
くら寿司USAの取得が日本株へどう波及したのか、くら寿司とスシローの株価・業績・評価軸まで投資家目線で丁寧に整理する
トランプ米大統領が「くら寿司の株式を取得した」というニュースは、見出しだけを見るとかなり驚きがあります。
ただ、投資家として最初に整理すべきなのは、取得対象は東京上場のくら寿司本体(2695)ではなく、米ナスダック上場の子会社「Kura Sushi USA(KRUS)」だという点です。ロイターによると、米政府倫理局が5月14日に開示した資料から、トランプ氏が2月2日付でKura Sushi USA株を100万~500万ドル相当取得していたことが明らかになりました。くら寿司本体は昨年10月末時点で**Kura Sushi USAの議決権ベース約67%**を保有しています。
このニュースを受け、まず反応したのは米国上場のKRUSでした。米株のKRUSは18日に寄り前で最大6%高と報じられ、その後も関心を集めました。さらに東京市場でも、日本のくら寿司株は18日に一時5.4%高まで上昇し、2025年6月以来の大きな上昇率になったとブルームバーグが伝えています。実際、東京市場でのくら寿司株は5月19日終値で1,597円でした。米国上場のKRUSは5月19日時点で53.22ドルでした。
一方で、競合のFOOD & LIFE COMPANIES(スシロー運営、3563)の株価も同時期に強く、ブルームバーグの表示では5月19日に10,835円、前日比3.54%高の場面がありました。
ただし、ここは重要で、スシロー株の上昇をそのまま「トランプ氏のくら寿司取得の連想買い」と断定するのは無理があります。FOOD & LIFEは5月8日に2026年9月期通期見通しを上方修正しており、会社資料では売上収益と営業利益をそれぞれ200億円、80億円引き上げたと説明しています。つまり、スシローの株価には自社の好業績・上方修正要因がかなり強く効いているとみるほうが自然です。
このニュースを投資家目線で読むときの本質は、単なる話題性ではありません。
むしろ重要なのは、
なぜKRUSが選ばれたのか
そのニュースが日本の親会社株へどう波及したのか
くら寿司とスシローの株価の動きは、何を織り込んでいるのか
そして投資家は、今後どこを見て判断すべきか
という点です。
結論を先に言うと、このニュースは短期的にはくら寿司関連株への注目喚起として強く作用しました。
ただし、中長期の投資判断において重要なのは「トランプが買った」という事実そのものではなく、KRUSの米国成長の質、日本親会社の持分価値、競合との収益性の差、回転寿司業界の中で誰が最も安定的に利益を積み上げられるかです。
そしてその観点では、くら寿司とスシローはかなり違う顔をしています。以下、順番に整理します。
第1章 まず何が起きたのかを正確に整理する
今回の発端は、トランプ氏の金融取引開示です。
ロイターによると、米政府倫理局が5月14日に開示した資料から、トランプ氏が2026年第1四半期に少なくとも総額2億2000万ドル規模の金融取引を行っていたことが分かりました。その中に、Kura Sushi USA株の取得が含まれていました。Kura Sushi USA株の取得額レンジは100万~500万ドルで、取得日は2月2日付です。ロイターは、資料には正確な取得額ではなくレンジが示されていると説明しています。
ブルームバーグも、トランプ氏が第1四半期にエヌビディア、アップル、アマゾンなどと並んで、約6億ドル規模の回転ずしチェーンであるKura Sushi USAにも出資していたと報じました。つまり、この取得は“日本食好きだから”というより、多数の米株取引の一つとして現れたものです。トランプ・オーガニゼーション側は、これらの資産は第三者の金融機関が独立して運用しており、トランプ氏本人や家族が個別の取引判断に関与していないと説明しています。
ここで投資家がまず押さえるべきなのは、ニュースの中心がKRUSであって、2695(日本のくら寿司本体)そのものを直接買ったわけではないことです。
ただし、日本のくら寿司本体はKRUSの議決権を約67%持つ親会社です。したがって、米国子会社の評価が上がれば、日本本体の持分価値や成長期待にも波及します。今回、東京市場でくら寿司株が反応したのは、その連想が働いたからです。
つまり、このニュースを雑に読むと「トランプがくら寿司を買った」で終わりますが、投資家としては、
買われたのは米子会社である
親会社がその株式をかなり持っている
だから日本株の2695にも連想が及んだ
という三段階で整理したほうが正確です。
第2章 株価はどう動いたのかをわかりやすく解説
株価の初動はかなりわかりやすかったです。
まず、米国上場のKRUSは18日に寄り前で最大6%高と伝えられました。これは「大統領の開示資料にその名前があった」というニュースそのものが話題性を持ち、短期資金を引き寄せた典型です。米国株は、こうした“著名人保有”や“思わぬ材料”でニュースフロー主導の買いが入りやすい市場です。
東京市場でも、ブルームバーグによれば日本のくら寿司株は18日に一時5.4%高まで上昇しました。これは2025年6月以来の大きさの上昇率だったとされます。三菱UFJ eスマート証券の山田勉氏は、ブルームバーグに対し、くら寿司の米国事業は非常に好調であり、トランプ氏による保有が東京市場の個人投資家などの買いを促した可能性があると述べています。つまり、市場は単に“有名人が買った”だけではなく、もともと米国事業が強い会社に外部材料が乗ったと解釈した面があります。
ただし、その後の東京市場の終値を見ると、5月19日のくら寿司株は1,597円、前日比0.81%安でした。
これは重要です。
つまり、市場は一度は飛びついたものの、その後は「話題性だけでは株価を維持しにくい」と判断した可能性があります。短期的な材料としては強いが、持続的な上昇材料としては、本業や業績の裏付けが必要だということです。
一方、スシロー運営のFOOD & LIFE株は5月19日に10,835円、前日比3.54%高の場面がありました。
ただし、この上昇を“トランプ氏のくら寿司取得の連想”だけで説明するのはかなり無理があります。
なぜなら、FOOD & LIFEは5月8日に発表したFY26/9上半期資料で、通期見通しを上方修正していたからです。売上収益を200億円、営業利益を80億円引き上げています。つまり、スシローの株価の強さには業績の裏付けがありました。
ここから投資家が学べるのは、
ニュースで動く株価
と
業績で動く株価
は分けて考えるべきだということです。
くら寿司の初動は前者の色が濃い。
スシローの強さは後者の色が濃い。
この違いは、投資判断にとって非常に重要です。
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第3章 そもそもKRUSはどんな会社なのかをわかりやすく解説
トランプ氏が取得したKRUSは、米国市場に上場するKura Sushi USA, Inc.です。 これは日本のくら寿司の米国事業会社で、米国内で回転寿司チェーンを展開しています。ブルームバーグは、KRUSを約6億ドル規模の回転ずしチェーンと表現しています。日本本体が議決権ベースで約67%を握っているため、親会社・子会社の関係がかなり強いのが特徴です。
業績面を見ると、KRUSは足元で決して弱い会社ではありません。
2026年4月7日に公表された第2四半期決算では、売上高は8,000万ドルと前年同期の6,490万ドルから増加し、既存店売上高は8.6%増でした。内訳は客数4.3%増、価格・ミックス4.3%増です。つまり、単なる値上げだけでなく、来店と単価の両方で伸びている構図です。
一方で、日本のくら寿司本体の2026年10月期第1四半期決算を見ると、米国セグメントは売上高111億27百万円で前年同期比15.8%増だったものの、経常損失4億54百万円でした。会社は、コラボ企画は好調だった一方、米国全域での消費冷え込みの影響により既存店売上は2.5%減少したと説明しています。つまり、日本本体のセグメント開示とKRUSの米ドル開示を単純比較はできないものの、米国事業は成長余地が大きい半面、収益性はまだ安定しきっていないと見るのが自然です。
投資家にとって、ここはかなり重要です。
KRUSは「成長株」として期待されやすい一方で、利益の安定性には課題が残る。
だからこそ、著名人の取得ニュースで短期的に跳ねやすいのです。
もし成熟安定企業なら、こうしたニュースのインパクトはもっと小さいはずです。
しかしKRUSは、米国外食成長株×日本食テーマ×親会社上場企業の子会社という、非常に材料が乗りやすいポジションにいます。
第4章 では、日本のくら寿司本体(2695)はどこまで恩恵を受けるのかをわかりやすく解説
ここで投資家として考えるべきは、トランプ氏のKRUS取得が、日本のくら寿司本体にどこまで意味を持つかです。
結論から言えば、短期的な連想買いとしては意味があるが、中長期では米国事業の実績が伴わないと限定的です。
くら寿司本体は、英語IRの財務ハイライトによると、2025年10月期に売上高2,451億9百万円、営業利益54億60百万円、親会社株主に帰属する利益36億6百万円を計上しました。売上は伸びてきていますが、投資家にとっては依然として利益率の薄さが気になる会社です。営業利益率は決して高くありません。つまり、くら寿司本体の評価を大きく引き上げるには、米国事業の夢だけではなく、連結全体でどれだけ利益を積み上げられるかが重要になります。
一方で、くら寿司本体には日本市場特有の要素もあります。
2025年2月には、くら寿司が一度打ち出した株主優待廃止方針を転換し、食事券贈呈へ戻したことで株価がストップ高水準まで買われた局面がありました。ブルームバーグは、このとき株価がほぼ4年半ぶり安値圏から急反発したと報じています。
つまり2695は、本業評価だけでなく、優待・個人投資家人気・話題性でも動きやすい銘柄です。今回のトランプ氏ニュースも、その文脈に近い面があります。
さらに、くら寿司は2026年5月1日効力で1株を2株にする株式分割を実施しています。Business Insider Japanは、これにより最低投資金額が下がり、個人投資家にとって買いやすくなったと説明しています。こうした「個人投資家が反応しやすい土壌」があったからこそ、今回のニュースも東京市場で反応しやすかったと考えられます。
つまり、2695の短期反応はかなり理解できます。
ただし、投資家として中長期で問うべきは、
KRUSの持分価値がどれだけ親会社価値に跳ね返るか
米国事業が利益面でも育つか
本体の日本事業がどこまで安定的に稼げるか
です。
ここが伴わないと、「トランプが買った」だけでは株価の持続的上昇理由にはなりません。
第5章 競合のスシローはこのニュースでどう見ればいいのかをわかりやすく解説
競合のスシローをどう扱うかも大事です。
まず前提として、トランプ氏がスシロー株を買ったわけではありません。
また、現時点で確認できる範囲では、トランプ氏のKRUS取得ニュースを直接材料として、FOOD & LIFE株が大きく動いたとする一次情報は見当たりません。
したがって、スシローの株価変動をこのニュースの“副作用”として語る場合は、かなり慎重であるべきです。
そのうえで、スシローを投資家目線で見ると、くら寿司とはかなり違う会社です。
FOOD & LIFEの英語IRハイライトによると、2025年9月期の売上収益は4,295億74百万円、営業利益は360億93百万円、当期利益は246億9百万円でした。
同じ回転寿司でも、くら寿司本体より規模も利益水準もかなり大きいです。
さらに、2026年5月8日のFY26/9上半期説明資料では、FOOD & LIFEは通期売上収益と営業利益の見通しを上方修正しています。
検索結果の要約でも、2026年上半期は売上収益2,541.82億円、営業利益280.8億円で前年同期比大幅増益と整理されています。
つまり、スシローの足元の株価強さは、トランプ氏のニュースというより、自力の業績モメンタムで説明したほうが正確です。
ここで投資家が混同しやすいのは、
「回転寿司業界全体が連想で買われるのでは」
という発想です。
たしかに短期のテーマ相場では、競合にも連想買いが及ぶことがあります。
しかし、中長期で株価を決めるのは、やはりどちらが安定して利益を出せるかです。
その観点では、現時点のスシローはくら寿司よりも、業績の裏付けが強いと見るほうが自然です。
つまり、今回のニュースは
くら寿司には話題性の追い風
スシローには直接材料ではなく、むしろ自社業績が主因
という整理が妥当です。
投資家としては、「トランプ関連だから寿司チェーン全部買い」という見方はかなり雑です。
「投資の勉強を何からやっていいかわからない」「投資で資産を作りたい、収入を増やしたい」
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第6章 このニュースが市場に波及した理由をわかりやすく解説
では、なぜここまで話題になり、株価まで反応したのでしょうか。
私は理由を3つに整理するとわかりやすいと思います。
1. 著名人保有ニュースは、それ自体が需給材料になりやすい
とくに米国市場では、有名投資家や著名人の保有開示は短期資金を呼び込みやすいです。
トランプ氏の金融取引は、本来は政策や利益相反の文脈でも見られる話ですが、市場ではまず「その名前が出た」ことで注目が集まります。
KRUSのような中型成長株では、この話題性だけでも短期株価を押し上げやすいです。
2. もともとKRUSは“米国成長株”としてわかりやすい物語を持っていた
Kura Sushi USAは、日本食、回転寿司、米国外食成長、ブランド拡大という、投資家に説明しやすいストーリーを持っています。
そこに「トランプ氏が買っていた」が加わると、ストーリーがさらに拡散しやすくなります。
単なる成熟株ではなく、夢を乗せやすい銘柄だったことがニュース反応を大きくしました。
3. 日本の個人投資家市場では“親会社連想”が働きやすい
日本市場では、米子会社の話でも親会社株に連想買いが入りやすい傾向があります。
しかもくら寿司は優待や個人投資家人気が高く、話題性で買われやすい面があります。
今回、Bloombergが指摘したように、日本市場での個人投資家買いが株価を押し上げた可能性があります。
ただし、ここで冷静でいたいのは、この3つはすべて短期需給の話だということです。
株価が一時的に上がる理由にはなりますが、企業価値が長期で上がる理由とは別です。
だから投資家としては、「ニュースに反応した株価」と「本当に価値が上がったか」を切り分けて考えなければいけません。
第7章 くら寿司の株価推移を考えるうえで、本当に重要な論点は何かをわかりやすく解説
ここからが投資判断に直結する部分です。
くら寿司の今後の株価推移を考えるうえで、本当に重要なのは次の4点です。
論点1 KRUSの米国事業は“売上成長”から“利益成長”へ進めるか
KRUSは売上は伸びています。
第2四半期決算では売上8,000万ドル、既存店売上8.6%増と数字は悪くありません。
ただ、投資家が本当に見るのは、そこからどれだけ利益に落ちるかです。
くら寿司本体の米国セグメントは、日本本体開示ではまだ経常赤字でした。
つまり、成長の夢はあるが、利益の安定化はこれからです。
ここが改善すれば、日本親会社の評価も上がりやすい。
逆にここが伴わなければ、親会社株の持続的な再評価は難しいです。
論点2 日本本体は優待・話題性だけでなく、本業で評価されるか
2695は個人投資家人気が強く、優待やニュースフローで動きやすい銘柄です。
しかし、長期で見るなら、営業利益率の改善や既存店動向が必要です。
金融ハイライトでは2025年10月期営業利益は54.6億円と黒字ですが、売上規模に対して十分に高いとは言いにくいです。
つまり、今後は「人気株」から「利益成長株」へ移れるかが問われます。
論点3 回転寿司業界全体の競争の中で、くら寿司はどこに立つか
スシローは規模・利益で一歩先を行っています。
業績の裏付けが強い競合がいる以上、くら寿司が評価を高めるには、「スシローと同じ土俵で戦う」のではなく、米国成長やブランド独自性で差別化を示す必要があります。
トランプ氏ニュースは、その差別化を市場に意識させる材料にはなりましたが、それを継続評価に変えるには、結局は業績が必要です。
論点4 話題性相場のあとに残るのは業績だけ
これはかなり大事です。
トランプ氏の開示は、一過性の強い材料です。
しかし、同じニュースは毎年何度も起きません。
そのため、短期的な話題が一巡したあとに残るのは、
既存店売上
出店ペース
利益率
米国事業の黒字化
です。
投資家が中長期で見るなら、ここ以外に本当の答えはありません。
第8章 投資家はこのニュースをどう扱うべきかをわかりやすく解説
では、投資家は今回のニュースをどう扱うべきでしょうか。
私は、短期では材料、長期では参考情報として扱うのが妥当だと思います。
短期では、たしかに材料です。
著名人保有や意外性のある開示は需給を動かします。
とくにKRUSのような中型成長株には効きやすいですし、日本のくら寿司株にも親会社連想が入りやすいです。
短期トレーダーやイベントドリブン投資家が反応するのは自然です。
しかし、長期投資家にとっては、「トランプ氏が買った」こと自体より、
なぜKRUSが魅力的に見えたのか
市場はどこに期待したのか
を考えるほうが意味があります。
つまり、今回のニュースは、KRUSに対する市場の視線を可視化した材料としては有益ですが、投資判断の中身そのものではありません。
そして競合比較では、くら寿司を“話題性のある成長候補”として、スシローを“業績裏付けのある本命”として見る整理がしやすいです。
もちろん今後これが逆転する可能性はあります。
しかし現時点の情報だけを見るなら、くら寿司は材料株的な魅力が強く、スシローは業績株的な魅力が強いと見たほうが現実的です。
第9章 このニュースから投資初心者が学ぶべきことをわかりやすく解説
最後に、このニュースから投資初心者が学ぶべきことを整理します。
一つ目は、見出しと実際の投資対象は違うことがあるということです。
今回は「くら寿司の株式取得」と聞くと日本株2695を想像しやすいですが、実際に取得されたのはKRUSでした。
投資家は、ニュースを見た瞬間に飛びつくのではなく、まず「何を買ったのか」を確認する必要があります。
二つ目は、親会社・子会社の関係が株価波及を生むということです。
KRUSが買われると、日本のくら寿司にも連想が及ぶ。
こうした資本関係の理解は、イベント時の値動きを読むうえでとても重要です。
三つ目は、話題で上がる株と、業績で上がる株は違うということです。
くら寿司は今回、話題性で反応しました。
一方、スシローの強さは自社業績や上方修正が背景にあります。
どちらが良い悪いではなく、値動きの性質が違います。
ここを混ぜると投資判断を誤りやすいです。
四つ目は、最終的には業績が株価を決めるということです。
トランプ氏の開示は強烈な材料ですが、それだけでKRUSや2695が何年も上がり続けるわけではありません。
持続的な株価上昇には、売上成長だけでなく利益成長が必要です。
特にKRUSでは米国事業の黒字化の質、2695では連結全体の利益率改善が鍵になります。
おわりに
今回の「トランプ米大統領、くら寿司の株式取得」というニュースは、短期的にはかなりインパクトがありました。
取得対象は米国上場子会社のKura Sushi USAで、取得額は100万~500万ドル。この開示を受けてKRUSは米国市場で強く反応し、日本のくら寿司株も東京市場で一時5.4%高となりました。
ただし、投資家が本当に見るべきなのは、そのニュースが示した“話題性”より、
KRUSの米国成長がどこまで利益につながるか
親会社のくら寿司本体がその価値をどこまで取り込めるか
競合のスシローに対して、どの軸で差別化できるか
です。
競合のFOOD & LIFEは、今のところ上方修正を伴う業績の強さが目立ちます。
そのため、くら寿司はニュース性では勝っても、投資家が長期で安心しやすいのはまだスシロー側、という見方も十分成り立ちます。
今回の結論を一言でまとめると、
トランプ氏のKRUS取得ニュースは、くら寿司関連株への短期的な注目喚起としては強いが、中長期の投資判断では、くら寿司は“話題性先行の成長候補”、スシローは“業績裏付けのある本命”として見分ける必要がある
【重要】免責事項
投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。
成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。
情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。
損失の補償: 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害(直接的・間接的を問わず)についても、筆者は一切の責任を負いません。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長




