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いざ株取引を始めようとすると、株式購入代金にも「手数料」がかかることに気が付くでしょう。
「どうして手数料がかかるの?」
「手数料はいつかかるの?どうやって計算されているの?」
こんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
そもそもですが、手数料とは次のような仕組みで発生します。
株取引において、証券会社は投資家と株式会社の間に立って、それぞれより売買を委託される形で取引が行われます。個人投資家が証券会社に支払う手数料は、いわば仲介手数料です。実際は株式会社との仲介だけではなく、ある株式を売りたい人と買いたい人をマッチングさせるのが証券会社の役割です。
これから株式投資を始めるのであれば、取引にかかる手数料はなるべく安く抑えたいですよね。また、現在株式投資を既に始めている方でも、今より手数料を抑えられる方法に切り替えたいと思っているのではないでしょうか。
この記事を読むことで、「手元に残る売却益が思ったよりも少なかった…」という状況に陥ることを避け、あなたの取引スタイルに応じた最安値の手数料を知ることができます。更に、売却時にかかる税金についてもお伝えしていますので、利益が出た時にかかるお金についてあらかじめ知識を持っておきたいという方もぜひお読みください。
今回の記事では、一般株式売買において、
- 株取引で手数料が発生する仕組み
- 手数料がかかるタイミングとその計算方法
- 証券会社ごとにかかる手数料の違い
- 売却益が出た場合にかかるお金
- 手数料を抑えるコツ
上記5点について、具体的な例を出しながら、まだ株式取引をしたことのない人でも分かりやすく解説しています。まずは次の章で、冒頭でも述べた仕組みについて更に掘り下げて勉強していきましょう。
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
株取引で売買手数料が発生する仕組み
株取引において、各証券会社が設定する手数料には「証券会社によるマッチング業務」に対する報酬という側面があります。
一方で証券会社によっては、手数料の安さがユーザーにもたらすメリットに目を付けて、手数料を無料にするキャンペーンを行うなど、手数料の安さを訴求したマーケティング戦略等が実施されることもあります。
本章では
- 証券会社全体の手数料の位置づけ
- それぞれの証券会社で手数料が生じる理由
これらについて詳しく解説しています。
1-1. 手数料は「証券会社によるマッチング業務」に対する報酬
冒頭でも簡単に述べましたが、個人投資家が株取引をしようと思ったら、証券会社を通してそれぞれの株式会社が発行している株を購入・売却するという流れが一般的です。
証券会社は上図のように、売買する際に投資家からお金をもらうことで利益を出しています。これが株取引時に私たちが支払う「売買委託手数料」、一般的に株取引において「手数料」と呼ばれているお金です。
例として、SBI証券の2023年3月期の連結営業収益の構成比を見てみましょう。
(出典:2023年3月期 SBIホールディングス株式会社決算説明会 20ページ)
投資家が証券会社に支払う手数料は上記グラフ内では「委託手数料」と示されています。2023年3月期のSBI証券では、収益のうち約23%が手数料収入であることが分かります。
このように、私たちが支払う手数料は証券会社の収益の一部になっています。この手数料を含めた収益を元に、それぞれの証券会社が運営されているので、取引の際には基本的に手数料がかかるのです。
1-2. 手数料は証券会社の運営状況や方針によって変動する
証券会社はそれぞれが民間企業なので、運営状況や方針、事業戦略によって、手数料がかかる基準を会社ごとに設けています。
下記の3つは手数料が異なる例です。
- A証券会社ではオンライン取引なら、一律50万円までの売買取引で手数料無料
- B証券会社のオンライン取引なら、100万円までの売買取引で手数料無料
- B証券会社の電話取引は、100万円未満でも売買手数料が都度5000円かかる
このように、証券会社や取引手段によって手数料が異なることも多々あります。
次の章では、手数料の金額が決まる仕組みや手数料がかかるタイミングについて更に掘り下げて解説していきます。
1-2-1. なぜ手数料無料で株取引できる証券会社があるのか?
証券会社によっては一般的な株式売買以外にも、収益源が複数あります。
例えば、売買手数料以外にも信用取引の金利や、貸株の品貸料、自社のトレード収益などが、証券会社の収益源として挙げられます。
個人投資家が株式を取引するときに支払う「売買委託手数料」は、証券会社にとってあくまでも収益の一部であるという位置づけなので、収支状況次第で無料にしたり値下げをしたりすることが可能なのです。
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株取引で手数料の金額が決まる仕組み
上記画像でも示したように、株取引において手数料は次の3つの組み合わせで決まります。
- どの証券会社を選ぶか
- どの取引手段を選ぶか(オンライン取引・電話取引・対面取引)
- 取引金額はいくらか
どうして手数料が違うの? | |
証券会社が違うと… | 運営・収支の状況や事業戦略で手数料を設ける基準が異なる |
取引手段が違うと… | 人件費や諸経費が違うのでかかる手数料が変動する |
取引金額が違うと… | 「サービスをどの程度使っているか」の指標になるため、 取引金額に比例して手数料が上がる |
2-1.①どの証券会社を選ぶかで手数料が決まる
証券会社ごとの手数料の基準は頻繁に変わることはありませんが、何年かに一度のタイミングで見直しされることもあります。
例えばSBI証券では、国内株式(現物・信用)の手数料を全て無料化しています。ただし、取引報告書などの各種書類の受け取り方法を「電子書面で受け取る」にしていることが条件です。そして楽天証券も同様に、国内株式(現物・信用)の手数料を全て無料化しています。こちらは手数料コースを「ゼロコース」に変更することが条件です。
また、松井証券には定額制の手数料制度しかありませんが、「分かりやすさ」を訴求しています。一方でDMM株では1約定制の手数料制度しかありませんが、1約定ごとの手数料の「安さ」を訴求しています。
このように、手数料の特徴を大々的に広告することで口座開設者が増えることが見込まれる場合には、手数料を引き下げる等のキャンペーンを行う証券会社もあります。前述した通り、それぞれの証券会社によって考え方が異なるため、手数料の決め方も証券会社ごとに細かく違いがあります。
2-2. ②どんな取引手段を選ぶかで手数料が決まる
取引手段が違えば、手数料が変わるのは容易に想像がつくのではないでしょうか。手数料は証券会社の利益でありながら、支出を賄うために徴収されているという側面もあります。
そのため、経費のかかる取引手段を選ぶほど手数料が高くなる傾向はどの証券会社を選択しても同じです。
以下に、取引手段ごとにかかる経費の一例をまとめました。
各取引手段でかかる経費の一例 | |
オンライン取引 | システム維持・管理費 |
電話取引 | システム維持・管理費+人件費 |
対面取引 | システム維持・管理費+人件費+実店舗 |
上表でも示したように、電話取引には電話の取次オペレーターの人件費がかかりますし、対面取引には対面オペレーターに加え、実店舗の地代なども経費として上乗せされます。オンラインであれば、取引は全て自動で行われます。人件費や人を配置するための場所代がかからないことから、手数料を大きく削減することが可能なのです。
2-3. ③取引金額はいくらかで手数料が決まる
株取引において、投資家がどの程度サービスを利用しているかを表す指標として、最も代表的なものが「取引金額」です。そのため、ほとんどの証券会社は取引金額の大きさに比例する形で手数料を設定しています。
手数料は、実際に株式売買をする人が次の2つから選んで設定することができます。どちらを選択するかは「取引金額」に加え、「1日当たりの取引頻度」も考慮する必要があります。
|
例えば、au株コム証券であれば次のような取引手数料を設定していますが、1約定制・1日定額制どちらも概ね取引金額に比例する形で手数料が設定されています。
au株コム証券の取引金額と手数料【1約定制】 | |
取引金額 | 手数料 |
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 115円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
100万円超 | 約定金額×0.099%(税込)+99円【上限:4,059円】 |
au株コム証券の取引金額と手数料【1日定額制】 | |
取引金額 | 手数料 |
~100万円 | 0円 |
~200万円 | 2,200円 |
~300万円 | 3,300円 |
〜400万円 | 4,400円 |
〜500万円 | 5,500円 |
500万円超 | 以降、100万円毎に1,100円加算 |
手数料のかかるタイミングや計算方法はそれぞれで異なります。両者について次の章でそれぞれ詳しく説明していきます。
手数料はいつ引かれるのか?発生タイミングと計算方法
3-1. 【1約定制】購入・売却の都度手数料がかかるタイプ
売買する度に手数料がかかるタイプが「1約定制」です。
約定タイプの手数料がかかる仕組み | |
手数料の計算方法は? | 1約定ごとの金額に基づき算定 |
手数料がかかるタイミングは? | 約定のタイミング(株式を購入または売却したと同時) |
手数料のかかるタイミングは株式購入時と、株式売却時で、購入から売却までに合計2回手数料がかかることになります。
例えば、A銘柄100株を20万円で購入し、同日中に損切りをするために19万円で売却したとします。この場合、購入時には「購入金額20万円+手数料」を支払い、売却時には「売却金額19万円−手数料」を受け取ることになります。
また、1約定ごとの取引金額に応じて各証券会社で手数料を定めています。例えば、SBI証券の1約定制の手数料は次の表のとおりです。※電子交付サービス未申込の方(国内株式取引手数料”ゼロ革命”対象外)の場合
1約定制の取引手数料【SBI証券の例】 | |
取引金額 | 手数料 |
~5万円 | 55円 |
~10万円 | 99円 |
~20万円 | 115円 |
~50万円 | 275円 |
~100万円 | 535円 |
~150万円 | 640円 |
~3,000万円 | 1,013円 |
3,000万円超 | 1,070円 |
3-2.【 1日定額制】1日あたりの売買金額に基づき手数料がかかるタイプ
1日あたりの取引金額に応じて手数料が算出されるタイプが「1日定額制」です。
約定タイプの手数料がかかる仕組み | |
手数料の計算方法は? | 1日あたりの取引金額に基づき算定 |
手数料がかかるタイミングは? | 証券会社指定の1日の取引終了時点 |
手数料のかかるタイミングは証券会社ごとに指定している1日の取引終了時点です。
- 取引前に預り金を支払い、「1日取引額」を計算後に、預り金から実際の手数料を差し引いた金額が戻ってくる
- 最終売却の後に手数料が計算され、証券口座残高から引かれる
などがあり、利用する証券会社によって手数料を実際に支払うタイミングは異なります。
また1約定制と同様、1日定額制の手数料も1日あたりの取引金額に応じて証券会社がそれぞれに定めています。例えば、松井証券の1日定額制の手数料は次の表の通りです。※26歳以上の場合(25歳以下は無料です)
1日定額制の取引手数料【松井証券の例】 | |
取引金額 | 手数料 |
~50万円 | 0円 |
~100万円 | 1,100円 |
~200万円 | 2,200円 |
200万円超 | 以降、100万円増えるごとに 1,100円加算 |
1億円超 | 110,000円(上限) |
更に、下記にも示したように1日定額制は取り扱っている証券会社や取引手段が一部に限られており、ほとんどがオンラインでの注文受付のみとなっています。電話取引で1日定額制の手数料制度を設定しているケースもありますが、その場合は別途手数料を設けています。
1日定額制の手数料方式を導入している証券会社 | 1日定額制の手数料方式を導入していない証券会社 |
⇒「1日定額制」はオンラインでの注文のみ! |
手数料を抑えるには適切な証券会社選びから!【証券会社一覧】
前章では手数料が以下の3つによって決まることをお伝えしました。
- どの証券会社を選ぶか
- どんな取引手段を選ぶか
- 取引金額はいくらか
したがって、手数料を抑えるためにもまずは「証券会社選び」が大切です。手数料を抑えるには以下のポイントをおさえて会社を選びましょう。
- オンライン取引ができるか
- 将来の取引スタイルの変化に対応できるか
対面取引、電話取引に比べ、オンライン取引はどの証券会社を選んでも圧倒的に手数料が安いです。前述したように、オンライン取引では人件費や店舗の維持費がかからないため、大幅に手数料を削減することができます。場合によっては手数料無料で取引を行うことも可能です。
更に手数料の安さを重視して証券会社を選ぶ場合は、今後の家計状況や年収によって取引金額や取引スタイルに変化があることを想定しておくと、長く付き合える証券会社を早いうちに選択することができるでしょう。
今回は手数料の安さを証券会社ごとに比較するために、オンライン取引に限定し、手数料制度と証券会社を比較できる表を以下に準備しました。今回は手数料の安さに特化して証券会社をピックアップしています。
【手数料の安さの他にも「証券会社を選ぶ基準」はある!】
手数料を抑えて株取引をしようと考えた場合、自分の予定している取引金額で極力安い手数料を提示している証券会社を選びたくなるかもしれません。
しかし、証券会社によって違いがあるのは手数料だけではありません。
例えば、次のような点で証券会社ごとに違いが見られます。
- 取扱商品数
- ツールの使いやすさ
- サポートやセミナーが充実しているか
- ポイント制度があるかどうか
- 年齢による手数料の割引をしているかどうか
上記で示した要素を複合的に評価して証券会社を選んだり、ときには複数の証券会社を並行して活用したりすると、手数料を抑えたうえで自分にとってよりメリットの感じられる取引ができるでしょう。
1約定制の取引手数料一覧 | ||||||||
取引金額 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 | ~50万円 | ~100万円 | ~150万円 | ~300万円 | ~500万円 |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1,013円 | ||
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | ※約定金額×0.099%(税込)+99円 【上限:4,059円】 | |||
ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | |
50円 | 90円 | 100円 | 260円 | 460円 | 550円 | 880円 | ||
108円 | 220円 | 385円 | 660円 | 1,100円 | 1,650円 | ※300万円超 100万円増加ごとに330円ずつ増加【上限:3,300円】 | ||
55円 | 88円 | 106円 | 198円 | 374円 | 440円 | 660円 | ※300万円超 一律880円 |
1日定額制の取引手数料一覧 | |||||||
取引金額 | ~50万円 | ~100万円 | ~200万円 | ~300万円 | ~400万円 | ~500万円 | |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | ||||
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | ||||
550円 | 100万円超、約定金額300万円ごとに2,750円 | ||||||
0円 | 0円 | 0円 | 4,400円 | 5,500円 | 以降100万円毎に1,100円 | ||
0円 | 1,100円 | 2,200円 | 100万円増えるごとに1,100円 【上限:110,000円】 | ||||
0円 | 1,238円 | 1,691円 | 以降、100万円ごとに295円 | ||||
0円 | 1,430円 | 以降100万円 増加ごとに550円 | |||||
ー |
上記の表を参考に、ご自身の取引スタイルや取引金額で、最も手数料を抑えられる証券会社を探してみましょう。
下表では①~③それぞれの状況に応じた証券会社の選択の例をご紹介しています。ご自身の状況により近いものがあればぜひ参考にしてみてください。
証券会社を選択するときの例 | |
①デイトレードで1日に何度も取引をするが、 1日の取引金額は100万円以内 | 1日定額制で取引金額100万円以内の手数料が無料
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②1日当たりの取引頻度は少ないが、 取引金額が毎注文300万円を超える | 1約定制で取引金額が300万円以上の手数料が最安値
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③取引は月に1度程度だが、 1日に40万円前後の売買を行う | 1日定額制で取引金額40万円以内の手数料が無料
|
株初心者向けに、投資金額別にオススメの投資方法を別記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
1万・10万・30万、金額別オススメ投資方法
株式売却時に利益が出ている場合は手数料に加えて税金が20.315%かかる
既にご存知の方も多いかもしれませんが、株式売買で利益が出ている場合は上記で述べた手数料以外にも利益額に対して合計20.315%の税金がかかります。
利益分が所得に該当するので、内訳は
- 住民税5%
- 所得税15%
- 復興特別所得税0.315%
となっています。
例えば、「B株を100株50万円で購入し、後日100株すべてを60万円で売却したとき」であれば次のような流れで手数料と税金がかかります。
- 株式購入時に「50万円+手数料」を証券会社へ支払う
- 株式売却時に「60万円−(10万円×20.315%)−手数料」を証券会社から受け取る
利益が出た場合は次のような計算で税金と手数料が利益額より差し引かれることになります。
実際には売却と同時に利益額から差し引かれる形で税金が徴収されるので、「支払う」という感覚は手数料同様ないかもしれません。
株の手数料の仕組みついてのQ&A
ここでは株の手数料の仕組みについての疑問についてお答えします。
- 株の売買手数料はいくらですか?
- 株の手数料の計算式は?
株の売買手数料はいくらですか?
売買手数料は証券会社にごとに異なります。運営状況や方針、事業戦略によって手数料の基準を定めています。この金額までの取引なら無料とか、取引金額で設定が分かれている場合が多いです。以下に一般的な手数料の構造をご紹介します。
【オンライン証券会社の場合】
・定額制プラン
取引金額に関わらず、一回の取引につき一定の手数料がかかります。
例:取引1回につき500円から1,500円程度。
・従量制プラン
取引金額に応じて手数料が決まります。
例:取引金額の0.1%から0.5%程度。
【店頭証券会社の場合】
店頭証券会社では、オンライン証券会社に比べて手数料が高くなることが一般的です。以下は目安です。
・定額制プラン
一回の取引につき、2,000円から5,000円程度。
・従量制プラン
取引金額に応じて手数料が変動し、取引金額の0.5%から1.0%程度が多いです。
注意点
手数料には最低料金が設定されている場合があります。例えば、どんなに小額の取引でも最低500円など。
証券会社によっては、キャンペーンや割引プランを提供していることもありますので、比較検討することをお勧めします。
一部の証券会社では、取引金額に応じた手数料上限が設定されている場合もあります。
株の手数料の計算式は?
手数料の計算式として、売買する度に手数料がかかるタイプが「1約定制」と1日あたりの取引金額に応じて手数料が算出されるタイプが「1日定額制」があります。
【1約定制】
1約定制は、株式取引における手数料の計算方法の一つであり、1回の取引ごとに手数料が発生する仕組みです。具体的には、買い注文や売り注文が市場で成立するたびに、その取引に対して手数料が発生します。
1約定制の特徴は、シンプルな手数料体系です。取引金額に応じた手数料が設定されており、取引回数が多いと手数料が増える可能性があります。例えば、ある証券会社の1約定制の手数料体系が以下のようになっているとします。
取引金額が10万円以下:手数料500円
取引金額が10万円超~50万円以下:手数料1,000円
取引金額が50万円超~100万円以下:手数料1,500円
取引金額が100万円超:手数料2,000円.
【1日定額制】
「1日定額制」とは、株式取引における手数料の計算方法の一つで、その日の取引回数や取引金額に関わらず、1日に一定の手数料が課される仕組みです。1日定額制を利用することで、取引回数や取引金額を気にせずに売買を行うことができます。
1日定額制の特徴
1. 取引回数や金額に関わらない手数料
* 1日に何回取引をしても、取引金額がどれだけ大きくても、手数料は一定です。
2. 取引頻度が高い場合に有利
* 1日に多くの取引を行うトレーダーにとって、コストを抑えられるメリットがあります。
3. 手数料の計算がシンプル
* 取引回数や金額に関係なく手数料が一定のため、手数料の計算が簡単です。
例
例えば、ある証券会社の1日定額制の手数料体系が以下のようになっているとします。
* 1日の手数料:3,000円
* 1日に何回取引をしても、手数料は3,000円固定。
まとめ
今回の記事では、株取引において手数料がどのようにかかるのかについて図解や例をを交えながら解説してきました。
手数料の金額は
- 証券会社
- 取引手段
- 取引金額
これらの組み合わせによって異なります。
取引手段をオンラインにしたり、自分の取引金額に応じた手数料制度を活用することで、手数料をなるべく安く抑えて株取引をすることが可能です。
取引金額に応じた手数料制度には次の2パターンがありますので、取引を行う前に取引頻度や取引額に合わせて適切なものを選択しておくことが大切です。
- 1約定制
- 1日定額制
証券会社の中には手数料制度が1つしかないものや、年齢によって取引金額が無料になるものなどがあります。また、手数料以外にもそれぞれの証券会社ごとに特徴がありますので、実際の証券会社のサイトを見るなど、特徴を吟味したうえで証券会社を選びましょう。場合によっては複数のサイトを使い分けてもよいでしょう。
今後株取引をする上で売却益が出た際は、手数料だけでなく利益に対して20.315%の税金がかかることについても覚えておいてくださいね。
この記事で株取引における手数料の仕組みについて、少しでも理解を深めることができていれば幸いです。
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