【2026年最新】世帯年収の中央値はいくら?年代別・地域別の推移と理想の家計簿内訳を徹底解説

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「世帯年収の中央値」を深く理解することは、単なる数字の確認ではなく、**「自分の立ち位置を客観的に把握し、将来の設計図を正しく描く」**ための第一歩です。

2026年現在、インフレや賃上げの二極化が進む中、最新の公的統計(厚生労働省「国民生活基礎調査」および総務省「全国家計構造調査」の最新版)に基づき、年代別・地域別の実態を徹底解剖します。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎

GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長


1. 【基礎知識】なぜ「平均値」ではなく「中央値」を見るべきなのか?

多くの人が陥る罠が、ニュースで報じられる「平均年収」に惑わされることです。

平均値と中央値の決定的な違い

  • 平均値: 全世帯の合計所得を世帯数で割ったもの。ごく一部の超富裕層(年収数億円など)が数字を大きく引き上げるため、実感より高く出ます。

  • 中央値: 所得が低い順に世帯を並べたとき、ちょうど真ん中に位置する世帯の数値です。これこそが「一般的な家庭」のリアルな姿に最も近い指標です。

【最新データによる実態】

全国の全世帯における平均所得金額は約524万円ですが、中央値は約423万円です。

つまり、平均値は実態より「約100万円」も高く算出されており、全世帯の約6割以上が平均値以下の所得に分類されるのが現実です。


2. 【年代別】世帯年収の中央値:ライフステージごとのリアル

年代によって、共働きか、子育て中か、年金生活かという背景が大きく異なります。

20代:平均400万円台、中央値は350万円前後

キャリアの初期段階。単身世帯も多いため、中央値は低めに出ます。ただし、近年は初任給の引き上げにより、上昇傾向にあります。

30代:中央値 520万円 〜 550万円

結婚や出産を経て共働き世帯(パワーカップル)が増える時期。一方、ワンオペ育児で片働きになる世帯との差が開く「格差の始まり」の年代でもあります。

40代:中央値 630万円 〜 680万円

役職に就く人が増え、世帯年収がピークに向かう時期。教育費や住宅ローンの負担が最大化するため、年収が増えても「生活に余裕がない」と感じやすいのが特徴です。

50代:中央値 680万円 〜 730万円

全年代で最も中央値が高くなる「黄金期」。子供の独立や昇給により、家計の純資産が増えやすい時期です。

60代以降:中央値 300万円 〜 400万円

定年退職により給与所得から年金所得へシフトするため、大きく減少します。


3. 【地域別】世帯年収ランキングと格差の実態

住む場所によって「稼ぎやすさ」と「支出(コスト)」のバランスは劇的に変わります。

全国トップクラス(中央値が高い地域)

  1. 東京都(約481万円)

    • 企業本社が集中し、高所得層が多い。ただし住居費の高さが可処分所得を圧迫する。

  2. 神奈川県(約467万円)

    • 東京への通勤圏であり、大手企業の製造拠点も多いため安定している。

  3. 愛知県(約431万円)

    • トヨタ自動車を中心とした製造業の強さが、地域全体の底上げに貢献。

地方都市の傾向

  • 北陸地方(富山・福井): 伝統的に共働き率(女性の就業率)が非常に高く、世帯年収の平均・中央値ともに全国上位に食い込むことが多い「隠れた富裕地域」です。

  • 九州・沖縄地方: 中央値が320万〜350万円程度に留まる県が多く、首都圏との差は約150万円近くに達します。


4. 【世帯年収別】あなたの立ち位置と目指すべき「次の一手」

現在の中央値と比較して、どのようなアクションが必要かを投資家目線で考察します。

世帯年収 400万円未満(中央値以下)

  • 現状: 日々の生活で手一杯になりがち。

  • 戦略: 節税(ふるさと納税、iDeCo)を徹底しつつ、副業やスキルアップでの「入金力」強化が最優先。先述の「カブアンド」のような低リスクで資産を積み上げる仕組みを活用すべき層です。

世帯年収 600万円 〜 800万円(平均・中央値をクリア)

  • 現状: 日本で最も多いボリュームゾーン。

  • 戦略: 貯蓄を「投資」へ回すフェーズ。新NISAの「つみたて投資枠」をフル活用し、複利の力で老後資金を構築しましょう。

世帯年収 1,000万円以上(上位約10%)

  • 現状: 余裕があるように見えて、税負担が重く、生活水準を上げすぎて「貯金がない」という罠に陥りやすい。

  • 戦略: 資産の分散投資。株式だけでなく、不動産や金など、インフレに強い実物資産への分散も検討すべき段階です。


5. 2026年以降の展望:インフレ時代を生き抜くために

今後の日本は「物価上昇(インフレ)」が続くことが予想されます。たとえ世帯年収の中央値が上がったとしても、それ以上に物価が上がれば実質的な生活は苦しくなります。

  1. 「名目年収」ではなく「実質年収」で考える:

    給料が3%上がっても物価が4%上がれば赤字です。

  2. 共働きの最適化:

    夫が1,000万円稼ぐよりも、夫婦で500万円ずつ稼ぐ方が所得税・住民税の総額は安くなり、世帯の可処分所得は増えます。

  3. 資産所得の構築:

    労働所得(年収)だけに頼らず、配当金や利息などの「資産所得」を中央値の底上げに組み込むことが、2020年代後半のスタンダードになります。


まとめ:数字を知ることは「武器」を持つこと

「世帯年収の中央値」を知ることは、誰かと比較して一喜一憂するためではなく、**「今の日本で、自分たちがどの程度の位置にいて、どのリスクを取るべきか」**を判断する羅針盤にするためです。

もしあなたが「中央値に届いていない」と感じるなら、それは伸びしろがあるということ。もし「中央値を超えている」なら、その余力をどう守り、増やすかを考える時期です。


世帯年収の「中央値」や「平均値」を確認したところで、次に重要になるのが**「その金額でどう暮らすのが正解か?」**という具体的な資金配分です。

2026年現在の物価上昇(インフレ)環境を踏まえ、**「手取り額」**ベースでの理想的な家計簿内訳を3つのボリュームゾーン別に作成しました。

あくまで試算なので実態と乖離していると感じることもあるかと思いますが、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて適切な支出を考えるきっかけにして頂けたらと思います。


1. 【世帯年収400万円:中央値クラス】

実態:手取り月収 約26万円(ボーナス等含まず)

この層は「固定費の削減」がすべてを決めます。無理な節約よりも、自動的に貯まる仕組み作りが重要です。

項目理想の配分率金額(目安)改善のポイント
住居費25%65,000円地方なら妥当、都市部なら郊外を選択
食費15%40,000円自炊メイン、ふるさと納税をフル活用
光熱・通信10%26,000円格安SIM・カブアンド等の新電力へ切替
日用品・雑費5%13,000円まとめ買いで無駄を省く
娯楽・交際10%26,000円サブスクの整理、予算内でのやり繰り
保険・医療5%13,000円民間保険は最小限(公的保険を活用)
貯蓄・投資20%52,000円つみたてNISAで「先取り」が鉄則
予備費10%25,000円冠婚葬祭や急な出費に備える

【投資家目線の助言】

この層は、生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)が貯まるまでは投資を少なめにし、まずは現金を確保してください。その後、新NISAでのインデックス投資を開始するのが王道です。


2. 【世帯年収700万円:平均超え・子育て世帯】

実態:手取り月収 約42万円(ボーナス等含まず)

教育費や住宅ローンの負担が増える時期です。余裕があるように見えて「ラテマネー(無意識の支出)」で家計が膨らみがちなゾーンです。

項目理想の配分率金額(目安)改善のポイント
住居費20%84,000円住宅ローンは手取りの25%以内を厳守
食費15%63,000円外食は週1回などルール化
光熱・通信7%30,000円通信費を削り、教育費へ回す
教育費15%63,000円こどもNISA等で早期から準備
娯楽・交際8%33,000円家族旅行などの大きな支出は年単位で計画
保険・医療5%21,000円掛け捨て型を基本にコストカット
貯蓄・投資25%105,000円iDeCo+NISAで節税と運用を両立
小遣い・他5%21,000円夫婦平等の金額設定で不満を防止

【投資家目線の助言】

世帯年収700万円を超えると、所得税率も上がってきます。iDeCo(個人型確定拠出年金)による「所得控除」のメリットが大きくなるため、積極的に活用を。


3. 【世帯年収1,000万円:アッパーマス層】

実態:手取り月収 約58万円(ボーナス等含まず)

いわゆる「パワーカップル」も含まれます。最大のリスクは「生活水準の膨張」です。税負担が重いため、手取り額は期待ほど多く感じない傾向にあります。

項目理想の配分率金額(目安)改善のポイント
住居費20%116,000円高すぎる住宅ローンは資産形成を妨げる
食費12%70,000円質にこだわりつつ、無駄な贅沢は避ける
光熱・通信5%29,000円支出に無頓着になりがち。定期見直しを
教育費13%75,000円私立進学や習い事の精査が必要
娯楽・美容10%58,000円自己投資やリフレッシュの予算
保険・医療5%29,000円資産が多ければ過度な保険は不要
貯蓄・投資30%174,000円NISA枠を早急に埋め、特定口座も併用
小遣い・予備5%29,000円精神的余裕のためのバッファ

【投資家目線の助言】

入金力が高いこの層は、複利の恩恵を最も受けやすいと言えます。新NISAの生涯投資枠1,800万円を最短(5年)で埋めるペースで投資を行うと、15〜20年後の資産額に圧倒的な差が出ます。


まとめ:家計管理に共通する「黄金のルール」

どの年収帯であっても、2026年現在の家計管理で共通して重要なのは以下の3点です。

  1. 先取り貯蓄の徹底: 余ったら貯めるのではなく、給与が入った瞬間に「投資枠」を確保する。

  2. 固定費の聖域をなくす: スマホ、電気、保険、サブスク。これらは「一度の見直しで効果が一生続く」最強の投資です。

  3. 出口を見据えた運用: 「教育資金」「老後資金」など、目的別に口座(または商品)を分けて管理する。

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