騙されたって本当？不動産投資サービス「renosy」の悪評の理由を探ってみた

金融投資同様、効率よく資産を形成する手段として広く認知されている不動産投資ですが、効果の程はさておいて「費用がかかる」「管理が面倒」といったネガティブな側面から敬遠する層がいる点も否定できません。

しかし昨今では、購入から管理までワンストップで運用できる不動産投資サービスが数多く台頭していることはご存知かと思います。その利便性の高さから、これまで不動産投資に踏み切れなかった層も多く取り込み、今ではスタンダードとして広く受け入れられているのです。

ただし、肯定する意見があればその逆の意見も出てくるのは自然で、「利益が出ない」「経費が高い」といった不満が噴出している点も否定できません。中でも気になるのは、不動産投資サービスの中でも高い注目度を誇る『renosy』にまつわる不穏なコメントの数々です。前記したような不満に加え、中には「騙された」という穏やかではないコメントが目立っており、これからrenosyを始めたいと考えている層はお預け状態になってしまっていることは想像に難くありません。

そこで今回は、不動産投資サービスの中でも屈指の注目度を誇る「renosy」にまつわる様々な「噂」を検証していきます。

不動産投資並びに同サービスに興味をお持ちの方は、ぜひご一読下さい。

そもそも「renosy」ってどんな会社

数ある不動産投資サービス会社の中でも、メディアへの露出の多さもあって一際目立っているのが「renosy」です。しかし、大まかに不動産投資会社であることはご存知かと思いますが、利用者以外にサービスの詳細や特徴について詳しく知っている方はさほど多くないのではないでは？　

そこでまず一章では、renosyの特徴や利用するメリットについて詳しく紹介していきます。

都市部の中古マンションに特化した不動産投資サービスを提供

renosyは都市部で賃貸需要の高い人気エリアにある単身者向け中古マンションに投資できる不動産会社であり、「不動産投資売上No.1」を達成した人気企業です。驚くべきはその入居率で、何と平均99.6%という非常に高い結果を残しており、ユーザーから厚い信頼を勝ち得ています。

また、これまで敷居が高いと言われていた不動産投資が、10万円程度の低資金から始められる点も人気・注目を集めた要因でしょう。

母体は超ハイテクなサービスを開発して急成長を遂げた

renosyを運営している親会社は「株式会社GAテクノロジーズ」という企業です。基本的にはいわゆる『テクノロジー企業』であり、不動産をはじめ、金融、建設、保険等、様々な分野にITを導入。renosyの運営をはじめ、SaaS型のBtoB PropTechプロダクトの開発、AIを活用した不動産ビッグデータの研究などにも着手しています。

驚くべきは成長の速さで、2013年の設立以来、創業してからわずか5年でグロース上場し、2022年には1,135億円を超える売上を記録しているのだそう。renosyが一般層に広く浸透したスピードの速さを見るに、相当優秀な企業であることは言うまでもないでしょう。

renosyで不動産を投資を始めるメリット

否定する声はさておいて、renosyが優れている点、つまりメリットは何なのか？　最たる利点は『不動産投資における手間を大幅に抑えることができる点』です。物件の選定から購入、管理、そして売却に至る全ての過程をワンストップで済ませることができます。さらに、オーナーが最も頭をかかえる運用時の重たい問題、例えば入居者の募集や住民のトラブル対応、さらにはリノベーションなどの面倒な業務も完全に委託できるのです。

renosyが怪しい・騙されたと言われる理由を探ってみた

前章を読んだ感じだと、renosyの欠点は全く見えてこないどころか、逆に「やるべき要素」しかないように思えるかもしれません。しかし何事もそうですが、やってみなければ実際のところはわかりません。かくいうこのrenosyにも、ネット上では否定的なコメントを散見することができます。そこで同章では、実際のところどうなのか？　について解説していきます。

①「儲からない」という声が多い

投資でありながら儲からないのでは、本末転倒と言っても過言ではありません。何より同社は前記の通り「不動産投資売上No.1」を公表しており、その点については嘘偽りない事実でしょう。

しかし、SNSでは「renosyは儲からない」といった内容のコメントが多く、中には詐欺じみているという意見まであるほどです。では一体、なぜrenosyは儲からないと言われてしまうのか？　想定できる最たる要因は『短期的な利益獲得が難しいから』ではないかと考えます。

そもそも近年では、都心部のマンション価格は右肩上がりの様相を呈しており、そこから考えればマンション投資自体が儲からないとは言い切れません。何より、renosyは「優良な物件を紹介する」というサービスをウリにしているので、そこまで利益が出ない物件を紹介するとも思えません。さらに不動産投資は金融投資同様、知識がなければカバーできない点も多くあるので、無知のまま参加したところで不動産投資そのものの特徴や性質を理解していなければ利益の程もよくわからないでしょう。

利益は出ているのに儲かっていない。だからこのサービスはダメなのだと決めつけてしまっては、どんな投資に手を出しても同じことかもしれません。別段renosy側の肩を持つ訳ではありませんが、ユーザー側にも問題がある可能性は否定できません。

②諸費用がかなり高い

現実的な問題ですが、不動産投資には細かい費用が結構かかります。具体的な科目を挙げると・・・

最低限、以上の経費はかかるものとみて相違ないでしょう。しかしこれは一般的な不動産投資の場合です。つまり、renosyを介して不動産投資を始める場合はやや異なります。

renosyの謳い文句は『10万円程度の低資金で不動産投資を始めることができる』であり、月々の負担も1.5万円からと低めに設定されています。さらに一般的に管理費は家賃の3~5%となっているにも関わらず、renosyでは毎月一律1,080円となっており、その点からもメリットがあるのは明白です。

一体どこを見て諸費用が高いと思ったのかは不明ですが、そういった評価がある以上、懸念する層がいてもおかしくはないと思います。

③特典にまつわるトラブルが多い

renosyに関する悪評の中で最も多いのが「特典がもらえない」という内容のものです。現在renosyでは「paypay5万円分プレゼント」というキャンペーン※が開催されていますが（2024年10月上旬時点で開催中）、その特典がどうやってももらえないというのです。

では一体、どんな条件をクリアすれば特典を得られるのかというと・・・

以上になります。全てをクリアすれば間違いなく特典を得ることは可能だと思いますが、どうやら運営側の方で「特典目当て」のみの動機で登録したと判断した場合は特典を贈呈しないことになっているようです。

中々クリアが難しい要項もありますが、クリアしたのにもらえないということはあり得ないと言っても過言ではありません。

renosyに向いている人の特徴は？

これまで紹介した情報で、renosyについて何となく把握できたのではないかと思いますが、最後にご紹介するのは「renosyに向いている人」についてです。投資である以上、万人に受け入れられるわけではありません。しかし、条件を満たしているなど「ふさわしい層」は確実に存在します。不動産投資自体はもちろん、renosyに興味を持っている方はぜひお読み飛ばしのないように。

①年収500万円以上の方

そもそも参加条件の一つである「年収500万円以上」という点で躓いている方も少なくないと思いますし、なぜ500万円以上なのか？　と疑問を持つ方も多いでしょう。

まず不動産投資をする時点で「物件を購入する必要」があります。その際、一括で購入できるなら問題ないと思いますが、ローンを利用する場合は審査を通過する必要があることはご存知でしょう。

中古マンションとは言え、都心部のものになると数千万円は下りません。つまり、審査に通過できる収入の最低ラインが500万円以上と考えられるでしょう。よって、年収条件をクリアしている方は参加することが可能なので、興味があるなら前向きに検討してみてもよいでしょう。

②不動産投資に興味はあるものの、時間がなくて手を出せない方

少なからず不動産投資に興味を持っているが、時間がなくて手を出すことができないという方は多いと思います。何せ不動産投資は資金のみならず、物件の選定から運用中の対応などに結構な時間を要します。

つまり、もし不動産投資を始める障壁が「時間だけ」であるなら、ぜひrenosyを使って不動産投資を始めることを検討してみてもよいでしょう。運用中の手間を省くことができる同サービスの特性を活かせば、十分な余暇がなくとも不動産投資を始めることは可能です。

③都心に住んでいる方

renosyで購入・運用できる物件は「首都圏近郊」のものに限られています。つまり、関東圏外の物件を購入することはできません。もちろん、都心部に住んでいなくてもrenosyを始めることは可能ですが、ある程度都心の不動産事情を知っている必要はあるのではないか？　と思います。

つまり、自分が購入した物件がそこに相応しく、設備や立地面に問題がないかどうかを正確に把握できるかどうかは、利益を出していく上で必要な要素と言えるでしょう。