今まで株式投資をやってきたけど、欲をかきすぎないようにやってこなかった成長株投資。けれど株式投資の経験はある程度あるし一歩踏み込んでやってみようかなと思っている。
そんな中でこんな悩みを抱えてはいないでしょうか。
・成長株の見つけ方を知りたい
・株で出来るだけ多くの利益を出したい
・株で出来るだけ効率良く利益を出したい
そもそも成長株とは、将来的に業績が成長していきそうな株のことをいいます。
100円ショップを運営する「株式会社セリア」やカツ丼のかつやを運営する「アークランドサービスホールディングス」の株は、10年前ほどには十倍から数十倍になりましたが、これらも成長株であったといえます。
しかし成長していきそうな株を見つけるといっても様々な疑問がわくかと思いますが、成長株の見つけ方には2つのポイントがあります。
成長株を見つける際のポイントについて、証券会社での勤務を経て、成長株を見つけてきたグローバルファイナンシャルスクール(GFS)投資家陣の見解は以下の通りです。
成長株の見つけ方(ポイント①条件)
- 成長性
- 割安性
成長株の見つけ方(ポイント②ツール)
- 銘柄スカウター
- 四季報
今回の記事では、以下の内容について取り上げています。
- 成長株の見つけ方(条件・ツール)
- 成長株に投資する際の注意点
- 成長株に投資をして利益を出す方法
成長株の見つけ方を知ることで、「株でお金を増やす」「株式投資のスキルを上げる」ことにもつながります。
ぜひ記事内容を参考にしながら実践してみてください。
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
将来的に業績が成長していきそうな成長株の見つけ方
まず成長株を見つけようと思ったときに気になるのは「どのような条件で見るべきなのか」「どのような方法で見つけるのか」という条件とツールではないでしょうか。
そこでこの章では、成長株の見つけ方について「条件」と「ツール」の2つのポイントに分けて解説します。
①条件
成長株の見つけ方として、見るべき条件は以下の通りです。成長株を見つける際は、以下の条件を満たしているかをチェックすることが重要です。
- 成長性
- 割安性
それぞれ詳しく見てみましょう。
成長性
成長性とは、その企業がこれから順調な成長が期待できるかどうかを指します。成長株を見つける際は、成長性があることが大切です。この成長性は「株価指標」と「株価指標以外」の2つの視点でみます。
2つの視点では、以下の内容をそれぞれみます。
株価指標:CAGR、EPS
CAGR(Compound Annual Growth Rate)は「年平均成長率」のこと。
CAGRは複数年の成長率の平均を複利で算出する指標であり、CAGR(年平均売上高成長率)をチェックすることで成長性をみることができます。
EPS(Earnings Per Share)は「1株あたりの利益 」のこと。
EPSは当期純利益(税金を払った後の最終利益)÷発行済み株式数で算出する指標であり、EPSの増加率をチェックすることで成長性をみることができます。
株価は「株価=EPS×PER(株価収益率)」で算出できるため、EPSが増えるほど株価は高くなります。PERが増えた場合も株価は高くなります。
つまりEPSの成長と共に株価は上昇するようになっているため、EPSが重要になってきます。
株価指標以外:中期経営計画の成長性志向
中期経営計画の成長性志向がどれくらいかをチェックすることで成長性をみることができます。企業が発表している中期経営計画には採用目標や出店計画などがあり、そこから「成長に関する意欲」や「実現可能性」をみることができます。
【事例資料】株式会社INFORICH様の中期経営計画(2023年8月公表)
株式会社ギフトが展開している家系ラーメン町田商店のようなBtoC(企業が一般消費者をターゲットにするビジネスモデル)向け企業の場合は、現地にいき顧客の回転率や一人あたりの単価をみて成長性をみることができます。
飲食や小売業は現地にいきやすいので成長性を測りやすいです。
割安性
割安性とは、その企業の株価が本来持っている価値よりも安い価格をつけられている可能性を指します。成長株を見つける際は、割安性があることが大切です。この割安性は「株価指標」でみます。
株価指標は以下の内容をみます。
株価指標:PER、PSR
PER(Price Eanings Ratio)は「株価収益率」のこと。
PER(株価収益率)は「株価÷EPS(1株あたりの純利益)」で算出でき、市場での株価が1株あたり当期純利益の何倍であるかを示します。PERの高さをチェックすることで割安性をみることができます。
PERは割安か割高かを企業の収益性から評価する指標のひとつとして使われます。割安か割高かは以下の内容で確認することができます。
- PERが高い:企業の利益に対して株価が高い =割高
- PERが低い:企業の利益に対して株価が低い =割安
PERは企業の人気や期待度が高いと高くなる傾向があり、同業種の比較に使われます。
PSR(Price Sales Ratio)は「株価売上高倍率」のこと。
PSR(株価売上高倍率)は「時価総額÷年間売上高」で算出でき、PSRの高さをチェックすることで割安性をみることができます。
多くの場合、PSRは新興成長企業の株価水準を測る指標として使われます。
売上が上がっているのに利益が出ていないとき、「PER(株価収益率)」「ROE(自己資本利益率)」「PBR(株価純資産倍率)」といった指標を用いることは適当ではないため、売上高の増加が将来の株主価値につながりやすいとして用いられます。
②ツール
成長株の見つけ方として、使うと良いツールは以下の通りです。
- 銘柄スカウター(マネックス証券)
- 会社四季報(東洋経済新報社)
それぞれ詳しく見てみましょう。
銘柄スカウター
マネックス証券が提供している銘柄スカウター。企業分析する際の複雑な情報が分かりやすくまとめられているオンライン分析ツールです。
こちらは機能が優れていることから、株式投資をするのであれば使うことをオススメしたいツールです。GFS投資家も実際に活用しています。
四季報
株式投資を経験したことがある人であれば知っているであろう会社四季報。国内の上場銘柄をすべて網羅した株式の情報誌で、3ヶ月に1度発刊されています。
こちらは基準やスクリーニング(条件にあった銘柄を探し出すこと)方法がある程度明確であれば、成長株を有効的に見つけることが可能です。
また会社四季報ではありませんが、『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方(渡部清二)』もオススメです。
書籍名のとおり、会社四季報を使った10倍株・100倍株の探し方について書かれています。成長株を見つける際のヒントを知ることができます。
成長株投資する際におさえておきたい注意点
成長株の見つけ方について分かったところで、実際に投資する前におさえておきたい注意点があります。
それは「成長ストーリーの終わりに気付けるようにすること」です。なぜなら終わりに気付くことができないと、新興市場暴落時などに大きな損をする場合があるからです。
成長ストーリーの終わりとは?
GFS投資家Hさんの肌感としては、例えば全国展開する出店店舗数には限界があり、飲食店では800〜1000店舗が上限としています。
そのため1000店舗以上になると成長ストーリーの終わりといえるため、感じ取ることができないと大きな損をする場合があるのです。
成長ストーリーの終わりは他にこんなケースも(飲食店の場合)
- 売上1000億円
- 時価総額1000億円
実際に2000年代では、成長株投資によって多額のお金を増やした投資家が、不動産流動化などで新興市場のどれもこれもが暴落したことによって、多くのお金を減らしました。
GFS講師を務めるDAIBOUCHOU氏も、200万円で運用を始め10億円までお金を増やすことができたものの、その後は大きくお金を減らしました。
このように新興市場暴落などによってお金を減らすことになった結果、2006,7年にはほとんどの成長株投資家たちがいなくなりました。
対応策はあるの?
対応策としては「コア・サテライト投資戦略」が良いでしょう。
コア・サテライト投資戦略とは、守り(コア)と攻め(サテライト)に分けて、それぞれの目的に合った商品に投資する戦略ですが、具体的には以下のような戦略が良いです。
- コア(守り):大部分の資金を運用
→インデックス投資など - サテライト(攻め):リスクを取って少ない割合を運用
→成長株投資など
コア・サテライト投資戦略のほかには「資産バリューや優待系など他の手法も学ぶこと」や「自分なりに損切りを最も効果のある仕方ですること」なども対応策として有効です。
このように成長株に投資する際、まずはインデックス投資など積立をベースにして、成長株投資は余剰資金の2〜3割程度を上限とすることでリスク管理をしながら始めることをオススメします。
そうすることで仮にショックがきても立て直しが可能な状態にすることができます。
・各業界には6万拠点の法則というのがあり、コンビニの場合は6万店舗までいくと自然淘汰されていく
・小売店は東京駅付近(坪単価の高い場所)に店舗を出すと、終わっていることが多い
・東京に旗艦店のような存在を進出していると、海外進出しないと成長が止まってしまう
成長株投資で利益が出る可能性を高めたいなら
成長株投資をする際の注意点をおさえたところで、いざ成長株に投資をするとなると「できるだけ多くの利益を出したい」「できるだけ効率良く投資をしたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
GFSでは、成長株投資をする際に活用することができる機能が充実しています。機能を使うことで利益を出せる可能性が高まり、効率良く成長株投資をすることができます。
実際にGFS投資家が使っているものも含めて、以下のような機能があります。
・GFSの眼:銘柄スクリーニング
GFSの眼では、銘柄をスクリーニングすることができます。条件を入力するだけで銘柄を効率良く探し出すことが可能です。
またスクリーニングには「銘柄抽出」と「ピンポイント検索」があります。銘柄抽出では市場や業種といった条件で銘柄を検索することができ、ピンポイン検索では銘柄名や銘柄コードで探し出すことができます。
・GFS講義:成長株投資の知識・経験がある講師陣による講義
GFS講義では、株式投資家やファンドマネージャーといった専門家の考えや知識を知ることができます。
「講義検索」では、キーワードや授業カテゴリーから自分が知りたいテーマの講義を簡単に探しだしすぐに勉強することが可能です。
またライブ講義やニュース解説もあるため、知りたいテーマについてタイムリーな知識や情報を得ることもできます。
株式投資で利益を出しているGFS投資家によると、特にGFS講義は専門家の考え方や意見をすぐに学ぶことができるので、本で調べるより効率的だしとても勉強になるそうです。
・株予想:GFS生徒による企業の株価予想
株予想では、GFSの生徒間で企業の株価を予想することができます。どの企業の株価がいつ・いくらになるかを予想した意見が集まるため、他の投資家の考えを参考にしながら投資することが可能です。
株価の予想といった他の投資家の考えを知るためには、ネット検索以外にもコミュニティやSNSなど様々な方法がありますが、株予想を使うことで気軽に簡単に自分以外の投資家の考えを知ることができます。
このようにGFSでは、成長株投資を効果的・効率的に行うことができる機能が揃っています。活用することで利益を出せる可能性が高まるでしょう。
ただし、これらの機能はGFSに入校した生徒さんのみが使えるものになります。しかし、いきなり機能を使うためにお金を払ってスクールに入校するのはハードルが高いですよね。
そんな方はまずはGFSが公開している動画『投資の達人になる投資講座』をご覧ください。動画では以下の内容について話しています。
▼講座内容(一部)▼
・そもそもGFSってどんなスクールなの?(講師・講義・ツール)
・成長株投資をする前に知っておきたい株の勝ち方(勝つための3つの条件・投資を始める前にやるべきことなど)
動画は自社スクールの紹介を入れているため、無料で公開しています。動画は2時間ありますが、視聴可能期間であればいつでも・どこでも・何度でも観ることができます。
※動画内容は有料に値するため無料公開ではなくなる可能性があります
成長株投資で利益を出す可能性を高めたいという方は、ぜひ動画をご活用ください。
まとめ
将来的に業績が成長していきそうな成長株の見つけ方
- 条件①成長性②割安性
- ツール①銘柄スカウター②四季報
成長株投資する際におさえておきたい注意点
成長ストーリーの終わりに気付けるようにすること。終わりに気付くことができないと、新興市場暴落時などに大きな損をする場合があるから。
成長株投資をしてもっと利益を出したいなら
①GFSの眼:銘柄スクリーニング
②GFS講義:成長株投資の知識・経験がある講師陣による講義
③株予想:GFS生徒による企業の株価予想
④投資の達人になる投資講座:成長株投資での勝ち方が分かる動画
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