株初心者は何から勉強すればいい?5つのステップとおすすめの勉強法

株 初心者 勉強

2024年3月現在、日経平均株価が30年ぶりに最高値を更新し、初の4万円台を突破しました。
1月に新NISA制度もスタートしたことも相まって、日本の投資熱は高まる一方です。

その反面、ここ数年の物価高を受けた賃上げも行われてはいますが、好景気とまでは言えない状況が続いています。
そんななか、将来に備えた資産形成を目的に、株式投資の勉強を始める人も多いですよね。

とはいえ、株の勉強をすると言っても何から学んでいけばいいのかわからず、具体的な行動に移せていない人もいるでしょう。

正しい勉強法で株の知識を身につけないと、勉強しているのに成果が出ない、という苦しい状況が続いてしまいます。
また、短期的に成果が出たとしても、それを継続できず、最終的には挫折してしまう…なんてことにもなりかねません。

そこで、本記事では、日本一のお金の学校グローバルファイナンシャルスクール(GFS)監修のもと、「株初心者は何から勉強を始めればいいのか?」をテーマに、5つのステップを順番に解説します。
後半には「おすすめの株の勉強法を6つ」も紹介していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

この記事で学べること

  • 株初心者が学ぶ手順 5ステップ
  • おすすめの株の勉強法6つ
  • 株の勉強にかかる時間や意味について

なお、独学で株を勉強することに不安を感じる人もいると思います。
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監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、「会社四季報」編集長との共同セミナーに講師として登壇(東京証券取引所主催)するなど、著書に講演依頼、メディア出演も多数。「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

株式投資の勉強 5つのステップ

[ステップ1] 株式投資の基本的な仕組みを学ぶ

最初に、そもそも株とはどんなものなのか?
基本的な仕組みや成り立ちを抑えておきましょう。

株の仕組み

株 勉強 仕組み

株とは、企業が投資家からお金を出資してもらった際に、お金と引き換えに発行する証書(有価証券)のことです。

株は株式とも呼ばれ、株式を発行することで集めた資金を元手に事業を行う企業のことを「株式会社」、株式を保有する人のことを「株主」と言います。

つまり、仮にあなたが1株だけでもどこかの会社の株を持ってさえいれば、あなたはその会社にとって「株主」になることができるのです。

株の成り立ち

株 勉強 成り立ち
株式会社の始まりは、1602年にオランダで設立された「オランダ東インド会社」だとされています。
当時ヨーロッパでは貿易ビジネスが盛んでしたが、それには多額の資金が必要なうえ、船で海を渡ることから常に危険と隣り合わせのリスクの高いビジネスでした。

そこでオランダ東インド会社は、多額の資金を調達する方法として、複数の投資家にお金を出資してもらい、その引き換えに証券を発行する形をとったそうです。

この証券が後に「株」と呼ばれるようになった、と言われています。

株価の決まり方

株の価格はその銘柄毎ごとに違います。
これは、株価が売り手と買い手との間の「需要と供給」のバランスによって決まるためです。

投資家から「買いたい」と思われる会社の株は高くなり、
投資家(株主)に「売りたい」と思われている会社の株は安くなる
というシンプルな仕組みとなっています。

株価が上がる時

では、株を買いたいと思われるのはどんな会社なのかというと、

・成長が見込まれる会社
・成長業界にいる会社
・高配当が期待できる会社
・価格が割安でお買い得な会社

などが挙げられるでしょう。

株を売りたいと思われる会社はこの逆です。

株価が下がる時

・(新技術の登場などで)衰退する業界にいる会社
・業績の悪化が懸念される会社
・配当の減少が懸念される会社
・すでに割高で値上がりが期待できない会社

などの理由から、売りたい人が買いたい人を上回る状態になります。

ただ、ここで挙げたものはあくまでも一般的な話で、実際にはこれら以外でも様々な要因で株価は上下します。

基本的に株価は需要と供給で決まりますが、かと言って「こうなれば必ず上がるor下がる」という性質のものではない、という部分だけ、まずは抑えておきましょう。

株式投資のメリット

株式投資のメリット

株式投資には以下の4つのメリットがあります。

  •  ①株価が上昇すると利益が発生する
  •  ②配当金を受け取ることができる
  •  ③株主優待を受けられる
  •  (おまけ)経済や社会情勢の知識が身に付く
メリット①株価が上昇すると利益が発生する

誰もがすぐに思い当たるのは、やはり株価の上昇によって利益が得られることでしょう。

例えば、2023年の上半期(1〜6月)値上がりランキングトップの株式会社ヘッドウォータース(東証グロース:4011)の株価上昇率は771.8%と、およそ8倍でした。
たった半年で100万円が800万円になるなんて、とても夢がありますね。

メリット②配当金を受け取ることができる

また、業績次第で変動はありますが、株を保有している会社から配当金を受けられるのも大きなメリットです。

配当金の利回りは、高いものだと5%を超える会社もあります。
定期預金の金利が0.5%にも満たないことを考えるとかなり魅力的ですね。

メリット③株主優待を受けられる

さらに、株主優待も無視できないメリットとなります。
日常的なお買い物にも使えるお得な割引、またはプレゼント等を用意している会社もあるため、普段利用しているお店の中で、使えそうな株主優待がないかを調べてみるだけでも楽しいですよ。

メリット(おまけ)経済や社会情勢の知識が身に付く

最後に、間接的なメリットになりますが、今よりも経済や社会のことに詳しくなれるのも株式投資を行うメリットの一つ。
というのも、株価はその会社の業績だけではなく、日本のみならず世界的な社会情勢や政治など、あらゆる出来事にも影響を受けるからです。

株式投資を始めると、テレビやネットの色々なニュースが気になって、ついつい調べる機会が増えるものです。
自然と世の中の動向に目が向き、知識を深めることができます。

株式投資のデメリット

株式投資のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

株式投資のデメリット

  •  ①株価が下落すると損失が発生する
  •  ②買う時にも売る時にもそれぞれ手数料がかかる
  •  ③取引したい時に売買が成立しない恐れがある
デメリット①株価が下落すると損失が発生する

当たり前のことですが、買った時よりも株価が値下がりした場合、損失を受けるリスクがあります。

2023年のデータで言うと、アトラステクノロジーズ株式会社(東証グロース :9563)の株価は、1年で-75.3%も値を下げました。
銀行預金なら1,000万円まで元本を保証してくれますが、株などの金融商品の世界では元本が割れるリスクは常に頭に入れておかなければなりません。

デメリット②買う時にも売る時にもそれぞれ手数料がかかる

また、他の金融商品と同じく、株式投資は買う時にも売る時にもそれぞれ手数料がかかることもデメリットの一つです。
後ほどご説明しますが、株式投資を行うには証券会社を通じて株を売買することになります。

株の売買には、株を買うときに1回、売る時にも1回、合計2回の手数料がかかります。
株を売買する際は、手数料も考慮して行わないと、思ったより利益が少なかった、なんてことにもなりかねませんので注意しましょう。

デメリット③取引したい時に売買が成立しない恐れがある

あと、株は「必ず売買ができることを保証されていない」という点も、大きなデメリットです。
例えば、もしあなたがあまり活発に取引されていない株を買って保有していたとします。

ある日、その企業に何か悪いニュースが起きました。
あなたはその株が値下がりする前に、すぐに売って逃げたい、と思います。

しかし、その株を買いたいと思う投資家がいないため、売り注文を出しても全然売ることができない、ということが起こり得るのです。
その結果、信じられないくらい株価が値下がりしたあと、ようやく取引が成立した…なんてことも十分にあり得てしまいます。

これは少々極端な例かもしれませんが、「株はいつでも希望の価格で売り買いできるわけではない」ということは、ぜひ覚えておきましょう。

[ステップ2]  株式投資の基本的な流れを学ぶ

ここからは、株式投資の基本的な流れについて学んでいきましょう。
以下の順番でご説明しますね。

①証券口座を開設する

株式投資の流れ_1

まずは、株式投資に必須となる証券口座の開設について見ていきます。

株の売買は証券会社を通じて行う

株は「証券取引所」で売買されます。
ただ、売買に参加できるのは参加資格のある証券会社のみ。
私たち一般の個人投資家は、証券会社を通じて株を売買する形となります。

そのため、証券会社の取引口座を開設することが株式投資のスタートラインとなるわけです。
といっても、手続きは簡単なので安心してください。

基本的には銀行で口座開設する時とほとんど同じで、本人確認書類さえあれば誰でもすぐに開設することができます。

証券会社は店舗型証券とネット証券の2種類がある

証券会社には、店舗を構えずにネットのみでサービスを提供するネット証券と、店舗を構えて営業する店舗型証券との2種類があります。
それぞれのメリット、デメリットは下記の通りです。

ネット証券vs店舗証券

ネット証券の最大の魅力は手数料の安さ

ネット証券の最大の魅力は、なんといっても手数料の安さです。
投資する金額や比較する会社によっても変わってきますが、一般的にネット証券と店舗型の証券とでは、1回あたりの手数料の差が、数倍〜10倍以上の開きがあります。

2、3回の取引ならまだしも、何十回も取引することを考えると、非常に大きなコストです。

一方、ネット証券は情報の入手や判断をすべて自分自身で行う必要があります。
店舗型の証券会社では担当者が今お勧めの金融商品を案内してくれたりしますが、人が介在しないネット証券では、基本的にすべてがセルフサービスです。

もちろん、ネット証券各社も会員サイトでの情報配信や無料の取引ツールなど、投資家に便利な環境は用意してくれてはいます。
しかし、それをどう使いこなすかは投資家であるあなた次第。少なくとも慣れるまでは、自発的に勉強する必要があるでしょう。

店舗型の証券の最大の魅力はサポート

店舗型の証券会社の最大の魅力は、店頭で色々とアドバイスがもらえたり、営業担当を通じて売買の注文を行うこともできるなど、人のサポートが受けられる点に尽きます。

ネット証券がセルフサービスであるのに対し、店舗型証券は投資のコンシュルジュサービスが付くような形です。
しかし人が介在する分、手数料はどうしてもネット証券に比べて割高になってしまいます。

ある程度投資資金に余裕がある人(1,000万円以上など)ならまだしも、そうでない人にとってはコスパの面で割高になってしまう可能性が高いでしょう。

また、証券会社の主な収益源は売買手数料であることから、営業担当者の言いなりで取引をしていると、知らないうちに不利な条件で売買をしていた、なんてこともあるので注意が必要です。

初心者はネット証券会社がおすすめ

初心者の方でまだ資金に余裕がないこれから株を始めるなら、まずはネット証券会社で口座開設することをおすすめします。
理由としては次の3つです。

1.投資を自分で判断する力が身につきやすい
2.投資経験を多く積むことができる
3.自分のペースで投資に取り組める
1.投資を自分で判断する力が身につきやすい

まず最も大きな理由としては、投資を判断する力が身につきやすいことです。
投資で長期的に成功していくためには、この「投資を判断する力」を磨いてくほかありません。

その点、ネット証券では、自分から動いて情報を取りに行き、取捨選択して投資を判断していくことになります。
最初は覚えることが多く大変に思うかもしれませんが、誰かに依存せずに投資を行う経験を積むことは、投資家としての成長を早めてくれるでしょう。

2.投資経験を多く積むことができる

また、ネット証券は1回の取引コストが安く、取引のハードルが低いことから、結果的に売買の経験を多く積むことができます。
実際のところ、初めて買った株で大儲け!なんてことは現実にはほとんどありません。

大多数の投資家は、何度も売買し失敗を経験しながら、徐々に利益を上げていくものですので、投資経験を多く積めた方が有利です。

3.自分のペースで投資に取り組める 

さらに、ネット証券なら、ネットにアクセスさえできれば、いつでも好きな時に、好きな場所から投資に取り組めます。
営業担当者から電話がかかってきたり、なんてこともありません。
自分のペースを乱されずに取引することができるのは大きな利点ですね。

なお、初心者の方にお勧めのネット証券は、「楽天証券」「SBI証券」です。

下記に、詳しくご紹介しているページがありますので、まだ証券口座を開設されていない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
→投資家全員が開設必須の証券口座2選 | 持っていなければ今すぐ開設推奨!ケース別おすすめ証券会社も紹介

②銘柄を選ぶ

株式投資の流れ_2

無事、ネット証券の口座開設が完了すれば、会員画面にログインすることができるようになります。
その後、証券会社が指定する口座に投資するためのお金を入金すれば、株を売買する最低限の準備は整います。

あとは、どの会社の株を買うかを決めるだけとなります。
ここで株初心者の方にお勧めしたいのが、『とにかくまずは無理のない範囲で自由に好きな株を買ってみること』です。

株式投資において銘柄の選び方は、とても奥が深いもの。
最初から完璧にやろうとすると、いつまで経っても取引経験を積むことができません。

せっかく手数料の安いネット証券を選んだのなら、最初は失敗してもいい程度の金額で株を買って、売ってみましょう。

なお、「できれば最初からきちんと勉強して株を選びたい」という方は、以下の記事をご参考ください。
→元証券ディーラーが教える、初心者でも失敗しない株の選び方8つを大公開

③株を買う

株式投資の流れ_3

買いたい株が決まったら、次は買い注文を出してみましょう。
ここで、最低限押さえておきたい注文方法は、成行(なりゆき)注文と指値(さしね)注文の2つです。

成行注文

まず、成行注文は「数量だけ指定して価格についてはおまかせで注文する方法」です。
下記は、楽天証券の画面を利用した参考例です。

株の勉強 成行注文とは

メリットは、ほとんどの場合すぐに注文が決まること。
デメリットは、値動きが激しい銘柄だと、想定よりもずっと高い価格で取引が成立することがある点です。

指値注文

次に、指値注文は「数量と価格の両方を指定して注文する方法」となります。
下記が参考例です。

株の勉強 指値注文とは

指値注文で買い注文を出した場合、指定した価格より安くなった時にのみ注文が成立するので、今の価格よりも(少しでも)安く買うことができるのがメリットです。

一方で、指定した価格に下がらない限り取引が成立しないことがデメリットとなります。
また、たとえ指定した価格に下がっても、売り注文の数量が少ない場合は、成立しないこともあるため注意が必要です。

なお、指値注文を出す際は「本日中」「今週中」など細かく注文の有効期間を指定することもできます。
ぜひ有効活用しましょう。

株のおすすめの買い方も知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
→初心者でも実践できる!株を買う手順と実践別オススメの買い方

④株を売る

株式投資の流れ_4

株を売る時は、売り注文を出すことになります。
基本的な注文方法は買う時と同じで、成行注文でおまかせ価格で売るか、指値注文で決まった価格で売るかの2通りです。

株の勝ち負けは、買った株を売った時点ではじめて確定します。
もし狙い通り株価が上昇し、利益が出ていたとしても、売らない限りその利益は未実現のままです。

同じように、狙いが外れて株価が下落し損失が出ていた場合も、売らない限り損失が確定したわけではありません。
買った株をいつ売るのかは、株式投資の成否を決めるかなり重要なポイントです。
銘柄の選び方と同じく、こちらも時間をかけてしっかりと学んで技術を磨いていく必要があるでしょう。

覚えておきたい投資用語

投資では、未実現の利益のことを『含み益(ふくみえき)』と呼び、含み益の状態の株を売却することを『利益確定(りえきかくてい)』と言います。
(略して利確(りかく)と言ったりもする)

また、未実現の損失のことは『含み損(ふくみぞん)と呼び、含み損の状態の株を売却し損失を確定させることを『損切り(そんぎり)』と言います。
大きな損失を抑え、資金を守るためには欠かせません。

どちらも今後よく耳にする言葉になると思いますので、この機会に覚えてしまいましょう。

 

ここまで、株の仕組みを知ることに始まり、口座開設し、株を選んで、買って、売る、という基本的な株式投資の流れを一通り見てきました。

株式投資を完全に未経験の方は、まずこれらを実践することで未経験の状態から卒業することを目指しましょう。

では、次のステップからは、株式投資の初心者の方が、これから利益を上げていくために必須の内容をご紹介します。

[ステップ3] 投資スタイルを学ぶ

投資の目標を明確にする

投資スタイルを学ぶ前に、株式投資の目標を決めましょう。
なぜかというと、目標を決めることで、自ずとそれに合った投資スタイルも決まってくるからです。

  • 老後に備えて5,000万円貯めたい
  • とりあえず預金より高い利回りが欲しい
  • 毎月3万円、コンスタントに利益を出したい
  • 30代でFIREしたい
  • 子供の教育資金に備えたい

このように投資する目標は人それぞれです。
そして、株式投資の利益の上げ方も一つではありません。

そのため、まず投資家であるあなた自身の目標がハッキリしていないと、その目標に沿った利益の上げ方も決まらないということになります。
もし目標が明確でない人は、ここで少しだけ時間をとって考えてみてください

株式投資の2つの稼ぎ方を知る

株式投資の稼ぎ方には大きく2つあります。

1つは、株を安く買って高く売ることで売買益を得る方法で、「キャピタルゲイン」と呼ばれます。

もう1つは株を保有することで配当金を得る方法で、「インカムゲイン」と呼ばれるものです。

それぞれの比較については、次の通りになります。

キャピタルゲインとインカムゲイン

ご自身の目標に合った株式投資のスタイルを決めていく上で、まずはこの2つの違いをしっかり押さえておきましょう。
そのうえで、次は株式投資の3つの投資スタイルについて見ていきます。

3つの投資スタイルを知る

株式投資には、大きく分けて3つの投資スタイルがあります。

株式投資3つの投資スタイル

それぞれ説明します。

①中長期投資

中長期投資とは、数ヶ月から数年単位で株を保有する中期投資と、数年から数十年単位で株を保有する長期投資の2つのスタイルを合わせた呼び方です。

中長期投資では、主にキャピタルゲインとインカムゲインの両方を得ることを目的としています。

保有する期間に少し幅があるのは、中長期投資が「株を保有する期間」よりも「株価や値上がり益などの目標値への到達」を意識しているためです。

メリットとしては、3つの投資スタイルの中で最もリスクが低い(勝率が高い)ことと、大きな値幅が狙えること。
デメリットとしては、結果が出るまで時間がかかることと、その間資金が長期間拘束されることが挙げられます。

最も著名な投資家であるウォーレン・バフェットも長期投資を採用しているなど、株式投資で最も成功者の多い、王道中の王道のスタイルと言えるでしょう。

②スイングトレード

一般的に、数日から数週間保有する投資スタイルのことを、スイングトレードと言います。
(略して「スイング」と呼ばれることも)

スイングトレードは、主にキャピタルゲインが目的となる投資スタイルです。

メリットは、中長期投資よりも資金が拘束される期間が短く、デイトレードよりも大きな値幅が狙えること。
デメリットは、短期的な値動きを狙う分、中長期投資よりもリスクが高くなることが挙げられます。

③デイトレード

デイトレードは、その名の通り、株を買ったらその日のうちに売る投資スタイルのことです。
よく、略して「デイトレ」と言われます。

メリットとしては、うまくいけば1日で利益が出せること
また、資金が拘束されないため、短期間により多くの取引経験を積むことができます。

デメリットとしては、売買のタイミングが最も重要なため、できる限りパソコンやスマホの画面を見ておく必要があることです。
よって、日中あまり画面を見ていられない人には不向きな投資スタイルとなります。

※補足①
デイトレードのような超短期的な取引では、値動きを当てることよりも、いかにタイミングよく売買するか、が求められます。
これはかなり高度で専門的な技術のため、習得に時間がかかるのはもちろん、性格的な向き不向きもあります。
今回挙げた3つの投資スタイルの中で、最も難易度が高いスタイルですので、あまり初心者の方にはおすすめしません。
※補足②
なお、数分から数十分で取引を完結させる「スキャルピング」については、ギャンブル性が高いため、投資ではなく投機です。
投資で長期的に利益をあげることとは、まったく異なるジャンルとなりますので、投資で利益を上げたいとお考えの方はくれぐれも手を出さないようにしましょう。

おすすめは中長期投資

これから株式投資を始められる方には、ぜひ中長期投資をおすすめします。
というのも、デイトレードに求められる短期的な値動きを予測することは、株の上級者でも難しいからです。

また、数日から数週間の値幅を狙うスイングトレードも、中長期投資に比べると難易度は高く、初心者の方が最初に選ぶ投資スタイルとしてはあまりおすすめできません。

中長期投資では、短期的な値動きを予想するという難しいことは行わず、数ヶ月から数年先を見据えて確率的に値上がりする可能性が高いものに投資していきます。

もちろん投資に絶対はありませんので、リスクに備えることも必要です。

ただ、そのリスクは、デイトレードやスイングトレードに比べると比較的小さく済むことが多いうえ、1回の取引で得られる利益額は大きくなる傾向にあります。

中長期投資については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
→人気銘柄に飛びつく前に!株の長期保有でおすすめの戦略3タイプを紹介

 

ここまでで、おそらくあなたも自分に合った投資スタイルがなんとなく見えてきたかもしれません。

もし、今の時点では、わからなくても実際に株式投資の経験を積んでいく中で、本当の意味で自分に合った投資スタイルを見つけることができるはずです。

では、次のステップでは、株式投資で最も奥深い肝となる技術、『株の分析手法』について見ていきます。

どの投資スタイルを選ぶにしても最低限知っておきたい内容ですので、漏れなく把握しておきましょう。

[ステップ4] 株の分析手法を学ぶ

株の分析手法には、大きくファンダメンタルズ分析テクニカル分析の2つがあります。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析とは企業の業績・財務データから企業価値を分析して、その企業に投資するか否かを判断する方法です。

「ファンダメンタルズ」とは国や企業などの経済状況を表す指標のことを指します。
(略して「ファンダ」と呼ばれることも)

具体的には、企業が公表する貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書から、営業利益率、経常利益率、EPS、PER、PBRなど、さまざまな指標を用いて企業価値を分析する方法です。

これらの指標は、ほぼすべての上場企業のホームページ上で公開されていて、誰でも無料で利用できます。

ファンダメンタルズ分析が得意なこと

ファンダメンタルズ分析は、その企業の「実際の価値」に対して、今の株価が割安なのか、割高なのかを判断することに優れています。

株で儲ける基本は「安く買って高く売ること」。
今の価格が将来的な価格より安いかどうかを知るために極めて有効な手法です。

ファンダメンタルズ分析が苦手なこと

ファンダメンタルズ分析の弱点は、売買のタイミングについては一切わからない点です。
たとえ、割安な株を見つけたとしても、その株がいつ上昇するのかはファンダメンタルズ分析だけではわかりません。

テクニカル分析

企業の業績を分析するファンダメンタルズ分析に対し、企業の株価の推移に着目して分析する手法のことをテクニカル分析と言います。

具体的には、株価をグラフ化したチャート図に水平線や斜め線などを引いたり、平均価格の推移や取引量の増減を確認する、チャートの形状をパターンに当てはめてみるなど、様々な角度から検証・分析を行うことで、今後の値動きを予測する方法です。

株価チャートは、各証券会社の口座を開設することで使用できる取引ツールなどから閲覧することができます。

また、より高度な分析をしたい場合は、有料の分析ツールなども販売されているので、まずは無料のもので慣れてから検討してみるのもいいでしょう。

テクニカル分析が得意なこと

テクニカル分析の利点は、株を「いつ買えばいいか」、あるいは「いつ売ればいいか」など、売買のタイミングを測る目安になる点です。
その背景には、テクニカル分析が広く普及したことがあると言われています。

例えば、「チャートがこの形になったら、間も無く株価が上昇する可能性が高い」という認識をほとんどの投資家が持っていた場合。
実際にチャートがこの形になる予兆が見られた時点で、投資家から積極的にその株に買い注文が入る可能性が高くなります。

結果として本当に株価が上昇するという現象が起こり得るのです。

また、テクニカル分析によって、確率的に間も無く株価が下がる可能性が高いと判断できれば、その前に売り抜けるなど、買う時だけでなく、利確や損切りなど売り時の判断材料にもなります。

テクニカル分析が苦手なこと

テクニカル分析は、基本的に過去の株価の推移にのみ注目するため、その企業自体の将来性や収益性、安全性など中長期投資に必要な情報は一切わからないのが弱点です。

また、戦争や経済危機など、世界情勢の変化などによってテクニカル分析がまったく機能しなくなる期間が生じることもあります。
ファンダメンタルズ分析も絶対的な有効性があるわけではありませんが、テクニカル分析の方がより確実性には欠ける印象です。

中長期投資をするならまずはファンダを学ぼう

先ほど、これから株式投資を始められる方には中長期投資がおすすめとお伝えしました。
そして、中長期投資の成功は、「銘柄選び」にかかっていると言っても過言ではありません。

割安で、伸び代のある会社を早い段階で見つけるためにも、初心者の段階からファンダメンタルズ分析の要点を抑えておきたいところです。
最初はよくわからなくても、色々な会社のデータを見続けているうちに、次第に感覚がつかめてくるはず。

会社の収益性、将来性、安全性を自分の目で確認し、判断できるようになることで、あなたの中長期投資で成功する確率は飛躍的に上昇するでしょう。

なお、ファンファメンタルズ分析の詳細な内容については、以下の記事で取り上げています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
→株のファンダメンタルズ分析とは?必要性や方法をわかりやすく説明

短期投資をしないならテクニカル分析は不要?

テクニカル分析は短期的な値動きの予測を得意としています。
では、中長期投資を行う場合にテクニカル分析は全く役に立たないかというと、そういうわけではありません。

例えば、これからまさに株を買う時、いくら中長期で持つとはいえ、できるだけ安く買いたいですよね。
あるいは長期間保有する株を売る時なら、せっかく長い間待ったのだから、なるべく高いところで売って利益を最大化したいところです。

テクニカル分析は、このような時に、売買のタイミングを測る有効な手段となってくれます。
少しでも効率的に投資したい人は、中長期投資にも上手にテクニカル分析を取り入れてみましょう。

株の分析方法はなぜ必要なのか?

正直に言うと、株の分析方法を覚えなくとも株式投資を行うこともできます。

特に中長期投資であれば、好きな会社を買う、あるいは「この会社成長しそう」と直感で買う、という選び方でも、ある程度の期間保有していると、それなりに利益が出ることもあるかもしれません。

しかし、仮にうまくいったとしても、それは”運”です。
次にまた同じことができないとしたら、運頼みのギャンブルにたまたま勝てただけ、ということになってしまいます。

成果を上げている投資家たちが最も重要視しているのは、”再現性”です。
そして、その再現性を高める手段こそが、株の分析法を学び、自分なりの銘柄の選び方や、売買ルールを決めることに他なりません。

「たまたま勝った投資家」ではなく、「長年勝ち続けている投資家」を目指すなら、多少時間がかかっても、株の分析方法を身につけることは必要不可欠なのです。

[ステップ5] 株初心者がやりがちな失敗について学ぶ

ステップの最後に、初心者の方が株式投資を勉強する上での注意点をお話ししておきたいと思います。

信用取引は初心者のうちは避けること

信用取引とは、証券口座に預けた自己資金を担保に、証券会社からお金を借り入れて、自己資金以上の金額で株式などを売買することです。
なお、借り入れを行わず自己資金のみで株取引を行うことを、現物取引と言います。

両者の比較は下記の通りです。

現物取引と信用取引の比較

信用取引のメリットは、最大で自己資金の3倍ほどの金額で取引ができること。
仮に3倍の資金で売買した場合、利益も3倍になります。

デメリットとしては、自己資金を超える損失を出す恐れがあることです。
利益が3倍なら、損失も3倍になるため、まさにハイリスク・ハイリターンな投資になってしまいます。

経験や技術が身に付く前に信用取引を行うのは、非常に危険な行為です。
有名な投資家の中には、信用取引を積極的に勧める人も見受けられますが、非常に難易度の高い取引であることに変わりはありません。

信用取引の勉強をするのは、現物取引で安定して利益が出せるようになってからでも十分遅くないですよ。

ナンピンはしないこと

ナンピンの仕組み

ナンピンとは、含み損が出ている状態の株を、追加で買い増しすることです。
先に買った株よりも安い価格で買い増すことで、平均取得単価を下がり、損益分岐点を下げることができます。

例えば、A社の株を1株100円で100株取得した場合、平均取得単価は100円です。
その後、1株90円に値下がりした時に、追加で100株買うとしたら、1株あたりの平均取得単価は95円に下がります。

・計算式
(1株100円 × 100株) + (1株90円 × 100株) / 200株 = 95円

このように、本来なら株価が100円に戻らない限り損失があった取引が、ナンピンによって95円に株価が戻れば、損失を無くせる状態が作り出せるわけです。

根拠なきナンピンは危険

ただ、多くの成功した投資家が口を揃えてナンピンの危険性を指摘しています。
その大きな理由は、ナンピンのほとんどが、すでに失敗が確定した投資を先延ばしにしているだけだからです。

「事前に予想していた下げ幅を超えるところまで、株価が下がった」

この事実は、その株を買う根拠が明確に否定されたことを意味します。
つまり、今回の投資については、失敗が確定したということ。

合理的に判断できる投資家なら、損切りをして取引を終わらせる状況です。
もちろん、ここから株価が戻り、さらには上昇する可能性も残されてはいます。

しかし、すでに予想が裏切られた時点で、それはもはや希望でしかありません。
根拠のない投資を続けている以上、それは投資ではなくギャンブルです。

世の中には、ナンピンをテクニックとして紹介している人も一定数存在しますが、初心者の方はそういった手法を勉強する前に、損切りがきちんとできるように訓練することをおすすめします。

株式投資にかかる税金を知っておくこと

当然のことですが、株式投資の収益には税金がかかります。
「税金のことは株で儲けてから勉強すればいい」という考えも間違ってはいません。

ただ、初心者の段階から基本的なことを知っておくだけで、あとから困る場面もグッと減らすことができるはずです。
以下の記事では、投資にかかる税金についてわかりやすくまとめてありますので、この機会にぜひ目を通しておきましょう。

→【どこよりもわかりやすく】投資にかかる税金のあれこれをプロが全解説
※こちらの記事をブックマークしておくなどして、わからないことが出てきた時にいつでも確認できるようにするのがおすすめです。

 

以上、「株初心者が学ぶ手順 5ステップ」でした。

では、ここからは株式投資のおすすめの勉強法について取り上げていきます。

どの方法が正解、というものはありませんので、自分の目標やライフスタイルに合ったものから試してみてくださいね。

株初心者にオススメの勉強法6つ

株初心者におすすめな勉強法は以下の6つです。

項目をクリックすれば見たいところにジャンプします。
もちろん、最初から順番に読んでもらっても構いません。

それでは、見ていきましょう。

おすすめの株勉強法① 書籍(本/雑誌/マンガ)

初心者にオススメの株式投資の勉強法1つ目は「書籍」です。
理由は次の4つあります。

  • 幅広い知識を習得できる
  • 自分のペースで学習できる
  • 先人たちの経験や知恵を習得できる
  • 情報に信頼性がある

その中でも「先人たちの経験や知恵を習得できる」「情報に信頼性がある」というのは、書籍ならではのメリットです。
それぞれの理由を説明していきます。

幅広い知識を習得できる

書籍は、基本から応用まで情報やテクニックなど幅広い知識を習得できます。

自分のペースで学習できる

書籍は、自分のペースで好きな時に学習できます。
そのため時間に制約されず集中して学習することが可能です。

また書籍は荷物として大きくないので、外出先などに持参し空き時間で学習することもできます。

先人たちの経験や知恵を習得できる

書籍は、先人たちの成功・失敗談や事例といった経験や知恵を習得できます。
これらを参考にすることで自分が誤った方向性にいくことを防ぐことが可能です。

また投資の神様と言われるウォーレン・バフェットを始め、多くの偉人の経験や知恵を安価で学ぶこともできます。
初心者の方は大きな資金が無い方も多いので、安価な書籍はオススメの勉強法です。

情報に信頼性がある

書籍は、出版前に編集・検証されているため情報に高い信頼性があります。
しかしSNSなどの情報源では、信頼性や正確性が疑わしい情報が多いです。

初心者のうちは情報が「正しいかどうか」「自分に必要なものかどうか」を判断することが難しいです。
そのため情報の信頼性は重要になってきます。

書籍であれば出版社によって情報の一定の信頼性が担保されているため、SNSと比較すると安心です。

おすすめ株勉強本 その1
「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版」

初心者が株について優先して勉強すべき知識1つ目は「ファンダメンタルズ分析」です。
株式投資は基本的に「良い銘柄を安く買って高く売る」という作業の連続です。

「良い銘柄とは?」
「安い銘柄の基準は?」
といったことを自分で判断できるようになるためには、ファンダメンタルズ分析の知識が必要になります。

ファンダメンタルズ分析の基礎を学ぶのであれば、ダイヤモンド社から出版されている「株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版」をご一読することをオススメします。

著者・タイトル足立 武志『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
出版社・発行年・価格ダイヤモンド社 / 2019年 / 1,870円
主な内容個人投資家に大人気ベストセラーの『株を買うなら最低限知っておきたいファンダメンタル投資の教科書』が、事例を最新のものに替えて、昨今の日本株相場に対応した内容にアップデートして、改訂・再登場。
本書は2012年の初版から6年間、企業業績をもとにした銘柄選びのバイブルとして、投資初心者からセミプロまで、幅広く支持され続けている。
今回の改訂で、ファンダメンタル投資の教科書として、これから先も長く使える一冊。
//Amazon書籍ページより引用
何が学べる?
  • ファンダメンタルズ投資の基礎知識
  • 会社四季報を用いた日本株の分析法

おすすめ株勉強本 その2
「株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書」

初心者が株について優先して勉強すべき知識2つ目は「テクニカル分析」です。
毎日ランダムに動く株価ですが、テクニカル分析は多くの投資家に意識されていることなので、チャートの形も呼応してある程度パターン化することがあります。

上述したファンダメンタルズ分析と併用して、「銘柄を選ぶ時はファンダメンタルズ分析、売買のタイミングはテクニカル分析」のように使い分けるのがオススメです。

テクニカル分析の基礎を学ぶのであれば、ダイヤモンド社から出版されている「株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書」をご一読することをオススメします。

著者・タイトル足立 武志『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書
出版社・発行年・価格ダイヤモンド社 / 2015年 / 1,760円
主な内容初心者からセミプロまで、幅広い層の個人投資家に高く評価されている『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書』シリーズ第2弾。
投資家からのニーズの高い「株価チャート」について、基礎から実践法、特殊なケースまでを一気に学べる本。
また、株価チャートについてサクサク進むクイズ形式のページがついており、楽しみながらチャート分析を復習できる。
//Amazon書籍ページより引用
何が学べる?
  • 株価チャートの基本的な仕組み
  • おすすめの売買タイミング
  • 決算、増資、IPOなど特殊なケースの対処法
おすすめの株の勉強本 その3「ゾーン — 相場心理学入門

初心者が株について優先して勉強すべき知識3つ目は「メンタル」です。
なぜなら株式投資では正しくメンタルを保つことが必須だからです。

どんなに株の知識や技術を持っていても、メンタルが弱い投資家は失敗してしまいます。
株式投資では、人間の本能に背くようなメンタルを持たなければいけない場面が出くわすため、その対処をせねばなりません。

株式投資のメンタルを学ぶのであれば、パンローリング社から出版されている「ゾーン — 相場心理学入門」をご一読することをオススメします。

著者・タイトルマーク・ダグラス著『ゾーン — 相場心理学入門
出版社・発行年・価格パンローリング / 2002年 / 1,200円
主な内容トレードに成功するために不可欠な「ゾーン」といわれる心理状態に達するための方法を説いた指南書。
抽象的な精神論ではなく、トレードという目的に沿った解説なので説得力がある。
一貫して勝つためには、どんな投資手法を用いようとも、「ゾーン」は不可欠な心理状態であり、投資をこれから始める人にも役に立つが、何回かトレードで痛い目をみたことがある人、壁にぶつかってしまったと感じているトレーダーにとってきわめて有益な1冊と言える。
//Amazon書籍ページより引用
何が学べる?
  • 投資で一貫した結果を出すための考え方
  • 「ゾーン」といわれる心理状態に達するための方法

 

もし「本はちょっと苦手・・・」という方には、本よりも気軽に読める雑誌からでも学ぶことができます。
以下におすすめの雑誌を2つご紹介します。

おすすめ株勉強雑誌 その1
「日経マネー」

日経マネー_amazon

国内最大手の経済新聞社、日本経済新聞社グループが発行する老舗経済雑誌です。
難しい内容を、株式投資初心者の方にも理解できるように解説してくれています。

また、その名の通り、株以外のお金にまつわる最新のトレンドを取り上げているので、資産運用をこれから始められる人に役立つ情報が満載です。

著者・タイトル日経BP 月刊誌『日経マネー
出版社・創刊年・価格日経BP / 1985年 / 840円
主な内容分かりやすさと信頼度No.1のマネー誌。
株式相場の分析や銘柄情報、売買テクニックなど株式投資に関するタイムリーな情報をはじめ、 投資信託や各種の金融商品、ローン、保険、不動産、税金、マイレージなどあらゆるマネー情報をカバー。
初めての資産運用から定年後 のマネープランまで、人々の豊かなマネーライフの実現を応援します。
日経BP オンラインショップ 雑誌紹介ページより引用
何が学べる?
  • 日本経済新聞社グループの取材力を活かした信頼できる情報
  • 株式投資だけでなく、預貯金・保険・不動産などマネー情報を幅広くカバー

おすすめ株勉強雑誌 その2
「週刊ダイヤモンド」

週刊ダイヤモンド_amazon

創刊なんと100年超え(!)の、ビジネス情報雑誌です。
株の中長期投資に必要な、今後成長が期待できる注目の企業や業界の情報が手に入ります。

週によっては、投資がテーマに取り上げられていることもあり、今注目の金融商品の情報をいち早く入手できます。
週刊誌なので紙の情報の中では、新聞に次いで速報性は高いのも魅力です。

著者・タイトルダイヤモンド社 月刊誌『週刊ダイヤモンド
出版社・創刊年・価格ダイヤモンド社 / 1913年 / 900円
主な内容週刊ダイヤモンドは、1913(大正2)年の創刊以来、約100年にわたり日本を代表する経済誌として、企業やビジネスパーソンの情報ニーズに応えてまいりました。
同一の担当記者が企業・産業を長期間カバーする態勢を敷くことで、数多くのスクープ記事を世に送り出し、深い洞察・分析に基づく解説記事、 特集なども提供し、読者の皆様にも広い支持をいただいております。
//ダイヤモンド社 雑誌紹介ページより引用
何が学べる?
  • 成功企業の戦略や業界動向
  • 時流を読み解くヒント

 

なお、どうしても活字が苦手な方は、マンガでも株の勉強ができます。
マンガで株の勉強を始めたい方は、以下の3冊がおすすめです。

おすすめ株勉強マンガ その1
『マンガでわかる最強の株入門』

マンガでわかる最強の株入門_amazon

やさしくてためになる株入門書のベストセラーです。
主人公が投資を始めて資産一億円を目指す、というストーリーを通して、株式投資の超基本や投資の方法などが学べます。

著者・タイトル安恒理 著 『マンガでわかる最強の株入門
出版社・発行年・価格新星出版社 / 2017年 / 1,430円
主な内容派遣切りにあった「もり子」が仲間とともに投資を始め資産一億円を目指す、というマンガを通して、株式投資の超基本や投資の方法などが学べるベストセラー。
著者の安恒氏は 『株の超入門書』など多くの投資入門書を手がけるライターで、だれにでもわかりやすく投資を伝える名人です。
何が学べる?
  • 株とは何か
  • 株価が高いか安いかの見分け方
  • チャート分析の方法やローソク足の見方
  • 世界の動きと株価の関係
  • 株で勝てない人ってどんな人?

おすすめ株勉強マンガ その2
『カラー版 マンガでまるっとわかる! 株の教科書』

コミカルなストーリーで株の基礎知識を一から勉強できるマンガ
全編カラーなのも何気に嬉しいポイントです。

図解も多用されており、難しい内容もスッと理解できるように工夫が凝らされているので、初心者でマンガから勉強を始めたい人におすすめできます。

著者・タイトル竹内弘樹 著 『カラー版 マンガでまるっとわかる! 株の教科書 [資産運用勉強シリーズ]
出版社・発行年・価格西東社 / 2015年 / 1,430円
主な内容株取引をはじめようかなと思っている方に、株初心者アドバイザーの竹内弘樹氏がマンガと図解でわかりやすく株式投資に必要な知識をと初心者が陥りがちな失敗の対処法をわかりやすく解説します!
//Amazon書籍ページより引用
何が学べる?
  • 株の基本的な知識
  • 株式投資に必要な準備と売買の流れ
  • 株の分析法の基礎

おすす株勉強マンガ その3
『マンガでわかる バフェットの投資術』

マンガでわかる バフェットの投資術 amazon

現代最強の株式投資家の一人、ウォーレン・バフェットの半生をマンガで振り返りながら、投資に重要なエッセンスが学べます。
中長期投資を始めたい人にとっては、参考になる内容は大変多いのでおすすめです。

ただ、途中の解説の部分では、マンガが使われていないページも多いのがやや気になるところ。
マンガ半分、解説が半分といった感じなので、ある程度文章をしっかり読むつもりで買った方がいいかもしれません。

著者・タイトル漫画ちゃぽ 総監修 濱本明 編集 『マンガでわかる バフェットの投資術(SIB)
出版社・発行年・価格standards / 2021年 / 1,650円
主な内容株式投資で世界的富豪に昇りつめ、さらに賢人として世界中から尊敬される投資家。「ウォーレン・バフェット」の人生を通し投資の哲学と手法を学べます!
//Amazon書籍ページより引用
何が学べる?
  • 最強の投資家ウォーレン・バフェットの投資哲学
  • これまでのバフェットの投資手法の解説

おすすめの株勉強法② 講座・セミナー

講座やセミナーで株式投資を勉強するメリットは、より効率的に基礎的な内容を学習できる点です。
書籍やYotube、アプリ、Webサイトは、基本的にセルフサービス、つまり独学にあたります。

独学の場合、株式投資に必要な知識、不足している部分を自分で判断し、選んで学んでいかなければなりません。
そのため、判断や選択を間違えると、遠回りしてしまう傾向にあるのですが、講座やセミナーの場合ですと、そういった独学に潜むリスクをかなり減らすことができます。

今回は初心者の方におすすめで、かつ無料で受講できるおすすめ講座を2つピックアップしました。

おすすめ講座その1
楽天証券資産づくりカレッジ

おすすめ株勉強講座その1
出典:楽天証券資産づくりカレッジ

講座名楽天証券資産づくりカレッジ
主な内容楽天証券が主催する、無料の投資講座です。
投資初心者に向け、正しいゴール設定や達成に向けての手順などを、1年を通じたカリキュラムに沿って学ぶことができます。
また、年代や投資経験に応じた複数のコースも用意されているので、目的やレベルにあった内容を受講できるのもポイント。
過去の講義の録画も見られるので、途中からの参加も問題ありません。
何が学べる?
  • 資産形成の本質的な知識
  • 自分にあった投資方法の見つけ方

おすすめ講座その2
投資の達人になる投資講座

おすすめ株勉強講座その2

講座名投資の達人になる投資講座
主な内容これまで延べ30万人を超える方が受講した、弊社GFS(グローバルファイナンシャルスクール)がご提供する無料のオンライン講座です。
2時間と大変ボリュームのある超有料級の講座が、完全無料で受講可能に。
1,000冊の書籍の内容を凝縮した、投資のエッセンスを学ぶことで、初心者の方がつまずきがちな、株式投資のリスクや疑問点が一気に解消できます。
何が学べる?
  • 資産運用の基本の方程式
  • 何倍にも利益が出た証券口座公開(利益2億円以上の口座も)
  • どうすれば投資でそれだけ利益が出るのか?3つの条件を公開
  • 60万円が7年で3億円になる秘密
  • 投資で不労所得を得る方法
  • 投資で経済的自由になる方法
※近年、詐欺まがいの投資セミナーによる被害が増加傾向にあるなど、講座やセミナーを選ぶ際には注意が必要です。
不安な方は、実際にセミナーを受講する前に以下の記事も参考にしてください。
→初心者必見!株式投資セミナー選びで絶対に失敗しない5つの見極め方

おすすめの株勉強法③ YouTube

今や様々なジャンルの専門チャンネルが用意されているYouTube。
中には再生数を稼ぐために本質とはかけ離れた内容を配信するチャンネルもありますが、選び方さえ間違わなければ、株式投資の勉強にも十分使うことができます。

YouTubeで株式投資を学ぶメリットは、大きく3つ挙げられるでしょう。

・難しいことをわかりやすく学べる
・スマホさえあればどこでも学べる
・自分に合ったチャンネルを選んで学べる

難しいことをわかりやすく学べる

動画は短い時間で膨大な情報を伝えられるため、たとえ難しい内容でも、文字や音声よりもわかりやすく表現できる優秀な学習ツール。
とりわけ、株式投資は難しい用語が登場しますので、動画での学習はとても理にかなっています。

スマホさえあればどこでも学べる

通勤や通学などの隙間時間を利用して学べるのも、動画学習の大きな利点です。

また、難しい内容は1度聞いても理解できないことが多いもの。
そんな時は、YouTubeなどの動画であれば、「ながら聞き」をして何度も繰り返し同じ箇所を勉強できます。
家にいる時でも動画を流しておいたりして、効率的に勉強できるのは頼もしいですね。

自分に合ったチャンネルを選んで学べる

あるチャンネルではよくわからなかったことも、他のチャンネルならスッと内容が頭に入ってくるなど、やはり自分と相性の良い発信者はいるものです。
Youtubeには株式投資を学べるチャンネルが無数にあるので、その中から自分に合ったチャンネルを選んで学ぶことができます。

おすすめYotubeチャンネルその1
「バフェット太郎の投資チャンネル」

おすすめyoutube1

チャンネル名バフェット太郎の投資チャンネル
主な内容投資家バフェット太郎さんが、投資や経済について丁寧に解説してくれるチャンネル。
動画自体も見やすくて要点が簡潔にまとめられているので、難しい内容でも大変わかりやすく勉強できます。
何が学べる?
  • 投資全般のノウハウ
  • 米国株投資に関する情報

おすすめYouTubeチャンネルその2
 「公認会計士ひねけんの株式投資チャンネル」

おすすめyoutube_2

チャンネル名公認会計士ひねけんの株式投資チャンネル
主な内容公認会計士ひねけんさんが、株式投資について分かりやすく解説してくれるチャンネル。
専門的な知識をシンプルに教えてくれた上で、実践的な投資手法も学ぶことができます。
何が学べる?
  • 株式投資基礎的な知識
  • 投資全般のニュース、見通し
  • 様々な業界の企業動向

おすすめYouTubeチャンネルその3
 「後藤達也・経済チャンネル」

おすすめyoutube_3

チャンネル名後藤達也・経済チャンネル
主な内容元日本経済新聞の記者だった後藤達也さんが運営する経済ニュースの解説チャンネル。
更新頻度はそこまで多くないですが、経済や投資になじみのない方に向けて、難しい内容を偏りなく、わかりやすく発信しています。
何が学べる?
  • 金融政策の最新動向の解説
  • 国内外の金融ニュースの解説

おすすめの株勉強法④ アプリ

アプリで株式投資を学ぶメリットは、なんといってもその手軽さ。

スマホで隙間時間を使って、ゲーム感覚で学習できるなんて、忙しい社会人には大変ありがたい存在です。
アプリを使えば、実際の売買に近い感覚で、何度もシュミレーション取引を体験できます。

ただ、銘柄選びについては、スマホの小さな画面だと情報量がどうしても少なくなり、多角的な分析がしづらい面もあります。
実際にお金を投資して株式取引を行う際は、分析にはパソコンを併用するのがおすすめです。

今回は、スマホで利用できる株式投資のアプリ3つをご紹介します。

おすすめ株勉強アプリその1
 「株たす」

出典:株たす

アプリ名株たす
主な内容株取引のシュミレーションが体験できるアプリです。
実際の取引は行えませんが、過去の値動きをアプリ上で再現しそれに合わせて取引を体験できるので、実践的な感覚を養うことができます。
また、投資手法の具体的な内容をイラストで解説してくれるなど、初心者に優しいコンテンツも充実しています。
何が学べる?
  • 実践的な株取引の感覚
  • 基本的な投資手法
  • 最新の経済情報の入手(ニュースコーナー)
ダウンロード

おすすめ株勉強アプリその2
 「トウシカ」

出典:トウシカ

アプリ名トウシカ
主な内容投資の疑問や不安を解消するコンテンツを提供しています。
新NISAやiDeCoなどの基礎知識から始められるコンテンツが充実しており、シミュレーション機能では老後の資金計画や投資シミュレーションも可能。
チャットやイラスト、ゲーム感覚の株取引シミュレーションなどで分かりやすく解説されています。
また、各種メディアに掲載されるなど実績も豊富なので、初心者の方にはおすすめできるアプリです。
何が学べる?
  • 株式投資の初歩的な運用術
  • 実際に株を購入する前の最終チェック
  • オススメ証券会社ランキング
ダウンロード

おすすめアプリその3
株初心者説明書-やさしい投資入門

出典:株初心者説明書-やさしい投資入門

アプリ名株初心者説明書-やさしい投資入門
主な内容株式投資の超初心者の方向けに作られたアプリです。
株式投資のメリット・デメリット等初歩的な解説に加え、順を追って株式投資スタートまでの手順も紹介。
株式投資を始めるまでの具体的な手順がわかります。
おすすめの証券会社はどこなのかも徹底解説してくれるので、ここで事前に勉強して、スムーズに投資スタートさせましょう。
何が学べる?
  • 株式入門の実用書レベルの内容をわかりやすく学べる
  • クイズ形式で日々の学びの成果を確認できる
ダウンロード

おすすめの株勉強法⑤ Webサイト・ブログ

Webサイトやブログでの勉強のメリットは、本のように読むための気合いも不要で、動画よりもサクッと読めるので、比較的手軽に始められることでしょう。

ただ、同じテーマについて書かれているはずなのに、サイトによって言っていることが違う、ということもありがちです。
色々なサイトを調べれば調べるほど、かえって混乱してしまうこともしばしば…。

よって、初心者の頃はまずは少数のサイトに絞って、徹底的に学ぶことをおすすめします。
基本的に証券会社が運営するサイトであれば、情報の信頼性の面で問題ないので安心です。

ここでは、ネット証券の大手2社のWebサイトを取り上げたいと思います。

おすすめサイトその1 
トウシル(楽天証券)

トウシル
出典:トウシル

サイト名トウシル
主な内容ネット証券で業界大手の楽天証券が運営する投資情報メディア。
楽天証券経済研究所を中心とした投資・資産運用のプロフェッショナルが執筆するレポート、コラムを無料で読むことができます。
初心者の方向けのコンテンツとしては、「やさしい投資超入門」がおすすめです。
何が学べる?
  • 最新のマーケット情報
  • 投資にまつわる幅広い情報
  • お得な配当株、優待株の情報

おすすめサイトその2
SBI証券で投資を学ぼう

おすすめ株勉強サイト2
出典:SBI証券

サイト名SBI証券で投資を学ぼう
主な内容ネット証券で業界大手のSBI証券の公式ページのコンテンツ「投資基礎講座」です。
国内株式に始まり、投資信託、外国株式、インデックス投資など、幅広い金融商品の基礎知識が学べます。
ページ数は多めですが、各コンテンツは比較的文字数も少なく簡潔にまとめられているので、短時間でサッと基礎を勉強したい方におすすめです。
何が学べる?
  • 基礎的な投資の知識全般
  • 株式投資の銘柄の選び方(ステップ形式)

おすすめの株勉強法⑥ スクール

初心者にオススメの株式投資の勉強法、最後の6つ目は「スクール」です。
理由は次の3つあります。

  • 幅広い知識を習得できる
  • 他の投資仲間と交流ができる
  • 結果を出している講師陣から学べる

その中でも「他の投資仲間と交流ができる」「結果を出している講師陣から学べる」というのは、スクールならではのメリットです。
それぞれの理由を説明していきます。

幅広い知識を習得できる

スクールは、書籍と同様に基本から応用まで情報やテクニックなど幅広い知識を習得できます。

他の投資仲間と交流ができる

スクールは、他の投資仲間と交流することが可能です。
異なる視点や経験を持つ人と交流して意見交換などを行うことで学びを深められます。

自分には無い考え方を仲間から吸収することができるのも、スクールならではのメリットでしょう。
投資は1人で行うものなので孤独になりがちですが、仲間がいれば励まし合いモチベーション維持にもつながります。
また、仲間の成功体験や失敗体験を聞くことは初心者にとって貴重な勉強となるはずです。

結果を出している講師陣から学べる

スクールは、経験豊富で結果を出している講師陣から学べます。
株式投資は簡単に儲けられる世界ではないので、実際に結果を出している人間から学ぶことはとても重要です。

初心者が株式投資の正しい知識をつけて結果を出すためには、結果を出している人間から学ぶことが最短距離になるでしょう。

初心者でも株式投資の正しい知識をつけられるスクール「グローバルファイナンシャルスクール(GFS)」

弊社が運営するグローバルファイナンシャルスクール(GFS)では、株式投資を始めとするお金の幅広い知識を、結果を出している講師陣から学ぶことができます。そして初心者でも分かりやすく勉強できる内容を展開しています。
ご興味のある方はGFSが公開している講座動画「投資の達人になる投資講座」を視聴してみてください。以下の内容を知ることができます。※動画は期間限定で無料で公開しています
・GFSはどんなスクールなのか
・GFS投資家陣の実績
・GFS流株の勝ち方
・投資の勉強法
「初心者だけど株について勉強したい」「株で利益を出したい」「株の勉強法を知りたい」という方は、ぜひご覧ください。
投資の達人になる投資講座

株の勉強は何年くらいかかる?

株はどれくらい勉強すればいい

基本的な知識だけなら数ヶ月から1年程度

株式取引に基本的な知識であれば、おそらく数ヶ月か、長くても1年程度、実際に株を売買しつつ勉強を続ければ十分必要な知識は身に付くはずです。

ただ、基本的には、株の勉強にかかる時間を正確に答えることは難しいでしょう。
なぜならば、「株の初心者」と一言で言っても、人それぞれ株式投資に使える金額や時間も異なるからです。

また、いつまでにいくら稼げるようになりたいのかなどの目標や、どんな投資スタイルを目指すのかによっても、必要な勉強量は変わってきます。

まず目標を明確に

もしあなたが株の初心者だとしたら、勉強時間にこだわるよりも、まずは目標を明確にすることをお勧めします。
株で安全に余裕資金を増やしたい人と、多少のリスクをとってでも株だけで生活したい人とでは、自ずと勉強すべき内容も変わってくるためです。

もちろん、あとから目的地を変更することになっても、それはそれで構いません。
まずは、どこに向かって株の勉強を始めるのかを決めて、そこに向けて歩き始めることの方が重要です。

株は勉強すれば勝てる?

「株の勉強は意味がない」は本当?

「結局、株なんて稼いでなんぼだから、株の勉強なんてしたって意味がない」

そういう意見を耳にして、株を勉強することに不安を持つ人もいるかもしれません。

しかし、「株の勉強は絶対にした方がいい」と明確に言えます。
なぜなら、継続して利益を出している投資家ほど、勉強を続けているという事実があるからです。

この点について、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
もしかしたら、あなたの株の勉強に対する考え方が、変わるかもしれません。

→株の勉強は意味がない?正しい勉強をして利益を出す方法

株は勉強すれば必ず勝てるわけではない。それでも勉強は必要。

株式投資とは頭脳戦、いわば知的ゲームなので、正しい知識を身につけることが勝率を高める唯一の手段になります。
あなたが株を買えるということは、株を売る人がいるということ。

これは、あなたはその株が上がると思っていますが、株を売る相手は今の価格よりも上がらないと考えていることに他なりません。
その後、株価が値上がりすればあなたが正しかったことが証明されますが、逆に株価が値下がりすれば、あなたの判断が間違っていたことの証明となります。

「投資は力仕事ではない。
人一倍、読み、考えなくてはいけない」

今回の記事で何度も登場する超一流の投資家、ウォーレン・バフェットの言葉です。
「人一倍、読み、考える」とは、まさに株式投資が頭脳戦であることを示しています。

株の勉強は、必ずしも勝ちを絶対保証してくれるわけではありません。
しかし、正しい方法で株を勉強すれば、勝つ確率は間違いなく上がります。

何も勉強せずに株式投資をしている人との差は、時間の経過とともに開く一方です。

初心者が株を勉強する際に注意すべき3つのポイント

本章では初心者の方が株を勉強する際の注意点を解説します。
注意点は次の3つです。

  • 株は正解がない世界であることを把握しておく
  • 勉強するだけではなく少額で実践して学ぶ
  • SNSでのインフルエンサーの発信には注意をする

これらは初心者の方が株式投資の世界で迷わないために、特に意識して欲しい注意点です。
それぞれ説明していきます。

株は正解がない世界であることを把握しておく

まず初心者が株を勉強する際は、株は正解がない世界であることを把握しておきましょう。
大前提として株の世界はカオスであることを理解しておいてください。

株式投資について本やスクールで正しい知識を身につけることができるものの、株式市場は多くの人間が参加しており、あらゆる複雑な要素が絡み合って出来ている世界です。
正解と思った行動を取っても損することも日常茶飯事で、予想できないことが多々起こります。

このように株式市場の特性を理解していないと「なんで株式市場は勉強した通りの動きにならないんだ?」と混乱してしまいます。
勉強は必須ですが、何が起きてもおかしくない世界ということを念頭にしてください。

受験勉強などでは答えがハッキリ出ますが、株式投資は違う世界であることを初心者の方は覚えておきましょう。

勉強するだけではなく少額で実践して学ぶ

そして初心者が株を勉強する際は、勉強するだけではなく少額で実践して学びましょう。
スポーツに例えると分かりやすいですが、素振りのみを何千回と行っていきなりバッターボックスに立っても中々結果は出ないかと思います。

実際にバッターボックスに立ち、失敗経験を何度もして更に素振りも日常的に行えば結果は出やすいはずです。
株式投資では素振りは勉強、バッターボックスは実践です。勉強だけではなく実践もしましょう。

ただし、いきなり大金をかけて失敗するのは危険です。
今は100円でも株式投資を実践する方法があるので、最初のうちは少額で行ってください。

この100円での株式投資については以下の記事で解説しています。
→投資はいくらからできるの?明日から即実行できる投資の3ステップ

SNSでのインフルエンサーの発信には注意する

最後に初心者が株を勉強する際は、SNSでのインフルエンサーの発信には注意しましょう。

X(旧Twitter)等のSNSには、株式投資について呟く多くのインフルエンサーがいます。
インフルエンサーには役立つ知識を発信してくれる人もいますが、中には初心者をはめこんで自身の投資に利用しようとする人も少なくありません。

良い人なのか悪い人なのか見分けるのは難しいですが、特に下記の特徴を持っているインフルエンサーは注意してください。

注意すべきインフルエンサーの特徴

  • 特定の銘柄についてポジティブな発言を頻繁に呟き、買い煽りを行っている
  • 「勝率90%の投資手法を教えます」などの広告を発信している
  • 「儲かる銘柄を教えます」などの発信をしている

またX(旧Twitter)では、怪しいインフルエンサーであっても数万人ものフォロワーがいることもあります。
初心者の方はフォロワーの多さで勘違いしてしまいがちですが、必ずしも「フォロワーの多さ=信頼性」とはならないことを理解しておきましょう。

まとめ

今回は、ゼロから株式投資の勉強を始めるための5つのステップ、おすすめの勉強法について書いてきました。

最後に内容をおさらいしておきます。

まだ株式投資を始めていない方は、基本的な知識をひととおり学習し終えたら、まずは口座を開設し少額でも構いませんので、取引を始めてみましょう。

実際に取引経験があるのと無いのとでは、やはり学びの速度が段違いに変わってきます。

株式投資の中長期投資は、いかに時間を味方につけるかが勝負です。
勉強で学んだことを実践し、その結果を元に改善していくプロセスを早く、効率的に回すことで、どんどんレベルアップできます。

当サイトには、投資について学べる無料コンテンツを多数ご用意していますので、ぜひ大いに利用してください。
今回の記事が、あなたの投資の成功に少しでもお役に立てることを祈っています。

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