S&P500とナスダック100 結局どっちをつみ立てるのが正解?

S&P500とナスダック100 結局どっちをつみ立てるのが正解?

新NISAのつみたて枠で買われている米国株の投資信託といえば、「ナスダック100」と「S&P500」の2つの指数に連動するインデックスファンドが挙げられるでしょう。

このどちらに投資すべきかで悩む方も多いと思います。

どちらも優れた投資対象ですが、中身を知らないと迷ってしまいますよね。

そこで本記事では、お金と投資の学校GFS(グローバルファイナンシャルスクール)監修のもと、米国株投資歴の長い個人投資家の筆者が、両者の中身を徹底比較しつつ、どちらがあなたの投資に合うのかを一緒に考えていきたいと思います。

比較する項目は、

  • 上位構成銘柄と比率
  • セクター(業種)構成比
  • 過去のパフォーマンス
  • リスク(=株価の振れ幅)
  • 投資商品と経費率

の計5つです。

S&P500やナスダック100に限らず、投資信託をどうやって比較したらいいかわからないという人も、この記事がある程度参考になるように書いています。

積み立て先の投資信託について、今まであまり考えてこなかった人は、ぜひこの機会に最低限の投資判断や比較検討ができるようにしましょう。

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監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

①S&P500の中身を知ろう

1-1 主要銘柄構成比

S&P500は、アメリカの主要取引所(ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQ)に上場する企業の中から代表的な500社を選出した株価指数です。

世界で最も有名で最も強力なインデックス(株価指数)として知られ、多くのファンドがこの指数を運用のベンチマーク(指標・基準)と定め、これを上回るパフォーマンスを出すことを目標にしています。

構成比の上位を占めるのは、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)、エヌビディア(NVDA)、アルファベット(Google=GOOGL、GOOG)、アマゾン(AMZN)、メタ・プラットフォームズ(旧Facebook=META)など日本でもおなじみの巨大テック企業と、世界一の投資家バフェットさんの会社バークシャー・ハサウェイ、製薬会社のイーライ・リリー、金融機関のJPモルガン・チェイスと続きます。

いずれも世界の時価総額ランキングで上位の銘柄群ばかり。S&P500の500社の時価総額だけで米国市場全体の約80%を占めます。

S&P500 組入上位10銘柄

(2024年5月31日現在・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド「月次レポート」から抜粋)

 

投資信託比較ワンポイント
投資信託(ファンド)を調べたり比較したりする場合、証券会社の「投信」ページで当該商品を検索して詳細を見ます。さまざまな指標が定型で出ていますので、これを類似するファンドと横に比較することが大切です。
筆者が最低限見ているのは、ファンドの規模(純資産額)、直近と長期のパフォーマンス(騰落率)、リスクとリターン、信託報酬と総経費率、そしてファンドがどんな銘柄をいくつくらい買っているのか中身をチェックします。
本文で書いた「上位銘柄の構成比」「セクター(業種)構成比」は当該ページにくわしく出ていない場合がありますので、「目論見書」と「月次レポート」をダウンロードして調べます。投信を比較して買い付ける場合は特に「月次レポート」を必ずチェックします。銘柄・セクター構成比のほか、全体のパフォーマンスや経費率も出ています。各構成銘柄や業種にどんなニュースがあったかも簡潔にまとめられていて、とても参考になります。

1-2 セクター別構成比

S&P500をセクター(業種)別に見ると、情報技術、ヘルスケア、金融、一般消費財など多岐にわたります。

最も大きな割合を占めるのは情報技術の約30%です。突出して見えますが、構成比は次章に紹介するナスダック100ほど偏(かたよ)っていません。

この業種の多様性がS&P500の安定感を生んでいます。

特に、景気に左右されにくいヘルスケアや生活必需品の銘柄が含まれていることで、相場の低迷時にも大きく下落しないようにストッパーの役目を果たしています。

S&P500 組入上位業種

(2024年5月31日現在・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド「月次レポート」から抜粋)

1-3 主な投資商品と経費率

S&P500に投資するための代表的な投資商品は以下の通りです。

投資信託(資産1000億円以上)

商品名委託運営会社純資産額年間信託報酬
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)三菱UFJアセットマネジメント5兆3365億円0.093%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドSBIアセットマネジメント1兆8400億円0.093%
iFree S&P500インデックス大和アセットマネジメント2771億円0.198%

(数字は2024年7月11日現在)

三菱UFJアセットマネジメントの人気投信ブランド「eMAXIS(イ―マクシス)」とSBIアセットマネジメントの「SBI・V」シリーズが2強です。

ともに信託報酬率の安さを競っており、純資産額を見てもこの2本の商品に人気が集まっているのがわかります。

ETF(上場投資信託)

ETF名称ティッカーシンボル純資産額年間経費率
SPDR S&P 500 ETF Trust SPY5465億ドル(87兆4400億円)0.09%
iShares Core S&P 500 ETFIVV5029億ドル(80兆4640億円)0.03%
Vanguard S&P 500 ETFVOO4845億ドル(77兆5200億円)0.03%

(2024年7月現在/数字はVettaFi「ETF Screener」より1ドル160円で換算)

S&P500連動のETFはたくさんありますが、最もよく知られているのはこの3つでしょう。

証券会社に外国株口座を開けば、米国の個別株と同じように市場で売買できます。

経費率が日本の投資信託に比べて大変安いので、こちらを買い増していく人も多いですね。

ただし、NISAのつみたて枠では買えず、また投資信託のように定額で積み立てることもできません。

NISAであれば成長枠で1株ずつ時価で買い付る必要があります。

 

②ナスダック100の中身を知ろう

2-1 主要銘柄構成比

ナスダック100(NASDAQ100)は、アメリカの全米証券業協会が開設・運営しているナスダック市場の上場銘柄のうち、金融を除く時価総額上位100銘柄で構成されています。

メディアなどで紹介するナスダックとはふつう「ナスダック総合指数」のことで、この市場全体の3000社超の株価指数を表しています。

ナスダック100にも「ナスダック100指数」という別の株価指数がありますので、総合指数とは異なることに注意しましょう。

ナスダック100の構成比の上位を占める銘柄は、マイクロソフト、アップル、エヌビディア、アルファベット(Google)など、やはり巨大テックが上位を占めます。

S&P500の構成銘柄とかなりかぶりますが、構成銘柄が100社しかない分、ナスダックのほうが1銘柄ずつのウェイトが高いのが特徴です。

ナスダック100 組入上位10銘柄

(2024年6月28日現在・SBI-SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド「月次レポート」から抜粋)

2-2 セクター別構成比

ナスダック100のセクター別構成比を見ると、半数超が情報技術で占められています。

これに続くコミュニケーションサービスはメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、一般消費財はアマゾンやテスラが大きな比率を占めており、これらも広義では巨大テクノロジー企業と言っていいでしょう。

このテック系の偏(かたよ)りが、ナスダック100の大きな成長力のけん引役となっています。

ナスダック100 業種別比率

(2024年6月28日現在・SBI-SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド「月次レポート」から抜粋)

2-3 主な投資商品と経費率

投資信託(資産1000億円以上)

商品名委託運営会社純資産額年間信託報酬
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドニッセイアセットマネジメント2043億円0.203%
インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)日興アセットマネジメント1790億円0.484%
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス大和アセットマネジメント1449億円0.495%
eMAXIS NASDAQ100インデックス三菱UFJアセットマネジメント1327億円0.203%

(数字は2024年7月11日現在)

純資産額1,000億円以上の商品は4本。

このうちニッセイの商品は2023年に出たばかりの商品ですが、なぜか資産額でリードしています。でもほかとの差はそれほどない印象です。

三菱UFJのeMAXISはニッセイと同じ信託報酬0.2%台ですので、日興・大和をそのうち抜いてくるんではないかと予想しています。

ETF(上場投資信託)

ETF名称ティッカーシンボル純資産額年間経費率
Invesco QQQ Trust Series IQQQ3008億ドル(48兆1280億円)0.2%
Invesco NASDAQ 100 ETFQQQM303億ドル(4兆8480億円)0.15%

(2024年7月現在/数字はVettaFi「ETF Screener」より1ドル160円で換算)

ナスダック100に投資するETFはインベスコ社のQQQとQQQMを覚えておけばいいでしょう。

QQQは経費率0.2%で、S&P500よりやや高めですが、かなり低いことには変わりはありません。

QQQMは廉価版のQQQという感じ。

構成比もパフォーマンスもまったく同じですが、QQQが1株502ドル(80,320円、2024年7月11日現在)なのに対し、QQQMは約207ドル(32,000円)と安く、経費率も0.15%とお得になっています。

投信のようにつみたて枠で定額では積み立てられませんが、NISAの成長枠で買い付けていくには手ごろな価格ではないでしょうか。

 

③ナスダック100とS&P500の比較

3-1 過去のパフォーマンス比較

過去のパフォーマンスを比較すると、ナスダック100は特に2000年代以降、テクノロジー企業の成長に支えられてS&P500を上回るリターンを示しています。

下図はS&P500(VOO=青)ナスダック100(QQQ=赤)、そして参考までにオルカン(VT=緑)の3つのETFの過去10年の騰落率を比較したチャートです。

S&P500、ナスダック100、オルカン-過去のパフォーマンス比較
Investing.comの株式チャートで筆者作成)

いずれも株価は大きく上昇していますが、QQQは10年で約5.2倍(+423%)。VOOの2.8倍(+188%)、VTの1.8倍(+87%)を大きく引き離しています。

近年はGAFAMやFAANGと呼ばれる巨大テック企業群の株価が大きく上昇しています。

いずれのETFもこの恩恵を受けていますが、特にナスダック100はテック株の構成比率が50%を超えており、最もその恩恵を受けていると言えるでしょう。

ただし、ナスダック100は低迷期間の下落率が最も大きいです。

チャートの2022年からの1年間をご覧ください。この間はFRBがインフレ対策のために政策金利を上げ続け、株式以上はほぼ1年にわたって下落基調が続きましたが、ナスダック100(QQQ)は断崖から落っこちるような大きな下落となっています。

投信の中には、「〇倍レバレッジ」「〇倍ブル」など、実際の値動きの2~3倍株価が上がるレバレッジ商品がありますが、下がるときも株価の2~3倍下落します。

下落基調が長く続いたり大暴落に襲われたら一気に資金を失うことになりますので、間違ってもこうした商品を資産形成に使うのはやめましょう。

3-2 リスク・リターン比較

投資用語でリスクと言ったら、振れ幅のことです。上にも下にも大きく値が動く銘柄をリスクが高いと言います。

前項で触れた通り、ナスダック100はほかの投信より上にも下にも大きく値が動くハイリスク商品です。つまり、ハイリスク・ハイリターンの商品ということです。

下図はS&P500、ナスダック100、そしてオルカンの3つの投資信託の投資指標を比較したものです(SBI証券「投資信託パワーサーチ」で比較)。

注意:全部eMAXIS商品で比較しようと思いましたが、ナスダック100の商品は発売から5年たっていないため、大和アセットの商品を使っています。パフォーマンスやリスク指標はインデックスファンドが同じならどれも同じなので気にする必要はありません(違うのは資産額と信託報酬ぐらいです)。

まず「標準偏差(σーシグマ」にご注目。細かい説明はここでは省きますが、この数字が高いほど値動きの幅が大きいことを表しています。

比較すると、真ん中のナスダック100投信が1年、3年、5年のどの期間をとってもほかの投信よりリスクが高い(値動きが大きい)ことがわかります。

このリスクの大きさを端的に評価したのが一番下の「リスクメジャー」で、ナスダック100は「5(高い)」となっています。

S&P500も「4(やや高い)」なので、決して安定しているわけではありません。

 

次に「シャープレシオ」をご覧ください。投資信託の成果を見るとても重要な指標です。

シャープレシオは「リスクをおかして運用した結果、リスクを取らなかった場合に比べてどれだけリターンが上回ったのか」を表す指標です。

リスクをとったぶんだけのリターンがちゃんと得られたか、あるいは小さいリスクでどれだけ大きなリターンを得られたか、投資効率がいいのか悪いのかがわかるわけです。

数値1以上が優良とされ、2以上は超優秀なので、どの投信(インデックス)もこの5年は立派な成績だといえます。

中でもナスダック100の数字が大きいですが、「3年」だけ見ればS&P500のほうが上回っているのがわかります。

これは前項で見た、2022年の金利上昇局面でハイテク株が大きく売られたのが数字に反映されたものと思われます。

つまり積み立てを始める年によっては、一概にナスダック100だけが一人勝ちとはならないということです。

 

④(結論)結局S&P500とナスダック100のどっちを買う?

ここまでいろいろ比較してきましたが、それを踏まえて一応の結論を出そうと思います。

あくまで「人による」ということを前提に書いていますので、参考意見として読んでいただき、最終判断は自己責任でお願いします。

4-1 NISAで積み立てるなら

ほとんどの人におすすめできるのはS&P500です。

NISAで積み立てる場合、つみたて枠は120万円×5年分=600万円。

枠いっぱいまで積み立てていき、それらは本当に必要になるまで手を付けずに放置します。

20年放置するとどうなるか。S&P500の年平均リターン9%で計算すると、、、

S&P500 20年積立シミュレーション例

(Ke!sanサイト「複利計算(元利合計)」で計算)

20年後には3362万円になります!

これ、計算のために積み立てている期間の増加分は無視しています。あくまで600万円埋まった翌年からの計算です。

リターン(利息)が2762万円なので、もし利確して現金化する場合、本来なら20%の税金552万円が引かれるはず。

でもNISAの場合は非課税なので、この500万円超が丸々自分のものになります。

ちなみにNISAの1800万円の枠を全部S&P500で埋めた場合の同様のシミュレーションはこちら。

資産1億円いっちゃいますね。この場合、お得になる税金は、リターン8287万円にかかる20%=1657万円です。

20年後の税率がどうなっているかわかりませんが、まず低くなることは考えられませんから、その分が丸々手元に残るのは大きいですね。

S&P500に関しては、古い歴史があり、銘柄入れ替えが厳格なため、このような長期展望を抱いてもあながち間違えにはならないという確信があります。

あの投資の神様ウォーレン・バフェット氏も、自分が死んだあとに妻に残す財産はS&P500で運用するよう遺言を残しています。

もちろん、ある程度のリスクもあり、大幅に下落した年もあるので、平均9%のリターンはどの期間を計算するかで違ってきます。

が、銘柄数やセクターの分散が絶妙なので、この先も多くの投資家がベンチマークとすべき指標になるのではないかと考えます。

 

一方のナスダック100。

成長性が高く、将来的に大きなリターンを期待できる半面、あまりにテック株に偏りすぎている面のリスク(振れ幅)が高いのが弱点にもなります。

テック株は成長企業が多く、配当が少ないのもネックです。こうした企業は景気後退時には一気に売られやすいという。

筆者なら、つみたて枠には使わず、成長投資枠でETF(QQQかQQQM)を購入していくか、市場をけん引する一部のテック株のみを個別株で買っていきたいと考えます。

ただ、これは保守的な考え方かもしれません。

高いリスクを負ってでもリターンを求めたい若い人、すでに財産があって余裕資金の一部をまわしたい人なら、ハイリスク・ハイリターンのナスダック100投信を積み立てるのはありかもしれません。

4-2 両方積み立てるのもあり

積み立て投資は別に1つの商品に絞る必要はありません。

なので、S&P500とナスダック100を両方とも積み立てていくのもありと思います。

ただし、構成銘柄比率のところで見た通り、比率の高い銘柄は両者ともほぼ同じです。

つまり、両方を積み立てていっても分散効果はほぼないに等しく、GAFAMなど巨大テックがイケイケのときはいいものの、景気後退などでダメダメになったら両方とも程度の差こそあれ同じように下落します。

これは人気の「オルカン」にも言えることで、全世界株だからアメリカだけ悪くなっても大丈夫と思っていたら大間違い。

構成銘柄の6割が米国株であり、値動きをけん引しているのはやはり米国の巨大テック企業ですから、ここがダメになるなら投信価格も大きく落ち込みます。

それでも両者に積み立てていく場合、安定性を重視するならS&P500の比率を高め、リスク高めでもリターンを多めにしたいならナスダック100を多めに、というように配分を自分好みに調整するのがいいと思います。

ナスダック100の比率を高めるなら、残りはS&P500ではなく、よりリスクの小さいオルカンにするとバランス的にはよくなります(そうするとリターンはS&P500一択の場合と変わらないのかもしれませんけど)。

4-3 一度にまとめて買うならどっち?

一度に大きな金額を投資する場合、投資する人間の年齢や貯蓄額、そしてリスク耐性が決め手になります。

大きな価格変動のリスクを許容できるなら、ナスダック100が買い。逆にリスクを抑えたいなら、S&P500が適しています。

また、一度に買う場合、現在の市場状況や経済の動向も考慮に入れるべきでしょう。

テック株が今後も強く伸びると思うならナスダック100、景気後退局面を見据え、すでにテック株が上がりすぎと考えるならS&P500に投資しましょう。

いずれを買うにしても、大きな金額を購入する場合は「時間分散」をするのが原則。

資金を何分割かして、毎月買っていくというほうが無難です。

「結局最後は上がるんだから先に全部買っといたほうが得!」

という乱暴な意見もありますが、相場はイケイケのときばかりではなく、暴落・急落・長期低迷は予想できません。

積み立てでない場合でも、やはり時間分散をして「ドルコスト平均法」でいいときも悪い時も着実に株数を増やしていく買い方をおすすめします。

 

まとめ

ナスダック100とS&P500は、似て非なる特徴と利点を持つ投資先です。

テクノロジー株の比率が高く成長性が期待できるナスダック100、多様なセクターに分散されて安定した成長が見込めるS&P500。

それだけに、最適な選択は、あなたの投資目標、リスク許容度、投資期間などによって変わってくることを説明してきました。

ちなみに筆者は、積み立てはS&P500と日経平均の投信をほぼ半々ずつ買い、残る成長枠投資で攻めの個別株を買っています。

なにもナスダックを買わずとも、いま話題の半導体株や優良な日本の高配当バリュー株を厳選して個別に買っていけば、インデックス投信をはるかに上回る好成績が上げられます。

好きなインデックスファンドを資産のコアとして積み立てていくのと並行して、余裕資金を厳選した個別株に振り分けて投資していくことを「コア・サテライト戦略」といいます(サテライトは衛星のこと)。

安定的に資産を築く一方で、投資のだいご味とうま味を同時に味わえるのでおすすめです。

個別株を買っていくにはそれなりに体系的な学びも必要です。

わたしたちGFSはその学びの場として約2000以上の動画講義を提供し、現在37,000人を超える生徒が勉強しています。

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