SBI証券と楽天証券、どっちが良い?NISA取扱銘柄など8項目で比較! 

これから投資をはじめようと思い、SBI証券と楽天証券どっちの証券会社を開設しようか迷っているのではないでしょうか。SBI証券と楽天証券は、日本のオンライン証券市場でトップクラスの人気を誇る2つの証券会社です。投資初心者から上級者まで、幅広いニーズに対応できる多様な商品ラインアップとサービスを提供しています。

この記事では、8つの項目について、両社を徹底比較します。それぞれの特徴を理解し、自分に最適な証券会社を選ぶための参考にしてください。どちらの証券会社があなたの投資スタイルに合っているのか、一緒に探していきましょう。

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監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

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SBI証券と楽天証券を8項目で比較

最初にSBI証券と楽天証券がどんな証券会社なのかを下記8項目で比較していきます。

  • 口座開設数
  • 取扱商品
  • 国内株式
  • 外国株式
  • IPO
  • 成長投資枠
  • つみたて投資枠
  • iDeCo

口座開設数

 

口座開設数

SBI証券

1,200万口座

楽天証券

1,100万口座

SBI証券は2024年2月時点で1200万口座、楽天証券は2024年4月時点で1,100万口座の開設数となっています。SBI証券の方が口座開設数が多いです。

取扱商品   

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SBI証券

楽天証券

国内株式

東証、名証、福証、札証

東証、名証

投資信託
取扱本数

2,620本

2,574本

外国株式

9カ国

米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア 

6カ国

米国、中国、シンガポール、インドネシア、
タイ、マレーシア

つみたて投資枠
取扱銘柄数

234

236

iDeCo
取扱銘柄数

38本

36本

IPO取扱本数 
(2023年)

91社

61社

その他

債券、FX、CFD、先物、オプション、
金、銀、プラチナ、ST(セキュリティートークン)

債券、FX、CFD、先物、オプション、
金、銀、プラチナ

※2024年7月29日時点

SBI証券の方が取扱商品が多いですが、年々楽天証券も増えていっています。SBI証券でしか取り扱っていない商品もあるので、そこはSBI証券が魅力的ですね。

国内株式

 取引手数料

国内株式の取引には1注文あたりの取引手数料と1日単位での注文の取引手数料があります。

 

1注文あたりの手数料

売買代金別の手数料比較一覧 (現物取引 1約定制)

証券会社名

現物取引の手数料 (1約定制)

5万

10万

30万

50万

100万

300万

500万

SBI証券

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

楽天証券

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

どちらも手数料は無料となっていますが、SBI証券は手数料に対してもらえるポイントが1.1%になり楽天証券の1%に比べるとほんの少し高くなります。

 

1日単位での注文手数料

売買代金別の手数料比較一覧 (現物取引 1日定額制)

証券会社名

現物取引の手数料 (1日定額制)

5万

10万

30万

50万

100万

300万

500万

SBI証券

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

楽天証券

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

上記手数料を無料にするには一定の条件を満たす必要があります。

SBI証券は下記条件が必要です。

・インターネットコースまたは、インターネットコース(プランC)であること

・電子交付サービス申込済で当社所定の電子交付設定を行っていること

 

楽天証券は下記条件が必要です。

・ゼロコースに変更すること

 

 信用取引の手数料

信用取引手数料について下記にまとめました。

 

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一般信用取引(信用買い)

証券会社名

対象銘柄

返済期限

手数料 (1注文制)

手数料 (1日定額制)

金利

その他費用

10万

30万

50万

100万

10万

30万

50万

100万

SBI証券

東証(マザーズ・JASDAQ含)の
SBI証券指定銘柄

無期限:原則無期限
日計り:当日

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

・無期限:2.80%
・日計り信用:0%

名義書換料:1取引あたり55円
管理費:1ヶ月ごとに1株あたり11銭
(最低110円、最大1,100円)

楽天証券

楽天証券 指定銘柄

無期限:無期限
いちにち信用:当日

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

・無期限:2.80%
・いちにち信用
50万未満:1.80%
50万以上:0%

 

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一般信用取引(信用売り)

証券会社名

対象銘柄

対象銘柄数

返済期限

手数料 (1注文制)

手数料 (1日定額制)

貸株料(年率)

逆日歩など

その他費用

10万

30万

50万

100万

10万

30万

50万

100万

SBI証券

無期限, 短期,
日計り信用, HYPER空売り

約2,825銘柄

無期限:原則、無期限
短期:15営業日
日計り信用:新規建日当日
HYPER空売り:新規建日当日

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

・無期限:1.10%
・短期:3.90%
・日計り信用(HYPER空売り 含):0%

HYPER空売り:1日につき1株当たり◯円のHYPER料が必要(銘柄による)

管理費:1ヶ月ごとに1株あたり11銭(最低110円、最大1,100円)

楽天証券

無期限, 短期売り,
いちにち信用, 特別空売り

約3,914銘柄

無期限:無期限
短期売り:14日
いちにち信用:当日
特別空売り:当日

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

0円

・無期限:1.10%
・短期:3.90%
・いちにち信用(特別空売り含)
50万未満:1.80%
50万以上:0%

市場の状況に応じて証券金融会社が利率を決

定します。

SBIも楽天もデイトレ向きの当日のみ1日の信用取引ができて、銘柄数も多く売建てと買建てどちらも可能です。

 

 PTS取引手数料

 

PTS取引とはProprietary Trading Systemの略称で、取引所を通さない 株の取引システム(私設取引システム)を指します。国内の株式市場の通常取引時間は9時から15時までですが、PTS取引によって取引所の営業時間外にも売買が行えます。SBI証券と楽天証券のPTS取引を比較した表が下記です。

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取引時間

手数料

NISA対応

利用できるPTS

SBI証券

現物:8:20~16:00, 16:30~23:59

信用:9:00~11:30, 12:30~15:00

東証取引より約5%安い。

夜間取引は取引手数料無料。

ジャパンネクストPTS

楽天証券

現物:8:20~16:00, 17:00~23:59

信用:9:00~11:30, 12:30~15:00

東証取引と同じ。

追加手数料なし。

ジャパンネクストPTS

チャイエックスPTS

SBI証券は夜間取引手数料が0円になります。

 

外国株式

外国株式はSBI証券のほうが取扱銘柄が多く、韓国、ロシア、ベトナムへ投資をしたいのならば、SBI証券がおすすめです。

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外国株式の取扱

米国株式
取扱銘柄数

米国株取引手数料

SBI証券

9ヵ国

(米国/中国/韓国/ロシア/ベトナム/
インドネシア/シンガポール/タイ/マレーシア)

5,658銘柄

約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)

楽天証券

6ヵ国

(米国/中国/インドネシア/
シンガポール/タイ/マレーシア)

5,400銘柄

約定金額の0.495%
(最低0米ドル~最高22米ドル)

 

IPO

2023年のIPOの取扱はSBI証券が91社、楽天証券が61社でした。SBI証券はチャレンジポイントがもらえます。貯まったポイントを使用するとIPOの当選確率が上がります。

楽天証券はそのようなポイントなどはなく平等に全員抽選となります。

※横にスクロールできます▶️▶️

IPO取扱実績2023年

抽選ルール

IPOのNISA利用

備考

SBI証券

91社

1口1票
抽選:60%
チャレンジポイント:30%
SBI基準による配分:10%

外れてもチャレンジポイント
もらえる制度あり

楽天証券

61社

1口1票
抽選:100%

 

 

 

成長投資枠

成長投資枠はNISAの枠であり、年間240万円まで投資が可能です。SBI証券も楽天証券もどちらも対象商品が充実しています。

※横にスクロールできます▶️▶️

成長投資枠対象商品

国内株式

IPO

ミニ株

外国株式

投資信託

SBI証券

楽天証券

 

 

つみたて投資枠

つみたて投資枠は両社とも銘柄数は豊富でクレカ決済が可能です。SBI証券のほうがポイント還元率が高めなのと、使えるポイントの種類が豊富です。楽天証券は楽天カードのポイントが貯まり、楽天市場でのお買い物に使えたりするので、楽天経済圏の方は便利でしょう。

※横にスクロールできます▶️▶️

取扱銘柄数

積立方式

最低積立投資金額

増額設定

クレカ積立

ポイント

アプリ

SBI証券

230本

毎日/毎週/毎月

100円~

可能

三井住友カード
(0.5%~5.0%)

Vポイント
Pontaポイント
dポイント

かんたんつみたてアプリ

楽天証券

227本

毎日/毎月

100円~

可能

楽天カード
(0.5%~1.0%)

楽天ポイント

ウェブサイトにて取引

 

iDeCo

※横にスクロールできます▶️▶️

取扱本数

国内株式インデックスファンドの
最低信託報酬

海外株式インデックスファンドの
最低信託報酬

手数料
(口座管理手数料)

SBI証券

38本

0.154%以内

0.0968%以内

無料
*国民年金基金連合会への
加入手数料2,829円

楽天証券

36本

0.176%

0.10989%

                            2024年7月31日時点

取扱本数はSBI証券のほうが多く、最低信託報酬もSBI証券のほうが下回っています。こちらはコストになるのでなるべく低いほうが良いでしょう。

 

 

SBI証券がおすすめな人

SBI証券と楽天証券の比較を知ってどちらを開設するか迷っている人もいるでしょう。両社とも特徴があるので、ここではSBI証券がおすすめな人の下記2つの理由について解説します。

  • 取扱商品が多い方が良い人
  • IPOをやりたい人

取扱商品が多い方が良い人

これまでの情報からSBI証券のほうがどれも取扱商品が多いのはわかっていただけたかと思います。選択肢が多いほうが良い人にはSBI証券が合っているでしょう。

IPOをやりたい人

IPOをやりたい人もSBI証券のほうが取扱会社が多く、チャレンジポイントも貯まるので、当選の確率が上がります。IPOを本気でやりたい人はSBI証券が良いでしょう。

 

楽天証券がおすすめな人

次に楽天証券がおすすめな人の下記2つの理由について解説します。

  • 日経新聞が無料で読みたい人
  • 楽天グループのサービスを利用している人

 

日経新聞が無料で読みたい人

日経新聞が無料で読みたい人は楽天証券一択です。なぜなら日経テレコンというものから無料で読めるからです。記事検索は直近1年まで、図や写真は掲載不可の場合も多いなどの制限はあります。しかし日経新聞の朝刊と夕刊を読むという目的であれば十分といえます。

 

楽天グループのサービスを利用している人

楽天グループのサービスを利用している人は楽天証券がおすすめです。なぜなら取引でポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天市場や楽天モバイルの支払いで利用できるからです。また国内、外国株式にポイント投資も可能です。

SBI証券と楽天証券を使い分けるのもおすすめ

SBI証券と楽天証券それぞれをおすすめできる人の特徴を前章で解説してきましたが、両方開設して使い分けるのも実はおすすめです。その理由を下記3つお話していきます。

  • 両社の良いとこ取りができる
  • IPO当選の確率が上がる
  • 投資情報が2倍取れる

両社の良いとこ取りができる

例えば、効率的にポイントを貯めたい場合、SBI証券の方が投資信託のポイントが貯まりやすく、楽天証券の方が株式取引でポイントが貯まりやすい特徴があるので、取引に応じて証券会社を使い分けるとポイントが貯まりやすくなります!

ロシア、韓国、ベトナムへ投資をしたい場合はSBI証券で取引をするという選択も可能です。

IPO当選の確率が上がる

IPOはなかなか当たりづらいのですが、当選確率を上げるために両社でIPOに応募して抽選確率をあげるのもアリなのです。無料で口座開設はできるのでIPOの当選確率をさらに上げたい人は両社で応募すると良いでしょう。

投資情報が多く取れる

SBI証券と楽天証券を開設しておけば投資情報が多くとれます。両社とも四季報とバロンズダイジェストは無料で読めます。両方開設しておけば先ほどお話した楽天証券は日経テレコンで日経新聞の内容が読めますし、さらに毎月1冊おすすめの投資本を無料で読むことが可能です。

まとめ

SBI証券と楽天証券の比較はいかがでしたでしょうか?筆者は両社開設しています。開設は両社無料ですし、2つ口座をもっていても問題ないので、両方とも開設するのもおすすめです。そしてこれから投資を始める場合は勉強して知識を積むのがカギになります。

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