米国株おすすめ銘柄・ETF20選!初心者向けに選び方やリスクを徹底解説

米国株おすすめ銘柄・ETF20選!初心者向けに選び方やリスクを徹底解説

米国の株式市場は、世界の時価総額の約4割以上を占める世界最大のマーケットです。アップルやマイクロソフト、エヌビディア、アマゾンといった世界中の人々の生活を変えるイノベーションを起こすメガテック企業が集結しており、長期的に右肩上がりの成長を続けています。

本記事では、初心者が投資で迷わないよう、基礎知識から実践的な戦略、そして個別株・ETFのおすすめ銘柄までを体系的に分かりやすく解説します。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

1. 米国株投資の概要と魅力

なぜ今、多くの投資家が日本株だけでなく「米国株」に注目するのでしょうか。その理由は、米国の経済構造と市場の仕組み自体に強力な強みがあるからです。

① 圧倒的なイノベーション力と世界市場へのアプローチ

米国市場には、世界中から優秀な人材、技術、そして資金が集まります。

米国企業は自国内だけでビジネスを完結させず、最初から「グローバル(全世界)展開」を前提に動いているケースがほとんどです。私たちが日々使うスマートフォン(iPhone)、検索エンジン(Google)、SNS(Instagram)、OS(Windows)などはすべて米国企業が提供しています。米国株を買うということは、これら「世界中で稼ぎ続ける最強のビジネスモデル」のオーナー(株主)になることを意味します。

② 人口動態の強み(持続的な経済成長)

先進国の多く(日本や欧州など)が少子高齢化と人口減少に直面する中、米国は先進国の中で数少ない「人口が増え続けている国」です。

積極的な移民の受け入れや、高い出生率を背景に、労働力と消費者が生み出され続けています。経済の基本は「人口の拡大 = 消費の拡大」であるため、国全体の経済規模(GDP)が長期的に成長しやすく、それが企業の売上や株価の底上げにつながっています。

③ 1株から購入できる高い利便性

日本株の場合、原則として「100株単位(単元株)」での購入が必要なため、有名企業の株を買うには数十万円〜数百万円のまとまった初期費用が必要です。

しかし、米国株はすべての銘柄が「1株単位」で購入可能です。銘柄によっては数千円〜数万円という少額から、世界の一流企業の株主になることができます。

④ 株主第一主義と高い配当意識

米国の経営者は、「企業の利益は株主のもの」という意識が非常に強いです。業績が良ければ配当金を増やす(増配)、または「自社株買い」を行って1株あたりの価値を高める努力を怠りません。中には50年以上連続で配当を増やし続けている「配当貴族・配当王」と呼ばれる企業が何十社も存在します。

2. 米国株投資で絶対に「気をつけるべきこと」

魅力の多い米国株ですが、日本国内の投資とは異なる特有のリスクや注意点があります。これらを理解せずにお金を投じると、思わぬ損失を抱える原因になります。

① 為替変動リスク(円高・円安の影響)

米国株は「米ドル」で決済され、資産価値も米ドルベースで変動します。そのため、株価そのものが上がっていても、為替が「円高ドル安」に振れると、日本円に換算したときの資産価値が目減りします。

  • 円安(例:1ドル=130円 ⇒ 150円): プラスの影響(為替差益が出る)

  • 円高(例:1ドル=150円 ⇒ 130円): マイナスの影響(為替差損が出る)

長期投資では、為替は上がったり下がったりを繰り返すため、極端な一括投資を避け、時期を分散して購入する「ドルコスト平均法」が有効な対策となります。

② 二重課税の仕組みと「外国税額控除」

米国株の配当金には、まず米国内で10%の税金が源泉徴収されます。その後、残りの金額に対して日本国内で通常の約20.315%の税金がかかります。これを「二重課税」と呼びます。

対策: 確定申告時に「外国税額控除」の申請を行うことで、米国で徴収された10%の税金の一部または全部を取り戻すことができます。なお、NISA(少額投資非課税制度)の口座内で運用している場合は、日本国内の約20%は非課税になりますが、米国内の10%は非課税にならず徴収される点に注意してください。

③ 値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない

日本株には、1日の株価の変動幅を一定に制限する「ストップ高・ストップ安」の制度があります。しかし、米国株にはこの制限がありません。

決算内容が市場の期待を大きく下回ったり、不祥事があったりした場合、一晩で株価が30%以上暴落することも日常茶飯事です(逆に、好決算で爆発的に上がることもあります)。特に個別株に投資する場合は、このボラティリティ(価格変動の激しさ)を覚悟する必要があります。

④ 取引時間(時差)の壁

米国の株式市場が動く時間帯は、日本時間の「夜間」になります。

  • 標準時(11月〜3月): 日本時間 23:30 〜 翌6:00

  • 夏時間(3月〜11月): 日本時間 22:30 〜 翌5:00

仕事終わりにリアルタイムで取引できるメリットがある反面、大きなニュースや決算発表が日本の深夜〜早朝に行われるため、寝ている間に市場が激変しているリスクがあります。初心者は、日中の値動きに一喜一憂しなくて済む「指値注文」や「自動積立」を活用するのが賢明です。

3. 個別株 vs ETF:どちらを選ぶべきか?

米国株投資を始めるにあたり、最初に直面するのが「個別株」と「ETF」のどちらをメインにするかという選択です。

  • 個別株: アップル(AAPL)やコカ・コーラ(KO)など、特定の1企業の株を直接買い付ける方法。

  • ETF(上場投資信託): S&P500などの指数(インデックス)に連動するように、数百〜数千の企業を詰め合わせたパッケージ商品を市場で買い付ける方法。

それぞれのメリット・デメリットを整理したのが以下の表です。

項目個別株投資ETF(上場投資信託)投資
主なメリット

・市場平均を大きく超えるリターンを狙える

 

・好きな企業をピンポイントで応援できる

 

・配当金(インカム)重視の構成を自作できる

・1つの商品で数百社に自動で分散投資できる

 

・企業の破産リスクをほぼゼロにできる

 

・銘柄選びや分析の手間が最小限で済む

主なデメリット

・1社の不祥事や業績悪化で資産が激減するリスク

 

・企業の財務分析やニュースチェックが必要

 

・分散投資をするために一定の資金力が必要

・どれだけ1社が急成長しても全体の薄まる

 

・保有期間中に管理費用(信託報酬)が数%かかる

 

・株を「選ぶ楽しさ」は少ない

向いている人

・企業分析が好き、または特定の業界に詳しい人

 

・リスクを取ってでも大きなリターンを狙いたい人

 

・配当金ポートフォリオを自分で組みたい人

・仕事や趣味が忙しく、運用に時間をかけたくない人

 

・大負けしない、手堅い長期資産形成を目指す人

 

・投資の知識がまだ浅い初心者

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4. おすすめの米国ETF 10選

まずは初心者にとって最も安全かつ王道である「ETF(上場投資信託)」のおすすめ10選を紹介します。ジャンル別に分けているので、自身の好みに合わせて選んでみてください。

【王道・インデックス型】市場全体に丸ごと投資

米国の主要な株価指数に連動する、資産形成のコア(中核)となるETFです。

1. VOOM / IVV / SPY(S&P500連動型)

  • 特徴: 米国を代表する主要企業500社にこれ1本で丸ごと投資できる、世界で最も有名なETFです。

  • 解説: 経費率(保有コスト)が年0.03%前後と究極に低く、これだけで米国市場の時価総額の約8割をカバーできます。過去10年以上の長期で見ても非常に優れた右肩上がりのリターンを叩き出しており、全米の投資家が「迷ったらこれ」と太鼓判を押す大定番です。

2. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

  • 特徴: 米国市場に上場しているほぼすべて(約4,000社)の企業に投資するETFです。

  • 解説: S&P500が大型株中心であるのに対し、VTIは中型株や小型株まで網羅しています。「米国経済全体の成長を余すことなく取り込みたい」という方に最適です。コストもS&P500型と同様に最安水準です。

【ハイテク・成長株型】高いリターンを追い求める

これからの未来を作る最先端テクノロジーやイノベーション企業に集中投資するETFです。

3. QQQ(インベスコQQQ トラスト・シリーズ1)

  • 特徴: 米国の「ナスダック100指数」に連動する、ハイテク中心のETFです。

  • 解説: 金融を除くナスダック上場の時価総額上位100社(テック企業、バイオ、消費財など)で構成されています。エヌビディア、マイクロソフト、アップルなどの比率が高く、過去のパフォーマンスはS&P500を大きく凌駕してきました。ボラティリティは高いですが、高い資産拡大を狙いたい若年層に人気の銘柄です。

4. VGT(バンガード・米国情報技術セクターETF)

  • 特徴: 米国の「情報技術(IT)セクター」の企業だけに特化したETFです。

  • 解説: ソフトウェア、ハードウェア、半導体など、純粋なテック企業のみで構成されています(※アマゾンやアルファベットは他セクター分類のため含まれません)。テクノロジーの進化、特にAI(人工知能)革命の恩恵をダイレクトに享受したい場合、QQQ以上の爆発力を期待できる選択肢です。

5. SMH(ヴァンエック半導体ETF)

  • 特徴: AIやデジタル社会の「心臓」である半導体企業25社に特化したETFです。

  • 解説: エヌビディア(NVDA)や台湾TSMC(米国ADR)、ブロードコム(AVGO)など、世界の半導体覇権を握る企業に集中投資します。セクター特化型のため値動きの激しさはトップクラスですが、AIブームの長期的な進展に伴い、極めて強い成長期待を持たれています。

【高配当・連続増配型】毎回のキャッシュフローを楽しむ

定期的にお金(分配金)を受け取り、生活費の足しや再投資に回したい人向けのETFです。

6. VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

  • 特徴: 米国の平均以上の配当を出す大型株、約400社に分散投資するETFです。

  • 解説: 配当利回りが高く、かつREIT(不動産)を除外しているため、財務が健全な成熟企業が集まっています。配当を出しつつも、株価自体の値上がり(キャピタルゲイン)も適度に見込めるため、非常にバランスの良い高配当ETFとして有名です。

7. HDV(iシェアーズ コア米国高配当株 ETF)

  • 特徴: 財務が極めて健全(モーニングスター社の基準をクリア)で、かつ配当利回りが高い約75社で構成されたETFです。

  • 解説: エネルギーやヘルスケア、生活必需品といった「不況に強い(ディフェンシブ)セクター」の比率が高いのが特徴です。株価の大暴落時に比較的強い耐性を見せるため、守りの資産として重宝されます。

8. SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)

  • 特徴: S&P500の採用銘柄のうち、配当利回りが上位の80社に「均等」に投資するETFです。

  • 解説: 不動産(REIT)や金融、エネルギーなどのセクターが多く含まれ、VYMやHDVに比べて配当利回りが高くなりやすい傾向があります。ただし、景気敏感株が多いため、市場全体が落ち込む局面での値下がり幅が大きくなりやすいという尖った性質を持っています。

9. VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

  • 特徴: 10年以上連続で配当を増やし続けている(増配)企業で構成されたETFです。

  • 解説: 現在の配当利回りそのものは高くありませんが、「毎年配当が増える=企業の稼ぐ力が伸び続けている」という優良企業(マイクロソフトやアップルなども一部含む)ばかりが厳選されています。将来的な増配と株価上昇の両方を狙う「スマートな高配当投資」として評価が高いです。

【超高配当・アクティブ型】インカムの最大化

分配金の利回りを極限まで高めた、一歩踏み込んだ運用をしたい人向けのETFです。

10. JEPI(JPMorgan 米国株式・プレミアム・インカムETF)

  • 特徴: S&P500採用の低ボラティリティ銘柄を選別しつつ、オプション取引(カバードコール戦略)を組み合わせて高いインカムを狙うアクティブETFです。

  • 解説: 年率7〜10%前後の高い分配金利回りを毎月支払うことを目指して設計されています。株価の大幅な上昇局面では市場に売り負けますが、ボックス圏(横ばい)や緩やかな下落局面でインカムの強さを発揮します。リターンをその都度現金化したい高齢層や、FIRE(経済的自立・早期リタイア)後の生活費確保に適しています。

5. おすすめの米国個別株 10選

「市場平均を超える大きなリターンを得たい」「自分の意志で特定のビジネスに出資したい」という方向けに、世界最強クラスの競争力を持つ米国個別株10選を紹介します。

【マグニフィセント・セブン(M7)】世界を支配する巨大テック

時価総額・利益ともに世界トップに君臨する、現代のインフラ企業です。

1. マイクロソフト(MSFT)

  • ビジネス: WindowsやOfficeなどのソフトウェア、クラウドサービス(Azure)、そしてOpenAI社への巨額投資を通じたAI(人工知能)ビジネスの先駆者。

  • 強み: 法人(BtoB)向けのビジネスが強固で、一度導入されると他社への乗り換えが非常に困難な構造(ストック型ビジネス)を持っています。安定したキャッシュフローと圧倒的な技術投資力が魅力の、非の打ち所がない優良株です。

2. アップル(AAPL)

  • ビジネス: iPhone、Mac、iPadなどのハードウェア開発と、App Store、Apple Music、iCloudなどの「サービス部門」を展開。

  • 強み: 世界最強のブランド力と、一度アップル製品を買うと抜け出せなくなる「エコシステム(生態系)」を持っています。近年はヘルスケアや金融分野、独自AI機能(Apple Intelligence)の展開により、既存顧客からさらに利益を生み出す体制を強化しています。

3. エヌビディア(NVDA)

  • ビジネス: AI(人工知能)のディープラーニング(深層学習)処理に不可欠なGPU(画像処理半導体)の圧倒的ガリバー。

  • 強み: 世界中のデータセンターやテック企業がこぞってエヌビディアのチップを買い求めており、ハードウェアだけでなく「CUDA」という開発用ソフトウェアのプラットフォームも握っているため、他社が追いつけない参入障壁を築いています。AI時代の象徴銘柄です。

4. アマゾン・ドット・コム(AMZN)

  • ビジネス: 世界最大のEC(電子商取引)サイトの運営と、クラウド市場シェア世界首位の「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」を展開。

  • 強み: EC事業で培った膨大な物流網と顧客データをベースに、利益率の極めて高いAWSやデジタル広告事業で爆発的な利益を上げています。生活インフラとして世界中に根付いており、多角的な成長が続いています。

5. アルファベット(GOOGL)

  • ビジネス: 検索エンジン「Google」、動画プラットフォーム「YouTube」、Android OS、クラウド(Google Cloud)などの運営。

  • 強み: 世界のWeb検索シェアの約9割を握るデジタル広告の絶対王者です。集まる膨大なデータを元に、自動運転(Waymo)や最先端の生成AI(Gemini)開発など、次の時代を担う技術へ潤沢な投資を継続しています。

【ディフェンシブ・高配当】不況に強く、安定して稼ぐ老舗企業

景気の良し悪しに関わらず、人々が生活する上で絶対に欠かせない商品・サービスを提供する企業です。

6. コカ・コーラ(KO)

  • ビジネス: 世界200以上の国や地域で飲料を提供し、500以上のブランドを保有する世界最大の非アルコール飲料メーカー。

  • 強み: 60年以上の連続増配実績を誇る「配当王」の筆頭です。世界中どこに行っても誰もが知っている圧倒的なブランド認知度があり、インフレ時でも商品の値上げが通りやすいため、業績が景気に左右されにくい究極のディフェンシブ株です。投資の神様ウォーレン・バフェット氏が長期保有していることでも有名です。

7. プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

  • ビジネス: 「アリエール」「パンパース」「ジレット」「ファブリーズ」など、世界中で愛用される日用品・生活必需品の大手メーカー。

  • 強み: コカ・コーラと並ぶ60年超の連続増配企業です。景気が悪くなっても、人々は歯磨きや洗濯、おむつの購入をやめないため、常に一定の需要があります。市場が不安定な局面でも、ポートフォリオを下支えするクッションの役割を果たしてくれます。

8. ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

  • ビジネス: 医療機器、および医薬品の開発・製造を手がける世界最大級のヘルスケア企業。

  • 強み: 高度な医療ニーズに対応する医薬品と、手術用ロボットなどの医療機器という2つの強力な柱を持っています。世界的な高齢化の進展に伴い、ヘルスケア市場は長期的な拡大が約束されており、財務格付けが「AAA(米国の国債以上の信頼度)」を獲得しているほど極めて堅実な経営が特徴です。

【金融・インフラ・新興】米国経済の心臓と次の成長候補

決済インフラや金融、または独自のビジネスモデルで市場をリードする企業です。

9. ビザ(V)

  • ビジネス: 世界最大のクレジットカード決済ネットワークを運営(※自社でカードを発行して融資を行っているわけではなく、決済の「仕組み」を提供している)。

  • 強み: 世界中でビザのネットワークを介して決済が行われるたびに、数%の手数料が自動的に転がり込んでくる「通行料ビジネス」です。自社で貸し倒れリスク(カード会員が支払えなくなるリスク)を負わないため、営業利益率が60%を超える驚異的な高収益体質を維持しています。キャッシュレス化の波に乗り、長期的な成長が期待できます。

10. コストコ・ホールセール(COST)

  • ビジネス: 会員制の倉庫型卸売・小売チェーンをグローバルに展開。

  • 強み: 利益の大部分を商品の販売ではなく「年会費」から得ているという、ユニークなビジネスモデルを確立しています。会員の更新率は世界共通で90%前後と極めて高く、景気の動向に関係なく安定したキャッシュフローが手に入ります。「高品質なものを圧倒的に安くまとめ買いできる」という強みは他社が真似しづらく、国内外での新規出店余地もまだ多く残されています。

あなたに本当に適した投資はどれ?

・投資で収入を得たい、資産を増やしたい YES or NO
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6. 目的から投資スタイル・戦略を決める

どれだけ優れた銘柄であっても、自身の「目的」や「許容できるリスク」に合っていなければ、途中で挫折したり損失を出したりします。以下のステップに沿って、自分だけの投資戦略を組み立てましょう。

Step 1:何のためにお金を増やすのか(目的の明確化)

まずは投資のゴールを設定します。

  • 20〜30年後の老後資金・子どもの教育資金を作りたい

    ⇒ 長期的な資産の「最大化」を目指す必要があります。

  • 日々の生活を豊かにしたい、毎月のキャッシュフローが欲しい

    ⇒ 「配当金(インカム)」を重視した構成にする必要があります。

Step 2:自分の年齢とリスク許容度を把握する

一般的に、「(100 − 年齢)%」の割合を株式(特に成長株などのアクティブな資産)に回し、残りを現金や債券などの安全資産にするのが一つの目安と言われています。

  • 20代〜30代(独身・資産形成層):

    失敗しても給与収入でカバーできる時間があるため、リスクを取って「QQQ」や「個別テック株」を中心に据え、資産を大きく増やす攻めの姿勢が取れます。

  • 50代〜60代(リタイア間近・シニア層):

    ここから資産が半分になるような暴落が起きると取り返しがつきにくいため、「S&P500(VOO)」をベースにしつつ、「VYM」や「JEPI」などの高配当資産、あるいは現金・債券の比率を高めて守りを固めるべきです。

具体的なおすすめ投資プラン(3パターン)

プランA:【完全ほったらかし・王道プラン】(初心者・忙しい人向け)

  • 戦略: S&P500(VOO)または全米株式(VTI)を毎月決まった額だけ自動積み立てする。

  • 配分: VOO 100%(または NISA口座で投資信託の「eMAXIS Slim 米国株式」を選択)

  • 解説: 銘柄分析や日々のチャートチェックは一切不要です。世界経済の成長の果実を最も効率よく、低コストで受け取ることができます。

プランB:【攻めの資産拡大プラン】(若年層・リターン重視)

  • 戦略: 王道のインデックスをコア(核)にしつつ、サテライト(サテライト=周辺)として成長期待の高いハイテクETFや個別株をトッピングする。

  • 配分: VOO 60%、QQQ 20%、個別株(MSFT、NVDAなど) 20%

  • 解説: ベースの安全性を保ちながら、AI革命などのビッグトレンドに資金を乗せることで、市場平均(S&P500)を上回るリターンを能動的に狙いに行きます。

プランC:【不労所得・キャッシュフロー実感プラン】(FIRE志向・シニア向け)

  • 戦略: 企業からの配当金を定期的に受け取り、使える現金を増やすことで投資の実感を得る。

  • 配分: VYMD(またはHDV) 50%、VIG 30%、個別高配当株(KO、PGなど) 20%

  • 解説: 株価の上下に一喜一憂せず、「今月はいくら配当が入ったか」に集中できるため、精神的に非常に安定しやすい投資スタイルです。

7. 投資における「知識」の重要性

米国株投資で長期的に勝ち続けるために最も必要なものは、潤沢な資金ではなく「正しい知識とマインドセット」です。知識がない投資家は、市場の荒波に簡単に飲み込まれてしまいます。

① 感情(恐怖と強欲)のコントロール

人間は本能的に、「周りが儲かっていると買いたくなり(強欲)」、「株価が暴落するとパニックで売りたくなる(恐怖)」という生き物です。しかし、投資の世界で勝つためには、この本能と「真逆の行動」を取らなければなりません。

知識の盾: 過去100年以上の米国株の歴史を学ぶと、大恐慌、リーマンショック、コロナショックなど、何度も株価が30〜50%暴落する局面がありましたが、**「すべて数年以内に暴落前を超える高値まで回復してきた」**という事実が分かります。この知識があれば、暴落時にパニック売り(狼狽売り)をせず、むしろ「バーゲンセールだ」と捉えて買い増す冷静さを保てます。

② 機関投資家(プロ)と同じ土俵で戦う自覚

あなたがスマホ1台で株を売買するとき、その取引の相手側には、最新のAIシステムや膨大なデータ、数学の博士号を持つ天才たちを擁する「機関投資家(プロ)」がいます。

短期的な値動きの予想(デイトレードなど)で彼らに勝つことは、初心者が丸腰で戦場に行くようなものです。

個人の武器: 個人投資家がプロに勝てる唯一の武器は、「時間の長さ(長期保有)」です。機関投資家は、数ヶ月〜1年という短いスパンで顧客に運用の成果を報告しなければならないため、短期的な株価のノイズに振り回されがちです。一方、私たちは「10年、20年後に増えていればいい」というスタンスを取れるため、短期の暴落を無視してじっくり待つことができます。

③ 「情報収集のソース」を固定する

SNSの普及により、「この株が明日爆上げする!」「米国株はもう終わりだ」といった極端なノイズ情報が溢れています。こうした情報に振り回されないために、信頼できる一次情報(または客観的なデータ)に触れる癖をつけましょう。

  • おすすめの情報源:

    • 企業の公式IRサイト(決算報告書)

    • Morningstar(モーニングスター)などの世界的な評価機関のレポート

    • 経済ニュース(Bloomberg、Reuters、日経新聞など)

8. まとめ:今日から始めるステップ

米国株投資は、正しく学んで実践すれば、あなたの将来の経済的安定を大きく助けてくれる最強のツールになります。最後に、初心者が今日から踏み出すべきロードマップを整理します。

  1. 証券口座を開設する

    • まずは、米国株の取扱銘柄数が多く、為替手数料や買付手数料が最安水準である「SBI証券」または「楽天証券」の口座を(持っていなければ)開設しましょう。NISA口座の活用も必須です。

  2. まずは「少額のETF」から始めてみる

    • 知識をいくら詰め込んでも、自分のお金を1円でも投じてみないことにはリアルな感覚は掴めません。まずは数千円〜数万円で「VOO」や「VTI」を1株、あるいは投資信託で100円からでも良いので買ってみましょう。

  3. 毎月の積立設定をして、チャートを見すぎない

    • 最初の購入を終えたら、毎月の自動積立(積立NISAなど)を設定します。あとは日々の株価チェックの頻度を意図的に減らし、仕事や趣味、自己投資などの「自分の人生」に時間を使いましょう。経済の成長が、裏であなたのお金をじわじわと育ててくれます。

投資は「早く始めた人」ほど、複利(利息が利息を生む仕組み)の恩恵を長く受けられるため圧倒的に有利になります。正しい知識を武器に、まずは小さな一歩から世界最強の米国経済の波に乗ってみてください。

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【重要】免責事項

  • 投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。

  • 成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。

  • 情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。

  • 損失の補償: 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害(直接的・間接的を問わず)についても、筆者は一切の責任を負いません。

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