
【初心者必読】クラウドファンディングとは?5つの種類やメリット・デメリット、注意点を徹底解説!失敗事例から学ぶその本質とは?
クラウドファンディング(Crowdfunding)は、今や新しい資金調達の形としてだけでなく、私たちの「新しい買い物」や「社会貢献」の手段として定着しました。
しかし、いざ始めようとすると「投資」や「寄付」など種類が多く、何を選べばいいか迷ってしまうものです。この記事では、初心者の方でも安心して一歩を踏み出せるよう、クラウドファンディングの仕組みから種類別のメリット・デメリット、注意点を徹底解説します。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
1章. クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」を組み合わせた造語です。
インターネットを介して、不特定多数の人々から少額ずつ資金を集める仕組みを指します。「こんな商品を作りたい」「困っている人を助けたい」「不動産運用をしたい」といった起案者の想いに共感した人々が、支援金や投資金を提供します。
従来の融資との違い
これまでは、大きな資金が必要な場合は銀行からの「融資」が一般的でした。
しかし、クラウドファンディングは、銀行ではなく「個人の共感」が原動力となる点が最大の特徴です。
「クラウドファンディングとは何か」という基本概念について、さらに歴史的背景や日本独自の進化、そして主要な運営プレイヤーに焦点を当てて深掘りします。
1. なぜこれほど普及したのか?
クラウドファンディング(Crowdfunding)の本質は、単なる「資金集め」ではなく、「共感の可視化と経済活動の合体」にあります。
歴史的な背景
古くは、寺院の建立のために大衆から寄付を募った「勧進(かんじん)」や、自由の女神の台座を作るために新聞を通じて市民から小銭を集めた事例など、仕組み自体は古くから存在しました。
現代の形になったのは、2000年代後半にアメリカで Kickstarter や Indiegogo といったプラットフォームが登場してからです。SNSの普及により、「誰が、どんな想いで、何を作ろうとしているか」というストーリーが瞬時に拡散されるようになったことが、爆発的な普及の要因です。
従来の「金融」との決定的違い
銀行融資: 過去の実績(決算書)や担保を重視します。
クラウドファンディング: 未来の可能性(プロジェクトの魅力)と、それを支持する「ファンの数」を重視します。
2. 日本の主要なクラウドファンディング運営会社
日本には現在、得意ジャンルごとに特徴の異なるプラットフォームが数多く存在します。初心者がまず押さえておくべき代表例を紹介します。
【購入型・寄付型】
| サービス名 | 特徴 |
| CAMPFIRE(キャンプファイヤー) | 国内最大級。個人、地方創生、クリエイティブなどオールジャンルに強い。 |
| Makuake(マクアケ) | 「応援購入」を掲げ、新製品やガジェット、飲食店の会員権などが充実。 |
| Readyfor(レディーフォー) | 日本初。社会貢献、医療、研究、美術館の修繕など「寄付」に近いプロジェクトに強い。 |
【投資・融資・不動産型】
| サービス名 | 特徴 |
| Funds(ファンズ) | 融資型。上場企業などの優良企業に1円からお金を貸し出せる。比較的リスクが低い。 |
| COZUCHI(コヅチ) | 不動産投資型。都心のマンションなどを1万円から運用でき、高い利回りで人気。 |
| FUNDINNO(ファンディーノ) | 株式投資型。将来の上場を目指すベンチャー企業の株主になれる。 |
3. 日本と海外(主に欧米)のクラウドファンディングの違い
仕組みは似ていますが、文化や法規制によっていくつかの顕著な違いがあります。
① 「応援」vs「ビジネス・合理性」
日本: 「応援」という言葉が非常に好まれます。リターンそのものの価値以上に、「頑張っている人を支えたい」という情緒的な結びつきが強く、寄付に近い購入型が大きく育ちました。
海外(欧米): 「面白いプロジェクトに初期投資して、誰よりも早く安く手に入れる」というアーリーアダプター的な合理性が強い傾向にあります。
② 法規制と投資型
日本: 投資型(株式・融資)については、投資家保護のための法規制(金融商品取引法など)が非常に厳格です。そのため、プラットフォーム側も厳重な審査を行います。
海外: アメリカなどでは「JOBS法」という法律により、ベンチャー支援のためのクラウドファンディングが日本より早い段階で活発化しました。
③ 配送とクオリティの期待値
日本: 支援者(購入者)の期待値が高く、配送の遅延や製品の不具合に対して非常に厳しい目が向けられます。そのため、運営会社がプロジェクトの質を厳しく審査(キュレーション)する傾向があります。
海外: 「クラウドファンディングは失敗することもある」という前提が日本より浸透しており、製品が届かないトラブルも比較的頻発しますが、寛容な面もあります。
4. プロジェクトの成立形式:All-or-Nothing と All-In
初心者が最も見落としがちなのが、この「成立のルール」です。
All-or-Nothing(全か無か):
目標金額に1円でも届かなければ、プロジェクトは不成立。支援金は全額返金され、リターンも届きません。起案者は「確実に必要な資金が集まらないと実行できない」場合にこれを選びます。
All-In(即実行):
目標金額に達しなくても、1人でも支援者がいればプロジェクト成立となり、決済されます。起案者は必ずリターンを届ける義務を負います。
2章. クラウドファンディングの5つの主要タイプ
クラウドファンディングは、支援に対する「リターン(お返し)」の内容によって、大きく5つのタイプに分類されます。
クラウドファンディングの5つのタイプについて、それぞれの仕組みと、実際に世の中を驚かせた「成功事例」を詳しく深掘りします。
1. 購入型:新体験の先行予約
「まだ世にないモノやサービス」をいち早く手に入れるタイプです。
仕組み: 起案者がプロジェクトを立ち上げ、支援者は「リターン(返礼品)」を購入することで資金を提供します。
成功事例:リライブシャツ(Makuake)
YouTubeの「令和の虎」でも話題になった、着るだけで身体機能が向上するという機能性ウェアです。当初は無名でしたが、クラウドファンディングを通じて機能性の驚きが拡散。目標金額を大きく上回る1億円以上の支援を集め、現在は一般市場でも大ヒット商品となりました。
ポイント: テストマーケティング(市場調査)を兼ねるケースが多いです。
2. 寄付型:純粋な応援と社会貢献
リターン(見返り)を求めず、活動そのものを支援するタイプです。
仕組み: 災害支援や医療、教育、文化財の保護などが対象。金銭的なリターンはなく、感謝の手紙や活動報告が届きます。
成功事例:国立科学博物館(Readyfor)
光熱費や資材の高騰により、貴重な標本の保管が危機に瀕した際に行われた「地球の宝を守れ」プロジェクト。目標1億円に対し、わずか数日で達成。最終的には9億円以上が集まり、日本のクラウドファンディング史上でも伝説的な事例となりました。
ポイント: 税制優遇(寄付金控除)を受けられる場合があります。
3. 融資型(ソーシャルレンディング):利息でコツコツ運用
企業にお金を貸して、利息分を分配してもらうタイプです。
仕組み: 運営会社が投資家から集めた資金を、特定の企業に融資します。投資家は運用期間終了後に、元本と利息を受け取ります。
成功事例:Funds(ファンズ)での上場企業案件
例えば、メルカリやぐるなびといった有名企業に「お金を貸す」案件が人気です。銀行を通さず個人が直接貸し付けることで、比較的安定した利回り(1〜3%程度)を得ることができます。
ポイント: 1円から投資可能なサイトもあり、投資初心者でも始めやすいのが特徴です。
4. 不動産投資型:少額で大家さん体験
みんなで不動産を買い、家賃収入や売却益を分けるタイプです。
仕組み: 1つのマンションやビルに対し、多数の投資家が出資します。管理・運営はプロが行うため、投資家は資金を出すだけでOKです。
成功事例:COZUCHI(コヅチ)の都心開発プロジェクト
都心の好立地なビルや、再開発予定の土地などを対象にした案件です。中には想定利回り10%超えの案件もあり、募集開始から数分で数億円が集まるほどの人気を博しています。
ポイント: 「優先劣後構造」という仕組みにより、物件価格が少し下がっても投資家の元本が守られやすい設計が多いです。
5. 株式投資型:未来の上場企業を探す
未上場のベンチャー企業の「株主」になるタイプです。
仕組み: 将来の上場(IPO)や売却を目指すスタートアップに出資します。
成功事例:琉球アスティーダ(FUNDINNO)
プロ卓球チームを運営する企業です。株式投資型クラウドファンディングで資金を調達し、その後、2021年に東京プロマーケットへ上場を果たしました。これは日本の株式型における大きな成功モデルの一つです。
ポイント: 最も「ハイリスク・ハイリターン」です。倒産すれば価値はゼロになりますが、上場すれば資産が数十倍になる夢があります。
まとめ:どのタイプがあなたに合う?
| タイプ | おすすめの人 | 主なリスク |
| 購入型 | 新しいモノや面白い体験が好きな人 | 商品が届かない、届くのが遅い |
| 寄付型 | 社会の役に立ちたい、誰かを助けたい人 | 金銭的なリターンはない |
| 融資型 | 銀行より高い利息で資産運用したい人 | 貸し倒れ(返済が滞る) |
| 不動産型 | 手間なく不動産投資を始めたい人 | 物件価値の下落、空室リスク |
| 株式型 | ベンチャーを応援し、一攫千金を狙いたい人 | 倒産による全損 |
・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
3. 初心者が知っておくべきメリットとデメリット
クラウドファンディングは、一見すると「お得な買い物」や「手軽な投資」に見えますが、その裏側には初心者が見落としがちな独特の力学があります。
メリットを最大限に活かし、デメリット(リスク)を最小限に抑えるために、さらに踏み込んで解説します。
1. 【メリット】初心者にとっての「本当の価値」
単にお金が増える、物が手に入るといった表面的なこと以上に、クラウドファンディングには以下の3つの大きな魅力があります。
① 圧倒的な「少額スタート」による学習効果
通常、不動産投資なら数千万円、未上場株への投資なら数百万円単位の資金が必要ですが、クラウドファンディングは1万円(融資型なら1円〜)から参加できます。
メリット: 大きな痛手を負わずに、「投資の仕組み」や「世の中のトレンド」を実体験として学べます。
② 「作り手の顔」が見える透明性とストーリー
Amazonや楽天での買い物と違い、クラウドファンディング(特に購入型・寄付型)は、実行者のプロフィール、苦労話、開発秘話が公開されています。
メリット: 「ただの消費」が「応援」に変わります。自分が支援した製品が形になり、手元に届くプロセスを一緒に歩むことで、所有欲以上の満足感(自己充足感)が得られます。
③ 投資のプロと同じ案件に相乗りできる(投資・不動産型)
不動産投資型や融資型では、運営会社のプロが目利きした案件がパッケージ化されています。
メリット: 個人では到底手が出せない「都心の一等地のビル」や「大手企業の事業資金」の一部を保有できるのは、クラウドファンディングならではの特権です。
2. 【デメリット】初心者がハマる「落とし穴」
メリットの裏には、必ず「不確実性」が潜んでいます。ここを理解しているかどうかが、初心者と中級者の分かれ目です。
① 流動性の欠如(お金がロックされる)
これが最大の注意点です。銀行預金ならいつでも引き出せますが、クラウドファンディングは一度決済すると、原則としてプロジェクト終了までお金が戻ってきません。
リスク: 急に現金が必要になっても、投資した10万円を解約して引き出すことはできません。
② 「予定は未定」であるという文化(購入型)
「〇月に配送予定」と書いてあっても、開発の遅れや部材の高騰で、半年〜1年以上遅れるケースは珍しくありません。
リスク: 「プレゼント用に買ったのに間に合わない」「引っ越しまでに届かない」といったトラブルが起こりやすいです。
③ 分配金の「税金」が少し面倒(投資・融資型)
利益(分配金)が出た場合、それは「雑所得」として扱われることが多いです。
リスク: 銀行の利息(源泉分離課税)と違い、利益が大きくなると確定申告が必要になる場合があります。
3. デメリットを「リスク管理」に変える3つの鉄則
初心者が失敗しないための「防衛策」はシンプルです。
「余剰資金」でしかやらない:
生活費や非常用資金には絶対に手をつけず、「最悪、なくなっても(届かなくても)生活に困らないお金」の範囲内で楽しみましょう。
「分散」して支援する:
1つのプロジェクトに10万円出すより、1万円ずつ10個のプロジェクトに分ける方が、失敗した時のダメージを抑えられます。
「活動報告」の頻度をチェックする:
プロジェクト開始後にこまめにアップデート(活動報告)を投稿している実行者は信頼度が高いです。過去のプロジェクトがある場合、そのコメント欄が荒れていないか見るのも有効な手段です。
4. タイプ別:デメリットの現れ方まとめ
| タイプ | デメリットの正体 | 初心者へのアドバイス |
| 購入型 | 「納期遅延・品質不足」 | 期待しすぎず、気長に待つ姿勢が必要。 |
| 寄付型 | 「資金使途の不透明性」 | 信頼できる団体か、過去の報告書を確認。 |
| 融資型 | 「貸し倒れ(デフォルト)」 | 担保や保証がついている案件から選ぶ。 |
| 不動産型 | 「価格下落・空室」 | 優先劣後方式(運営が先に損を被る仕組み)を選ぶ。 |
| 株式型 | 「倒産・無価値化」 | 資金の9割を失う覚悟で、夢を買う。 |
4. 【要注意】トラブルを避けるためのチェックリスト
クラウドファンディングの世界には、胸を熱くする成功物語がある一方で、「期待外れ」や「計画倒れ」、さらには「悪質な詐欺」といった苦い失敗例も存在します。
初心者が自分の身を守るために、具体的な失敗事例と、そこから学べる「注意すべきサイン」を深掘りして解説します。
1. 実際にあった「失敗・炎上」の事例7つ
事例①:運営会社そのものの破綻(事業者リスク)
2025年に話題となったのが、不動産クラウドファンディングを展開していた「ダイムラー・コーポレーション」の倒産です。
内容: 沖縄での民泊リゾート開発などを掲げて資金を集めていましたが、業績悪化により破産。
教訓: 「案件そのもの」が魅力的でも、運営会社の財務が不透明だと、預けたお金ごと戻ってこなくなる可能性があります。未上場の小さな会社が運営している場合は、特に注意が必要です。
事例②:貸し倒れと担保の虚偽(ソーシャルレンディング)
かつて最大手の一角だった「maneo(マネオ)」や、行政処分を受けた「みんなのクレジット」「ラッキーバンク」の事例です。
内容: 投資家には「不動産担保があるから安心」と説明していながら、実際には担保の評価額がデタラメだったり、資金を別の目的(社長の別会社の穴埋めなど)に流用していたりしました。
教訓: 「高利回り(7%以上など)」かつ「担保あり」という甘い言葉を鵜呑みにしないこと。不自然に高い金利には、必ずそれ相応の裏(リスク)があります。
事例③:想定利回りの大幅な下落(運用リスク)
2025年には、勢いのあるサービス「ヤマワケエステート」の一部案件で、実績利回りが想定を大きく下回るケース(例:17%台の予定が3%台に)が報告されました。
内容: 物件の売却が計画通りに進まなかったり、売却契約が破談になったりすることで、分配金が減ったり、償還(返金)が数ヶ月遅延したりするケースです。
教訓: クラウドファンディングに表示されている利回りはあくまで「予定」です。確定したものではないことを理解し、遅延しても生活に困らない「余剰資金」で取り組むべきです。
事例④:株式型での「出口なし」と倒産
「FUNDINNO」などの株式投資型では、投資したベンチャー企業が倒産し、価値がゼロになる事例も現実に複数発生しています。
内容: 期待された技術が完成しなかったり、追加資金が尽きて事業継続が困難になったりします。
教訓: 10社投資して1社が大化けすれば万々歳、という「宝くじに近い分散投資」の感覚が必要です。1社に全力投球するのは初心者が最も避けるべき行動です。
事例⑤ 【購入型】科学的に不可能だった「夢のデバイス」
事例:Triton(トライトン) 「人工エラ」として、ボンベなしで45分間水中呼吸ができるという画期的な製品。世界中から約1億円の支援を集めましたが、専門家から「そのサイズで水中から酸素を取り出すのは物理的に不可能」と猛バッジを浴びました。
結果: 結局、技術的な裏付けがないことが露呈し、プロジェクトは中止。全額返金となりました。
教訓: 「魔法のような新技術」には要注意。物理法則や既存技術の限界を無視した説明がないか疑う目が必要です。
事例⑥【購入型】安すぎた設定が仇となった「多機能クーラー」
事例:Coolest Cooler(クーレスト・クーラー) ミキサー、スピーカー、充電器などが一体化したクーラーボックス。約13億円という巨額の支援を集めましたが、欲張りすぎて製造コストが跳ね上がり、1台売るごとに赤字が出る状態に。
結果: 支援者に製品が届かない一方で、資金を回収するためにAmazonで一般販売を優先したことで大炎上。最終的には会社が倒産し、多くの支援者が何も受け取れませんでした。
教訓: 「多機能なのに異常に安い」ものは、製造原価の計算ミス(=倒産リスク)を抱えている可能性があります。
事例⑦【投資・不動産型】資金の私的流用
事例:Skully(スカリー) AR(拡張現実)機能を搭載したスマートヘルメットを開発していた企業。巨額の資金を集めましたが、創業者がその資金を高級車の購入や海外旅行などの私的な贅沢に使い込んでいたことが発覚。
結果: 会社は破産。製品は届かず、投資したお金も戻ってきませんでした。
教訓: 運営者のバックグラウンドや、過去の誠実な活動実績があるかを調べることは不可欠です。
2. 詐欺や失敗を見抜く「危険なサイン」
初心者がプロジェクトを見る際、以下の特徴があれば、たとえ魅力的でも「一旦止まる」べきです。
「完璧すぎる」プロモーション映像: 中身(試作機)がまだないのに、CGだけで作られたキラキラした動画しかない場合、実現可能性が低いことがあります。
実行者の情報が薄い: SNSのアカウントが作りたてだったり、過去の実績が全く不明だったりする個人・法人はリスクが高いです。
不自然な低価格: 市場価格の半額以下など、「お得すぎる」リターンは、詐欺か、あるいは製造コストを甘く見ている(=届かない)サインです。
活動報告(アップデート)が止まっている: 支援を検討する際、その実行者の過去のプロジェクトや、現在のプロジェクトの「活動報告」欄を見てください。1ヶ月以上更新がない場合は危険信号です。
3. 利用規約の「ここだけは読んで!」というポイント
プラットフォームの規約は長いですが、初心者がチェックすべきは以下の2点だけです。
返金ルールの所在: 「目標未達成時に返金されるか(All-or-Nothing)」だけでなく、「プロジェクトが頓挫した場合、プラットフォーム側が責任を負うか」を確認してください。ほとんどの場合、プラットフォームは場所を貸しているだけで、返金義務は負いません。
キャンセルポリシー: 「支援後のキャンセルは不可」という文言がどこにあるか。基本的に、支援ボタンを押した瞬間に「投資(寄付・購入)」が確定し、個人の都合でのキャンセルはできないと心得ましょう。
4. もしトラブルに巻き込まれたら?
まずは実行者に連絡: プラットフォーム内のメッセージ機能で状況を確認します。
プラットフォームに通報: 返信がない、あるいは明らかに怪しい場合は、運営側に報告します。
消費税生活センター・警察へ: 明らかな詐欺(最初から送る気がない等)の場合は、公的機関に相談しましょう。
5. まとめ:あなたに最適な「最初の一歩」の選び方
クラウドファンディングは、自分の「目的」と「取れるリスク」のバランスで選ぶのが正解です。以下の3つのライフスタイル・志向別に、おすすめのタイプを提案します。
① 「新しいモノ・体験」で日常をワクワクさせたい人
→ おすすめ:購入型(Makuake, CAMPFIRE)
こんな人に最適: ガジェット好き、料理好き、限定品に弱い、トレンドを先取りしたい。
楽しみ方: ネットショッピングの延長線上で楽しめます。「市販される前のプロトタイプ(試作機)を育てる」という感覚で、実行者とコミュニケーションを取るのが醍醐味です。
マインドセット: 「納期が遅れても、開発を応援しているから大丈夫」という余裕を持つことが、ストレスなく楽しむコツです。
② 「余剰資金」を銀行より賢く運用したい人
→ おすすめ:融資型(Funds)・不動産投資型(COZUCHI)
こんな人に最適: 投資に興味はあるが、株の乱高下を見るのは怖い。手間をかけずに資産を少しずつ増やしたい。
楽しみ方: まずは「Funds」のような、1円から投資可能で、かつ貸付先が上場企業などの案件から始めましょう。
マインドセット: 「利回りが高い=リスクも高い」という原則を忘れないこと。まずは利回り1〜3%程度の、比較的堅実な案件で「分配金が入る体験」を積むのが王道です。
③ 「誰かの力になりたい」という想いが強い人
→ おすすめ:寄付型(Readyfor)
こんな人に最適: ニュースを見て「何か自分にできることはないか」と感じることが多い。伝統文化や科学技術を後世に残したい。
楽しみ方: 自分が関心のあるテーマ(猫の保護、子供の教育、地域の祭りなど)で検索してみましょう。
マインドセット: お返しは「感謝の気持ち」です。寄付金控除の対象になるプロジェクトを選べば、節税しつつ社会貢献ができるという実利的なメリットもあります。
迷った時の「自分への質問」
もし、どのタイプにするかまだ迷っているなら、自分にこう問いかけてみてください。
「もし1万円が返ってこなかったら、どう思う?」
「新しい製品を応援した授業料だと思える」なら → 購入型
「社会のために役立ったなら本望だ」なら → 寄付型
「絶対に嫌だ。仕組みを疑う」なら → 融資型(の中でも低リスクなもの)
「リターンとして何を受け取るのが一番嬉しい?」
「手に取れるモノや特別なサービス」 → 購入型
「現金(利息や分配金)」 → 融資・不動産型
「活動報告や感謝の声」 → 寄付型
クラウドファンディングは非常に魅力的ですが、あくまで資産運用の「選択肢の一つ」です。
これをきっかけに、より広範な金融知識へと繋げましょう。
最後に:クラウドファンディングを「金融リテラシー」の入り口に
クラウドファンディングは、少額から楽しみながら参加できる素晴らしい仕組みです。自分の応援が形になったり、分配金として成果が見えたりする体験は、お金について真剣に考える最高のきっかけになります。
しかし、資産形成をより確実なものにするためには、クラウドファンディングだけで完結せず、さらに一歩進んだ「金融知識」を身につけることが重要です。
1. 「楽しむ投資」と「守る投資」を使い分ける
クラウドファンディング(特に購入型や不動産型)は、個別の案件に投資する「攻め」や「楽しみ」の要素が強い投資です。一方で、老後資金などの長期的な資産形成には、以下のような、より一般的で流動性の高い手法も視野に入れましょう。
投資信託(インデックスファンド): 世界中の企業に分散投資し、プロが運用する仕組み。
株式投資: 上場企業の株主となり、配当や株主優待、売却益を狙う手法。
これらは、クラウドファンディングよりも換金しやすく(流動性が高い)、情報の公開基準も厳格です。
2. 知識が「盾」になり「矛」になる
「不動産型クラウドファンディングで分配金を得られたから、次は投資信託で分散投資をしてみよう」「株式投資型クラファンでベンチャーを応援したから、次は上場株の指標を読んでみよう」――。 そうやって知識を広げていくことで、あなたは詐欺的な案件から身を守る「盾」と、着実に資産を増やす「矛」を両方手に入れることができます。
3. クラファンは「投資家デビュー」の練習台
クラウドファンディングを通じて「リスクとリターン」の関係を肌で感じることは、将来的に大きな金額を運用する際の強力な武器になります。
「共感」で選ぶ楽しさを入り口にしつつ、しっかりとした金融知識を身につけ、自分自身のライフプランに合った投資先を自ら選べるようになること。 それこそが、クラウドファンディングという新しい仕組みを最大限に活用する、賢い「現代の支援者・投資家」の姿です。
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