【2024年最新】一体どこがいい?定期預金を選ぶ際に注目すべきポイントとは?

突然ですが、皆さんは銀行口座を開設する「基準」をどこにおいていますか? かつては利便性を考え、近所にある金融機関で口座を開設するというのが一般的でしたが、昨今ではネット銀行の台頭によってメガバンクに目が向かなくなった方も多いのではないでしょうか? 

そこで今回はどこの銀行の定期預金が優れているのか? 選ぶ際に注目すべきポイントはもちろん、おすすめの金融機関もピックアップしていきます。

※本記事の情報は、2024年7月21日時点の内容です。詳しくは、銀行HPでご確認ください

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監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

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定期預金を選ぶ際のポイント

定期預金を始める際、恐らく多くの方が『金利だけを見ている』のではないか? と思いますが、実はチェックすべきポイントは他にもあります。つまり、金利だけを見て決めてしまうと、結構損をしているかもしれないということです。では一体、定期預金を選ぶ際に注目すべきポイントはどこなのでしょうか?

①金利の高さ

やはり欠かせないのは金利の程。正直、金融機関によってかなり差があるので、高いところを見つけたらすぐに始める、もしくは乗り換えるなんて方も少なくないと思います。ただし、以降で詳しく解説しますが、定期預金の金利はキャンペーンやサービスでアップすることが多いため、よく調べてみないと正確な数値がわからないこともしばしば。キャンペーンのバナー広告などを見つけたらまずリンクを辿ってみるなど、マメに調べてみるのがおすすめです。

②キャンペーンの充実

もはやキャンペーン合戦と言うべき様相を呈していますが、注目すべきは「金利がアップするキャンペーン」です。例えば、auじぶん銀行が2024年6月に行ったキャンペーンでは・・・

  (引用元:auじぶん銀行

上記の通り、一年最大で0.55%、実に同行デフォルトの金利より8倍もアップするというかなりお得な内容になっていることがわかります。

さらに他にも、関西みらい銀行では

  (引用元:関西みらい銀行

言うまでもなく、同キャンペーンの目玉は「金利が年1.0%にアップする点ですが、それ以外にもノベルティがもらえたり、大阪・関西万博の入場チケットなどをプレゼントしてくれるなど、非常に充実した内容になっていることがわかります。

確かに高金利は魅力的ですが、それだけなら他行でも同じ水準のものは多くあるでしょう。金利アップ以外の付加要素を探し、よりお得なキャンペーンに乗るのがおすすめです。

③安全性(安定性)

そもそも定期預金は投資ではありませんし、定期預金は元本を保証してくれるため、リスクはありません。ただし、銀行が破綻してしまっては元本が返ってくるだけでおしまいなので、やはり信頼できる金融機関選びは必須と言えるでしょう。自己資本が極端に少なかったり、利益が上がらず赤字続きの銀行などは避けるべきだと思います。

ポイント別 定期預金に最適なおすすめ銀行

定期預金を始める際、ユーザーが最も気にするのは「金利」「キャンペーン」「安全性」以上の3点に尽きるでしょう。それらを加味した際、条件ごとに最もおすすめできる金融機関はどこなのか? についてまとめてみました。

なお、金利の数値やキャンペーンの充実度については、2024年7月時点でのものになります。

①金利の高さで選ぶなら

⚫︎auじぶん銀行【最大金利:0.55%】

最もおすすめなのは、業界最高水準の高金利を誇るauじぶん銀行です。金利の高さだけで言えば他にももっと高いところはあるのですが、同行の場合は、条件を満たすことによって金利が大きく高まり、例えばauカブコム証券の口座を開設し、口座を連携させた場合、さらにau PAYカードの支払いを口座引き落としに設定した場合、さらにはau PAYアプリと口座を連携させた場合など、条件をクリアするごとに金利も上がっていくという面白い仕組みを採用しています。auユーザーではなくとも、それらサービスを利用するだけで高金利を得られるので、どなた様にもおすすめできるというわけです。

⚫︎オリックス銀行【最大金利:0.60%】

恐らく調査したタイミング(2024年7月)では、最も定期預金金利が高い金融機関がこのオリックス銀行なのではないか? と思われます。ではなぜ一番にここを推さないのか? というと、とにかく「簡素」で、サービスも少なければ、通帳やキャッシュカードの発行もしていません。つまり、その分の経費を削った分、金利などのサービスの水準を高くすることができていると思うのですが、初回のユーザーにはある程度高金利になるなどのメリットはあるものの、それ以外のユーザーには大きなメリットはなく、一般使いよりも投資用の金融機関として利用している層が目立ちます。

②キャンペーンの充実で選ぶなら

⚫︎auじぶん銀行

とにかく満足度が高い銀行であり、レビューでも「定期預金キャンペーン金利が高いだけでなく、特定の条件を満たせば普通預金金利も高くなる」「キャンペーンが多く、実際の投資商品の利用などでポイント付与が多いのでお得感がある」など、定期預金金利のアップにつながるキャンペーンのみならず銀行全体で行なっているキャンペーンや、そもそもの仕組み自体に満足しているという意見が目立っていました。その証拠に、同行では季節ごとに商品別で多くのキャンペーンを開催しており、切らすことなくほぼ随時何かしらのキャンペーンが行われている印象です。それらの動きを見ても、ユーザー受けが良いのは必然と言えます。

⚫︎楽天銀行

キャンペーンの豊富さと言えば楽天銀行でしょう。金利がアップするキャンペーンが豊富であることはもちろん、利用金額によって、同グループで共通して使えるポイント(楽天ポイント)の付与率が高まるなど、ユーザーにとってお得なキャンペーンが随時いくつも行われています。ただし、金利の面で言うとさほど高くなく、2024年7月31日まで開催されている『円定期預金 夏のボーナスキャンペーン』では、最大金利は0.25%と、低くはないものの、さほど高金利とは言えない数値になっています。

③安全性で選ぶなら

⚫︎どこでも大丈夫

もし銀行が破綻してしまったら、預け入れているお金は全てなくなってしまうのではないか? と危惧される方もいると思いますが、預金保険制度により、1,000万円とその利息分は保証されるのです。よって、どの金融機関でも安全性の観点で選ぶなら「どこでも良い」が正解となります。

定期預金のメリット・デメリットについて

そもそも定期預金を始めるよりも積み立て投資の方が高効率な気が・・・と思っている方も多いでしょう。しかし、ユーザーがいる以上、メリットがあることは確実で、その逆もまた然りです。そこで同章では、定期預金の擬態的なメリット・デメリットについてまとめていきます。

メリット①普通預金より金利が良い

メリットは言うまでもなく、金利の良さでしょう。普通預金よりも金利が低かったら、誰も定期預金などに手を出すことはありません。ただし、定期預金の金利が、他校の普通預金金利と変わらない、もしくはそれより低い銀行はしばしば見かけます。

定期預金については、近い口座を持っているという安直な理由で銀行を決めるのではなく、きちんと金利を確認してから手を出すべきです。

メリット②リスクがない

確かに定期預金にはリスクがありません。前記したように、銀行が破綻した場合は預金保険制度により、最大1,000万円とその利息分までは保証してくれる仕組みになっています。もちろん、投資ではないので、いかなる場合でも元本が割れるなんてことはありませんのでご心配なく。

メリット③手数料が安い

投資の場合、利益には20%程度税金がかかります。しかし定期預金は投資ではないので無論非課税です。さらに手数料も低く、利息のほとんどを手にすることができます。ただし、安いのは手数料だけではなく、その成果にも同じことが言えるのですが、詳しくは「デメリット」のパートで紹介します。

デメリット①インフレリスクがある

例えば、年利0.003%の定期預金を利用していたとして、年間4%の割合で物価が上昇した場合、0.003%の金利ではインフレに対応できません。つまり、資産価値が目減りしたまま預金を続けるというあまり意味のない行為を続けることになるのです。それなら年利4%以上の金融商品を運用した方が良いのではないか? と考えても不思議ではありません。

デメリット②解約しないと引き出せない

定期預金は原則として満期まで自由に引き出すことができません。もちろん、途中で解約した場合は出し入れは自由です。しかし定期預金を中途解約すると、預入時に定められていた利率とは異なる利率が適用され受け取れる利息が少なくなる可能性があることは理解しておくべきでしょう。

デメリット③増えない

これが定期預金最大のデメリットであり、ジレンマでしょう。例えば、前記したauじぶん銀行の定期預金(金利0.55%)に毎月5万円を5年間預け続けた場合と、同額・同年数、年利3%の金融商品に積み立てた場合の金額差はどの程度か? というと、定期預金の場合は304万円となり、積立投資の場合は323万円となります。リスクこそあるものの、3%より年利の高い商品を選んだ場合、理論上得られる総額は定期よりもかなり高くなることは想像に難くないでしょう。

でも投資の利益には税金がかかるのでは? と思うかもしれませんが、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を使えば利益はまるっと得られます。つまり、定期預金のメリットが薄いのは明白という訳です。

 

 

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