成したら利益確定をしましょう。目標を決めていないと、株価は日々変わるので、いつどこで利益確定をすればいいか迷うからです。予め目標金額を設定しておけば、何も迷わずに利益確定ができます。
緊急な時に利益確定をする場合、必要な分だけする
緊急な時に利益確定をしなければならない場合もあります。そうゆうときは、全部を利益確定させるのではなく、必要分だけしましょう。そうすれば残っている分は運用が継続できるし、利益確定した分も再度積み立てていけば資産を増やしていけます。
投資信託は利益分だけを解約できますか?
利益分だけの利益確定させることも可能です。しかしできれば確定を行わず、運用し続けるほうが、資産が増えていきます。
すでに前の節でも出ていますが、
- 最低20年は持ち続け、本当に必要な時に利益確定する
- 目標金額を決めて目標に達したら利益確定をする
- 緊急な時に利益確定をする場合、必要な分だけする
上記3パターンの場合に当てはまるかどうかを考えて利益確定させるのが良いでしょう。
積立NISAは利益確定したほうが良いですか?
積立NISAも運用期間まで運用を続けるのがオススメです。なぜなら積立NISAも複利の効果により資産を増やしていけるからです。
積立NISAの場合、運用期間が20年までと決まっています。ですので取れる選択肢としては下記の2つになります。
- 非課税期間中に利益を確定して現金化する
- 20年後課税口座(特定口座か一般口座)に移して引き続き運用を続ける
非課税期間中に利益確定を行えば税金は発生しません。20年後課税口座に移す場合は、非課税期間中の利益には課税されません。しかし課税口座に移してから発生した利益には課税されますのでそこはご注意ください。
資産をできるだけ増やしたいならば、できれば利益を出したうえで、課税口座に移し引き続き運用を行うほうが良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、投資信託を利益確定する際の、オススメのタイミングや注意点を解説しました。
最後に下記に本記事のまとめを記載しますので、振り返りとしてご活用ください。
最初に、オススメの利益確定の方法とタイミングです。
【投資信託の利益確定にオススメのタイミング3選】
1.一最低20年は持ち続け、できればいつまでも利益確定しない
2.目標金額を決めておいて、その目標に達したら利益確定をする
3.やむをえず利確する場合はライフイベントに合わせて必要最低限の額だけする
次に、投資信託を利益確定する際の注意点です。
【投資信託を利益確定する際の注意点】
1.日々の基準価額の小さい上下を気にして利益確定をする
2.市場の大暴落が起きたときに慌てて利益確定しない
3.お金が必要な時期を見越し計画的に利益確定する
また、投資信託の戦略を更に幅広く学ぶならスクールがオススメです。
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この記事を読んだあなたが投資信託の利益確定に際して適切な判断を下し投資でしっかりと結果を出すことができれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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