「投資信託って要は人任せでしょ?そもそも勉強する必要あるの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
投資信託はプロに運用を任せるものなので、勉強する必要がないと考えている方もいるかもしれません。
しかし、投資信託にもリスクがあるため、知識がなければ損してしまう可能性があります。
つまり、プロに運用をまかせる投資信託と言えども、勉強しなければならないということです。
こちらの記事では、投資信託の勉強方法や投資信託をするなら一番始めに知っておくべき知識をお伝えしていきます。
この記事に書いてあることを理解した上で、ぜひ投資信託の勉強を始めてみてください。
投資全般の勉強法や勉強ステップは下記の記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
【投資の勉強】初心者はこれだけでOK!効率的な勉強法を全公開】
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
投資信託は正しい知識を身につけておかないと損をする!
冒頭でもお話ししましたが、投資信託も勉強して正しい知識を身につける必要があります。
理由としては、「元本保証がない」「手数料(コスト)がかかる」といった点で、投資信託も損をする可能性があるからです。
他にも投資信託には知らないことで損をしてしまう可能性を孕んでいる要因があります。
それらを把握し、得られる利益を減らさない為にも、投資信託について事前に勉強しておくべきなのです。
※投資信託で一番始めに知っておくべき知識に関しては、後述しますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
投資信託のオススメ勉強方法4選
投資信託のオススメの勉強方法は次の4つです。
- 本
- 動画
- ネット
- スクール
それぞれ、オススメも紹介した上で説明していきます。
自分に合った勉強方法を選んで実践してみましょう。
2-1 本で勉強する
自分のペースでゆっくり且つじっくりと咀嚼し、理解していきたい方におすすめなのが読書です。
理解するまで何度も読み返すことができる上に、さらに、見やすさや知りたい内容が掲載されているかどうかについて、あらかじめ把握してから読むことができます。
無駄な時間を省くことができる上に、一冊1,000円前後で必要な知識を得られるあたりも大きなメリットと言えるでしょう。
投資信託に関する本は数多くあるので、まずは自分が読みやすいものを選んでみてください。
とはいえ、「投資信託の本でも数がありすぎて選べない」という方もいるかもしれません。
そんな投資信託初心者さんにまず読んでほしい1冊を紹介しておきます。
【改訂版】 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門
この本の内容 | ファイナンシャル・ジャーナリストとして活躍する竹川美奈子氏の著書。投資信託の基礎的な情報を、わかりやすい文章と図解を用いて解説。改訂版含め50万部を超えるヒットとなった本書は、初心者に寄り添った入門書としてうってつけの一冊と言える。 |
この本で学べること |
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→『改訂版 一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門』はこちら
さらに、投資信託を本で勉強したい方におすすめの書籍をまとめて紹介している記事もありますので、気になる方はこちらも必見です。
初心者必見!投資信託を始めるなら絶対読んでおくべきオススメの本9選
2-2 動画で勉強する
今やどんなジャンルの情報でも、動画サイトで手軽に得ることができます。
そして、投資信託について厚く紹介しているチャンネルも少なくありません。
動画なら、移動中や睡眠前など、好きな時間に好きなだけインプットできるという手軽さがあるだけでなく、基本的に無料で視聴できる点も大きなメリットと言えます。
そこで、私がオススメするのは『投資信託協会チャンネル』です。
投資信託の仕組みや商品の選び方など基礎的なことはもちろん、NISAの活用方法や子供のためのレクチャー動画など、非常に様々な種類の動画を視聴することができます。
そんなあなたにおすすめしたいのが、オンラインで無料視聴できる「投資の達人になる投資講座」です。
その名のとおり、投資で上手くいくために絶対知っておくべき情報やノウハウが学習できる内容になっています。
投資の疑問や不安をいつもネットで検索しているという方は、この講座を1回見ていただくだけで投資の正解に近づくことができます。
ぜひお試しください!
2-3 ネットで勉強する
確かな情報をお金をかけずに得たなら、ネットを使った勉強も有効です。
証券会社のホームページで投資信託に関する情報を分かりやすくまとめているところなども多いです。口座開設方法なども合わせて知ることができるため、証券口座をこれから作って投資信託を始めるという方にとっては一石二鳥です。
多くのWEBサイトがありますので、ご自身で知りたい情報を検索し、自分のレベルに合った見やすいところを探しましょう。
当サイトでも投資信託に関する記事が多数あるので、興味があるものは合わせて読んでみてください。
2-4 スクールで勉強する
投資信託の勉強方法として投資スクールという選択肢もあります。
投資信託に限らないですが、独学で「投資」について学ぶのが難しいという方も多いです。
スクールであれば、理解しやすいように体系的に組まれている講義やカリキュラムがあります。
投資スクールで学ぶ必要性ある?独学との違いを投資家目線で徹底比較
弊社が運営しているGFS(グローバルファイナンシャルスクール)でも、投資信託をする上で必要な知識を身につける講義を網羅しています。
GFSの体験版として、「投資の達人になる投資講座」を無料で受講していただけます。
2時間の動画で投資をする上で大切な「本質」をお伝えしていますので、投資信託をこれから勉強しようとしている方はぜひ一度ご覧ください。
投資信託で一番始めに知っておくべき3つのこと
ここまでは投資信託を学ぶ方法についてお話してきましたが、投資信託の勉強をする上で一番最初に知っておくべき基本の「き」をお伝えしておきます。
勉強を始める前に最低限知っておくべき『3つ』のこと
- 投資信託の仕組み
- 投資信託のリスク
- 投資信託の手数料
それぞれ説明していきます。
3-1 投資信託の仕組みを知ろう
投資信託を始めるなら、最低限投資信託の仕組みを知っておく必要があります。
既に投資信託をしている方の中にも「お金を預ければプロが運用してくれる商品」としか認識していない方もいるかもしれませんが、ここで仕組みを覚えていってください。
投資信託は、以下3つの会社で成り立っています。
- 販売会社
- 運用会社
- 受託会社(信託銀行)
上記3つの機関が、投資信託の購入から売却までの流れを管理しています。
出典:投資信託協会
販売会社
投資信託を販売している会社のことで、銀行や証券会社のことを指す。
運用会社
投資家から集めた資金の運用方針を決め、運用の指示を出すところです。つまり、ファンドマネージャーと呼ばれる方がこの仕事を担う。
受託会社(信託銀行)
受託会社(信託銀行)は運用会社からの指示を受けて実際の売買や運用、管理を担う。
上記3つの会社が機能することで、投資家の資金は大切に守られ、指示やルールに則って運用されるというのが、投資信託の仕組みです。
3-2 投資信託のリスクについて知ろう
投資信託を始める前に、リスクについて知っておくことも非常に重要です。
どんな投資においてもリスクはあります。投資信託もそれは同様です。
ちなみに、投資信託には基準価額(※)という独自の値段が付けられます。
※基準価額とは
保有する株式や債券などの時価評価の総額に利息や配当金などの収入を加え、そこから運用コストを差し引いた金額を総口数で割って算出した数値のこと。
基準価額は、株式市場の動向によって変動するため、原則として元本の保証はありません。
そしてこの基準価額に影響を及ぼす要因こそが、投資信託における「リスク」となるのです。
投資信託の主なリスクは以下の4つです。
●価格変動リスク
投資信託に組み入れた有価証券の価格が変動し、保有する資産に影響を及ぼすリスクのこと。国内外の政治や経済、さらには企業の業績などに影響を受けるのが一般的です。
●為替変動リスク
為替レートが変動することによって保有する資産に影響を及ぼすリスクのこと。
円高になればマイナス、円安だとプラスに働くと考えられています。
●信用リスク
債券などの有価証券を発行する国や企業が、経済不安や経営不振などの影響により分配金や償還金を支払うことができなくなるリスクのこと。
●金利変動リスク
金利の変動により、債券の価格に影響を及ぼすリスクのこと。
一般的に金利が上がると債券の価格は下落し、逆に金利が下がると債券の価格が上昇します。
以下の記事では投資信託のリスクに関して、取るべきアクションを含めて紹介しています。
投資信託のリスクに関して詳しく知りたい方はぜひ合わせて読んでみてください。
3-3 投資信託の手数料について知ろう
投資信託で損をしたくないのであれば、手数料については最低限の知識をもっておいたほうがいいです。
投資信託では以下の3つの手数料がかかります。
- 購入時にかかる販売手数料 購入金額の1〜3%
- 運用中にかかる信託報酬 0.2〜2%
- 売却時にかかる信託財産留保額 0.1〜0.5%
手数料について知っておかないと損することがあります。
手数料が高い商品を選んでしまうと、利益が出たとしても「手数料負け」してしまう可能性があるからです。
以下は手数料が高いものと手数料が安いものを比較したときのシミュレーションです。
※毎月3万円を積み立て、20年間年率5%だと仮定した場合
画像を見てわかるように、同じ金額を積み立てて、年利が同じだとしても、227万円もの差がついてしまいます。
手数料以外にも投資信託を選ぶ際に気をつけることはたくさんあります。
下記の記事では、投資信託を選ぶ際のポイントや選んではいけない投資信託に関して説明しているので、興味のある方は合わせてご覧ください。
投資信託の勉強に関するQ&A
ここでは投資信託に関する疑問についてお答えします。
- 投資初心者は何から勉強すればいいですか?
投資初心者は何から勉強すればいいですか?
投資初心者は勉強して知識をつけることがとても大切です。なぜならリスクをなるべくおさえることができるからす。下記に投資初心者が勉強しておいたほうがよい8つのポイントをまとめておきます。【投資の勉強】初心者はこれだけでOK!効率的な勉強法を全公開の記事をお読みいただくとさらに詳しい内容と効率的な勉強方法を知れます。
投資で最初に勉強すべき8つのポイント(基礎知識編)
① 分散投資について勉強する
「卵は1つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。
これは特定の商品だけに投資をすることなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教えです。投資は元本保証ではないので、リスクをなるべく小さくするに越したことはありません。ですので分散投資についてしっかり勉強しましょう。
② 長期投資と複利効果について勉強する
なるべく長期で時間をかけて投資をすると、複利の効果が発揮されて雪だるま式に資産が増えていきます。しかしすぐに利益は増えないので、物足りないと感じるかもしれませんが、大事な項目ですので学習しておきましょう。
③ 投資商品の選び方とその買い方を勉強する
投資は個別株にするのか積立投資にするのか、その中でも何を買うのかは重要です。初心者でも個別株投資や積立投資はおすすめですが商品選びを間違えると損をするリスクが高くなります。手数料が低いことや成長性がある商品を見極めましょう。
④ 投資で出た利益に対する税金について勉強する
投資で得た利益には基本的に20.315%の税金が課されます。しかしNISA口座で投資を行うと20.315%が0つまり非課税になります。その他確定申告が不要なパターンがいくつかあるので、知っているのと知らないのでは違ってきますので、勉強しておきましょう。
投資で最初に勉強すべき8つのポイント(マインド編)
⑤ 投資しなくてはならない意味を勉強する
現金でそのままお金を銀行に預けておくだけでは、ほとんど増えません。加えて増税やインフレによって、実質現金が目減りしていっています。こういったことを考えて対策として投資はおすすめです。投資をしなくてはならない意味をしっかり勉強しておきましょう。
⑥ 投資の目標設定と道すじについて勉強する
投資の目標設定をすることによって、毎月の投資への資金繰りや収入や支出の管理が整ってきます。いつまでにいくらほしいのかまずは決めてみましょう。
⑦ 投資のリスクとリスクコントロールについて勉強する
投資は元本保証がありませんので、必ずリスクがつきものです。ここをしっかり勉強しておくかしておかないかで、リスクを回避できる確率が変わります。リスクが大きければ利益も大きいし、リスクが小さいものであれば利益も小さい。そうゆう原則になっています。リスクをとるからこそ利益が得られるものでもあるのです。自分である程度コントロールできる部分もあるので、必ず勉強はしてください。
⑧ 損失が出たときの対処、心の持ち方について勉強する
投資での損は実はほとんどの人が経験しています。たくさん稼いでいる人でも損の経験はほぼしているいっても良いでしょう。大きな損にならないように、損切りを行いそれ以上の損を抑えることで大打撃にならずに済ませている人もいます。損をしたときの心の持ち方を勉強していないと、下落に直面したときなどに冷静な判断ができずさらなる損を招く可能性も0ではないので、ここもしっかりおさえておきましょう。
まとめ
投資信託は勉強して正しい知識を身につけなければ損をする可能性があります。
ですから、投資信託を始めるのであれば、最低限の知識を身につけておくようにしましょう。
投資信託のオススメ勉強方法4選
- 本で勉強する
- 動画で勉強する
- ネットで勉強する
- スクールで勉強する
投資信託をする上で最初に知っておくべき3つのこと
- 投資信託の仕組み
- 投資信託のリスク
- 投資信託の手数料
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