投資初心者が負けないための鉄則とは?おすすめ銘柄とやってはいけない失敗例を徹底解説

「投資を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」

そんな悩みを持つあなたに向けて、2026年という最新の経済状況を踏まえ、単なる手法の解説にとどまらない「一生使える投資の思考法(リテラシー)」を学ぶための徹底ガイドを作成しました。

投資は「ギャンブル」ではなく、資本主義社会を生き抜くための「教養」です。この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持って最初の一歩を踏み出せるようになっているはずです。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長


投資初心者が負けないための鉄則とは?おすすめ銘柄とやってはいけない失敗例を徹底解説

 

第1章:なぜ今、私たちは「投資」を学ぶ必要があるのか?

投資を学ぶことは、現代社会を生き抜くための「サバイバル術」です。その理由は、私たちがコントロールできない「3つの大きな波」にさらされているからです。

1. 「預金」が目減りする恐怖:インフレという静かな泥棒

多くの日本人は「銀行に預けていれば元本は減らないから安全だ」と考えがちです。しかし、これは大きな誤解です。通帳の数字は減らなくても、「そのお金で買えるモノの量」が減っているからです。

  • 具体的な事例:マクドナルドのハンバーガー

    • 2000年頃:ハンバーガー1個 65円(キャンペーン時)

    • 2026年現在:ハンバーガー1個 200円前後(予想含む)

    • 結論: もし2000年に200円持っていたら、ハンバーガーが3個買えました。しかし、2026年の今、同じ200円では1個しか買えません。

これが「インフレ(物価上昇)」の正体です。銀行の金利が0.01%や0.1%といった低水準であるのに対し、物価が年2〜3%上がっていけば、あなたの貯金の実質的な価値は、毎年目減りしていることになります。投資は、この「インフレの波」に置いていかれないための対抗手段なのです。

2. 「労働」だけでは追いつかない:資本収益率(r)と経済成長率(g)

フランスの経済学者トマ・ピケティが証明した有名な数式があります。

   r > g
  •  r (資本収益率): 株や不動産などの資産運用で得られる利益の割合(年5%程度)

  •  g (経済成長率): 働いて得る給料の伸び率(年1〜2%程度)

これは、「一生懸命働いて昇給を待つよりも、株や不動産を持っている人が得る利益の方が成長スピードが速い」という残酷な事実を示しています。

  • 具体的な事例:AさんとBさんの10年後

    • Aさん(労働のみ): 毎日残業して年収を5万円アップさせた。しかし、税金や社会保険料も上がり、手元に残るお金は微増。

    • Bさん(労働+投資): 給料の一部を「世界経済に投資する商品」に回した。世界中の企業の成長がBさんの資産を押し上げ、10年後、Bさんの資産収入はAさんの昇給分を遥かに追い越した。

投資を学ぶことは、自分という「労働力」だけでなく、「お金という従業員」を雇って24時間働いてもらう仕組みを作ることなのです。

3. 「国」や「会社」は守りきれない:自己責任時代の到来

かつての日本は「終身雇用」と「手厚い年金」がセットでした。しかし、少子高齢化が進む2026年、その前提は崩れています。

  • 具体的な事例:年金の受給開始年齢と退職金

    • 多くの企業で退職金制度が縮小・廃止され、年金の受給開始年齢も将来的に引き上げられる議論が絶えません。

    • 「iDeCo(イデコ)」「NISA」といった制度を国が必死に推進しているのは、「国だけでは面倒を見きれないから、自分で資産形成をしてほしい」という国からのメッセージ(裏を返せば警告)です。


【啓蒙ポイント】投資は「奪い合い」ではなく「成長の共有」

初心者が抱きがちな誤解に、「誰かが得をすれば誰かが損をする(ゼロサムゲーム)」というものがあります。しかし、株式投資の本質は違います。

世界中の企業は、日々新しいサービスを生み出し、効率化を図り、利益を上げようと努力しています。あなたが投資信託を通じて世界中の企業に投資するということは、「人類全体の進歩と努力の成果を、お裾分けしてもらう権利」を買うことと同じです。

「怪しい裏技」を探すのではなく、この「経済の成長に乗る」という真っ当な考え方を身につけることこそが、投資学習の第一歩です。


第1章で「なぜ投資が必要か」という社会の荒波を理解した後は、いよいよ実践に向けた足場固めです。

多くの初心者が「どの株を買えば儲かるか?」という出口ばかりを気にしますが、実は投資の成否の8割は、この「第2章:始める前の準備」で決まると言っても過言ではありません。土台が腐っている場所に立派な家を建てても、少しの地震(暴落)で倒壊してしまうからです。

第2章を、具体的な「お金の色分け術」と「メンタル管理」の観点から深掘りします。

あなたに本当に適した投資はどれ?

・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
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第2章:投資を始める前の「心の準備」と「財布の整理」

投資を始めるということは、自分の資産を「リスクにさらす」ということです。そのストレスに耐え、着実に資産を増やすためのステップを解説します。

1. お金を「3つの色」に分ける(財布の整理)

投資に回していいお金は、貯金全額ではありません。2026年現在の不安定な経済下では、以下の「3つのバケツ」にお金を分ける管理法が最も推奨されます。

① 「使う」お金(日々の生活費)

  • 定義: 毎月の家賃、食費、光熱費、娯楽費など。

  • 目安: 月収の1〜1.5ヶ月分を銀行の普通預金に入れておく。

  • 事例: 月25万円で生活しているなら、常に30〜40万円はすぐに引き出せる状態にしておきます。

② 「守る」お金(生活防衛資金)

  • 定義: 急な病気、怪我、失職、家電の故障など「もしも」の時に自分を救うお金。

  • 目安: 生活費の6ヶ月〜1年分

  • 事例: 「会社が倒産した」「親の介護で休職した」という事態になっても、半年間は投資資産を切り崩さずに生活できる額(例:150万円)を、ネット銀行などの定期預金や普通預金に確保します。

    啓蒙ポイント: この「守るお金」があるからこそ、株価が30%暴落しても「生活には困らないから、回復するまで待とう」と冷静でいられるのです。

③ 「増やす」お金(余剰資金)

  • 定義: 上記①と②を除いた、「10年以上使う予定のないお金」

  • 投資対象: ここで初めて、NISA口座などを使って投資信託や株を購入します。


2. 「リスク許容度」という自分の器を知る(心の準備)

投資における「リスク」とは、危険という意味ではなく「値動きの振れ幅」のことです。自分がどれくらいの損失に耐えられるか(リスク許容度)を、投資を始める前にシミュレーションしておく必要があります。

  • 具体的な事例:100万円を投資したAさんとBさん

    • 状況: 世界的な不況で、保有している投資信託が30%下落した。

    • Aさん(許容度低): 「30万円も損した!このままだとゼロになるかも!」とパニックになり、一番安いところで全て売却。その後、相場が回復したときには恩恵を受けられず、損だけが残った。

    • Bさん(許容度高): 「30万円減ったけど、生活防衛資金はあるし、10年後には戻っているだろう。むしろ安く買えるチャンスだ」と放置。5年後、資産は150万円に増えていた。

あなたのリスク許容度を測るチェックリスト:

  1. 投資したお金が明日半分になっても、今夜ぐっすり眠れますか?

  2. 近いうちに、結婚・出産・住宅購入などの大きな支出予定はありませんか?

  3. 安定した定期収入(給料など)がありますか?

これらに「Yes」と言えない場合は、投資額を小さくするか、より安全な資産(債券など)を組み合わせる必要があります。


3. 「悪い借金」というブレーキを外す

投資の学習において最も重要な教訓の一つが、「金利の仕組みを理解すること」です。

  • 具体的な事例:リボ払いの罠

    • 年利15%のリボ払いを50万円抱えながら、年利5%を期待してNISAで50万円運用するのは、「穴の空いたバケツに一生懸命水を注いでいる」のと同じです。

    • 投資の利益(+5%)よりも、借金の利息(-15%)の方が圧倒的に大きいため、家計は差し引きマイナス10%で沈んでいきます。

結論: 消費者金融、カードのリボ払い、高利のマイカーローンがある場合は、投資を学ぶ前にそれらを「一刻も早く完済」してください。完済した瞬間に、あなたは「年利15%の投資」を成功させたのと同じ価値を手に入れます。


【啓蒙ポイント】投資は「我慢」ではなく「規律」

「投資を始める=贅沢を一切やめる」ということではありません。 大切なのは、「自分が何にお金を使い、いくら将来のために残すか」というルール(規律)を作ることです。

「財布の整理」ができた人は、すでに投資家の半分は成功したと言えます。なぜなら、多くの人が「お金が余ったら投資しよう」と考え、結局使い切ってしまうのに対し、あなたは「先に仕組みを作って、残ったお金で賢く暮らす」という知性を手に入れたからです。


第2章で「守りの盾(生活防衛資金)」を手に入れ、家計の整理が整いました。いよいよここからは、実際に資産を増やすための「武器」の使い方を学びます。

第3章では、投資の世界で唯一の「負けないための正解」とも言われる「長期・積立・分散」という3つの原則を、2026年の最新視点で深掘りします。これらは、単なる手法ではなく、投資家として一生持ち続けるべき「哲学」です。

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第3章:初心者のための「三種の神器」――長期・積立・分散

投資の世界には「絶対」はありませんが、歴史が証明している「極めて再現性の高い成功法則」は存在します。それがこの3つです。

1. 「長期(Time)」:複利という魔法を味方につける

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだのが「複利(ふくり)」です。投資で得た利益を再び投資に回すことで、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。

  • 具体的な事例:20歳で始めたAさんと、40歳で始めたBさん

    • Aさん: 毎月3万円を20歳から60歳まで(40年間)積み立てる。

    • Bさん: 毎月6万円を40歳から60歳まで(20年間)積み立てる。

    • 結果: 二人とも元本は「1,440万円」で同じです。しかし、年利5%で運用できた場合、60歳時点の資産は……

      • Bさん(20年):約2,460万円

      • Aさん(40年):約4,580万円

    • 教訓: 20年の「時間の差」だけで、資産に2,000万円以上の開きが出ます。投資において、「早く始めること」は「たくさん稼ぐこと」よりも価値があるのです。

2. 「積立(Cost)」:感情を排除する最強の盾

「今は株が高いから待とう」「暴落したからもっと下がるかも」……人間の脳は、投資において常に間違った判断を下すようにできています。これを防ぐのが「ドル・コスト平均法(定額積立)」です。

  • 具体的な事例:リンゴの買い出し

    • あなたは毎月「1,000円分」だけリンゴを買うと決めました。

    • 1ヶ月目:リンゴ1個200円 → 5個買えた(価格が高い)

    • 2ヶ月目:リンゴ1個100円 → 10個買えた(価格が安い!)

    • 3ヶ月目:リンゴ1個250円 → 4個買えた(価格が非常に高い)

    • 結果: 価格が安いときに「自動的にたくさん買っている」ことに注目してください。

    • 啓蒙ポイント: 初心者は「価格が下がると怖い」と感じますが、積立投資家にとって**暴落は「バーゲンセール」**です。同じ金額でより多くの口数を買えるため、将来価格が戻ったときに利益が爆発します。

3. 「分散(Risk)」:全滅を避ける唯一の方法

一つの会社、一つの国だけに投資するのは、その対象と運命を共にすることを意味します。

  • 具体的な事例:2000年代の日本のトップ企業

    • もし20年前に「日本を代表する大手電機メーカーだから安心だ」と、その1社だけに全財産を投じていたら、今ごろ資産は激減していたかもしれません。

    • 解決策: 「全世界株式(オール・カントリー)」という商品を選べば、1本買うだけでアメリカのアップルやエヌビディア、日本のトヨタ、インドや中国の成長企業など、世界中の約3,000社に分散投資できます。

    • どこかの会社が倒産しても、他の数千社が成長していれば、あなたの資産は全体として成長し続けます。


【啓蒙ポイント】投資の成績は「知能指数」ではなく「忍耐力」で決まる

世界最高の投資家の一人、ウォーレン・バフェットはこう言いました。

「投資とは、気が短い人から気が長い人にお金を移す装置である」

2026年、スマホ一つで簡単に売買できるようになったからこそ、「何もしないこと(持ち続けること)」が最も難しい技術になっています。

  • 学習のコツ:

    • 日々の株価チャートを見て一喜一憂するのは、プロのトレーダーの仕事です。

    • 資産形成層である私たちは、設定を終えたら「アプリを消す」くらいの気持ちで、本業や趣味に没頭するのが正解です。


まとめ:初心者が目指すべき「最適解」

ここまでの教えを統合すると、初心者が選ぶべき道が見えてきます。

「新NISAを使い(非課税)、全世界株式のインデックスファンドを(分散)、毎月決まった額で(積立)、20年以上持ち続ける(長期)」

これが、統計的に見て最も高い確率でお金持ちになれる「最短ルート」です。


第3章で投資の「考え方」を学びました。第4章では、その考え方を実現するための最強の箱である「新NISA」の具体的な使い方を深掘りします。

2026年現在、新NISAは制度として完全に定着し、さらに使いやすく進化しています。初心者がこの制度をどう「攻略」すべきか、具体的な事例とともに解説します。


第4章:2026年版「新NISA」を徹底活用する

新NISAを一言で言えば、「国が用意した、税金のかからない最強の貯金箱」です。通常、利益に対してかかる約20%の税金がゼロになるこの制度には、2つの「枠」があります。

1. 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の使い分け

初心者が最も迷うのが「2つの枠があるけど、どう使い分ければいいの?」という点です。

項目つみたて投資枠成長投資枠
性格「コツコツ」の土台「プラスアルファ」の自由
投資方法積立のみ(毎月自動)積立・一括どちらもOK
対象商品金融庁が認めた「安全性の高い」投資信託個別株、ETF、幅広い投資信託
2026年の活用術資産形成のメイン。 全世界株式などに設定。余裕資金やボーナスでのスポット購入。

【具体的な攻略法】

初心者はまず、「つみたて投資枠」だけで100点を狙ってください。 成長投資枠を無理に使う必要はありません。つみたて投資枠と同じ商品を、成長投資枠で買い足すこと(枠の併用)も可能です。


2. 「非課税枠の再利用」という裏技を知る

2026年からの新NISAで非常に強力なのが、「売却したら翌年に枠が復活する」という仕組みです。

  • 具体的な事例:Aさんのライフイベント

    1. 2026年から5年間、NISAで500万円貯めた。

    2. 2031年に結婚資金として、そのうち200万円分を売却して使った。

    3. 翌年の2032年、売却した200万円分の「非課税枠」が復活。再び投資を始められる。

  • 教訓: 昔のNISAは一度売ったら枠は消滅しましたが、新NISAは人生の必要に応じて「出し入れ」が可能です。これにより、教育資金や住宅資金の準備としても極めて使いやすくなっています。


3. 【2026年最新】「未成年」への対象拡大と教育資金

2026年度の税制改正により、新NISAの「つみたて投資枠」が未成年(18歳未満)にも拡大されました。

  • 具体的な事例:お子さんが生まれたばかりのBさん夫婦

    • これまでの悩み: 「ジュニアNISAが終わって、子供の口座で非課税運用ができない」

    • 2026年からの活用: 子供名義のNISA口座(年間枠60万円想定)を開設。児童手当などをコツコツと全世界株式で積み立てることで、18歳になったときには、贈与税や運用益の税金を気にせず「教育資金」として大きく育てた資産を渡すことができます。

    啓蒙ポイント: 親子でNISAを活用することで、家庭全体の非課税枠を最大化し、効率的な資産形成が可能になります。


4. 商品選びの「最終回答」:2大銘柄の比較

「何を買えばいいか」への答えは、2026年も変わりません。以下の2つが圧倒的な人気と実績を誇ります。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

    • 通称「オルカン」。これ1本で地球上の主要企業に分散。迷ったらこれ、という最強の選択肢です。

  2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

    • 世界最強の国、アメリカの成長を信じるならこれ。過去の成績はオルカンを上回ることが多いですが、1カ国集中というリスクはわずかに高まります。


【啓蒙ポイント】「制度」を学ぶより「設定」を終わらせる

NISAの仕組みを完璧に理解しようとして勉強ばかり続ける人がいますが、それは「泳ぎ方の本を読み続けて、プールに入らない」のと同じです。

新NISAの最大のメリットは「非課税期間が無期限」であることです。つまり、いつ始めても遅すぎることはありませんが、「今すぐ始めて、20年後の自分にバトンを渡す」ことの価値は、どんな知識よりも勝ります。

  • まずは月1,000円でもいい。

  • 「つみたて投資枠」で「オルカン」を「クレジットカード積立」に設定する。

これだけで、あなたは日本人の上位数%に入る「資産形成の勝者」への切符を手にしたことになります。


ここまでの章で、あなたは「なぜ投資が必要か」「どのような準備をし」「どの制度(NISA)を使うべきか」という一連の武器を手に入れました。

しかし、実際の海(市場)に出ると、必ず荒波がやってきます。第5章では、投資家が最も挫折しやすい「暴落」への向き合い方と、初心者が陥りがちな「負けパターン」を深掘りします。ここを理解することで、あなたの投資は「ギャンブル」から「確実な資産形成」へと進化します。


第5章:学習の啓蒙――投資で「負けない」ための思考法

投資の成功に必要なのは「高い知能」ではなく、「自分の感情をコントロールする力」です。

1. 暴落は「雨」のようなもの:避けるのではなく備える

投資を始めると、必ず「〇〇ショック」や「数年ぶりの大暴落」というニュースに遭遇します。ここで初心者が絶対にやってはいけないのが、「怖くなって売ること」です。

  • 具体的な事例:コロナショック(2020年)を振り返る

    • 当時、世界中の株価がわずか1ヶ月で30%以上暴落しました。

    • 失敗したAさん: 「世界が終わる!」とパニックになり、マイナス30%の状態で全て売却。損を確定させて投資から引退した。

    • 成功したBさん: 「歴史上、暴落の後は必ず回復してきた」と信じ、毎月の積立を淡々と継続。結果、1年後には資産が元に戻り、2年後には暴落前を大きく上回る利益を得た。

  • 啓蒙ポイント: 暴落は投資における「必要経費」です。価格が下がっている間は、「同じ金額でたくさんの口数を買えているボーナスタイム」だと脳内変換してください。

2. 初心者が陥る「3つの典型的な失敗例」

「負けない」ためには、先人が踏んだ地雷を知ることが近道です。

失敗例①:隣の芝生が青く見える(テーマ型・個別株への浮気)

NISAで堅実にインデックス投資を始めたのに、SNSで「このAI関連銘柄で資産10倍!」「暗号資産で億り人!」という投稿を見て、焦って全財産をそちらに投じてしまうケースです。

  • 教訓: 投資は退屈であるべきです。刺激を求めてリスクを取りすぎると、それは投資ではなく「投機(ギャンブル)」に変わります。

失敗例②:相場のタイミングを計ろうとする

「今は円安だから、円高になったら買おう」「来月は下がりそうだから積立を停止しよう」という判断です。

  • 教訓: プロの投資家でも底値(一番安い時)を正確に当てることは不可能です。タイミングを計ろうとして投資機会を逃す「機会損失」こそが、長期的なリターンを最も大きく損なう原因になります。

失敗例③:リスク許容度の見誤り(全力投資)

生活防衛資金を確保せず、貯金のすべてを投資に回してしまうことです。

  • 教訓: 資産が減ったときに「来月の家賃が払えないかも」と不安になる状態では、冷静な判断は不可能です。投資額は、「最悪半分になっても、自分の生活には1ミリも影響がない範囲」に留めるのが鉄則です。


3. 「負けない」ための思考法(マインドセット)

投資学習の究極の目的は、以下の3つの思考を身につけることです。

  1. 「自分は市場を予測できない」と認める 予測できないからこそ、「分散」して「積み立てる」のです。これが理解できれば、株価予想ニュースに一喜一憂しなくなります。

  2. 「損」を「勉強代」と考えない 長期投資における一時的なマイナスは「含み損」であり、売らなければ負けではありません。むしろ、市場に居続けること自体が最大の報酬を生みます。

  3. 「目的」を常に思い出す あなたの目的は、明日のランチ代を稼ぐことではなく、10年・20年後の豊かな生活のはずです。目先の小さな波に惑わされず、遠くのゴールを見つめましょう。


【啓蒙ポイント】投資は「自分との対話」である

投資の結果は、市場が決めるのではなく、「あなたがどう動いたか」で決まります。 暴落時にスマホのアプリを開かず、美味しいものを食べて寝る。そんな「鈍感さ」こそが、投資家にとって最大の才能です。


ここまでの5章にわたる学びで、あなたは投資の「理論」と「心構え」を完璧に身につけました。

最終章となる第6章では、2026年の今、あなたが「今日、この瞬間に何をすべきか」という具体的なアクションを解説します。そして最後に、迷ったときに立ち返るための「10箇条のチェックリスト」をお渡しします。


第6章:まとめ――今日からできる最初のアクション

「知っている」と「やっている」の間には、大きな川が流れています。その川を飛び越えるための3ステップを解説します。

ステップ1:スマホとマイナンバーカードを準備する(所要時間:5分)

2026年現在、証券口座の開設は驚くほど進化しています。

  • 具体的アクション: SBI証券や楽天証券の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンを押します。

  • 2026年の常識: 郵送は不要です。スマホのカメラで自分の顔とマイナンバーカードを撮影する「eKYC(オンライン本人確認)」を使えば、最短で翌日には取引が可能になります。

ステップ2:最初の「1,000円」を投じてみる(所要時間:10分)

口座が開設されたら、入金して「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を「1,000円分」だけ買ってみてください。

  • 事例: 「いきなり1万円は怖い」というAさんは、500円から始めました。翌日、資産が498円(マイナス2円)になったのを見て、「あ、2円減っても死なないな」と実感しました。この「実感を伴う痛み」を経験することが、100冊の本を読むより100倍の学びになります。

ステップ3:クレジットカード積立の設定を完了させる(所要時間:15分)

一度きりの購入ではなく、「自動化」するのが成功の秘訣です。

  • 具体的アクション: 三井住友カードや楽天カードなどのクレジットカードを使って、毎月一定額(例:1万円)を自動で積み立てる設定にします。

  • メリット: 2026年現在、積立額の最大1.0%〜のポイント還元が受けられるサービスも多く、買った瞬間に「ポイント分だけ得をする」状態からスタートできます。


2026年版:投資初心者が守るべき「黄金の10箇条」

最後に、あなたが投資の旅を続ける中で、道に迷いそうになったらこのリストを確認してください。

  1. 生活防衛資金は聖域。 投資よりも先に、6ヶ月分の生活費を貯金せよ。

  2. 新NISAをフル活用せよ。 20%の税金を払わないことが、最大の利回り向上。

  3. 「オルカン」から始めよ。 迷ったら全世界。これ1本で地球の成長を味方につけられる。

  4. 借金があるなら、まず返せ。 リボ払いの利息は、世界一の投資家の利益率よりも高い。

  5. 手数料を1円でも削れ。 窓口での購入はNG。低コストなネット証券一択。

  6. 暴落時は「絶好の買い場」と唱えよ。 価格が下がった時こそ、積立の力が最大化される。

  7. 「隣の億り人」を無視せよ。 投資は他人との競争ではなく、自分の未来との対話。

  8. 投資を「趣味」にしない。 設定が終われば、アプリを消して本業と私生活を楽しめ。

  9. わからないものには1円も出さない。 SNSの「秘密の儲け話」は100%詐欺。

  10. 時間を最大の武器にせよ。 最高の投資タイミングは「今」であり、出口は「20年後」。


未来の自分への贈り物を

投資は、お金を増やすためだけの手段ではありません。それは、自分の人生の選択肢を広げ、未来を楽観視するための「知的な希望」です。

2026年の今、この長文を最後まで読み切ったあなたは、すでに「学ぶ意欲」という、投資家として最も価値のある資産を持っています。あとは、小さな一歩を踏み出すだけです。

10年後、20年後のあなたが、「あの時、勇気を出して始めてくれてありがとう」と、今のあなたに感謝する日が必ず来ます。

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