【完全解剖】投資信託「毎月分配型」の甘い誘惑と残酷な真実

「毎月、決まった日にお金が振り込まれる」。この響きには、形容しがたい安心感がありますよね。まるで第2の年金、あるいは働かなくても手に入る「不労所得」のように感じられます。

しかし、最も深く理解しなければならないのは、「振り込まれたお金の正体(出どころ)」です。ここを曖昧にしていると、数年後に「お金が増えていると思っていたのに、実は自分のお金を削り取っていただけだった」という悲劇に見舞われます。

≫無料で資産形成を学習できるオンラインセミナーはこちら


【完全解剖】投資信託「毎月分配型」の甘い誘惑と残酷な真実

初心者が必ず知っておくべき「分配金の正体」を、徹底的に深掘りします。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

第1章:毎月分配型の正体 — 「利益」と「払い戻し」は別物

多くの初心者が陥る最大の誤解は、「分配金 = 預金の利息」という思い込みです。

銀行にお金を預けてもらえる利息は、元本(預けた100万円)とは別に銀行が支払ってくれるものです。

しかし、投資信託の分配金は、「あなたが預けている資産(お財布)の中から直接支払われる」という決定的な違いがあります。

1-1. 分配金が出ると、その分「価値」が減る

投資信託の価値は「基準価額(きじゅんかがく)」という数字で表されます。 例えば、基準価額が10,000円の投資信託が、100円の分配金を出したとします。この瞬間、投資信託の価値は「10,000円 - 100円 = 9,900円」に減少します。

これを専門用語で「分配落ち」と言います。 分配金はどこからともなく湧いてくるボーナスではなく、自分自身の資産を切り崩して現金化しているだけなのです。


1-2. 分配金の「2つの顔」を判別する

投資信託から出るお金には、法律で定められた2つの名前があります。この名前こそが、その投資信託が「健康」か「不健康」かを見分ける唯一の指標です。

① 普通分配金(健康な分配金)

  • 正体: 運用によって得られた「利益(儲け)」の中から支払われる分配金。

  • 特徴: 投資信託の価値が買った時よりも上がっている状態。利益から出ているので、受け取った際に約20%の税金がかかります。

  • イメージ: リンゴの木(元本)が育ち、実ったリンゴ(利益)を収穫して食べるようなものです。木自体は無事です。

② 特別分配金/元本払戻金(不健康な分配金)

  • 正体: 運用で利益が出ていないのに、あなたが投資した元本そのものを削って支払われる分配金。

  • 特徴: 実質的には「投資」ではなく「解約」と同じです。自分のお金を返してもらっているだけなので、税金はかかりません。

  • イメージ: リンゴが実らなかったので、リンゴの木の幹を削って食べている状態です。これを続けると、木はやせ細り、いずれ枯れて(元本がなくなって)しまいます。

★重要ポイント: 「非課税だからお得ですよ!」と勧誘する販売員がいますが、これは「儲かっていないから税金がかからないだけ」のケースがほとんどです。騙されてはいけません。

特別分配金かどうかの見極め方は後半で解説します。


1-3. 具体的な「タコ足配当」のシミュレーション

なぜ「特別分配金」が危険なのか、具体的な数字で見てみましょう。

  • 購入時: 100万円投資した。

  • 運用状況: 市場が悪く、運用益はマイナス(-5万円)。

  • 分配金: それでも毎月1万円(年間12万円)の分配金を出し続けた。

1年後のあなたの資産はどうなっているでしょうか?

  1. 口座の現金: 12万円(毎月1万円×12回)

  2. 投資信託の残高: 100万円(元本) - 5万円(運用損) - 12万円(分配金) = 83万円

  3. トータル: 12万 + 83万 = 95万円

結果: 毎月お金が振り込まれて喜んでいたけれど、トータルでは5万円損をしています。

これが、分配型の罠です。受け取った12万円は、運用益ではなく「自分の投資した100万円が削られて戻ってきただけ」なのです。


1-4. なぜ運用会社は「タコ足配当」を出すのか?

「損をしているなら、分配金を止めればいいのに」と思いますよね。しかし、運用会社がなかなか止められない理由があります。

  • 「分配金利回り」で見栄えを良くするため: 「年間分配金1,200円(利回り12%!)」と謳えば、中身を知らない初心者がどんどん買ってくれます。

  • 解約を防ぐため: 分配金を止めると、お小遣い目的の投資家が一斉に解約してしまいます。運用会社は信託報酬(手数料)で儲けているので、残高が減るのを極端に嫌がります。

つまり、投資家の資産形成よりも、会社の維持を優先した結果が「無理な毎月分配」であることが多いのです。


初心者が刻むべき教訓

毎月分配型を検討するときは、必ず自分にこう問いかけてください。

「私は『資産を増やしたい』のか? それとも『自分のお金を分割で返してほしい』だけなのか?」

もし増やしたいのであれば、分配金としてお金を外に出してはいけません。第2章では、この「分配金を出すこと」が、資産を増やす最大の武器である「複利効果」をいかに破壊するか、より詳しく深掘りします。


分配金の正体が「利益」ではなく「自分の資産の切り崩し」である場合が多いことを学びました。

第2章では、その分配金を受け取ることが、資産形成における最強のエンジン「複利(ふくり)」をいかに破壊し、将来の資産額にどれほど残酷な差を生むのかを深掘りします。


第2章:複利の破壊 — 分配金を受け取るたびに「未来の資産」が消えていく

投資の世界には、資産を雪だるま式に増やす「複利」という魔法があります。しかし、毎月分配型を選ぶということは、この魔法を自ら解除し、あえて「増えにくい道」を進むことを意味します。

2-1. 「単利」と「複利」の違いを、雪玉でイメージしよう

資産運用を「雪だるま作り」に例えてみましょう。

  • 複利(分配金なし): 転がして大きくなった雪玉を、崩さずにそのまま次の回転に活かす方法です。雪玉が大きくなればなるほど、一回転で付着する雪の量も増え、後半になるほど爆発的に巨大化します。

  • 単利(毎月分配型): 雪玉を一回転させるごとに、新しく付着した雪を削り取ってポケットに入れてしまう方法です。雪玉はずっと小さいままなので、何回回転させても、付着する雪の量は増えません。

毎月分配型は、「雪だるまが大きくなる前に、表面の雪を毎日削り取っている状態」なのです。


2-2. 【衝撃のシミュレーション】20年後、いくら差がつく?

「毎月数千円もらうくらい、大した影響はないだろう」と思うかもしれません。しかし、数字で比較するとその差は「大したこと」どころではありません。

条件: 元本100万円を、年利5%で20年間運用した場合 (税金や手数料は簡略化して計算)

  1. 【複利】分配金をもらわずに再投資し続けた場合

    • 20年後の資産:約265万円

    • 増えた金額:+165万円

  2. 【単利】毎年5%の分配金(5万円)をすべて受け取った場合

    • 20年後の資産:100万円(元本はそのまま)

    • 受け取った合計額:100万円(5万円×20年)

    • 合計:200万円

その差、なんと「65万円」。 全く同じ「年利5%」の運用をしているのに、分配金という形で外に出しただけで、将来の資産は大きく減ってしまいます。さらに、ここに「特別分配金(元本を削る)」や「高い手数料」が加わると、差は100万円以上に広がります。


2-3. 分配金受取に潜む「税金の罠」

複利が破壊されるもう一つの原因は、「税金の先払い」です。

  • 再投資型: 運用益が出ても、売却するまで税金は引かれません。利益をそのまま全額、次の運用に回せます。

  • 受取型: 分配金が出るたびに、その利益に対して約20%の税金が強制的に引かれます。

本来なら「運用に回って利益を生んでいたはずの20%の税金分」が、毎年国に没収されていくため、運用効率が極端に悪くなるのです。これを専門用語で「課税繰延(かぜいくりのべ)効果の消失」と言います。


2-4. 毎月分配型は「時間を味方につけられない」

投資の最大の武器は「時間」です。しかし、毎月分配型はこの武器を自ら捨てています。

  • 形成期の投資: 「お金にお金を稼いでもらう」段階。ここでは複利こそが主役です。

  • 取崩期の投資: 「増やすより、使う」段階。ここになって初めて、分配金は意味を持ちます。

多くの初心者が「まだ増やすべき段階(形成期)」なのに「使うための仕組み(毎月分配型)」を選んでしまうことが、資産形成における最大の失敗パターンです。


複利を壊さないための鉄則

毎月分配型を選ぶということは、「将来手に入るはずだった大きなお金」を、「今すぐ手に入る小さなお金」に変換していることと同義です。

  • 資産を増やしたいなら: 分配金は絶対に受け取らない(再投資型を選ぶ)。

  • 「お金が振り込まれる喜び」: それは資産形成が終わった後の「ご褒美」として取っておく。

「今、数千円が手に入って嬉しい」という感情は、長期的な成功の敵になります。複利の魔法を信じて、雪だるまを大きく育てることに集中しましょう。


第3章では、いよいよ実践編です。実際に日本の証券会社や銀行でよく売れている(あるいは売れていた)有名な「毎月分配型」銘柄を具体的にピックアップし、その中身をプロの視点で「解剖」します。

華やかな広告や「分配金実績」の裏に隠された、手数料や運用効率の真実を見ていきましょう。


第3章:実名解剖!よく売れている「毎月分配型」の真実

「ランキング上位だから」「みんなが買っているから」という理由は、投資信託においては通用しません。むしろ、売れているものほど「販売会社が売りたい(=手数料が高い)」商品であるケースも多いのです。

3-1. 【解剖その1】アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信(Dコース)

現在、日本で最も売れている投資信託のひとつです。特に「予想分配金提示型」という、基準価額に応じて分配金を出す仕組みが受けています。

  • 中身: MicrosoftやAlphabet(Google)、Amazonなど、アメリカの超優良成長企業に投資します。運用の中身自体は非常に優秀です。

  • 手数料(信託報酬): 年率 1.727%

    • プロの視点: インデックスファンド(0.1%前後)に比べると、約17倍ものコストがかかります。

  • 分配金の罠: 「基準価額が11,000円以上なら200円、12,000円以上なら300円出す」といったルールがあります。一見、利益が出た時だけ出しているように見えますが、実は「基準価額が上がらなくても分配金を出す」設定になっており、せっかくの米国株の成長力を分配金(と税金)で削り取ってしまっています。

  • 診断: 中身が良いだけに非常にもったいない商品です。同じ運用をしたいなら、分配金を出さない「Bコース」の方が、20年後の資産は圧倒的に多くなります。


3-2. 【解剖その2】ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)

長年、日本の毎月分配型ブームを支えてきた「怪物」ファンドです。

  • 中身: 世界中の「公益企業(電気・ガス・水道)」の株に投資します。不況に強く、配当もしっかり出す企業が中心です。

  • 手数料(信託報酬): 年率 1.1%〜1.8%程度(購入時手数料が別途3%かかることも)

  • 運用実績の真実: 長期間のチャートを見ると、分配金を考慮しない「基準価額」は右肩下がりになっている時期が長くありました。これは、「運用で得た配当以上に、投資家へ分配金を出しすぎた」ことが原因です。

  • 診断: まさに「タコ足配当」の典型例が見られたファンドです。投資家が受け取っているのは「利益」ではなく、かつて自分が預けた「元本の払い戻し」である期間が長かったのです。


3-3. 【解剖その3】フィデリティ・US・リート・ファンド(Bコース)

「リート(REIT)」、つまりアメリカの不動産に投資して、その家賃収入を分配金にするタイプです。

  • 中身: アメリカのオフィスビルやショッピングセンターなどに分散投資します。

  • 手数料(信託報酬): 年率 1.5%前後

  • 分配金の罠: 不動産の家賃収入(インカム)以上の分配金を出そうとすることが多く、不動産価格が下がった局面でも分配金を維持しようとして、資産価値が激しく削られる傾向があります。

  • 診断: 「不動産=家賃=安定」というイメージで初心者が買いがちですが、為替リスク(円安・円高の影響)も大きく、分配金が一定でも自分の資産評価額がガクンと減るリスクが高い商品です。


3-4. プロが教える「解剖のチェックリスト」

検討している(あるいは持っている)毎月分配型ファンドを、以下の3ステップで解剖してみてください。

  1. 「信託報酬」が1%を超えていないか?

    • 毎月分配型は、運用会社の手間がかかるという名目で手数料が高く設定されています。1%を超えると、運用益の多くが手数料に消えます。

  2. 「基準価額」が設定来で右肩下がりになっていないか?

    • 分配金込みのチャートではなく、「基準価額(素の値段)」を見てください。これがずっと下がっているなら、それは「タコ足配当」で中身がスカスカになっている証拠です。

  3. 「純資産総額」が急減していないか?

    • みんなが「この分配金は怪しい」と気づいて解約し始めると、資産が減り、さらに運用が悪化する負のスパイラルに入ります。


GFSでは投資の勉強を頑張る仲間がたくさんいます
私たちGFSでは、ライブ講義や掲示板、LINEなどを通じてさまざまな交流ができます。
≫ 無料講座:資産形成を学習できるオンラインセミナー

具体的な商品名を見て分かったこと

「毎月分配型」の有名銘柄の多くは、「中身は悪くないが、仕組みとコストで損をしている」というパターンがほとんどです。

  • 販売手数料(買う時): 最大3.3%

  • 信託報酬(持ってる間): 年1.5%

  • 税金(分配の度): 約20%

これだけの「重り」を背負って、プロが運用しても市場に勝つのは至難の業です。具体例を見てわかる通り、毎月分配型は「投資家を豊かにする仕組み」ではなく「販売会社を潤す仕組み」としての側面が強いのです。


これまでで、「毎月分配型」がいかに資産形成において効率が悪いか、その残酷な真実を解剖してきました。しかし、世の中にこれほど多くの毎月分配型が存在し、買い手が絶えないのは、この商品が「特定のニーズ」をピンポイントで満たすからでもあります。

第4章では、「それでも毎月分配型を買っていいのはどんな人か?」を深掘りします。自分がこの条件に当てはまらないのであれば、迷わず「再投資型」を選ぶべきです。


第4章:「毎月分配型」を買ってもいい人の条件

結論から言うと、毎月分配型は「お金を増やすための道具」ではなく、「貯まったお金を楽しく使うための道具」です。これを踏まえ、買っていい人の条件を整理します。

4-1. 【条件①】すでに十分な資産があり、「取崩期」に入っている人

これが最大の、そしてほぼ唯一の正当な理由です。

  • 資産形成期(現役世代): 100万円を200万円に、300万円に…と「増やす」時期。この時期に分配金を受け取るのは、「成長中の苗木から、無理やり枝を折って薪にする」ような愚行です。

  • 資産取崩期(引退世代): すでに3,000万円、5,000万円といった資産があり、これを人生の終盤に向けて「使っていく」時期。

70歳を過ぎて、「複利で20年後に増やそう!」と考えるよりも、「今、毎月3万円入ってきて、孫と回転寿司に行けるほうが幸せだ」という価値観であれば、毎月分配型は「生活を彩るツール」として正解になります。

4-2. 【条件②】自分で「解約」の手続きをするのが面倒な人

理論上は、分配金なしの投資信託を自分で毎月少しずつ売却(解約)して現金化するほうが、手数料も安く、税金も効率的です。

しかし、人間は感情の生き物です。

  • 「今月は暴落しているから、怖くて売却ボタンが押せない」

  • 「そもそもスマホやパソコンで毎月操作するのが面倒」

このような人にとって、「強制的に、自動でお金が振り込まれるシステム」は、ストレスを減らすためのコスト(高い手数料)を払う価値があると言えるかもしれません。

4-3. 【条件③】「元本が減っても構わない」と割り切れる人

第1章で学んだ通り、毎月分配型(特にタコ足配当のもの)は、基準価額がどんどん下がっていきます。

  • 「1,000万円預けて、10年後に500万円になってもいい。その代わり、10年間毎月お金を受け取って楽しく過ごしたい」

このように、「元本を使い切る覚悟」ができている人にとっては、毎月分配型は便利な「自動定額払い戻し機」になります。


4-4. 初心者が間違えやすい「偽の条件」

以下のような理由で毎月分配型を選ぼうとしているなら、それは間違いです。

  1. 「分配金で住宅ローンの支払いを助けたい」 → 運用益は不安定です。マイナスの時でも分配金は出ますが、それは元本を削っているだけ。結局、自分の貯金を切り崩してローンを払っているのと変わりません。

  2. 「非課税(特別分配金)だからお得だ」 → 先述の通り、儲かっていないから非課税なだけです。資産は増えていません。

  3. 「再投資に回せば複利が効くと言われた」 → 毎月分配型を買って「再投資コース」にするのは、「バケツに穴を開けて、漏れた水を必死にコップですくってバケツに戻す」ような無駄な行為です。最初から穴のないバケツ(再投資専用ファンド)を買いましょう。


あなたは「どっち側」の人?

毎月分配型は、いわば「人生の出口」にいる人のための商品です。

  • 20代〜50代の人: あなたはまだ「入り口」から「道中」にいます。資産形成というアクセルを踏む時期に毎月分配型というブレーキを踏むのはやめましょう。

  • 60代後半〜の人: 「増やす苦しみ」より「使う喜び」を優先しても良い時期です。ただし、中身が「タコ足配当」すぎて、数年で資産が尽きないかだけは、プロの目でしっかり見極める必要があります。


「毎月分配型」の仕組み、罠、そして例外的な条件までを理解した今、最も重要なのは「知っている」状態から「行動している」状態へ移ることです。

第5章では、知識を武器に変え、資産を守り、育てるための具体的なアクションプランを提示します。


第5章:初心者が今すぐ取るべきアクション — 資産を「守り」から「攻め」へ

「毎月分配型」に惹かれていた自分に気づいたなら、それは大きなチャンスです。自分の本当のニーズ(お金を増やしたいのか、使いたいのか)を整理し、以下のステップで行動を開始しましょう。

5-1. ステップ①:現在持っている商品の「中身」を仕分ける

もし、すでに毎月分配型を購入してしまっているなら、まずは「損切り」を恐れずに現状を確認しましょう。

  • チェック方法: 証券会社の管理画面や、届いている「運用報告書」を見ます。

  • 仕分けの基準:

    1. 基準価額が買った時より大幅に下がっているか?

    2. 分配金の内訳が「特別分配金(元本払戻金)」ばかりではないか?

    3. 信託報酬が1.0%を超えていないか?

  • アクション: これらに当てはまるなら、その商品はあなたの資産を削る「金食い虫」になっている可能性が高いです。「もったいない」という感情を捨てて、売却を検討しましょう。 投資の世界では「間違ったと気づいた瞬間に正す」のが最も利益を最大化します。


5-2. ステップ②:「分配金なし・低コスト」の銘柄へ乗り換える

毎月分配型を手放した、あるいはこれから買う人は、代わりに「分配金を出さずに、勝手に再投資してくれる」銘柄を選びます。

  • おすすめの選択肢:

    • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

    • SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド

  • なぜこれなのか?: これらの銘柄は分配金を出さず、運用で得た利益をそのままファンドの中で「次の投資」に回します。これにより、第2章で解説した「複利の魔法」を最大限に発動させることができます。さらに、信託報酬も0.1%以下と、毎月分配型の10分の1以下のコストで済みます。


5-3. ステップ③:新NISAの「つみたて投資枠」をフル活用する

「毎月分配型」の多くは、手数料が高く長期投資に不向きであるため、新NISAの「つみたて投資枠」では購入できないようになっています。

  • アクション: 新NISA口座を開設し、まずは「つみたて投資枠」で設定を行いましょう。

  • メリット: 国が厳選した「まともな商品」しか並んでいないため、初心者にとっての「最強のフィルター」になります。ここで「分配金なし」の設定で積立を始めるだけで、自動的に成功へのレールに乗ることができます。


5-4. ステップ④:どうしても現金が欲しいなら「自動売却サービス」を使う

「分配型はダメだとわかったけど、やっぱり毎月少しずつお金が入る仕組みが欲しい……」という方もいるでしょう。そのための「プロの代替案」がこれです。

  • 解決策:ネット証券の「定期売却サービス」を利用する。

  • 仕組み: 1. 手数料の安い「分配金なし(再投資型)」の優良ファンドを買う。 2. 証券会社の設定で「毎月〇日に、〇円分(または〇%分)だけ売却して現金化する」と予約する。

  • なぜこっちが良いのか?: 運用の中身は低コストで効率的なまま、必要な分だけを自分で「取り出す」形になるため、毎月分配型を買うよりも圧倒的に手元に残るお金が多くなります。


5-5. 最後に:投資の「成功」を定義し直そう

初心者が今すぐ取るべき最大のアクションは、「投資をギャンブルやお小遣い稼ぎとして見ない」という決断をすることです。

  • 毎月分配型: 目先の「数千円」という小銭を拾い、将来の「数百万円」を捨てる行為。

  • 再投資型(積立): 今の「数千円」を将来に託し、複利という時間を味方につけて大きな自由を手に入れる行為。

「今すぐ現金が欲しい」という誘惑に勝てる人だけが、投資の世界で真の勝者になれます。


未来を左右する3つの合言葉

  1. 「分配金なし」を選ぶ: 複利を殺さない。

  2. 「低コスト」を選ぶ: 手数料で資産を削らない。

  3. 「新NISA」を使う: 税金を一円も無駄にしない。

これらを守るだけで、20年後の景色は驚くほど変わっているはずです。

あなたに本当に適した投資はどれ?

・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・投資の知識をつけて利益を最大化したい YES or NO

→ YESが3つ以上だった方は、こちらをクリック

記事一覧はこちら
月1万円から資産6,000万円を目指す方法
無料で視聴する