「投資はやめとけと言われることがあるけど、なぜだろう?」
「投資は本当にやめておいたほうがいいのかな?」
このようにお考えではないですか?
投資には、「投資はやめとけ!」という投資否定派と「投資はやったほうがいい!」という投資賛成派に分けられます。否定派の意見と賛成派の意見は以下の通りです。
確かに正しい知識を持っていない場合、投資はリスクが高くなってしまう事は確かにあります。しかし投資は正しい知識を身に着けていれば決して成功確率の低いギャンブルではありません。投資で失敗するリスクを限りなくゼロに近づける事は十分に可能です。
そこでこの記事では、これから投資を始めたいと考えている人に向けて以下の内容について詳しく解説します。
- 「投資はやめとけ」と語る否定派の意見とは
- 投資賛成派の意見
- 投資が成功しやすい考え方
- 投資が失敗しやすい考え方
- これから投資を始める初心者におすすめの投資方法
- 初心者が投資で失敗しない6つの基本
この記事をお読みいただくことで、投資賛成派も否定派の意見も理解でき、自分がどのように投資を始めれば良いのかがお分かりいただけます。ぜひこの記事をお読みいただき、投資を始めるかどうかの参考にしていただければ幸いです。
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
1.「投資はやめとけ」と語る否定派の意見とは
それではまずは、「投資はやめとけ」と語る否定派の意見について詳しく解説します。具体的には以下の4つが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
1-1.投資によってはリスクが高い場合がある
まずは投資によってはリスクが高い場合がある、と言うのも否定派の意見として挙げられます。
一言で「投資」といっても様々な種類のものがあります。
- 投資信託
- 株式投資
- 不動産投資 など
このように数多くの種類の中から自分に合った投資を選び、さらに投資先も自分で選択しなければなりません。中には値動きの幅が大きくリスクの高い商品もあります。そのため初心者には、どの商品がハイリスクなのかが分かりにくく、注意が必要なのは間違いありません。
その点が「投資をやめとけ」と考えてしまう要因になっているのでしょう。
ただし実際には、リスクの低い投資を行う事はそれほど難しいことではありません。正しい知識をつけることで低リスクで資産運用をする事は現実的に可能です。
1-2.稼ぐためには知識が必要
また投資である程度稼ぐには「知識が必要である」と言う点が挙げられます。
例えば個別株投資を行う場合を例にしてみましょう。この場合まずは投資先の企業を選ぶための、企業の業績や業界の伸び率など様々な知識が必要となります。選び方だけでなくどのようなタイミングで購入するかなどの知識も必要ですし、業界のみならず社会情勢まで視野に入れる必要があります。
もちろんそうした知識が無ければ絶対に投資できないかといえばそういうわけではありませんが、リスクを低くするのであれば専門的な知識は必要です。
投資はこのように、初心者にとってはあまりにも高度で複雑な知識が必要となるイメージがあるため、初心者は投資はやめておけ、と考える人が多いのです。
実際、投資を行う場合には基礎知識としてある程度のことを学ぶ必要があります。しかし、必ずしも全ての投資に専門的な知識が必要という訳ではありません。
1-3.元本割れする可能性がある
初心者が投資を行うと元本割れをしてしまい、結果的に損をする可能性があるという点も否定派の意見として挙げられます。
せっかく投資を行ってもすぐに価格が下がってしまうなどのことで、損をしてしまうと言うのは投資をする上で怖いところではあります。実際、購入した商品の値が下がってしまうといったリスクは十分あり得ます。
そのため、「初心者は投資はやめとけ」と言う考え方になってしまうのです。
実際には、インデックスファンドの長期投資を行ったり分散投資を行う等の方法を取ることでそのようなリスクは大幅に低減できます。
1-4.投資詐欺や利益の見込めない投資商品が多く存在する
投資先や利益の見込めない投資商品が多く存在する、と言うのも否定派の意見としては挙げられるでしょう。残念ながら、世の中に出回っているすべての投資商品や金融商品が安全性が高いとは言い難いのが現実です。手数料が高く利益の見込めない商品も多くありますし、投資詐欺も確かに存在します。
そのため投資は怖いと言うイメージがついてまわり、投資をやめとけと考えてしまう要因になるのです。
とは言え、投資先や利益の見込めない投資商品を避けることが現実的に可能です。「必ず儲かる」「あなただけに教える」といったキーワードを避けたり、一般的な投資にかかる手数料の目安を知っておくだけで、そうした危険な金融商品を避けることができます。
2.投資賛成派の意見
それではここからは、投資賛成派の意見についても解説していきます。具体的には以下の2点が挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
2-1.正しい知識を身に着ければ投資の成功率は高くなる
投資賛成派の意見として、「正しい知識を身に付ければ投資の成功率が高くなる」というものがあります。
確かに投資にはリスクがあり、投資詐欺と呼ばれるような犯罪行為も存在します。しかしながらそうしたリスクに関しては、正しい知識を身に付けることで回避が可能です。
投資の基礎知識をしっかりと身に付け、通常どの程度の商品にはどの程度の利益が見込めるのか、どのくらいの手数料が発生するのかといった情報を得ることで、投資での成功率を高めることができます。
投資の基礎知識というと難しく感じがちですが、そんなことはありません。必要なのは専門的で難解な知識や世界経済の知識ではなく、投資そのもののスタンスや仕組みについての知識です。それらを持っているだけで十分に成功率は高くなります。
投資賛成派が正しい知識を身に付けて投資を行おう、というのはそのためです。
2-2.投資の内容によっては低いリスクで資産運用できる
もう一つの意見として、投資の内容によっては低いリスクで資産運用ができるという点も挙げられます。
ここまでにも解説してきた通り投資には様々な種類があり、選び方によってリスクの幅は異なります。投資は全てがハイリスクなものではなく、リスクが低く着実に利益を得られるものも少なくありません。
- 債権投資
- 投資信託 など
投資の成功率を上げるためには、このような低いリスクの金融商品を購入する選択をすれば良いのです。
また投資方法も地域を分散させたり、購入時期を分散させる等の分散投資を行えばさらにリスクを下げることができます。
着実に資産を増やしたい人には、このような着実な方法があるというのが投資賛成派のもう一つの意見です。
3.投資が成功しやすい考え方
それではここからは、投資が成功しやすい考え方について詳しく解説します。ここでは以下の4つの考え方について解説します。
今の段階でこのような考え方を持っていなかったとしても、投資を学んでいく上で身に付ければ問題ありません。ぜひ参考にしてみてください。
3-1.じっくり勉強するのが好き
まず初めに、じっくり勉強するのが好きと言う人は投資が成功しやすいと言っても良いでしょう。
ここまでにも何度も解説してきた通り、投資を成功させるためには正しい知識を得る必要があります。じっくり勉強するのが好きな人は、正しい知識を得やすいとも言えるため成功しやすい資質を持っているといっていいでしょう。
投資で何よりも重要なのは、投資に対して学びたいと言う気持ちを持つことです。初めから投資を、単なるお金儲けの手段として考えていたり、知識を得ることが面倒だと思ってしまうのでは成功からは遠くなります。
自分の資産を増やすために投資やお金の動きに興味を持ち、それについてじっくり勉強する姿勢こそが投資を成功させる要因となるのです。
そのため、そもそも何かを突き詰めたり、じっくり勉強するのが好きな人は成功しやすいと言えるでしょう。
3-2.まじめで堅実
真面目で堅実な人も、投資が成功しやすいといえます。目先の利益に踊らされることなく、投資と向き合って着実に資産運用を行うには、真面目で堅実な性格の方が向いています。
投資と言うと、「ギャンブル」とか「ハイリスクハイリターンを攻める」といったイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし実際には、ギャンブル的な考え方では成功する事はかなり難しいのです。
確実に投資を成功させるためには、真面目に投資と向き合う必要があります。そのためもともと真面目で堅実な方は投資に向いていると言えるでしょう。
3-3.他人の意見に流されない
他人の意見に流されない人は投資が成功しやすい考え方を持っているといえます。
投資を学ぼうとするときにどうしても起こる弊害として、「情報過多」があります。今の時代でインターネットを活用すればどのような情報も簡単に手に入ることができます。
その一方で、初心者が大量の情報の中から正しい知識を得る事は簡単ではありません。人によって全く異なる情報を提供していたり、「〇〇は儲かる」「〇〇は失敗する」といった情報が溢れかえっているためです。
このため投資を成功させるためには、他人の意見に流されない強い考え方が必要です。もともと他人の意見に流されずに突き進めるタイプの人は、投資が成功しやすいといえます。
3-4.長期的な視野を持っている
長期的な視野を持っている人は投資が成功しやすいといえます。
初心者が確実に投資を成功させるのに最もベーシックな考え方が、「長期投資」です。1年や3年の目先の利益を追い求めるのではなく、10年20年といった長期的に利益をあげるという視点が投資には重要です。
投資と言うと、どうしても商品を購入して利益が出たら売却して売却益を得ると言う考え方が先行します。確かにこれも一般的な投資の考え方ではあります。しかしこの方法を行うためには、専門的な知識が必要となりますし、リスクも高くなってしまいます。
初心者が投資で着実に成果を得るためには、このような短期売買を行うのではなく、長期的な視野を持って投資を行うという考え方が重要なのです。
4.投資が失敗しやすい考え方
次に、投資が失敗しやすい考え方についても解説していきましょう。具体的には以下の3つの方は投資が失敗しやすいといえます。
それぞれについて見ていきましょう。
4-1.不労所得で大きく稼ぎたいと思っている人
不労所得で大きく稼ぎたいと思っている人は、残念ながら投資で失敗しやすい考え方を持っているといえます。
ここまでにも何度も解説してきた通り投資を成功させるには、基本的な知識は必須です。不動産投資などが成功すれば不労所得で大きく稼ぐ事は不可能ではないかもしれませんが、初心者には難しく、リスクが高いのです。
基本的に投資で大きく稼ぐ事は、簡単ではありません。大きく稼ぐと言う事はそれだけリスクが高いとも言えるためです。
着実に資産を増やすと言う意味では、このような考え方を持つのは危険と言えるでしょう。
4-2.勉強するのが嫌いな人
勉強するのが嫌いな人も、投資が失敗しやすい考え方を持っているといえます。
投資を行う上で最も重要なのが、正しい知識を持って行うことです。投資先や投資の仕組みに関して正しい知識を持たず行き当たりばったりでの投資は、リスクを上げてしまうためおすすめできません。
これから自分の資産を投じて運用するわけですから、最低限投資についての基本的な知識を勉強する必要があるでしょう。そういった基本的な勉強もしたくないということであれば、投資はしない方がいいかもしれません。
4-3.お金に困っている人
お金に困っている人も、投資が失敗しやすいといえます。なぜならお金に困っている人は、「早く儲かる」「大きく儲かる」といった言葉に弱い傾向があるためです。
投資で確実に早く儲かる方法はありません。「この方法なら早く儲かる」「この方法なら大きく儲かる」といった金融商品はほとんどが利益を得られないか、詐欺商品です。お金に困っている人はこうした商品をに手を出してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
お金に困っている人ほど、早く儲けを得たいと考えます。儲けを早く得ると言う考え方はそもそも投資というよりもギャンブルに近い考え方です。初心者であればなおさら、このような考え方を改めて長期的な視点を持って投資を行うべきでしょう。
5.これから投資を始める初心者にオススメの投資方法
この章では、これから投資を始める初心者にオススメの投資を紹介します。これから投資を始めるのであれば、投資信託がオススメです。
この章では投資信託のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
5-1-.投資信託のメリット
投資信託は、投資のプロに運用を任せることができるという点がもっとも大きなメリットとなります。
ここまででも解説してきた通り、個人投資家が投資を行う場合には投資先に関しての知識や、投資そのものに対しての専門的な知識が必要となります。そうした専門知識を初心者が得ることは簡単ではありません。
投資信託であれば、そのような専門的な知識を持ったプロに運用を任せることができるというのが大きなメリットです。
また、投資信託は少額からでも投資が可能です。例えば個別株投資を行う場合はある程度の資金が無ければそもそも投資商品を購入することができません。
しかし、例えばインデックスファンド(特定の株価指数と同じ値動きをするファンド)から選べば少額の取引が可能でコストも安く、初心者には特に始めやすいといえるでしょう。
世界には様々な種類のファンドが存在します。個人では購入が難しいような国や、好きな国に投資することができるのも魅力のひとつです。
投資信託はiDecoやNISAなどの非課税制度を活用すれば節税にもなるため、初心者には最もおすすめの投資といえるでしょう。
投資信託の選び方について詳しくは、下記記事も参考にしてみてください。
5-1.投資信託のデメリット
投資信託のデメリットとしては、手数料がかかるという点がまず挙げられます。
メリットの章でも解説した通り、投資信託は資産運用をプロに任せる投資です。運用をプロに委託するのですから、その分手数料がかかるのは当然とも言えます。注意点は、手数料の価格です。
投資信託には数種類の手数料がかかりますが、中でも注目すべきが信託報酬です。信託報酬は投資信託の運用にかかる手数料ですので、保有している間は加算されます。投資の際は、信託報酬がなるべく低いファンドを選ぶことをおすすめします。
一般的な目安としては、インデックスファンドで0.1〜0.5%程度となります。これ以上の手数料が取られるファンドには注意しておきましょう。
もう一つのデメリットとしては、元本割れの可能性があるという点も挙げられます。
投資信託はいくらプロが運用するといっても、元本保証が付いているものではありません。資産運用を行う以上、元本割れのリスクがあるという点に関しては十分ご理解ください。
- 株式投資
- 不動産投資
- 債券投資
この中で特に人気があるのが、やはり株式投資や不動産投資です。これらの投資を行う場合、ある程度の値動きを読んだり、銘柄や物件の選び方が重要になってきます。そのため、投資先のことだけでなく社会情勢など専門的な知識があることが望ましいです。
初心者の方はまずはリスクの低い投資信託を行うことをおすすめします。
ただし、応援するという意味で特に購入したい株があるなどの場合は、リスクを加味したうえで購入することは自由です。
代表的な投資の種類に関して詳しくは、下記記事でも解説していますので参考にしてみてください。
6.初心者が投資で失敗しない6つの基本
それではここからは初心者が投資で失敗しない6つの基本について解説します。具体的には以下の6点についてしっかりと理解しておきましょう。
それぞれを見ていきましょう。
6-1.正しい知識を身に着ける
投資を行う際には、正しい知識を身に付けるようにしましょう。
投資は、正しい情報さえ押さえておけば決してリスクが高いものではありません。低リスクで着実に資産を増やす事は難しくないです。
しかし投資の本質をしっかり理解しておかないと、急な値動きや人からの情報に惑わされて大きな損をしてしまう可能性があるのです。
最低限、「なぜこの商品を購入するのか」を説明できる程度の知識は必要です。「○○さんがおすすめしていたから」「なんとなく皆が買っているから」などのあいまいな理由でなく、その理由を簡単に説明できる程度には理解しておく必要があります。
- これまで30年の値動きを見ても右肩上がりだからこのファンドを購入する
- リスクをあまりとりたくないので、値幅の小さい○○を購入する
- 自分のリスク許容度を把握しており、多少のリスクを取って積極的に資産運用したい など
このように、具体的でなくてもいいので購入したい商品や投資のことを簡単に説めりできるようにしておくことをおすすめします。
6-2.簡単に稼ごうとしない
投資を行う際には、簡単に稼ごうとしないという点も重要です。第4章でも解説した通り、様々な事情によりお金をすぐに増やしたいと考えて投資を始める方も少なくないでしょう。
しかし簡単に大きなお金を稼ぐ事はできません。大きなお金を稼ぐと言う事は、それなりのリスクが伴います。
着実に資産運用をしたいと言うのであれば、簡単に稼ぐ事はせず長期的な視点を持って運用を行うことをおすすめします。
6-3.少額から始める
これから投資を行うのであれば、まずは小額から始めてみることをおすすめします。
最初から大きなお金を動かそうと思う事は、あまりおすすめできません。たとえば100万円などの大きなお金で一気に投資商品を購入し、その後価格が暴落しましてしまうといった事も十分に考えられます。
長期的に保有し続けることで価格が元に戻ったり上昇することもあるかもしれませんが、初心者の場合は価格変動のプレッシャーに耐えられず、価格が下がった段階で売却してしまい損してしまうということがとても多いのです。
まずは小額から投資を始め、慣れてきてから買い足したり新たな商品の購入を検討してみることをおすすめします。
6-4.長期的な視野を持つ
これから投資を行うのであれば、長期的な視野を持つことをおすすめします。例えば投資信託に投資をする場合、短いスパンで損益を確定するのではなく長期的に保有することで利益を得るという方法が一般的です。
その理由には「複利」という考え方があります。複利とは、投資で得た利益を再投資することで利益が利益を生み生んでいくという考え方です。投資は長期的に保有することで利益がどんどん膨れ上がり長い年月をかけて雪だるま式に増えていきます。
例えば毎月5万円を積み立て年利5%で運用した場合、以下の通りとなります。
参考サイト:資産運用シミュレーション : 金融庁
複利の力を借りることで、10年間投資し続けると元本600万円に対して運用の収益が176万円余りとなります。
このように長期的に投資信託を保有することで複利の力が利き、資産は増え続けることとなります。資産運用は長期的な視点を持ってコツコツと資産運用をしていくことをおすすめします。
6-5.幅広い分野に分散投資する
投資を行う際には、幅広い分野に分散投資することもおすすめです。
例えば投資先が株式だけの場合よりも、異なる値動きをする株式と債券を購入するといった方法をとることで、リスクは低減できます。
また資産を分散するだけではなく、投資先の地域を分散するという方法もあります。日本株だけ購入するよりも、日本株と米国株を購入したほうがリスクは下がります。
価格変動のリスクに備えるために購入時期を分散させると言う方法もあります。例えばドルコスト平均法のように、一定額を定期的に購入し続けると言う方法をとることで、一時的な値動きに対してリスクを低減することも可能です。
このように分散投資を行うことで、想定できるリスクを低減する方法をとることが可能となるのです。
6-6.「絶対儲かる」という言葉には注意
「絶対儲かる」という言葉には注意しましょう。
ここまでにも何度も解説してきた通り、どのような投資でも「絶対儲かる」という事はありません。たとえプロが運用しても、必ずリスクはつきまといます。重要なのはそのリスクをどれだけ軽減できるかです。
もしも投資を行う上で「絶対儲かる」という言葉を聞いたら、そうした商品は全て詐欺と言っても過言ではないでしょう。そのような言葉に迷わされることなく、正しい知識を持って着実な資産運用を行うことをおすすめします。
7.正しく投資を学んで確実に成果を上げよう
投資で確実に成果を上げたいのであれば、投資について正しい知識を身につけましょう。「投資の達人になる投資講座」を受講されますと、投資に必要な基本的な知識を身に着けることができます。
投資は知識を持っていれば持っているだけ成功の確率は高まります。基本的な知識だけでも十分資産運用は可能ですが、知識を得ることで将来的に個別株投資をしたり高配当株投資を行うことも可能となります。
「投資の達人になる投資講座」は投資初心者から中級以上の方まで満足できる、幅広い情報を得ることができる講座です。気になる方は、ぜひ一度以下のリンクより詳細をご覧ください。
8.投資はやめとけに関するQ&A
ここでは投資はやめとけに関する疑問についてお答えします。
- 投資をしないほうがいい人はどんな人ですか?
- 積立nisaはやめたほうがいい理由は何ですか?
投資をしないほうがいい人はどんな人ですか?
投資をしないほうがいい人には、以下のような特徴がある人です。
1. 生活防衛資金がない人
緊急時の出費に備えた生活防衛資金が十分に確保されていない人は、投資を始めるべきではありません。緊急資金として最低でも3〜6ヶ月分の生活費を確保してから投資をはじめた方が良いでしょう。
2. 近い将来大きな出費がある人
近い将来に大きな支出が予定されている場合、例えば住宅購入や子供の教育費など、これらの資金を投資に回すべきではありません。投資は一般的に長期的な視点が必要であり、短期間で元本を取り崩す必要がある場合にはリスクが高くなります 。
3. リスク許容度が低い人
投資にはリスクが伴います。そのため、損失を受け入れられない人や市場の変動に対して過度に不安を感じる人は、投資を避ける方がよいでしょう。リスクに対する耐性が低い場合、精神的なストレスが大きくなり、冷静な判断が難しくなることがあります 。しかし投資の勉強をしていれば、何が不安でどんなリスクがあるのかがわかってきます。それを知った上で自分のリスク許容度を知ってから投資をするか判断しても良いでしょう。
4. 投資の基本を理解していない人
投資の基本的な概念やリスクについて理解していない人も、まずは教育を受けてから投資を始めるべきです。無知のまま投資を始めると、誤った判断を下したり、損をしたり、詐欺にあったりするリスクが高まります。投資について勉強して知識を十分に身につけることが重要です 。
5. 借金がある人
高金利の借金がある場合、まずその借金を返済することが優先されます。借金の金利が投資のリターンを上回ることが多いため、借金を返済する方が経済的に有利です。借金がある人は、余剰資金もないと考えられます。ですので投資をしている場合ではありません。ましてや投資で借金を取り返そうなどとも思わないでくださいね。最悪の場合、借金が増える可能性も0とはいえませんから、借金を返済してから投資を検討しましょう。
6. 短期間で大きな利益を期待している人
投資は長期的なリターンを目指すものであり、短期間で大きな利益を期待する人は、リスクの高い投資に手を出しやすくなります。このような投資行動は損失を招きやすいです。短期で利益を求める場合、ギャンブルに近いことをする必要もあります。その場合高リスクになるので、損をする確率も高くなります。特に初心者にはおすすめできません。
積立nisaはやめたほうがいい理由は何ですか?
積立NISAは2023年までの制度で2024年からは新NISA制度に切り替わっています。やめたほうが良いといわれる理由は以下が考えられます。
・すぐに利益が増えない
積立NISAは積立投資なので、長期運用を目的として投資になります。ですので短期で利益が出る仕組みになっていないので、すぐに利益が増えません。
・流動性が悪い
積立NISAは先程も申し上げたように長期運用を目的とした投資です。数年から数十年投資資金を運用するので、個別株に別で投資をしたいと思ったタイミングで、資金を回すことが難しいといえます。
・運用期間と積立金額に制限がある
積立NISA制度のときは、運用期間が最大20年、非課税限度額が年間40万円で最大800万円まででした。そのためそれ以上多く投資をしたい人には不向きでした。しかし新NISA制度に変わり、非課税期間は今のところは定めなし、非課税限度額は積立投資枠は年間120万円、成長投資枠は240万円、合計最大1,800万円までとなっています。
9.まとめ
以上この記事では、これから投資を始めたいと考えている人に向けて以下の内容について詳しく解説してきました。
- 「投資はやめとけ」と語る否定派の意見とは
- 投資賛成派の意見
- 投資が成功しやすい考え方
- 投資が失敗しやすい考え方
- これから始めるのにおすすめの投資方法
- 初心者が投資で失敗しない6つの基本
この記事をお読みいただくことで、投資賛成派も否定派の意見も理解でき、自分がどのように投資を始めれば良いのかがお分かりいただけたかと思います。ぜひこの記事を、投資を始めるかどうかの参考にしていただければ幸いです。
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