新卒1年目の教科書|初任給で「やっていいこと・ダメなこと」未来の自分の姿は今の自分が決める

新卒1年目の教科書|初任給で「やっていいこと・ダメなこと」未来の自分の姿は今の自分が決める

新社会人の皆さん、ご入社おめでとうございます。初めての給与明細を手にし、自分の労働が「対価」として可視化される瞬間は、人生において非常に大きな節目です。

しかし、その喜びと同時に「このお金をどう使うのが正解なのか?」「将来のために貯金すべきか、今を楽しむべきか?」という不安もよぎるはずです。結論から申し上げます。「若さ」は資産形成における最大の武器であり、今この瞬間の判断が、30年後のあなたの自由度を決定づけます。

本稿では、新卒1年目から始めるべき資産形成の最適解を、マインドセットから具体的な実践方法まで体系的に解説します。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長


1. 資産形成のマインドセット:なぜ「若さ」が最強の武器なのか

新卒1年目のあなたが持っている最大の資産は、銀行口座の残高ではなく、「これから働くことができる年数」と「運用に回せる時間」です。これを専門用語で「人間資本」と「時間分散の恩恵」と呼びます。

なぜ「若さ」が他の何にも代えがたい最強の武器なのか、3つの視点から深掘りします。


1. 複利の「二次関数的成長」を味方につけられる

資産形成の数式は非常にシンプルです。

この数式において、もっとも影響力が大きいのは「元本」でも「利回り」でもなく、指数(パワー)となる「期間」です。

20代と40代の決定的な差

例えば、65歳までに3,000万円作りたいと考えた場合、年利5%の運用を想定すると、開始時期によって必要な月額は劇的に変わります。

  • 22歳から開始(期間43年): 毎月 約1.7万円

  • 42歳から開始(期間23年): 毎月 約5.8万円

20代で始める人は、40代から始める人の約3分の1の努力(入金額)で同じゴールに到達できます。若いうちに少額でも投資に回すことは、将来の自分に「数千万円単位のプレゼント」をしているのと同じことなのです。


2. 「人間資本」を「金融資本」に変換する時間が長い

新卒の皆さんは、現時点では「金融資本(貯金や株)」は少ないかもしれません。しかし、将来にわたって稼ぎ出す賃金の総和である「人間資本」は、数億円という膨大な価値を持っています。

  • 若者のポートフォリオ: 人間資本が巨大、金融資本は極小。

  • 定年直前のポートフォリオ: 人間資本はほぼゼロ、金融資本が最大。

資産形成とは、この目に見えない「人間資本」を、少しずつ「金融資本(株や不動産など)」へ移し替えていく作業です。

若いうちに始めるメリットは、この変換作業を「ゆっくり、確実に、無理なく」行える点にあります。焦ってハイリスクな投資に手を出す必要がないのは、人間資本という巨大なバックボーンが背後に控えているからです。


3. 失敗の「学習コスト」が圧倒的に安い

「投資は怖い」「損をしたくない」と考えるのは自然なことです。

しかし、「一度も失敗せずに資産形成を完遂する人」はほぼいません。

若いうちの10万円の失敗 vs 50代の1,000万円の失敗

  • 23歳での失敗: 給料1ヶ月分を投資で減らしてしまったとしても、翌月の給料でカバーできます。この失敗で学んだ「リスク管理」や「市場の心理」は、その後の40年間の運用に活かされる「一生モノの知恵」になります。

  • 55歳での失敗: 退職金や長年の蓄えを失えば、人生設計が崩壊します。取り戻すための「時間(人間資本)」が残っていないからです。

若いうちに少額で市場に参加し、暴落や高騰を肌で経験することは、最強の「教育投資」です。若ければ若いほど、失敗から立ち直る時間は残されており、その経験値が将来の大きな成功を支える土台となります。


4. 「リスク許容度」という最強のカード

リスク許容度とは、「資産がどれくらい減っても生活やメンタルに支障が出ないか」という器の大きさです。これは一般的に、「年齢が若いほど高く、高齢になるほど低くなる」とされています。

  • 長期保有の魔法: 株式市場は短期的には暴落しますが、15年、20年という長期スパンで見れば、歴史的に右肩上がりを続けています。

  • 「待てる」という強み: 若いあなたは、たとえ今日リーマンショック級の暴落が起きても、「あと30年あるから、そのうち戻るだろう」と待つことができます。 この「待てる能力」こそが、投資で利益を出すためのもっとも重要な資質です。


今の1円は、将来の10円以上の価値がある

「今は給料が低いから、昇給してから貯めよう」と考えるのは、資産形成においてもっとももったいない発想です。

「今、あなたが投資に回す1万円」は、30年後のあなたが捻出する10万円よりも、はるかに大きな価値を生み出します。

お金がないからできないのではなく、「時間がある今だからこそ、少額で始める」。このマインドセットを持つだけで、あなたは同世代の9割から一歩リードしたことになります。

資産形成において、あなたはすでに「若さ」という時価数億円のプラチナチケットを手にしているのです。それをただ消費に回すか、未来への種として植えるか。その選択が、あなたの自由を決めます。


2. 初任給の「黄金比」と支出管理

新卒1年目のあなたが手にする初任給。それは単なる労働の対価ではなく、あなたの人生という物語を動かす「最初の資本」です。この貴重な資金をどう配分し、管理するか。

現代の合理的な「黄金比」と、日本の資本主義を築いた偉人たちの「鋼のマインド」を融合させた、最強の支出管理術を深掘りします。


1. 現代の黄金比: 「50・30・20」の法則

現代の資産形成において、もっとも推奨されるストレスの少ない配分比率が「50/30/20ルール」です。これを手取り額(額面から税金や保険料を引いた額)に当てはめます。

比率カテゴリ具体的な項目
50%生活必需(Needs)家賃、光熱費、食費、通信費、最低限の衣類
30%自己投資・娯楽(Wants)趣味、交際費、旅行、書籍、スキルアップ
20%資産形成(Savings/Invest)生活防衛資金の貯蓄、新NISA、iDeCo

なぜ「20%」なのか

多くの人が「余ったら貯金」と考えますが、それでは一生貯まりません。20%を先に引き抜くことで、残りの80%で「どう楽しく暮らすか」というクリエイティブな思考が生まれます。


2. 本多静六の「四分の一天引き貯金法」

日本初の林学博士であり、日比谷公園の設計者でもある本多静六。彼は極貧生活からスタートし、独自の貯蓄法で現代価値にして数百億円の富を築きました。

「雪だるまの芯」を作る執念

本多氏は、給料が入った瞬間に「4分の1(25%)」を強制的に天引きし、残りの4分の3で生活することを徹底しました。

「いかなる苦境にあっても、まず4分の1を貯金せよ。臨時収入(ボーナス)は10割すべて貯金せよ」

  • 現代への応用: 手取り20万円なら、5万円を「なかったもの」として証券口座へ移します。この「天引き」こそが、資産という雪だるまを作るための「芯」になります。本多氏は、この芯さえできれば、あとは複利の力で勝手に資産が膨らむと説きました。


3. 安田善次郎の「独立自尊」と「勤倹貯蓄」

安田財閥の創始者で「銀行王」と呼ばれた安田善次郎。彼のマインドセットは、単なる節約ではなく「自由を勝ち取るための闘争」でした。

銭を貯めるのは、頭を下げる相手を減らすため

安田は、奉公人(新入社員)時代から徹底して無駄遣いを排しました。彼にとって貯蓄とは、「チャンスが来たときに即座に掴むための軍資金」であり、「他人に依存せず、自分の足で立つための武器」でした。

  • 現代への応用: 飲み会を一度断る、コンビニのラテを我慢する。それはケチなのではなく、「将来、嫌な仕事にNOと言える自由」を1円単位で買い取っている行為なのです。安田流のマインドを持てば、支出管理は「我慢」から「自由への投資」へと変わります。


4. 支出を「見える化」する3つのステップ

偉人たちの精神を現代で実践するには、テクノロジーを味方につけるのが賢明です。

① 固定費の聖域なき削減

支出管理の勝敗は「固定費」で決まります。

  • スマホ代: 大手から格安SIMへ(月5,000円の削減は、120万円の資産を年利5%で運用するのと同じ効果です)。

  • サブスク: 使っていないサービスは即解約。

  • 家賃: 手取りの30%を超えないこと。これが黄金比を崩す最大の原因です。

② 「ラテマネー」の撲滅

安田善次郎は「一銭を笑う者は一銭に泣く」と言いました。毎日なんとなく買う150円のペットボトル、300円のコンビニスイーツ。これらは年間で10万円以上の「見えない負債」となります。

③ 貯蓄の「自動化」

本多静六の時代は意志の力が必要でしたが、今は「自動積立設定」があります。

  1. 生活口座(給与受取)

  2. 待機口座(生活防衛資金:手取り3〜6ヶ月分)

  3. 運用口座(新NISA)

    給料日に、この順番でお金が自動で流れる仕組みを一度作れば、あなたの資産形成は「全自動」で進みます。


5. 富の門をくぐるために

本多静六は言いました。「人生の最大幸福は、その職業に邁進し、かつ、貯金することにある」と。

初任給の黄金比を守ることは、今の生活を貧しくすることではありません。本多静六の「天引き」の知恵と、安田善次郎の「独立心」を受け継ぎ、「お金をコントロールする側」に回ることです。

1年目からこのマインドセットで支出を管理できたなら、あなたは30代を迎える頃、同世代が想像もできないほどの「選択肢」と「心の余裕」を手にしているはずです。

あなたに本当に適した投資はどれ?

・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO

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3. 最適な資産形成の実践ステップ

資産形成のマインドセットを整え、支出の黄金比を理解したら、次はいよいよ具体的な「行動」に移るフェーズです。

資産形成は、闇雲に投資を始めるのではなく、「正しい順番」で進めることが成功の鍵となります。新卒1年目から踏むべき、もっとも合理的で強固な4つのステップを深掘りします。


ステップ1:最優先事項「生活防衛資金」の構築

投資を始める前に、絶対に欠かせないのが「盾」の構築です。これを怠ると、暴落時にパニックになって資産を売り払ったり、急な出費で借金を背負うことになります。

  • 目標額:手取り月収の3〜6ヶ月分

    • 実家暮らしなら「3ヶ月分(約50万円)」

    • 一人暮らしなら「6ヶ月分(約100万円)」

  • 保管場所:

    • 普段使いの口座とは別のネット銀行(楽天銀行、住信SBIネット銀行など)

    • いつでも引き出せる「普通預金」に置いておくのが鉄則です。

  • マインド:

    • これは「増やすお金」ではなく、人生の「シートベルト」です。この資金があるからこそ、リスクの高い投資に挑戦できるという心の余裕が生まれます。


ステップ2:新NISA(つみたて投資枠)の開始

生活防衛資金が1ヶ月分でも貯まったら、少額からでも「新NISA」を開始しましょう。新卒世代にとって、これ以上の最適解はありません。

なぜ「つみたて投資枠」なのか

  • 非課税の恩恵: 通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAなら0%です。

  • ドル・コスト平均法: 毎月一定額を機械的に買い続けることで、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、平均購入単価を抑えられます。

何を買うべきか(商品選び)

新卒世代には、「全世界株式(オール・カントリー)」または「全米株式(S&P500)」に連動する低コストなインデックスファンド一択です。

  • 管理費用(信託報酬): 年率0.1%以下のものを選んでください。

  • 設定: 一度設定したら、あとは「忘れること」が最大の戦略です。市場のニュースに一喜一憂せず、本多静六の「天引き」の精神で淡々と積み立てます。


ステップ3:iDeCo(個人型確定拠出年金)の検討

NISAの次に検討すべきがiDeCoです。これは「老後資金」を作るための制度ですが、新卒世代には強力な節税メリットがあります。

  • 所得税・住民税の軽減: 掛け金が全額「所得控除」になるため、毎年の税金が安くなります。実質的に「投資した瞬間に、税率分のリターンが確定している」状態です。

  • 注意点: 原則60歳まで引き出せません。

    • 結婚、出産、住宅購入など、20代・30代はライフイベントが多いため、無理な金額を設定せず、まずは「最低金額(月5,000円)」から始めるのが賢明です。


ステップ4:特定口座(課税口座)でのサテライト運用

NISAやiDeCoといった「守りの資産」が安定してきたら、余剰資金で少しだけ「攻め」の投資を経験するのも一つの手です。

  • 個別株投資: 自分が応援したい企業や、将来性があると思う企業の株を買ってみる。

  • 目的: 儲けることよりも、「経済の仕組みを学ぶこと」に主眼を置きます。

    • 自分が株主になれば、日経新聞や経済ニュースが自分事として読めるようになります。この「生きた知識」は、将来の人間資本(稼ぐ力)を大きく底上げします。


ステップ5:定期的な「リバランス」と「家計の棚卸し」

資産形成は一度設定して終わりではありません。半年に一度、以下の項目をチェックしてください。

  1. 資産配分の確認: 現金と投資信託の比率が、自分のリスク許容度内に収まっているか。

  2. 固定費の再点検: 安田善次郎のように「一銭」を大切にする精神で、不要なサブスクや無駄な保険料が増えていないか確認します。

  3. 目的の再確認: 資産形成は手段であり、目的ではありません。貯まったお金が、自分の「理想の生活」に近づけているかを自問自答します。


仕組みがあなたを「自由」にする

本多静六も安田善次郎も、自らの意志を律することで富を築きました。しかし、現代を生きるあなたには、彼らが喉から手が出るほど欲しがったであろう「自動積立」と「非課税制度」というチートツールがあります。

  1. ネット証券(SBI証券や楽天証券)を開設する

  2. クレジットカード積立を設定する

  3. 生活防衛資金を自動で別口座へ移す

この3つの「仕組み」を1年目のうちに構築できたなら、あなたの資産形成の8割は完了したと言っても過言ではありません。あとは、時が解決してくれます。


4. 休日の過ごし方と「時間」の資産化

新卒1年目のあなたにとって、土日の48時間は「単なる休息」ではありません。それは、あなたが「資本家」側に回るか「労働者」のまま終わるかを分かつ、もっとも貴重な投資原資です。

多くの新社会人が、平日のストレスを解消するために休日を「消費(SNS、寝だめ、目的のない買い物)」に充ててしまいます。しかし、資産形成を加速させる人は、休日を「時間の資産化」に充てます。

中でも、「投資の知識を習得すること」は、人生という長い航海において最強の羅針盤を手に入れることに他なりません。


1. 休日を「消費」から「投資」へ転換する

時間は、誰にでも平等に与えられた唯一の資源です。本多静六も安田善次郎も、若い頃の時間を一滴も無駄にせず、自己研鑽と蓄財に捧げました。

  • 受動的な休日(消費): スマホを眺めて4時間過ごす、昼まで寝る、流行りの店に並ぶ。これらはその瞬間の快楽を生みますが、翌週のあなたを豊かにはしません。

  • 能動的な休日(投資): 読書をする、資格の勉強をする、副業の種をまく、資産状況を整理する。これらは「将来の自分の時間」を買い戻すための行動です。

「10%ルール」の提唱

休日の48時間のうち、せめて10%(約5時間)だけで構いません。これを「未来の自分への投資時間」と決めてください。残りの時間は思い切り遊んでも、この5時間があるだけで、1年後には同僚と圧倒的な差がつきます。


2. なぜ「投資の知識」が人生最大の武器になるのか

資産形成において、新NISAやiDeCoといった「仕組み」を作るのは序の口です。本当の勝負は、「暴落が来たときにどう振る舞うか」「溢れる情報から真実を見抜けるか」という知性の部分にあります。

知識がないと「搾取」される

金融の世界には、知識のない人間から手数料を毟り取ろうとする「プロ」が溢れています。

  • 銀行の窓口で勧められる高手数料の投資信託

  • 知人から持ちかけられる「元本保証」の怪しい投資話

  • 不安を煽るだけのネットニュース

これらを一蹴できるのは、あなたの「投資リテラシー」だけです。休日に1冊の良質な投資本(『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』など)を読むことは、将来失うかもしれない数百万円を守る「最強の保険」になります。

「マネーリテラシー」は複利で効く

英語やプログラミングのスキルも重要ですが、これらは「労働収入」を増やすスキルです。一方で投資の知識は、「お金に働いてもらうスキル」です。 22歳で「年利5%の意味」と「複利の仕組み」を真に理解した人は、60歳までの40年間、その知識を使い続けることができます。この知識の複利効果は、どんな資格よりも人生の自由度を高めてくれます。


3. 休日に実践すべき「時間資産化」の具体策

具体的におすすめの休日の過ごし方は以下の3ステップです。

① 「マネー会議」を自分と開く

月に一度、休日の1時間を「自分とのマネー会議」に充てます。

  • 資産の増減を確認する(マネーフォワード等のチェック)。

  • 無駄な固定費がないか再点検する(安田善次郎の「勤倹」の精神)。

  • 積立額を増やす検討をする。

② 本質的な「読書」に没頭する

ネットの断片的な情報ではなく、時代を超えて読み継がれている名著に触れてください。

  • 投資: 市場の歴史、リスクとリターンの関係。

  • 心理: 投資における「感情」のコントロール(行動経済学)。

  • 歴史: 偉人の伝記(本多静六、安田善次郎、ウォーレン・バフェットなど)。

③ 「健康」という資本を守る

安田善次郎も本多静六も、非常に規則正しい生活を送り、健康に留意していました。 いくら資産があっても、体が動かなければ「時間」を享受できません。休日に運動する習慣を持つことは、将来の医療費を削減し、稼ぎ続ける力を維持するための「メンテナンス投資」です。


4. 自由とは「時間の主導権」を握ること

資産形成の最終目的は、預金通帳の数字を増やすことではありません。「自分の時間を、自分の好きなように使える状態」にすることです。

もしあなたが休日のすべてを「ダラダラ過ごすこと」に使っているなら、それは将来の自由な時間を前借りして浪費しているのと同じです。

逆に、今、投資の知識を学び、自己研鑽に励む休日は、将来のあなたを「働かなくていい自由」や「好きな仕事だけを選べる自由」へと連れて行ってくれます。

本多静六は、仕事の合間のわずかな時間を執筆に充て、その印税をすべて投資に回しました。 あなたも、この週末の数時間を「未来への種まき」に使ってみませんか? その知識が、いつかあなたを労働から解放する最強の味方になるはずです。

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5. 陥りやすい「若者の罠」を回避する

資産形成の道筋が見えてくると、次に注意すべきは「加速すること」ではなく「脱落しないこと」です。新卒1年目のフレッシュな意欲や、初めて手にした自由な資金を狙う罠は、日常の至る所に潜んでいます。

本多静六が「貯金の門をくぐれ」と説いた一方で、安田善次郎が「一銭を疎かにするな」と戒めたのは、

一度でも「負のループ」に陥ると、若さという最強の武器が「利息の支払い」という刃に変わってしまうからです。

具体的に陥りやすい3つの罠と、その失敗事例を深掘りします。


1. 「見栄」と「承認欲求」の罠

もっとも身近で、かつ強力な罠が「周囲との比較」です。SNSでキラキラした生活が可視化される現代、新卒1年目は特に「学生時代とは違う自分」を演出したくなります。

【失敗事例:Aさんのケース】

  • 状況: 都内のIT企業に勤務。同期がブランド物の時計を買い、SNSで高級レストランの投稿をしているのを見て焦りを感じる。

  • 行動: 「自分へのご褒美」として、手取り20万円に対し、月8万円のブランドマンションに住み、最新のiPhoneを分割払いで購入。さらに、誘われる飲み会にはすべて参加。

  • 結末: 貯金はゼロ。それどころか、冠婚葬祭の出費に対応できず、初めてのカードローンを利用。「黄金比」が崩壊し、資産形成のスタートが5年遅れた。

【教訓】 安田善次郎は「独立自尊」を説きました。他人の目を気にした消費は、「他人の人生を生きている」のと同じです。真の資産家は、見た目は質素で中身(資産)が豊かです。


2. 「リボ払い」という現代の蟻地獄

金融リテラシーが低い時期にもっとも手を出してはいけないのが、クレジットカードの「リボ払い」です。

【失敗事例:Bさんのケース】

  • 状況: 初任給で家具を揃え、少し予算オーバー。カード会社から「月々5,000円の支払いでOK」というメールが届き、軽い気持ちでリボ設定にする。

  • 行動: 毎月の支払額が一定なので、支出が増えている実感が湧かず、次々と買い物を続ける。

  • 結末: 年利15%という暴利により、支払額のほとんどが手数料に充てられ、元金が全く減らない状態に。本多静六が説いた「複利の魔法」を、「逆複利の呪い」として自分にかけてしまい、借金完済まで投資を一切始められなくなった。

【教訓】 リボ払いや消費者金融の金利(15〜18%)は、NISAで期待できる利回り(5%程度)を遥かに上回ります。借金がある状態での投資は、バケツの底に穴が空いた状態で水を入れるようなものです。


3. 「近道」を探す投資詐欺・投機の罠

「早く金持ちになりたい」という焦りは、判断力を狂わせます。新卒を狙った「投資コミュニティ」や「副業詐欺」は後を絶ちません。

【失敗事例:Cさんのケース】

  • 状況: SNSで「20代でFIRE(早期リタイア)」「スマホ1台で月収50万」という投稿を見かける。

  • 行動: 「新NISAなんて時間がかかりすぎる」と考え、DMで誘われた投資セミナーに参加。50万円の「FX自動売買ツール」を学生ローンで借りて購入。

  • 結末: ツールは全く稼働せず、運営会社とは連絡が取れなくなる。残ったのは多額の借金と、投資に対する強い不信感だけ。

【教訓】 本多静六は「雪だるまの芯」を作る苦労を説きました。 「楽に、早く、確実に」稼げる方法は、この世に存在しません。  もし存在するなら、見ず知らずのあなたに教えるはずがないのです。


4. 罠を回避するための「3つの防衛策」

これらの罠にハマらないために、新卒1年目のうちに以下のルールを自分に課してください。

  1. 「自分へのご褒美」を仕組み化する

    • 感情で買うのではなく、あらかじめ「Wants(娯楽)」の30%の範囲内で計画的に使う。

  2. 「分割払い・リボ払い」を一生封印する

    • 「一括で買えないものは、今の自分には身の丈に合わないもの」と潔く諦める。

  3. 「理解できないもの」には1円も出さない

    • 投資信託の銘柄であれ、副業であれ、中身を自分の言葉で説明できないものにお金を投じるのは「投資」ではなく「ギャンブル」です。

まとめ

若いうちの失敗は、金額的には小さくても、「時間を浪費した」という損失が計り知れません。 本多静六や安田善次郎が最も嫌ったのは、目先の誘惑に負けて自立の機会を失うことでした。

罠を回避し、着実に黄金比を守り続けること。派手さはありませんが、それこそが10年後、20年後に「お金に困らない自由」を手にするための唯一の近道なのです。


20年後の自分からの「ありがとう」

資産形成の本質は、我慢することではなく「選択肢を増やすこと」です。

今、あなたが初任給の一部を投資に回し、休日の数時間を学びに充てる。その一歩は、10年後に「会社を辞めても生きていける」という自信になり、20年後に「本当にやりたいことに挑戦できる」という自由になります。

お金は、人生という冒険を支える「道具」に過ぎません。しかし、その道具を正しく扱える者だけが、自分の人生の主導権を握ることができます。

今日から、あなたの「富の木」を植え始めましょう。

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