【完全攻略】株の「決算狙い」で利益を出すための初心者向けバイブル

「決算発表で株価がドカンと上がるのを当ててみたい!」 株式投資を始めると、誰もが一度はそう考えます。しかし、決算発表は投資家にとっての「お祭り」であると同時に、多くの初心者が資金を溶かす「戦場」でもあります。

本記事では「決算狙い(決算プレー)」の仕組みから、勝つための戦略、そして絶対にやってはいけない地雷踏みまでを、初心者の方でも今日から実践できるよう徹底解説します。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

プロの知識が無料で学べます

「投資の勉強を何からやっていいかわからない」

そんな時は無料で視聴できるオンライン講座「GFS監修 投資の達人講座」をまずはお試ししてください。

投資の達人になる投資講座は、生徒数50,000人を超え講義数日本一の投資スクールGFSが提供する無料オンライン講座です。プロの投資家である講師が、未経験者や苦手意識がある人でも分かるように、投資の仕組みや全体像、ルールを基礎から図解を交えて解説します。

投資の勉強をなるべく効率よく始めたい人は、ぜひ一度ご視聴ください。


【完全攻略】株の「決算狙い」で利益を出すための初心者向けバイブル

「決算狙い」という言葉は、投資の世界では「決算プレー(Earnings Play)」とも呼ばれ、非常にエキサイティングな手法として知られています。

第1章では、この手法の正体をさらに深く、そして具体的な数字を交えながら、初心者の方が「なぜこれほどまでに注目されるのか」を直感的に理解できるように解説します。


第1章:そもそも「決算狙い」とは何か?

投資家にとって、決算発表は単なる「報告会」ではありません。それは、「株価という名の振り子が、一気に大きく揺れ動く瞬間」です。

1-1. 株価の「不連続な動き」を利用する

通常、株価は数円、数十円とじわじわ動くものですが、決算発表があると、前日の終値から大きく飛び離れて(窓を開けて)価格がつくことがよくあります。

  • 通常の取引: 階段を一歩ずつ登るような動き。

  • 決算発表: いきなりエレベーターで上の階にワープしたり、逆に地下へ突き落とされたりするような動き。

この「ワープ」による利益を一瞬で手に入れようとするのが、決算狙いの本質です。


1-2. 具体例で見る「決算狙い」の劇的シナリオ

架空のIT企業「テック・ミライ社」を例に、具体的な動きを見てみましょう。

シナリオA:サプライズ好決算(成功例)

テック・ミライ社の株価が現在2,000円だとします。市場では「今期の利益は10億円くらいだろう」と予想されていました。ところが、夕方の決算発表で驚きの数字が出ます。

  • 発表内容: 「利益が予想を大幅に超える20億円でした!さらに、来期の配当も2倍にします!」

  • 翌朝の動き: このニュースを見た投資家が殺到し、翌朝の株価は2,500円(ストップ高)で始まります。

  • 結果: 前日に株を買っていた人は、一晩寝て起きただけで、資産が25%(100万円投資なら25万円)増えたことになります。

シナリオB:期待外れの決算(失敗例)

同じく株価2,000円。利益も予想通りの10億円。しかし、会社側から不穏な一言が添えられます。

  • 発表内容: 「利益は10億円でしたが、最近コストが上がっているので、来期は赤字になるかもしれません。

  • 翌朝の動き: 投資家はパニックになり、一斉に売りに出します。翌朝の株価は1,500円まで暴落。

  • 結果: 一晩で資産が25%減少。これが決算またぎの怖さです。


1-3. 決算発表の「スケジュール」を把握する

決算狙いをする上で、日本株の独特なルールを知っておく必要があります。

  1. 発表時間は「取引終了後」が多い: 日本の多くの企業は、15:00の取引終了後に決算を発表します。つまり、「発表内容を見てから市場で売買する」ことができない時間帯に爆弾(またはプレゼント)が投げ込まれるのです。

  2. 年に4回のチャンス: 上場企業は3ヶ月ごとに決算を出します。つまり、1銘柄につき年に4回、大きな波に乗るチャンスが巡ってきます。

  3. 「本決算」が最大の山場: 特に4月〜5月にかけて発表される「本決算」では、「来期の予想」という最も重要な数字が出るため、1年で最も株価が激しく動きます。


1-4. なぜ「狙う」必要があるのか?

「決算なんて待たずに、ずっと持っていればいいじゃないか」という意見もあります。しかし、決算狙いには明確なメリットがあります。

  • 資金効率の最大化: 数ヶ月間じわじわ上がるのを待つのではなく、わずか数日で10%以上の利益を狙えるため、手元の資金を効率よく回転させることができます。

  • 「事実」で動く投資: 噂や憶測ではなく、会社が公式に出した「数字(事実)」に基づいて判断を下すため、ある意味では非常に論理的な投資と言えます。


決算狙いは「情報の爆発」に乗る投資

決算狙いとは、企業の実態と市場の評価が「答え合わせ」をされる瞬間に立ち会い、その衝撃を利益に変える手法です。

しかし、前述の例のように「一晩で25%減る」リスクがあることも忘れてはいけません。第2章では、このリスクを抑えつつ、どうやって有利に立ち回るのか、具体的な3つの基本パターンを詳しく見ていきましょう。


第1章で「決算狙い」が持つ爆発的なエネルギーについて理解しました。第2章では、そのエネルギーをどうやって利益に変えるのか、具体的な「3つの基本パターン」を深掘りします。

多くの初心者は「決算前に買って、上がるのを祈る」という1つのパターンしか知りませんが、実はプロや勝っている個人投資家は、自分のリスク許容度に合わせて3つの戦略を使い分けています。


第2章:「決算狙い」の3つの基本パターン

決算発表を「いつ、どのタイミングで攻略するか」によって、勝率とリスクは劇的に変わります。

① 【決算跨ぎ】発表前に仕込み、一撃の爆益を狙う

これが最も一般的で、かつ最もギャンブル性が高い手法です。発表前日(または当日15:00まで)に株を買い、決算発表を保有したまま超える(またぐ)方法です。

  • 具体例:半導体メーカーA社のケース

    • 背景: 世界的に半導体が不足しており、ライバル企業も好決算を出していた。

    • 行動: 「A社も絶対に良いはずだ」と確信し、決算前日に株価5,000円で100株(50万円分)購入。

    • 結果: 15:30に「利益3倍、増配」の超好決算。翌朝、買い注文が殺到し株価は6,000円で寄り付く。

    • 収益: 一晩で+10万円。

  • メリット: 翌朝の「窓開け(価格の跳ね上がり)」を丸ごと利益にできる。

  • リスク: 予想が外れた場合、損切りの注文を出す暇もなく資産が激減する。


② 【初動乗り】発表内容を確認してから、勢いに乗る

「後出しジャンケン」に近い手法です。15:00以降に出た決算短信を読み、内容が「文句なしに良い」と判断できた場合に、翌朝から買いで入る方法です。

  • 具体例:外食チェーンB社のケース

    • 背景: 決算発表を確認すると「過去最高益」かつ「新メニューが大ヒット中」という内容。

    • 行動: 翌朝、株価が前日比+3%で始まったのを見て、「この内容ならもっと上がる」と判断し購入。

    • 結果: 内容の良さがじわじわと広まり、数日かけて株価はさらに15%上昇。

    • 収益: 数日間で+12万円。

  • メリット: 数字を確認してから投資できるため、致命的な大外れ(大暴落への直撃)を避けやすい。

  • リスク: 翌朝の時点で、すでに多くの投資家が「良い」と気づいているため、高値で買わされる可能性がある。


③ 【リバウンド狙い】好決算なのに売られた「歪み」を拾う

第3章で詳しく触れる「材料出尽くし」などで、内容は良いのに株価が一時的に急落した銘柄を、数日〜数週間かけて拾い上げる手法です。

  • 具体例:ゲーム会社C社のケース

    • 背景: 利益は2倍になったが、市場の過度な期待に届かず、決算翌日に株価が10%暴落。

    • 行動: 「利益2倍という事実は変わらないし、今の株価は売られすぎだ」と判断。数日後、株価が下げ止まったところで拾う。

    • 結果: 2週間後、市場が冷静さを取り戻し、好業績が再評価されて株価は暴落前の水準を突破。

    • 収益: 安く拾った分、大きな利益に。

  • メリット: 「落ちたところを拾う」ため、成功した時の利益率が非常に高い。

  • リスク: 「売られた理由」が、自分では気づかない深刻な悪材料(例:不正発覚、将来の絶望的な見通し)だった場合、そのまま底なし沼に沈む。


2-4. あなたはどのパターンで戦うべきか?

初心者がまず目指すべきは、②の「初動乗り」です。

多くの人は①の「決算跨ぎ」の刺激に惹かれますが、これはプロでも外すことがある「丁半博打」になりがちです。まずは、「出された数字を冷静に読み、市場がどう反応するかを確認してから動く」という習慣をつけることで、大怪我をしない投資家になれます。


タイミングを制する者が決算を制する

決算狙いには「前・直後・後」の3つの窓口があります。

  1. 前(跨ぎ): リスク最大、リターンも最大。

  2. 直後(初動): リスク中、リターンも堅実。

  3. 後(リバウンド): リスク低〜中、忍耐が必要。

まずは、過去の有名銘柄のチャートを開き、「決算発表の翌日にどう動いたか」「その1週間後にどうなったか」を観察し、自分が得意そうなパターンを見つけることから始めてください。


第3章は、決算狙いをする上で最も重要であり、かつ最も多くの初心者が「株式投資は無理だ!」と絶望して辞めてしまうポイントです。

「利益が過去最高なのに、翌朝の株価がストップ安」 この一見すると矛盾した現象には、プロの世界では当たり前の「論理的な理由」があります。この仕組みを理解せずに決算をまたぐのは、目隠しをして地雷原を歩くようなものです。

あなたに本当に適した投資はどれ?

・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO

→ YESが3つ以上だった方は、こちらをクリック


第3章:初心者がハマる「好決算なのに暴落」の正体

なぜ良い数字が出たのに株価は下がるのか? その正体は、主に「コンセンサス」と「材料出尽くし」の2つに集約されます。

3-1. 市場の期待値「コンセンサス」との戦い

株価は「現実の数字」ではなく、常に「投資家たちの期待」で動いています。プロの投資家たちが「この会社ならこれくらい出すだろう」と予想した平均値を「コンセンサス」と呼びます。

  • 具体例:大手自動車メーカーD社のケース

    • 状況: D社は今、円安の恩恵で絶好調。誰もが「すごい利益が出る」と確信していました。

    • コンセンサス(市場の期待): 利益5,000億円

    • 会社発表(現実): 利益4,500億円(前年比1.5倍の過去最高益!)

    • 結果: 翌朝の株価は暴落。

    • なぜ?: 利益が1.5倍になったこと自体は素晴らしいのですが、市場は「5,000億は行くだろう」という前提で、すでに株価を吊り上げていました。4,500億という数字は、市場にとっては「期待外れ(未達)」だったのです。

初心者が覚えるべきこと: 比較すべきは「去年の数字」ではなく、「市場の期待(コンセンサス)」です。株価にはすでに「良いこと」が織り込まれている場合があるのです。


3-2. 「材料出尽くし(Sell the Fact)」という心理

「噂で買って、事実で売れ(Buy the rumor, Sell the fact)」という相場の格言があります。

  • 具体例:新薬を開発中の製薬ベンチャーE社のケース

    • 状況: 新薬の承認が近いという噂で、決算までの1ヶ月間に株価が1,000円から1,800円まで急騰していました。

    • 会社発表: 決算と同時に「新薬が正式に承認されました!」と最高のニュースを発表。

    • 結果: 翌朝の株価は急落。

    • なぜ?: 多くの投資家は「承認されること」を予想して買っていました。発表された瞬間、彼らにとっては「もうこれ以上の買い材料(株価を上げるネタ)は当分出ない」という判断になり、一斉に利益を確定させる売りボタンを押したのです。


3-3. 「ガイダンス(来期予想)」の失望

本決算(1年間の締め)でよく起こる現象です。

  • 具体例:家電メーカーF社のケース

    • 発表内容: 「2024年度の利益は過去最高でした!(実績)」+「2025年度は景気悪化を見込んで10%の減益を予想します(ガイダンス)

    • 結果: 株価は暴落。

    • なぜ?: 投資家が買いたいのは「去年の成功」ではなく「未来の成長」です。過去がいくら輝かしくても、会社自身が「未来は暗い」と言ってしまえば、株価は未来に合わせて調整されます。


3-4. 「地雷」を避けるためのチェックポイント

好決算暴落を避けるために、初心者が確認すべきは以下の3点です。

  1. 「株探(カブタン)」などでコンセンサスを確認する: 会社が発表する予定の数字が、市場の予想に届きそうか事前にチェックしましょう。

  2. 決算直前に「急騰」していないか見る: 発表前に株価がガンガン上がっている銘柄は、すでに良いニュースを「織り込み済み」である可能性が高いです。

  3. 信用買い残(しんようがいざん)を見る: 「決算で上がるはずだ」と期待して借金して買っている人(信用買い)が多すぎると、決算が出た瞬間に「やれやれ売り」や「投げ売り」が出やすくなります。


株価は「差」で動く

決算で株価が動くのは、「事前の期待」と「出された事実」の間に「差(ギャップ)」があった時だけです。

  • 事実 > 期待: 株価は爆騰する。

  • 事実 = 期待: 良くても売られる(材料出尽くし)。

  • 事実 < 期待: どんなに良い数字でも暴落する。

この「期待値のゲーム」という側面を理解できれば、あなたは初心者から中級者へと大きくステップアップしたことになります。


第3章で「市場の期待」という魔物の正体を知ったあなたは、もはや「数字が良いから買う」という単純な思考からは卒業しています。

第4章では、プロの投資家が好決算の裏側にある「本当の強さ」をどこで判断しているのか、勝率を劇的に引き上げるための「見極め5ヶ条」を伝授します。これを知っているだけで、地雷を踏む確率は下がり、本物の「お宝銘柄」を掴む確率が上がります。


第4章:勝率を上げるための「見極め」5ヶ条

第1条:進捗率(しんちょくりつ)に「余裕」があるか?

進捗率とは、会社が立てた通期(1年間)の目標に対して、現時点で何%まで到達しているかを示す数字です。

  • 具体例:精密機器メーカーG社のケース(2Q:第2四半期決算)

    • 通期目標: 利益100億円

    • 2Q実績: 利益60億円(進捗率60%)

  • 見極めポイント: 通常、1年は4つの四半期(1Q〜4Q)に分かれるため、2Q時点での理想的な進捗率は50%です。しかし、このG社はすでに60%に達しています。「このペースなら、年度末には目標を大幅に超える(上方修正する)はずだ」と投資家は確信し、株価は買われます。

  • NG例: 進捗率が40%以下の場合は「目標未達」の不安から売られます。


第2条:利益の「質」が良いか?(本業で稼いでいるか)

利益が増えていても、その「中身」が重要です。

  • 具体例:不動産会社H社のケース

    • 決算内容: 利益が前年比2倍の過去最高益!

    • 中身の解剖: 実は、保有していたビルを一棟売却した「特別利益」で増えていただけで、本業の家賃収入は減っていた。

  • 見極めポイント: この場合、利益2倍は一過性の「打ち上げ花火」であり、来年は維持できません。プロは「営業利益(本業の儲け)」を最重視します。営業利益がしっかり伸びている銘柄は、継続性があると判断され、株価も強く伸びます。


第3条:ガイダンス(会社予想)が「保守的すぎない」か?

日本企業は真面目すぎるあまり、来期の予想をわざと低めに出す(保守的な予想)クセがあります。

  • 具体例:老舗メーカーI社のケース

    • 発表内容: 今期は最高益。しかし、来期の予想を「現状維持(増益なし)」と発表。

  • 見極めポイント: この時、株価が一時的に下がることがありますが、IR資料(説明資料)を読み込み「原材料高を厳しく見積もりすぎているだけだ。実際はもっと良くなるはず」と見抜ければ、絶好の買い場になります。会社が「あえて低めに出している」のか「本当に悪い」のかの判断が勝負を分けます。


第4条:「サプライズ」があるか?(増配・自社株買い)

数字(利益)が良いのは「当たり前」とされる銘柄(例:トヨタやソニーなど)の場合、数字以外のプラスアルファが必要です。

  • 具体例:通信大手J社のケース

    • 決算内容: 利益は予想通り。

    • サプライズ: 「利益が目標通りだったので、1株あたりの配当金を10円増やします。さらに1,000億円の自社株買いも行います!」

  • 見極めポイント: 市場は「株主還元」に飢えています。利益が普通でも、増配や自社株買いがセットで発表されると、投資家は「株主を大切にする良い会社だ」と判断し、株価は跳ね上がります。


第5条:地合い(相場のムード)に逆らっていないか?

どんなに完璧な決算を出しても、勝てない時があります。

  • 具体例:絶好調なIT企業K社のケース

    • 状況: 利益3倍、上方修正、増配という完璧な決算。

    • 外部環境: その夜、アメリカの市場が大暴落し、翌朝の日経平均も1,000円安。

  • 見極めポイント: 完璧な決算のK社であっても、相場全体がパニックの時は一律で売られます。これを「連れ安(つれやす)」と言います。決算狙いをする際は、前夜の米国株や為替の動きを必ずチェックし、「今日はお祭り(上昇)ができる空気か?」を確認してください。


プロがチェックする「裏の顔」

  1. 進捗率: 「上方修正」というボーナスが隠れていないか?

  2. 営業利益: その儲けは「本物」か?

  3. 会社予想: 会社は弱気すぎていないか?

  4. 株主還元: 配当や自社株買いという「お土産」はあるか?

  5. 相場環境: 嵐の日に船を出そうとしていないか?

この5ヶ条をクリアした銘柄であれば、たとえ決算直後に少し売られたとしても、中長期的には力強く上昇していく可能性が極めて高いです。


第5章では、決算狙いにおける「命綱」について解説します。 どんなに緻密な分析をしても、決算は最終的に「蓋を開けてみるまで分からない」部分が残ります。プロと素人の差は、予想の的中率ではなく、「外れた時にいかに素早く、傷口を小さくして逃げるか」というリスク管理の技術にあります。

一発退場を避け、投資の世界で生き残り続けるための具体的な手順を深掘りします。


第5章:【重要】決算狙いの「リスク管理」術と具体的実践手順

決算狙いは、株価が数日で10〜20%動く手法です。これは、資産が10〜20%吹き飛ぶリスクと隣り合わせであることを意味します。以下のルールを「鉄の掟」として自分に課してください。

5-1. 【具体的ルール①】資金管理:全力を注がない

最も多い失敗は、1つの銘柄の決算に手元の資金をすべて投入してしまうことです。

  • 具体的方法: 1銘柄への投入額は、投資資金全体の最大20%までに抑える。

  • なぜか: 万が一、その銘柄が決算後に20%暴落しても、資産全体で見れば「4%の減少」で済みます。4%なら翌月以降に十分取り戻せますが、資産の半分を失うと再起不能になります。

5-2. 【具体的ルール②】決算発表「直前」の買い増しを控える

決算の数日前から、期待感で株価が上がり始めている場合、そこで買うのは非常にリスクが高い行為です。

  • 具体的手順: 1. 決算発表の1〜2週間前までに仕込みを終える。 2. 発表の2〜3日前にすでに含み益が出ているなら、「半分だけ売る(利益確定)」をしておく。

  • 効果: 半分利益を確定させておけば、もし決算後に暴落しても「トータルではプラス、またはトントン」で逃げ切ることができます。これを「恩株(おんかぶ)化」の手前のような状態にし、心の余裕を作ります。


5-3. 【具体的ルール③】翌朝の「損切りライン」を前夜に決める

決算狙いで最も怖いのは、暴落した株価を見てフリーズし、「いつか戻るはずだ」と放置(塩漬け)してしまうことです。

  • 具体的手順: 1. 15:00の発表内容を確認する。 2. もし内容が悪かった、あるいは良すぎるのに市場の反応が微妙そうであれば、PTS(夜間取引)での動きをチェックする。 3. 翌朝の寄り付き(9:00)で、「前日終値から〇%以上下がって始まったら、理由を問わず成行で売る」と自分に予約を入れる。

  • 目安: 一般的には、買値からマイナス5〜7%が損切りの限界線です。


5-4. 【具体的ルール④】PTS(夜間取引)を「逃げ道」として活用する

日本の株式市場は15:00に閉まりますが、SBI証券や楽天証券などのネット証券では「PTS(夜間取引)」で16:30以降も売買が可能です。

  • 活用方法: 発表された決算が「明らかに大失敗(赤字転落、大幅減配など)」だった場合、翌朝の暴落を待たずに、PTSでその日のうちに売却してしまいます。

  • メリット: 翌朝、売りが殺到して「売り気配(注文が成立しない状態)」になり、さらに低い価格で決済されるリスクを回避できます。「夜のうちに損を確定させる勇気」が資産を守ります。


5-5. 【具体的ルール⑤】「信用取引」でのまたぎは厳禁

初心者にとって最大の禁止事項です。自分の持っているお金以上の金額で決算をまたぐと、一晩で借金を背負う(追証)リスクがあります。

  • 教訓: 決算狙いは必ず「現物取引(自分のお金の範囲内)」で行うこと。レバレッジをかけて良いのは、戦場に慣れたプロだけです。


負け方を決める者が、最後に勝つ

決算狙いのアクションプランを整理しましょう。

  1. 準備: 資金の20%以内で、決算の1週間前に仕込む。

  2. 確認: 当日15:00に「進捗率」と「来期予想」を素早くチェック。

  3. 判断: * 爆騰: 欲張りすぎず、翌朝に半分利益を確定させる。

    • 暴落: 迷わずPTSまたは翌朝一番で損切り。

  4. 反省: なぜ予想が外れたのか(コンセンサスを見誤ったか、地合いか)をメモに残す。

投資とは「予想を当てるゲーム」ではなく、「期待値の高い行動を、ルール通りに繰り返す作業」です。このリスク管理さえ徹底できれば、決算発表はあなたにとって「恐怖の日」から「収益チャンスの日」に変わります。


まとめ:決算は「答え合わせ」の瞬間

株の決算狙いは、宝探しのような楽しさがあります。しかし、その本質は「企業の成長に対する深い理解」と「市場心理の読み合い」です。

まずは、自分が応援している企業の「過去4回分の決算」と「その後の株価の動き」を照らし合わせることから始めてみてください。

GFSでは投資の勉強を頑張る仲間がたくさんいます
私たちGFSでは、ライブ講義や掲示板、LINEなどを通じて投資家仲間同士でさまざまな交流ができます。
≫ 無料講座:資産形成を学習できるオンラインセミナー
記事一覧はこちら
月1万円から資産6,000万円を目指す方法
無料で視聴する