プランもなく漠然とお金持ちになりたい。若年層は特に、漠然とそんな理想を持つものではないでしょうか? しかし大人になって、お金を稼ぐ方法について真剣に考えた際、一体どうしたらよいものかと、壁にぶつかった経験を持つ人は多いと思います。そこで何をするか? 偉人や成功者の自伝を漁るように読み、参考にしたなんて経験がある方も多いのではないでしょうか? そのこころは『真似をすれば近づけるのではないか?』と思ったからだと思います。
そこで今回は、将来的にお金持ちになりたいと考えている方に参考にしていただくべく、お金持ちが実践しているルーティンや発言などをまとめてみました。興味のある方は、ぜひ最後までお目通し下さい。
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監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
お金持ちになるために欠かせない習慣とは?
著名な方と同じ行動・思考を持てば、誰でも同じようになれる訳ではありません。しかし、成功者が繰り返す良い習慣を真似することはマイナスではありません。それどころか、良い影響しか生まないと考えて間違いないと思います。そこで同章では、お金持ちが欠かさず実践している習慣についてまとめてみました。
①収入と支出についてを完全に把握している
当然ですが、収入と支出について把握している人はお金の使い方が上手く、計画的に消費する癖がついています。よく「お金持ちほどケチ」などと言われますが、それは無駄使いをしない方が多いということが考えられ、ケチではなくお金の使い方が上手と考えられるでしょう。
家計はもちろんですが、個人のお小遣いでも出入りを完全に把握していれば、自然と無駄遣いを避けるようになると思います。そういった意味でも収入と支出について完全に把握することが資産を守る大事な習慣であることがわかるでしょう。
②無駄な買い物はしない
とても単純なことですが、無駄な買い物は言わば資産を食い潰していると言っても過言ではありません。必要な物だけを選んで購入し、不要な物には見向きもしない。それだけで幾らかの資産を守ることになると考えられないでしょうか。とは言え、誰しも無駄遣いをしたくなるものです。例えば、コンビニへ行くと、高確率で余計な物まで買ってしまうなんて方が多いと思います。
しかし、ご存知の通りコンビニは商品を定価で売っているところが多く、スーパーと比較すると若干割高と言えるでしょう。そこまで変わらないのでは? と思っている方のために一つ例を挙げると、カルビーポテトチップス(うすしお味)をベースに比較してみると、2024年6月時点のコンビニエンスストア(セブンイレブン)での販売価格は147円(税抜)であることに対し、スーパー(西友)では78円(税抜)で売られています。その差は実に69円。たった69円かと思われるかもしれませんが、価格差のある商品はそれだけではありません。
つまり、コンビニをスーパー代わりに利用していると、無駄な買い物が増えるだけでなく、無駄な支出も増えていきますよということです。
③時間への投資を惜しまない
お金を稼いでいる人全てに当てはまるわけではないと思いますが、大きな会社の社長には大概「秘書」がついていると思います。その意味は「無駄な時間を省くため」です。
何も秘書の方が無駄な作業だけを請け負っているという訳ではなく、企業のトップとしてやるべきことは庶務や総務ではなく、お金を産むための行動であり、より稼ぐためには1分たりとも無駄にしたくないと考えている経営者が多いゆえのこと。とにかくお金を持っている方は、人を雇うことで時間を買っているという感覚を持っている方が多いようです。
④お金を稼ぐための勉強を欠かさない
前項で「お金を払ってでも時間を確保する」というお話をしましたが、結果を出している方の多くは非常に勤勉です。例えば、投資で結果を出している人はスキマ時間を使って実用書を読み、専門講座を視聴するのはもちろん、夜はその日の市況を振り返るなど、空いた時間の多くをその学習に注いでいることも珍しくないでしょう。
大事なのは義務感なく自然にそれができること。疲れたから寝てしまおう、一日頑張って働いたのだから、仕事が終わったら絶対に何もしないという意識を持っていては、お金持ちまでの道のりは遠のくばかりではないでしょうか。
⑤投資をしている
お金持ちは大概何かしらの投資をしていると断言することはできませんが、投資を用いてお金持ちになった方は少なくないでしょう。例えば、お金持ちの象徴とも言える「絵画」は、単なる見栄ではなく、投資の一環として購入している方が多く、金などの貴金属や不動産などと同じカテゴリ、つまり現物投資にあたります。かつて数万円程度で購入した絵画が、数年後に数億円もの値打ちがついていたなんてケースも珍しくありません。
とは言え、何もお金持ちには目利きの才能があるということではなく、単純に「どうすれば儲かるか?」という商機を見出すための学びを絶やさず、それについて考えている時間が長いということでしょう。株式や債券などに投資する以外にも、対象は他にもたくさんあります。もし今後、お金持ちになりたいと強く願っているなら、勝ち目のある投資とは何か? について調べ、考えてみてはいかがでしょうか?
⑥健康管理を徹底している
ちょっと驚くかもしれませんが、収入額によって健康格差があるということをご存知でしょうか? にわかに信じがたいかもしれませんが、大和総研が調査してまとめた「人々の所得や雇用から見る健康格差」というレポートによると、世帯年収200万円未満の世帯では、世帯年収600万円以上の世帯と比べて肥満度と健康診断の受診率が高いという結果が出ています。
無論、世帯年収600万円以上の方が全てお金持ちであるとは言い切れませんが、金銭的な余裕がないから医療機関にかからないという方が多いなら、当然お金持ちの方が健康であり、管理に余念がないのも頷けます。
お金持ちによる金言からお金持ちの思考を探る
前章では、お金持ちの行動パターンについて紹介しましたが、ここでは「思考」について探るべく、お金持ちと言われる先人達の名言・金言の数々をピックアップ。お金持ちはどんなことを考えているのか? ある意味行動以上に重要な要素と言える「思考」の数々を、名言の中から導き出していきましょう。
金だけが人生ではない。だが金がない人生もまた、人生とは言えない(サマセット・モーム/作家)
・・・お金が絶対的だと崇めると、品性を失うものです。しかし、お金がなければ好きな物も食べられないし、欲しいものや必要な物も買えません。生きるために欠かせないツールの一つであるという程度の位置付けが丁度良いのかもしれない。そう思わせてくれる金言です。
20代の頃より10倍金持ちになった60代の人を見つけるのは簡単だ。だがそのうち誰も「10倍幸せになった」とは言わないはずだ(バーナード・ショー/作家)
・・・単純なことですが、所持金と幸せの度合いはリンクしないということです。お金に妄信したところで、それが確固たる幸せには直結しない。ある意味皮肉とも言える名言ですが、前記したサマセット・モームの発言と似ており、お金は絶対的な存在ではないことを説いています。
財布が軽くなるほど、心が満たされる。(ヴィクトル・ユーゴー/詩人)
・・・逆じゃないか? と思った方もいるかもしれませんが、お金を持っていると色々と厄介なことがつきまとってくるものです。例えば、宝くじで大金を当てた人が周囲から無心されたり、詐欺に遭ってしまうなど、無くなったら肩の荷が降りたなんて話も聞きます。つまり、面倒が減って生きやすくなるという教訓です。
「貧乏は恥ではない」というのは、全ての人が口にしながらも、誰一人心では納得していない(オットー・フォン・コッツェブー/航海士)
・・・お金がない人が言えば負け惜しみになり、お金持ちが言えば皮肉になる。貧乏だから不幸であるとは言わないものの、持っていないより持っている方が有利であり、日々の不満が軽減されることは分かりきっていること。オットーさんは貧乏を恥だと思った経験があるからこそ言えたのでしょう。
金がないからなにもできないという人間は、金があってもなにもできない人間である(小林一三/阪急東宝グループ創業者)
・・・明治生まれの実業家である小林氏の的を得た名言。足りないのはお金ではなく、気持ちではないか? という問いかけです。何せ氏も物が無い時代にアイデアと情熱だけで一代ビジネスを成功させた方。正に成功者だからこそ言える一言です。
金儲けの上手い人というのは、無一文になったとしても「自分自身」という財産を持っている(アラン/哲学者)
・・・たまたまお金持ちになった訳ではなく、お金持ちになるセンスを持っている人は、どうあれ結局お金を持つもの。価値があるのはお金そのものではなく、それを得た能力であるということでしょう。お金持ちになりたいというのは、つまりこういった財産と言える特異な武器を持った人になりたいということではないか? と思わせてくれる名言です。
金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない(ブラウトゥス/劇作家)
・・・身を切って稼ぐなんて言い方をしますが、「投資」がその最たる例と言えるでしょう。確かに、投資をするには元手が必要であり、無一文ではできません。さらにそれだけではなく、ビジネスチャンスを得るために、人との付き合いにお金を使うこともそう。つまり、お金を得るためにはお金を使って動く必要があるという意味です。
お金が遠ざかる悪しき習慣とは?
行動・思想の次は悪例、つまりやってはいけないことを最後に紹介していきます。お金持ちになりたいと考えているなら、以下で紹介する習慣がある方は、すぐにでも断ち切るべきです。やったら最後、絶対にお金持ちにはなれないと断言はしませんが、お金が遠のいていくのは間違いありません。自らの生活習慣を是正する意味でも、ぜひ参考にしてみてください。
①無駄遣いが過ぎる
第一章で紹介しましたが、お金持ちになるためには、稼ぐ・増やすという要素も必要ですが、どれと同じくらい「節約する」という意識・行動も大事なのです。欲しいものより必要なものしか買わないというのは極端かもしれませんが、せめて欲しいだけのものを購入する機会を減らす・金額に上限を設けるなどの工夫は必要でしょう。
つまり、宵越しの金は持たないという考え方を持っていては、お金持ちになることはできないということです。
②先の目標を持っていない
これはお金に限らずですが、目標なくしてゴールなし。お金を得たいと考えるには、内容はどうあれそれなりの理由があるものであり、ただ漠然とお金を欲している方などいないはずです。お金持ちや成功者に見られる傾向の一つとして、短期・長期の目標まで、明確にビジョンを持っているという点が挙げられます。
例えば、ロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平選手は、高校生の頃から将来の目標を具体的に立て、それらに向けて厳しい練習を重ね、ストイックに生活してきたと言われています。
目標を持つことによって、それらを達成するために何をすれば良いかが明確にわかるだけでなく、日々流されるように生活するという怠惰な習慣も変えることができるでしょう。お金持ちを見据えた目標を立てるなら、「⚫︎歳までに⚫︎万円貯め、⚫︎に使う」といった細かい理由まで残しておくと、より具体性が増し、モチベーションもアップすると思います。
③外食がメイン
無駄遣いをしないということにつながりますが、それに加えて健康面を考慮するなら、自炊をメインにすべきです。中には、お金を追い求めるあまり自炊をする時間を取ることができないという方もいると思いますし、食事にかける時間や手間がかからないという点のみフォーカスするなら、今の言い方で「タイパが良い」ということになるかもしれません。
しかし、食費がかかりすぎる点・カロリー過多になる点などのデメリットを考えると、外食メインの食生活がいかに無駄であるかがわかるはずです。
④投資をしていない
正直、投資は絶対的にやるべきとは言い難い要素ですが、昨今、仕事で得たお金を銀行に置いておくだけではタンス預金と変わらず、非常に勿体無いと思います。少額非課税制度であるNISAを利用し、低リスクな商品に預金分から毎月定額を積み立てていくだけで、効率よくお金を増やすことができます。
無論、ハイリスクな商品やFXなどには手を出さず、微増でも利益が見込める確実性の高い手段を取ることはマストです。それに加え、投資をすることで社会や経済に対する知識・情報を蓄えることができ、金融リテラシーが高まるという効果が見込める点もやるべき理由の一つと言えます。
⑤ギャンブルに興じている
熱くなるほどにのめり込むギャンブルは、無駄遣いの最たる悪例と言えます。気分転換に少額をかけるだけなら・・・と気を許す方もいるかもしれませんが、ビジネスで成功した富豪の趣味がパチンコや競馬であるという例は聞いたことがありません。
少額でもお金を大事にし、かつお金を払っても時間を守るお金持ちからすれば、ギャンブルには無駄しか詰まっていないと見向きもしない方が多いのは明白です。お金持ちになるためには、マイナス要素の大きい趣味や娯楽は排除すべきと言えます。
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