
NTT(9432)株は買うべきか?今後の株価展望・IOWN・競合比較まで徹底解説
日本の通信インフラの要であり、時価総額トップクラスを誇る日本電信電話株式会社(9432・以下NTT)。
「新NISAで長期保有するならどの銘柄がいいか?」「1株150円前後で買えるNTT株は本当にお買い得なのか?」「将来性は?競合と比べてどうなのか?」
本記事では、こうした投資家の疑問を完全に解明すべく、NTTの基礎構造から過去・現在・未来の成長分析、主要競合(KDDI・ソフトバンク・楽天)との徹底比較、関連銘柄の全網羅、株価試算、そして株式投資の本質である「知識の重要性」に至るまで、完全保存版レポートとして体系的に深掘り解説します。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
第1章:基礎知識とNTTの構造解剖
投資の第一歩は「その企業が何で稼ぎ、どのような組織構造を持っているのか」を正確に理解することです。まずはNTTの基本概要と特殊な企業形態について紐解きます。
1-1. 日本最大の通信事業者「NTTグループ」の全貌
NTT(日本電信電話)は、単一の通信サービスを提供する会社ではありません。巨大なホールディングス(持株会社)体制のもと、グループ各社が役割を分担し、日本の通信・ITインフラのほぼすべてを網羅しています。
かつて国営の「日本電信電話公社(電電公社)」だった同社は、1985年に民営化されました。現在、その事業は主に以下の3つの強力なセグメントで構成されています。
【NTT(日本電信電話・持株会社)】
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【総合通信・モバイル】 【地域通信(固定回線)】 【ITソリューション・グローバル】
・NTTドコモ ・NTT東日本 ・NTTデータグループ
・ahamo ・NTT西日本 ・NTT Ltd.
・dポイント経済圏 ・フレッツ光 ・グローバルデータセンター
① 総合通信・スマートライフ事業(中核:株式会社NTTドコモ)
事業内容: 移動通信(5G/4Gサービス、ahamo)、端末販売、スマートライフ(d払い、dカード、dポイント経済圏、金融・決済、エンタメ等)。
強み: 国内携帯電話契約数シェアNo.1。従来の通信料金収入だけでなく、キャッシュレス決済や金融連携による「スマートライフ事業」へ急速にシフトし、顧客単価(ARPU)の向上を図っています。
② 地域通信事業(中核:東日本電信電話株式会社/西日本電信電話株式会社)
事業内容: 東日本・西日本エリアにおける固定電話サービス、光回線(フレッツ光)の提供、地域の通信インフラ構築。
強み: 日本全国を網羅する光ファイバー網(アクセス網)という、他社が絶対に一から真似できない「物理的インフラの独占的強み」を持っています。他社(ドコモ光以外のコラボ事業者等)にも回線を卸売りすることで安定したストック収入を得ています。
③ グローバル・ITソリューション事業(中核:株式会社NTTデータグループ)
事業内容: 官公庁・金融機関・製造業向けのシステムインテグレーション(SIer)、ITコンサルティング、グローバルデータセンター運用。
強み: 国内ITソリューション市場で首位。近年は海外事業の再編(NTT Ltd.との統合)を進め、売上高の半分近くを海外で稼ぐグローバルIT企業へと進化を遂げています。
1-2. NTT法と国持株の構造(法的な特殊性とリスク・機会)
NTTを語る上で避けて通れないのが「NTT法(日本電信電話株式会社等に関する法律)」の存在です。
NTT法による主な規制
政府の株式保有義務: 政府(財務省)は、NTTの発行済株式総数の「3分の1以上」を常時保有しなければならない。
研究成果の開示義務: 通信技術に関する研究成果を一般に開示・普及させる義務(これがNTTのグローバル競争力を阻害しているという批判の対象)。
取締役の選任や決議: 役員の選任や事業計画の変更に総務大臣の認可が必要。
NTT法改正・廃止をめぐる議論のインパクト
近年、政府や与党内で「NTT法の廃止・見直し」に関する議論が活発化しています。これには2つの側面があります。
メリット(株主目線): 研究成果の開示義務が撤廃・緩和されれば、独自開発した先進技術(IOWNなど)の知的財産を守りやすくなり、国際競争力が向上します。また、事業展開のスピードが増します。
短期的な重石(株式市場の懸念): 政府が保有する約3分の1のNTT株式(数兆円規模)が市場に売り出されるのではないか(需給悪化懸念)という見方が、一時的に株価の上値を抑える要因(売り圧力)になります。
1-3. 株主還元と株式指標
投資家にとって非常に魅力的な各種指標と株主還元方針を整理します。
主要指標一覧
| 指標 | 水準 | 投資家視点からの意味 |
| 株価 | 145円〜155円前後 | 非常に買いやすい超低位水準(25分割後) |
| 単元株数(最低購入単位) | 100株 | 最低約15,000円から投資可能 |
| 予想配当利回り | 約3.5%〜3.7% | 東証プライム平均(約2.0%)を大きく上回る |
| PER(株価収益率) | 約12〜13倍 | 日経平均平均(15倍前後)と比較し割安 |
| PBR(株価純資産倍率) | 約1.2〜1.3倍 | 解散価値(1.0倍)に近く底固い |
| ROE(自己資本利益率) | 約12%〜14% | 日本の大型株として非常に優秀な収益性 |
| 配当性向 | 約35%〜40% | 配当余力はまだまだ十分あり(安全圏) |
25分割がもたらした「個人投資家の激増」
2023年7月、NTTは1株を25株にする株式分割を行いました。これにより、それまで約40万円必要だった1単元(100株)の購入資金がわずか1万5,000円前後に激減しました。
この分割の狙いは明確です。
新NISAの少額投資ニーズの取り込み: 毎月コツコツ積み立てたい若年層や初心者層の獲得。
株主層の若返りとファン化: 「生活の身近なインフラ企業」として幅広い層に長期間保有してもらうこと。
結果として個人株主数は急増し、日本で最も株主数が多い企業の一つとなっています。
第2章:過去・現在・未来の注目ポイントと魅力
NTTへの投資判断を強固にするため、「過去の実績」「現在の稼ぐ力」「未来の成長ドライバー」を3つの時間軸で分析します。
2-1. 【過去】20年以上連続「非減配」と連続増配の真実
株式投資において、「過去にどのような還元姿勢を見せてきたか」は企業の信頼性を測る最大の指標です。
圧倒的な配当成長の歴史
NTTは、2004年以降、20年以上にわたって一度も減配(配当金を前年より減らすこと)をしていません。実質的な増配を継続する「累進配当」の代表格です。
【1株あたり年間配当金の推移(株式25分割考慮後の調整後数値)】
2011年度 ─── 1.40円
2013年度 ────── 1.84円
2015年度 ───────── 2.20円
2017年度 ──────────── 3.00円
2019年度 ─────────────── 3.80円
2021年度 ────────────────── 4.60円
2023年度 ───────────────────── 5.10円
2024年度 ────────────────────── 5.20円
2025年度 ─────────────────────── 5.30円(確定)
2026年度 ──────────────────────── 5.40円(会社予想)
なぜこれほどの増配が可能なのか?
景気抵抗力(ディフェンシブ性)の高さ: リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のような世界的不況下でも、人々はスマホやインターネット解約をしません。月額ストック収入が極めて安定しています。
自社株買いによる1株価値の上昇: NTTは配当金を出すだけでなく、毎年数千億円規模の「自社株買い(自社の株式を買い取って消却すること)」を実施しています。市場に出回る株式総数が減るため、1株あたりの利益(EPS)と配当能力が自動的に引き上がります。
2-2. 【現在】事業ポートフォリオの分散と手厚い株主優待
「電話会社」から「総合デジタルプラットフォーマー」への変貌が、現在のNTTの強みです。
強固な事業ポートフォリオ
通信料金値下げ圧力(政府からの要請など)に直面してもビクともしないのは、収益源が分散されているからです。
モバイル(通信): ahamoのヒット等による顧客基盤の維持。
法人IT(DX需要): 企業や官公庁のデジタル化投資の需要をNTTデータが総取り。
不動産・エネルギー: NTT都市開発によるビル事業や、NTTアノードエナジーによる再生可能エネルギー事業など、保有アセットの有効活用。
初心者を惹きつける「dポイント株主優待」
NTTは単元株(100株)の保有者に対して、非常にユニークな優待制度を提供しています。
対象者: 100株以上を保有する株主
進呈内容:
保有期間2年以上3年未満: 1,500ポイント(dポイント)
保有期間5年以上6年未満: 3,000ポイント(dポイント)
(※進呈は通算でこの2回となります)
優待を含めた衝撃の総合利回り
100株(投資額:約15,000円)を5年間保有した場合:
5年間の配当金合計: 約2,600円〜2,800円(増配を加味)
5年間の優待ポイント: 4,500ポイント
合計獲得リターン: 約7,100円〜7,300円
わずか1.5万円の投資に対し、5年間で獲得できるリターンが投資額の「約半額」に達する計算になります。これが「初心者や少額投資家はまずNTTを100株買え」と言われる最大の理由です。
2-3. 【未来】世界を変えるイノベーション「IOWN構想」
NTTの未来における最大の成長エンジン、それが「IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)」です。
【IOWN(アイオン)が目指す世界】
[従来の電子通信] [IOWN:全光ネットワーク]
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│ 電子と光を相互変換 │ │ 伝送・処理を「光」のまま実施 │
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・消費電力が巨大 ・消費電力:【1/100】に激減
・発熱によるボトルネック ・伝送容量:【125倍】に拡大
・通信遅延が発生 ・通信遅延:【1/200】に縮小
IOWN構想とは何か?
これまでの通信やパソコン内部の処理は、「電気(電子)」を使って行われていました。しかし、電気は発熱し、エネルギー効率に限界があります。
IOWNは、通信の伝送だけでなく「コンピューター内部の計算処理(半導体レベル)まで、すべて光(光電融合技術)に置き換える」という、世界初のイノベーションです。
なぜAI時代にIOWNが不可欠なのか?
現在、ChatGPTなどの生成AIや自動運転、メタバースの普及に伴い、世界中でデータ通信量が爆発的に増加しています。
データセンターの電力危機: 世界中のデータセンターが使う電力が激増し、各国の電力網がパンクする「AI電力不足問題」が現実化しています。
解決策としてのIOWN: IOWNの光電融合技術をデータセンターやサーバーの半導体に組み込むことで、消費電力を従来の100分の1に激減させることができます。
NTTは「世界のプラットフォーマー」へ
NTTは、IOWNの技術を日本国内の自社回線に使うだけでなく、「世界中のデータセンター、IT機器メーカー、半導体メーカーに技術・部品を外販する」戦略を推進しています。米国Intel(インテル)やNVIDIA(エヌビディア)などの世界的大企業とも連携を強めており、成功すればNTTは「日本の通信会社」から「世界の次世代インフラ覇者」へと脱皮することになります。
・投資で収入を得たい、資産を増やしたい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
第3章:通信大手4社徹底比較(NTT vs KDDI vs ソフトバンク vs 楽天)
通信セクターに投資する際、どの銘柄を選ぶべきか。主要4社のビジネスモデル、財務指標、還元姿勢を多角的に徹底比較します。
3-1. 4社比較表
| 比較項目 | NTT(9432) | KDDI(9433) | ソフトバンク(9434) | 楽天グループ(4755) |
| 事業モデル | 総合通信・インフラ・IT | 総合通信・金融・DX | 総合通信・PayPay・AI | 楽天経済圏・モバイル |
| 最低投資金額 | 約1.5万円 | 約45〜50万円 | 約20万円 | 約8〜10万円 |
| 予想配当利回り | 約3.5%〜3.7% | 約3.2%〜3.5% | 約4.5%〜5.0% | 無配(0.0%) |
| 配当の方針 | 20年以上非減配 | 23期連続増配中 | 高配当維持に強いこだわり | 配当より有利子負債削減優先 |
| 強み・独自性 | 光インフラ独占・IOWN | Ponta連携・ローソン買収 | PayPay等ライフスタイル強力 | 独自エコシステム・ポイント力 |
| 自己資本比率 | 約35〜40% | 約40〜45% | 約20〜25% | 約10%前後 |
| 成長可能性 | ★★★★☆ (IOWN) | ★★★☆☆ (法人DX) | ★★★☆☆ (AI・PayPay) | ★★★★☆ (黒字化時の跳ね) |
| 安定性・安全性 | ★★★★★ (最高峰) | ★★★★★ (極めて高) | ★★★★☆ (親会社リスク有) | ★★☆☆☆ (ボラティリティ高) |
3-2. 各社の深掘り分析と位置づけ
1. NTT(9432)— 「絶対的王者・長期資産形成の軸」
特徴: 自社で全国の光ファイバーを所有する根本的な強み。IOWNによるグローバル成長の夢もある。
こんな人におすすめ:
投資初心者・新NISAで積み立てたい人
減配リスクを極限まで下げたいリスク回避型投資家
1.5万円という少額から試してみたい人
2. KDDI(9433)— 「優等生・財務健全性と株主還元の鑑」
特徴: 23期連続増配という日本トップクラスの実績。三菱商事とタッグを組んだローソンのTOBなど、店舗×通信×金融の融合を推進。
こんな人におすすめ:
株主還元(増配意識)が最も強い企業を選びたい人
財務の健全性を最重視する人
3. ソフトバンク(9434)— 「インカム重視・高配当特化」
特徴: 常に配当利回り4.5〜5%前後を維持する超高配当株。PayPayやLINE、Yahoo!との連携が強み。ただし、親会社(ソフトバンクグループ)への配当吸い上げ構造や、やや高めの有利子負債に注意が必要。
こんな人におすすめ:
株価上昇よりも「毎期の配当現金(キャッシュイン)」を最大化したい人
4. 楽天グループ(4755)— 「ハイリスク・ハイリターンの課題株」
特徴: 基地局投資による巨額の赤字から脱却できるかの瀬戸際。モバイル事業が黒字化すれば株価は2倍、3倍と跳ね上がる可能性がある一方、財務リスクも抱える。
こんな人におすすめ:
配当目当てではなく、株価の爆発的な上昇(キャピタルゲイン)を狙うハイリスク派
第4章:注目すべきNTT関連企業・エコシステム
NTT本体への投資だけでなく、NTTの成長から恩恵を受ける「NTTエコシステム(関連銘柄)」を把握することで、より多角的な投資戦略が組めるようになります。
【NTT(9432)を頂点とするエコシステム】
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【子会社・グループ企業】 【通信建設パートナー】 【光インフラ・素材サプライヤー】
・NTTデータ(9613) ・コムシスHD(1721) ・古河電気工業(5801)
・エクシオグループ(1951) ・住友電気工業(5802)
・日本電設工業(1950) ・フジクラ(5803)
4-1. 直系・主要グループ企業
① NTTデータグループ(9613)
会社概要: 国内最大のシステムインテグレーター(SIer)。金融機関(銀行の勘定系システム)、官公庁(マイナンバー関連など)、大手企業の基幹システムを手掛ける。
NTT(親会社)とのシナジー: NTTが株式の約55%を保有。NTT本体がインフラ(ネットワーク)を提供し、NTTデータがその上のアプリケーション・システムを構築するという補完関係。
投資のポイント: NTT本体よりも株価のボラティリティ(変動幅)が大きく、DX需要の拡大に伴う「成長株(グロース株)」としての性質が強い。
4-2. 通信建設パートナー(通建業者)
NTTが5G基地局を設置したり、光ファイバー網を更新したり、IOWNの設備投資を行う際、実際に現場で工事を行うパートナー企業です。NTTからの受注が売上の大きな割合を占めます。
① エクシオグループ(1951)
会社概要: 通信建設大手。旧社名は協和エクシオ。NTT向けの通信インフラ工事が主軸。
投資のポイント: NTTの設備投資計画(CAPEX)と業績がダイレクトに連動。高配当株としても知られる。
② コムシスホールディングス(1721)
会社概要: 通信建設業界でトップシェア。NTT東日本・西日本向けの工事で強固な基盤。
投資のポイント: 安定した自己資本比率と手厚い配当・自社株買い方針を持つ、ディフェンシブなインフラ建設銘柄。
4-3. 光半導体・IOWNサプライヤー
IOWN構想が本格化する中で、最も脚光を浴びる可能性があるのが「光ファイバー・電線・光学素子」を手掛けるメーカーです。
① 古河電気工業(5801)/ 住友電気工業(5802)/ フジクラ(5803)
会社概要: 日本を代表する電線・光ファイバー大手3社。
投資のポイント:
特にフジクラ(5803)や古河電工(5801)は、データセンター向け超多芯光ファイバーケーブルや、光電融合に必要な光デバイス技術で世界屈指のシェアを誇ります。
IOWNの普及=光ファイバーおよび高品質な光学部品の消費激増を意味するため、巨大な追い風を受けます。
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第5章:今後の株価展望と「買い時」の完全シミュレーション
投資家にとって最も切実な問題、「NTT株は今後どう動くのか?」「具体的にいつ、どのように買えばいいのか?」について解説します。
5-1. 短期・中長期の株価メインシナリオ
【短期シナリオ(1〜2年)】:140円〜170円を中心とするレンジ相場
要因:
政府保有株の売却懸念(NTT法関連): 株式市場に一時的な需給悪化への警戒感が残りやすく、170円〜180円を超えて上昇しようとすると売りが出やすい。
金利上昇局面の影響: 日本国内の金利が上昇すると、「高配当株」の相対的な魅力がやや薄れる局面がある。
結論: 短期的に劇的な爆発高(2倍・3倍)は期待しにくいが、140円台前半は非常に強力な下値支持線(サポートライン)として機能する。
【中長期シナリオ(3〜10年)】:下値を切り上げながらの右肩上がり
【中長期の株価上昇シナリオのイメージ】
(株価)
▲
│ ★ IOWN本格収益化
│ / (200円超を目指す展開)
│ ★ 累進配当
│ / +自社株買い継続
│ ┌───┐ /
│ [現在] ┌───┘ └───┘
│ ┌───┐ ┌───┘
│──┴───┴──┴─────────────────────────────────────────► (年数)
2024 2026 2028 2030年〜
推進力(ドライバー):
継続的なEPS(1株利益)の向上: 毎年数千億円の自社株買いを行うことで、発行済株式数が減り、株価の底値が切り上がります。
IOWNの事業化と世界展開: 2026年〜2030年にかけて、IOWN関連の機器・ライセンス収入が業績に寄与し始める。
増配による利回り下支え: 配当金が現在の1株5.4円から、6円、7円と増配されれば、配当利回り面から株価の上昇が不可避となる。
5-2. 失敗しない「具体的な購入手法」
株初心者や資産形成層が取るべき、最も安全で期待値の高い購入戦略を提示します。
戦略①:ドルコスト平均法(積み立て購入)
株価の底(最安値)を完璧に当てることはプロの投資家でも不可能です。そのため、「時期を分散して定額(または一定株数)を買い続ける」のが正解です。
【新NISAを活用した毎月の積み立て例】
・毎月15日に「NTT株を100株(約15,000円分)」購入する。
・株価が150円の時 ➔ 15,000円で100株購入
・株価が140円に下がった時 ➔ 14,000円で100株購入(安く買えた!)
・株価が160円に上がった時 ➔ 16,000円で100株購入(資産価値が増えた!)
この方法を数年間続けることで、購入単価が平準化され、高値掴みのリスクを完全に排除できます。
戦略②:絶好の「押し目買い(買い増し)」タイミング
定期積み立てとは別に、手元の余剰資金で「買い増し」を狙う場合、以下の3つのシグナルが出た時がチャンスです。
配当利回りが「3.8%〜4.0%」に達した時(株価135円〜142円付近): 過去のデータ上、NTTの利回りが4.0%に近づくと強力な買いが入り、反発する傾向があります。
全体相場(日経平均・NYダウ)の大暴落時: NTT自体の悪材料ではなく、市場全体のパニック売りで連安した時は「バーゲンセール」です。
政府の株売却関連ニュースで過剰に売られた時: 需給の悪化は一時的なものであり、事業の本質的価値(ファンダメンタルズ)は変わらないため、絶好の拾い場となります。
第6章:株式投資における「知識」の絶対的重要的
なぜ、多くの人が「株式投資で損をした」と脱落し、一部の投資家だけが着実に資産を増やせるのか。その差は「知識の有無」に集約されます。
6-1. 「知っている人」と「知らない人」の決定的な行動差
NTT株を例に、株価が150円から135円(約10%の下落)に下がった時の二者の思考と行動を比較してみましょう。
【知識のない投資家(感情で動く)】
「株価が下がった!損が出ている!」
│
▼ パニックに陥る
「もっと下がったらどうしよう…怖いから売ってしまおう(損切り)」
│
▼ 結果
損失を確定させ、その後の株価回復と配当金を得る権利を永久に失う。
【知識のある投資家(論理で動く)】
「株価が135円まで下がったな。業績や減配リスクを確認しよう」
│
▼ 知識に基づき分析
「通信事業の利益は極めて安定。配当は維持・増配の予定。
利回りが4.0%まで跳ね上がった。これは安く買える絶好の好機だ」
│
▼ 結果
安値で買い増し(難平・ポジショニング)。配当金を多く獲得し、株価戻りで大きな利益を得る。
株式投資において最大の敵は「市場の暴落」ではなく、「知識不足による自分自身の感情(恐怖と強欲)」です。知識は、相場の波に飲まれないための「命綱」となります。
6-2. NTT株投資を通じて身につくマネーリテラシー
NTTという日本一堅実な銘柄を真剣に分析し、保有・運用するプロセスを通じて、投資家は以下のような一生モノのマネーリテラシー(金融知識)を獲得できます。
ストックビジネスの構造理解:
単発で売り切る「フロービジネス」と、継続的に月額を得る「ストックビジネス」の収益性の圧倒的な違い。
金利・インフレと株価の相関関係:
日本銀行の政策金利引き上げが、高配当株や企業の発行体格付けにどのような影響を与えるかというマクロ経済の視点。
キャピタルゲインとインカムゲインのトータルリターン思考:
株価の値上がり(キャピタル)だけに目を奪われず、配当金の再投資(インカム)が複利効果を生んで資産を加速させるメカニズム。
コーポレートガバナンスと株主還元意識の読み解き:
自社株買い(EPSの向上)や配当性向の推移から、経営陣が真に株主を向いて経営しているかを見極める目。
第7章:結論 — NTT株は結局「買うべきか?」
長い分析の締めくくりとして、冒頭の問いに対する最終結論を提示します。
7-1. 最終判断
【結論】
NTT(9432)株は、資産形成を狙うほぼすべての日本人が「ポートフォリオの土台(中核)として買うべき必携銘柄」である。
ただし、あなたの「投資の目的」によっておすすめ度は変化します。
投資タイプ別の最終評価
新NISAで長期積み立てを行いたい初心者: ★★★★★(5/5・超おすすめ)
1.5万円から買え、破綻リスクがほぼゼロ。配当+dポイント優待の総合利回りが抜群。
老後資金・退職金を安全に運用したいシニア層: ★★★★★(5/5・超おすすめ)
20年以上の非減配実績。定期預金代わりに配当金(年約3.5%超)を受け取る最高の受け皿。
1〜2年で資産を2倍、3倍にしたいハイリスク派: ★☆☆☆☆(1/5・不向き)
時価総額が巨大でボラティリティが低いため、短期での急騰は期待できません。グロース株(成長株)や暗号資産を探すべきです。
7-2. 今すぐ実践できるアクションプラン
投資は知識を得るだけでなく、行動を起こして初めて結果に繋がります。
【NTT株投資を開始するステップ】
[Step 1] 証券口座(新NISA口座)を開設(SBI証券、楽天証券など)
│
▼
[Step 2] 余裕資金の中から「1万5,000円」を準備する
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▼
[Step 3] NTT(9432)を「100株」成行または指値で購入してみる
│
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[Step 4] 年2回の配当金受け取りと、2年目以降のdポイント獲得を体験する
│
▼
[Step 5] 慣れてきたら、毎月・毎四半期ごとに100株ずつ買い増していく
日本の通信インフラを支え、未来の光技術(IOWN)で世界を変えようとしているNTT。そのオーナー(株主)の一人となり、着実で豊かな資産形成の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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【重要】免責事項
投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。
成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。
情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。
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