
ワンルーム投資は「投資」か「負債」か?2026年の利回り・金利・リスクを徹底検証。失敗事例から学ぶ生存戦略
ワンルーム投資。この言葉を聞いて「節税になる」「将来の年金代わり」と期待する人がいる一方で、ネット上には「やめとけ」「詐欺だ」という不穏な言葉が溢れています。
2026年現在、不動産市場は金利上昇局面に入り、投資環境はかつてない分岐点に立たされています。この記事では、ワンルーム投資の甘い罠と冷徹な現実を、具体的な数字と事例を交えて徹底的に解剖します。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
1. なぜ「やめとけ」「詐欺」と言われるのか?
「やめとけ」「詐欺」という言葉が、なぜこれほどまでにワンルーム投資の世界で飛び交うのか。それは、このビジネスモデルが「無知な初心者をターゲットにした情報の非対称性」の上に成り立っているからです。
単に「損をする可能性がある」というレベルではなく、構造的に「最初から勝つことが極めて難しい」仕組みが組み込まれているケースが多いためです。その深淵を、4つの視点からさらに深掘りしていきます。
1. 「販売価格」に組み込まれた、見えない多額の利益
ワンルーム投資が「詐欺的」と言われる最大の理由は、その販売価格の不透明さにあります。
業者の利益が「300万円〜500万円」乗っている
新築や業者転売の中古ワンルームの場合、市場価格(本来の価値)に対して、不動産会社の利益や営業マンの人件費、莫大な広告費が上乗せされています。 例えば、市場で2,200万円が妥当な物件を、業者は2,700万円で販売します。この「500万円の差」は、購入した瞬間に含み損となります。投資家は、スタート地点ですでに500万円の借金を背負って「マイナス」から走り出すことになります。
比較対象を隠す営業手法
なぜこれほど高い価格で買ってしまうのか。それは、営業マンが比較対象を「周辺の相場」ではなく、「将来の不安(年金・増税)」にすり替えるからです。「月々1万円の持ち出しで、将来数千万円の資産が手に入る」と言われると、500万円の上乗せに気づけなくなります。これが「情報の非対称性」を利用した、合法的な搾取の構造です。
2. 「収支シミュレーション」の意図的な改ざん
営業マンが提示するシミュレーション表には、現実にはあり得ない「バラ色の仮定」がいくつも散りばめられています。これこそが「詐欺だ」と憤る被害者が後を絶たない理由です。
固定資産税と都市計画税の無視
多くのシミュレーションでは、毎年発生する「固定資産税・都市計画税」が計算から抜けています。ワンルームマンションでも年間5〜10万円程度の税金がかかります。月額収支が1万円の赤字だと思っていたものが、税金の支払月には一気に数十万円の赤字に膨れ上がります。
修繕積立金の「段階増額案」を隠匿
マンションの修繕積立金は、築年数が経つにつれて上がります。しかし、販売時の資料では「現在の安すぎる積立金」で35年間の計算をしています。実際には、10年後には2倍、20年後には3倍になるのが一般的です。月々数千円の誤差に見えますが、35年トータルでは数百万円の収支悪化を招きます。
設備の交換費用(原状回復費)の欠落
エアコン、給湯器、IHクッキングヒーター。これらは10〜15年で必ず壊れます。一度の交換で10〜20万円が飛びます。退去時のクロス張り替えやクリーニング費用もオーナー負担が発生します。これらの「運営コスト」を無視した計算書は、もはや数字の羅列に過ぎません。
3. 融資(ローン)を巡る「不適切なスキーム」
「詐欺」という言葉が最も現実味を帯びるのが、銀行融資の場面です。過去には、投資家を騙すだけでなく、銀行までも騙す不正が横行しました。
書類改ざんの闇
「年収が足りないから」「自己資金がないから」という理由で、営業マンが源泉徴収票や預金通帳を通帳偽造ソフトで改ざんし、無理やりローンを通す事例が実在します。これは立派な犯罪です。発覚した場合、銀行から「ローンの即時一括返済」を求められます。家を売っても借金が残るため、自己破産に追い込まれるケースもあります。
「住宅ローン」の悪用
投資用ローンは金利が高い(2〜4%程度)ため、より低金利な「住宅ローン(自分で住むためのローン)」を組ませて投資用物件を買わせる業者がいます。これは銀行に対する契約違反であり、詐欺行為です。業者は売っておしまいですが、リスクを負うのは一生ローンを背負う投資家本人です。
4. 逃げ道を塞ぐ「出口戦略」の欠如
ワンルーム投資を勧める人は「いつでも売れる」と言いますが、現実は残酷です。
投資家しか買わない物件の末路
ファミリータイプのマンションであれば、「自分が住みたい」という一般個人が買い手になります。しかし、20平米程度のワンルームは「投資家」しか買いません。 投資家が物件を買う基準は「利回り(収益性)」だけです。
家賃が下がっている
修繕積立金が上がっている
金利が上がっている この3拍子が揃った中古ワンルームを、高値で買う投資家はいません。結果として、最初に業者に上乗せされた利益分以上の大幅な値下げをしない限り、売却することができなくなります。
「死ぬまで持ち出し」の恐怖
売るに売れず、毎月3万円、5万円と持ち出しが続く。これを35年続けると、合計で1,000万円以上の現金をドブに捨てることになります。「年金代わり」どころか、現役時代の貴重なキャッシュを食いつぶす「寄生虫」のような資産になってしまうのです。
5. なぜそれでも被害者が減らないのか
それは、ターゲットが「真面目で、将来を不安に思う会社員」だからです。 「公務員だからローンが通る」「上場企業にお勤めだから特別に……」という選民意識をくすぐるトークと、複雑な税金・ローンの仕組みを巧みに使い、相手に考える時間を与えずに契約を迫ります。
ワンルーム投資が「詐欺」と呼ばれるのは、それが資産運用という形を借りた、「金融機関の融資枠を、不動産業者が現金化して吸い取るスキーム」に変貌してしまっているケースが多すぎるからです。
「自分の年収で数千万円の借金ができる」というのは、あなたの信用であり、武器です。その武器を、他人の利益のために差し出してはいけません。
・投資で収入を得たい、資産を増やしたい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
2. 【衝撃の事例】年収700万円の会社員が陥った「赤字地獄」
年収700万円。世間一般では「勝ち組」の一歩手前、銀行からの信頼も厚いこの属性が、実はワンルーム投資業者にとって「最も効率よく、限界まで搾り取れる最高のターゲット」です。
なぜ、ある程度の知性もあり社会経験も豊富な会社員が、毎月数万円を垂れ流す「赤字地獄」に突き落とされるのか。そのプロセスを、2026年現在の社会情勢を背景に、さらに生々しく深掘りします。
1. 陥落の瞬間:「自分だけは賢い」という慢心
都内のIT企業に勤めるAさん(32歳・独身・年収700万円)は、マッチングアプリで知り合った女性、あるいはSNSの広告経由で「資産形成の勉強会」に参加しました。そこで出会った清潔感のある営業マンは、こう囁きました。
「Aさんのような属性の方は、銀行にとって最高のお客様です。自分のお金を使わず、銀行の金で3,000万円の資産を持てる。 これは選ばれた人にしかできない特権ですよ」
Aさんは、新NISAやiDeCoはすでに満額投資しており、次のステップを模索していました。提示されたのは、東京・城東エリアの築浅ワンルーム。
「所得税・住民税が年間20万円安くなる」
「毎月の持ち出しは1.5万円。飲み会を3回我慢するだけ」
「東京の地価は上がっているから、10年後に売れば利益が出る」
この「節税」という言葉が、納税意識の高いAさんの理性を麻痺させました。
2. 歯車が狂い出す「3年目の壁」
購入から2年間は、確かに確定申告で数万円が還付され、Aさんは「賢い投資をしている」と満足していました。しかし、3年目に突入した頃、想定外の事態が連鎖します。
① 住民税の「逆襲」
減価償却費が減り、前年の確定申告で「赤字」が縮小。すると、還付金が減るだけでなく、逆に住民税が上がりました。節税効果が薄れ、手元に残る現金が減ったことで、実質的な月々の負担は1.5万円から2.5万円へ増加しました。
② 初めての空室と「AD」の衝撃
入居者が結婚を機に退去。募集をかけましたが、周辺には似たような新築ワンルームが乱立しており、なかなか埋まりません。焦るAさんに管理会社が言いました。
「Aさん、今は時期が悪いので、AD(広告料)を家賃2ヶ月分乗せましょう。あと、家賃を3,000円下げないと厳しいです」
結局、3ヶ月の空室(33万円の損失)に加え、ADと修繕費で計20万円、合計50万円以上の現金が一瞬で消し飛びました。
3. 「赤字地獄」の正体:埋まらないキャッシュフロー
5年が経過した頃、Aさんの収支はもはや投資と呼べるものではなくなっていました。
| 項目 | 当初予測 | 5年後の現実 |
| 家賃収入 | 98,000円 | 92,000円(下落) |
| ローン返済 | -95,000円 | -97,000円(金利上昇) |
| 管理・修繕費 | -10,000円 | -15,000円(増額) |
| 月間収支 | -7,000円 | -20,000円 |
さらに、固定資産税を月割りにすると毎月約8,000円。つまり、毎月2.8万円、年間で約34万円を「給料から補填」して物件を維持する状態です。年収700万円のAさんにとって、手取りから年間34万円が消えるのは、生活レベルを一段階下げるほどの痛手です。
4. 逃げようとした先にある「断崖絶壁」
「もう手放したい」。Aさんは大手不動産仲介会社に売却の査定を依頼しました。そこで突きつけられたのは、あまりにも残酷な数字でした。
ローンの残債:2,650万円
市場の査定額:2,200万円
「今売るなら、銀行に450万円を現金で振り込んでください」
と言われたのです。Aさんの貯金は、これまでの毎月の持ち出しと空室期間の補填で底をついていました。
売れば450万円の借金が残り、持ち続ければ毎月3万円が消えていく。「生かすも殺すも地獄」の状態。これがワンルーム投資における「赤字地獄」の真実です。
5. なぜ年収700万円層がターゲットなのか?
この事例から見えるのは、業者の緻密な計算です。
融資上限の活用: 年収700万円なら、3,000万円〜4,000万円のローンが組めます。業者はその「枠」をめがけて物件価格を設定します。
「損切り」ができない心理: 真面目な会社員ほど「借金を返さなければ」という責任感が強く、多少の赤字なら給料でカバーしようと頑張ってしまいます。業者はその「粘り」を逆手に取り、赤字物件を持ち続けさせます。
破綻しない程度の絶妙な搾取: 毎月10万円の赤字ならすぐ破綻して問題になりますが、2〜3万円なら「生活を切り詰めれば払えてしまう」。この絶妙な金額が、被害を表面化させず、延命させ続けるのです。
Aさんの事例から学ぶ「教訓」
Aさんが犯した最大のミスは、「自分の給料(労働所得)を前提とした投資」を組んでしまったことです。本来、不動産投資は「物件が生み出す利益(資本所得)」で完結すべきもの。 「給料から持ち出しが出る」という時点で、それは投資ではなく、「非常に維持費の高い貯金箱」を借金で買わされているに過ぎないのです。
3. ワンルーム投資の5大リスク(2026年版)
ワンルーム投資を巡る状況は、2026年に入り「低金利・地価上昇」というこれまでの前提が崩れ、新たな局面を迎えています。営業マンが提示する「数年前の成功モデル」は、現在の市場では通用しません。
2026年現在のリアルな数字を元に、ワンルーム投資の5大リスクを深掘りします。
1. 金利上昇リスク:返済額「月1万円増」の現実味
2026年現在、住宅ローン利用者の約7割が「変動金利2%以上」を覚悟する時代に突入しました。かつて0.5%〜1.5%程度で組めていた投資用ローンも、現在は2%超えが当たり前となっています。
具体的な数字:
借入額3,000万円、35年返済の場合
金利1.5%: 月々 91,894円
金利2.5%: 月々 106,750円(差額:月+14,856円)
リスクの深層: わずか1%の金利上昇で、年間の手出しは約18万円増えます。ワンルーム投資の利益幅(キャッシュフロー)は月数千円〜1万円程度の「薄氷」の上のビジネスであるため、この金利上昇だけで、当初の収支計画は一瞬で破綻します。
2. 家賃下落と空室リスク:「築20年」の壁
東京23区の家賃は依然として底堅いですが、築年数による下落は避けられません。2026年のデータでは、新築から築10年までの家賃維持率は高いものの、築11年を過ぎると下落率が加速する傾向があります。
具体的な数字:
築5年までの物件と比較した下落率:
築11〜15年: 約28.7%下落
築21〜25年: 約46.8%下落
リスクの深層: 新築時に10万円だった家賃は、20年後には7万円台まで落ちる可能性があります。一方でローン返済額は変わりません。空室が発生すれば、募集家賃をさらに下げ、さらに「AD(広告料)」として家賃2ヶ月分を不動産会社に払う必要があり、年間の収益を根こそぎ奪っていきます。
3. 修繕積立金の「時限爆弾」:建築コスト5.8%増の余波
2026年、建築物価指数は前年比5.8%増という大幅な上昇を記録しました。資材高騰と人手不足により、マンションの大規模修繕費用が膨れ上がっています。
具体的な数字:
多くの物件で、修繕積立金が当初の1.5倍〜2倍に改定される動きが加速しています。
月5,000円だった積立金が12,000円になれば、それだけで年間8.4万円の収支悪化です。
リスクの深層: 販売業者は物件を売りやすくするため、当初の積立金をあえて低く設定しています。10〜15年後の1回目の大規模修繕時に「資金不足」が発覚し、一時金の徴収や大幅な値上げが決定される。これがワンルーム投資における最大の計算外となります。
4. サブリース契約の罠:保証額は「2年」で変わる
「空室でも家賃が振り込まれるから安心」というサブリース。しかし、2026年現在も、この契約を巡るトラブルは絶えません。
具体的な事例:
契約書には「2年ごとの賃料見直し」という条項が必ず入っています。周辺相場が下がれば、保証額も一方的に下げられます。
また、契約を解除しようとすると「家賃の6ヶ月〜12ヶ月分」という法外な違約金を請求され、赤字物件を無理やり持ち続けさせられるケースが多発しています。
リスクの深層: サブリース会社は「逆ザヤ」になることを極端に嫌います。不況や物件の老朽化が進めば、彼らは真っ先に保証額を下げ、オーナーにリスクを押し付けます。「保証」という言葉は、オーナーではなく「サブリース会社の利益」を保証するためのものだと理解すべきです。
5. 出口戦略の困難さ:2026年「5年ルール」の導入
2026年度の税制改正により、不動産投資の出口(売却)はさらに厳しくなりました。特に相続税対策を兼ねた投資にはメスが入っています。
具体的な変化:
「5年ルール」の導入: 取得から5年以内に相続が発生した場合、相続税評価額が「時価」で判断されるようになり、節税メリットが激減しました。
これにより、節税目的の富裕層への「高値転売」が難しくなっています。
リスクの深層: いざ売却しようとしても、購入時より数百万〜一千万円近く低い価格でしか売れない「オーバーローン」状態に陥る人が続出しています。2026年現在、中古ワンルームの買い手は非常にシビアです。利回りが合わない物件は、どれだけ立地が良くても見向きもされません。
2026年のワンルーム投資は「プロの領域」
以上の数字から分かる通り、現在のワンルーム投資は「素人が節税ついでにやるもの」ではなくなっています。
「毎月3万円の持ち出しをして、35年後に築古のワンルームを手に入れて、あなたはどうしたいのですか?」
この問いに明確な答えが出せないのであれば、あなたは投資家ではなく、不動産業者と銀行にとっての「優良な養分」になっている可能性が極めて高いと言えます。
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4. 逆に「メリット」はあるのか?
「やめとけ」と言われるワンルーム投資ですが、実は2026年現在の厳しい市場環境下でも、着々と資産を築いている層が一定数存在します。
彼らにとって、ワンルーム投資は「カモにされる罠」ではなく、「合理的な資産形成のレバレッジツール」です。ここでは、あえてポジティブな側面に光を当て、ワンルーム投資の「真のメリット」を深掘りします。
1. 究極の「インフレヘッジ」機能(2026年の物価高騰への対抗策)
2026年現在、世界的なインフレと円安の影響で、現金の価値は目減りし続けています。
実質資産としての強み: 1,000万円を銀行に預けていても、物価が2%上がれば実質的な価値は980万円に減ります。しかし、不動産は「モノ」であるため、物価上昇に伴い価格や家賃もスライドして上昇する性質があります。
家賃の「下落耐性」と「上昇期待」: 2026年1月のデータでは、東京23区のワンルーム平均賃料は上昇傾向にあります(港区では平均16.6万円など)。モノの値段が上がる局面では、家賃も後追いで上昇するため、借金の額(ローンの残債)は固定されたまま、家賃収入だけが増えていく「インフレボーナス」を享受できる可能性があります。
2. 少ない自己資金で「数千万円」を動かすレバレッジ効果
これこそが、株式投資や積立NISAには絶対に真似できない不動産投資最大の武器です。
具体例:自己資金200万円の運用
株式投資: 200万円を年利5%で運用 → 年間10万円の利益。
ワンルーム投資: 200万円を頭金に3,000万円の物件を購入。利回り4%(家賃収入120万円)から諸経費・ローン返済を引いて手元に10万円残るとします。
数字のトリック: 一見、手元の利益は同じ10万円に見えますが、不動産投資の場合、「毎月のローン返済(元本部分)」を店借人が肩代わりしてくれているという点が重要です。年間で例えば60万円の元本が減っていれば、あなたの純資産は年間70万円(手残り10万+元本減少60万)増えている計算になります。自分の200万円で、3,000万円分の資産を成長させているのです。
3. 「生命保険」としての確実な効力
ワンルーム投資を始めると、ほぼ確実に「団体信用生命保険(団信)」に加入します。
万が一の時の「無借金マンション」: オーナーに万が一(死亡や高度障害)があった際、ローンの残債はゼロになります。遺族には「毎月の家賃収入」と「売却すれば数千万円になる物件」がそのまま残ります。
一般の保険との比較: 同様の保障(3,000万円の死亡保障+月10万円の年金)を一般の生命保険で確保しようとすると、月々数千円〜1万円以上の保険料がかかります。ワンルーム投資の持ち出しが月5,000円程度であれば、「保険料を払いながら、将来完済すれば資産が手に入る」という合理的な選択肢になり得ます。
4. 東京23区という「世界的に稀有な市場」の恩恵
2026年現在、東京23区の単身世帯数は依然として増加傾向にあります。
高い流動性: 地方の一棟アパートは売却に半年〜1年以上かかることもザラですが、都心のワンルームは条件さえ適正なら数週間〜1ヶ月で買い手がつきます。この「売りやすさ」はリスクヘッジとして非常に強力です。
賃貸需要の安定: 大学の都心回帰や単身高齢者の増加、さらにはインバウンドによる実需の押し上げにより、都心部の空室率は極めて低く抑えられています。
5. 「信用」の現金化(サラリーマン限定のメリット)
銀行が数千万円を貸してくれるのは、物件に価値があるからではなく、「あなたの勤め先と年収(属性)」に価値があるからです。
眠っている信用を活用する: 年収700万円の会社員という立場は、金融機関から見れば「3,000万円〜5,000万円の融資枠」という無形の資産を持っているのと同じです。この枠を使わずに定年を迎えるのは、宝の持ち腐れとも言えます。成功者はこの「信用」を低金利の借金に変え、他人の家賃で資産を買い増していくのです。
メリットを享受できるのは「1割の強者」だけ
これらのメリットは厳然として存在しますが、享受できるのは「正しい物件を、正しい価格で、正しい融資条件で」購入した人に限られます。
利益の出ない「新築」を避ける
業者の利益が乗りすぎた「転売物件」を避ける
金利上昇を織り込んだ「余裕のある資金計画」を持つ
これらができて初めて、ワンルーム投資は「詐欺」から「投資」へと昇華します。
5. あなたがワンルーム投資をしていいかどうかの判定
ワンルーム投資という「迷宮」の入り口に立ったとき、もっとも重要なのは「自分が投資家(ビジネスオーナー)になれるのか、それとも単なる消費者(養分)で終わるのか」という冷徹な自己分析です。
2026年の市場環境を踏まえ、あなたがワンルーム投資に足を踏み入れていいのか、それとも回れ右をして逃げるべきなのか。その判定基準を、5つの深掘りポイントで徹底検証します。
1. 「損益分岐点」を自分の指で計算できるか
営業マンが持ってきたカラー刷りのシミュレーションを眺めるだけなら、あなたはまだ「消費者」です。
判定基準: 以下の計算を、Excelや電卓で自力で算出できるか。
実質利回り: (年間家賃 - 管理費・固定資産税等の諸経費) ÷ 物件価格
デッドクロス: 元利均等返済において、利息分が減り元本分が増えることで、帳簿上の利益に税金がかかり、キャッシュフローが急激に悪化する時期の予測。
深掘り: 「業者の数字」は常にベストケースです。自分でワーストケース(空室率10%、金利+1%上昇、家賃15%下落)を想定し、それでも破綻しないか確認できる人だけが、投資の権利を持ちます。
2. 「月3万円の赤字」を、30年耐え抜く現金余力があるか
ワンルーム投資の失敗者の多くは、キャッシュフローがマイナスになった瞬間にパニックに陥り、損切り(投げ売り)をします。
判定基準: 「手元に200万円以上の現預金」があり、かつ物件からの持ち出しが月3万円発生しても、生活水準を一切変えずにいられるか。
深掘り: 2026年現在、不動産は「キャピタルゲイン(値上がり益)」を狙うには高値圏にあります。基本は、ローンの元本を「誰か(入居者)」に返してもらう長期戦です。空室や修繕という「不意のパンチ」を食らっても、倒れずにリングに立ち続けられるだけの体力(現金)がない人は、最初の一発でKOされます。
3. 「節税」という言葉に心を動かされていないか
ここが最大の分かれ道です。「節税」を目的にワンルーム投資を検討しているなら、100%やめるべきです。
判定基準: 節税効果がゼロ、あるいは数年後に納税額が増えたとしても、その物件を持ちたいと思えるか。
深掘り: そもそも節税ができるのは「不動産事業が赤字だから」です。本業の年収を削って、将来価値の不透明なワンルームの赤字を埋めるのは、合理的な投資ではありません。本当に賢い投資家は「税金を払ってでも利益が出る物件」を探します。
4. 物件を「自分の目」で見極める執念があるか
「東京の物件だから安心」「大手が管理しているから大丈夫」という思考停止は、詐欺師にとって最高の好物です。
判定基準: 週末に現地へ行き、以下の点を確認する手間を惜しまないか。
建物内のゴミ置き場や駐輪場が荒れていないか(管理の質)。
1階の掲示板に「滞納」や「騒音トラブル」の張り紙がないか。
周辺に似たような新築マンションの建設予定がないか(供給過剰リスク)。
深掘り: 2026年の東京は、エリアによって「勝ち組」と「負け組」が二極化しています。駅徒歩10分以上の物件は、将来の人口減少局面で確実に埋没します。自分の足で稼いだ情報を持たない人は、業者の「在庫処分」を押し付けられるだけです。
5. 「出口(出口戦略)」を具体的に描けているか
ワンルーム投資は、入り口(購入)よりも出口(売却)が10倍難しいゲームです。
判定基準: 10年後、あるいは15年後、その物件を「誰に、いくらで売るか」を今の相場から逆算できているか。
深掘り: * ターゲット: 次の投資家に売るのか?(その時の想定利回りは?)
残債: 売却価格が、その時点のローン残債を1円でも上回るか?
売る時に数百万の手出しが必要になる物件は、投資ではなく「負債」です。この出口が見えない、あるいは「将来は地価が上がっているはず」という希望的観測しかない場合は、絶対に手を出すべきではありません。
【最終判定チェックリスト】
| 判定項目 | 合致する | 合致しない |
| 1. 自分で収支計算書をゼロから作れる | ◯ | ✕ |
| 2. 生活防衛資金(200万円〜)を別に持っている | ◯ | ✕ |
| 3. 「節税」ではなく「資産拡大」が目的である | ◯ | ✕ |
| 4. 物件の現地調査を最低3回は行う覚悟がある | ◯ | ✕ |
| 5. 10年後の売却シミュレーションが完了している | ◯ | ✕ |
【結果】
◯が5つ: あなたは「投資家」になれる素質があります。慎重に物件を選定してください。
◯が3〜4個: 危険信号です。まだ知識か資金が不足しています。今は「待ち」の時期です。
◯が2個以下: 「絶対にやめとけ」の段階です。今契約すると、業者のボーナスをあなたが支払うことになります。
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