【2026年最新】国策銘柄15選!強み・弱みと初心者のための金融・投資知識を徹底解説

【2026年最新】国策銘柄15選!強み・弱みと初心者のための金融・投資知識を徹底解説

投資の世界には「国策に売りなし」という古くからの格言があります。国が国家規模の予算や法改正を投じて推進する事業分野(=国策テーマ)は、景気動向に左右されにくく、中長期的な市場拡大や企業の業績成長が力強く後押しされるためです。

今回は、投資初心者から中級者までが体系的に学べるよう、日本の未来を決定づける主要な「国策テーマ」と、その中心を担う「厳選・国策銘柄15選」を網羅的に解説します。各企業の強み・弱み(ビジネスモデルの構造)を比較しながら、国策銘柄の選び方を深掘りしていきます。

監修者:市川雄一郎 監修者:市川雄一郎 
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)

公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長

第1部:なぜ今「国策銘柄」に注目すべきなのか?

国策銘柄(こくさくめいがら)とは、政府が国の成長、安全保障、インフラ維持などを目的に、巨額の国家予算や補助金、優遇税制などを投入して推進する産業分野に関わる上場企業を指します。

一般的な企業は「民間需要(景気)」に売り上げが左右されますが、国策銘柄は「国家からの確定した需要・予算」という強力な後ろ盾を持っています。そのため、投資家にとって以下のような特徴があります。

  1. 業績の見通し(透明性)が高い: 政府が「〇年までに〇兆円投じる」と公表するため、中長期的な受注見込みが立てやすい。

  2. 下値が堅い(ディフェンシブ性): 不景気になっても公共投資や国策予算は維持されやすいため、株価が急落しにくい傾向がある。

  3. メガトレンドに沿った成長力: 脱炭素(GX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)、防衛力強化などは、一過性のブームではなく数十年単位の構造的変化である。

第2部:国策を牽引する6つの核心テーマ

日本の国策は、主に以下の6領域に集中的な資金が投入されています。

┌───────────────────────────────┐
│                     主要な国策テーマ 6選                      │
├─────────┬───────────────────────┤
│ ① 防衛・安全保障 │ 防衛費の増額、自衛隊装備、サイバー防衛      │
│ ② AI・半導体・DX │ AIデータセンター、国産半導体、ガバメントクラウド│
│ ③ GX・脱炭素     │ 次世代エネルギー(水素・原子力)、再エネ     │
│ ④ 国土強靱化     │ 老朽化インフラの修繕・補強、事前防災        │
│ ⑤ 食料安全保障   │ 農業DX、スマート農業、食料自給率の向上       │
│ ⑥ 金融政策・内需 │ 脱デフレ、金利ある世界への移行、地方創生     │
└─────────┴───────────────────────┘

 

第3部:国策銘柄15選 ~徹底解剖(強み・弱み・成長シナリオ)~

注目の「国策銘柄15選」について、各企業の基本情報、国策との親和性、そして強みと弱みを分析します。

【テーマ①】防衛・安全保障

日本の防衛予算抜本的増額と防衛装備の国産化推進に伴い、需要が底上げされている最重要分野です。

1. 三菱重工業(コード:7011)

  • 事業概要: 日本最大級の総合重機メーカー。防衛、宇宙、航空機、エネルギーインフラなど多岐にわたる国策分野を手がける。

  • 国策ポイント: 自衛隊向け戦闘機、護衛艦、誘導弾(ミサイル)などの製造で国内圧倒的トップ。防衛費増額(GDP比2%目標)の恩恵を最も受ける「防衛国策の本命」。

  • 強み:

    • 他社の追随を許さない防衛関連技術の蓄積と巨大な製造設備。

    • 防衛だけでなく、原子力発電や水素タービンなど「エネルギー安全保障」の国策とも密接に合致。

  • 弱み:

    • コングロマリット(複合企業)であるため、造船や機械などの市況悪化や資材高騰が全体の利益幅を押し下げるリスクがある(コングロマリット・ディスカウント)。

2. 日本電気 / NEC(コード:6701)

  • 事業概要: 大手IT・通信インフラメーカー。官公庁や金融向けのシステム構築、サイバーセキュリティ分野に強み。

  • 国策ポイント: 政府の「国家情報局」構想や、防衛省・警察庁などの通信暗号化技術、経済安全保障におけるサイバー防衛の中核を担う。

  • 強み:

    • 官公庁案件の強固な顧客基盤と、顔認証などの最先端高度AI・セキュリティ技術。

    • 安定したストック型サービス(保守・運用)の収益構造。

  • 弱み:

    • 国内公共予算への依存度が高く、海外のメガIT企業(GAFAM等)とのグローバルなクラウド・AI開発競争においては後塵を拝する局面がある。

【テーマ②】AI・半導体・デジタルインフラ(DX)

経済安全保障の観点から「半導体の国産化」や「自国でのAIインフラ構築」が進められています。

3. ルネサスエレクトロニクス(コード:6723)

  • 事業概要: 自動車向けマイコンで世界トップクラスのシェアを誇る半導体大手。

  • 国策ポイント: 経済安全保障推進法に基づき、政府から巨額の補助金(助成金)を受けて国内生産拠点を強靱化。フィジカルAIや自動車の電動化(EV・SDV)に不可欠なマイコン供給を担う。

  • 強み:

    • 車載マイコン分野での圧倒的な技術・市場シェア。

    • 経済産業省や政府ファンドが主導した背景があり、官民一体の産業基盤として揺るぎない立ち位置。

  • 弱み:

    • 世界的な半導体サイクルの影響を受けやすく、シリコンサイクル(市況の好不況)で短期的業績が大きく揺れる。

4. さくらインターネット(コード:3778)

  • 事業概要: 自社データセンターを保有・運営する国産クラウドインフラ事業者。

  • 国策ポイント: 政府の「ガバメントクラウド」事業者に国産企業として唯一選定され、さらに生成AI開発用の大規模スーパーコンピュータ整備向けに500億円規模の政府補助金を受けている。

  • 強み:

    • 国内にデータセンターを持ち、国家データ・安全保障データの域内保持(データ・ソブリン)に対応できる点。

    • 政府からの直接的な資金援助と確定した行政需要。

  • 弱み:

    • 米AWSやMicrosoft Azureなどの世界的大手との技術・規模の格差。

    • NVIDIA製GPUの調達費用やデータセンター建設費、電気代の高騰が一時的な赤字や利益圧迫につながるリスク。

5. 富士通(コード:6702)

  • 事業概要: 国内ITサービス最大手。官公庁や大手企業の基幹システム構築(SIer)を主導。

  • 国策ポイント: 政府自治体のデジタル刷新(AX/DX)、理化学研究所と連携した量子コンピュータ開発、政府向け国産LLM(生成AI)の開発など、デジタル国策のほぼ全てに関与。

  • 強み:

    • 中央官庁や自治体に対する極めて強固な顧客基盤と実績。

    • 量子コンピュータやスーパーコンピュータ(富岳等)などの国家級先端研究プロジェクトでのトップ実績。

  • 弱み:

    • 大型システム障害が発生した際のアドバースニュース(信用失墜)リスク。

    • 伝統的なシステム開発からクラウド・SaaSへの移行期における構造改革コスト。

6. 日本電信電話 / NTT(コード:9432)

  • 事業概要: 日本の通信インフラの要。固定電話、携帯(docomo)、光回線、データセンター等を包括する巨大グループ。

  • 国策ポイント: 国家の次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」构想を推進。電気消費を劇的に抑える「光電融合技術」は、AI爆発に伴う電力不足を解消する世界的な国策イノベーションとして期待される。

  • 強み:

    • 日本全国に張り巡らされた通信インフラという圧倒的参入障壁。

    • 潤沢なキャッシュフローと高い配当安定性。

  • 弱み:

    • 巨大企業ゆえに劇的な急成長(株価の数倍化など)は期待しにくく、通信料金抑制などの行政指導を受ける政治的リスクが常につきまとう。

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【テーマ③】GX(グリーントランスフォーメーション)・エネルギー安全保障

2050年カーボンニュートラル達成と、エネルギーの安定供給(自給率向上)を両立させる国家戦略です。

7. 岩谷産業(コード:8088)

  • 事業概要: LPガス供給の国内大手で、産業用ガスのパイオニア。特に「水素エネルギー」分野のリーディングカンパニー。

  • 国策ポイント: 政府が推進する「水素社会の実現」において、輸入・製造・輸送・水素ステーション整備まで一貫して手掛ける唯一無二の国策企業。

  • 強み:

    • 液化水素の国内流通シェア約7割という圧倒的な独占状態。

    • 脱炭素化を急ぐ鉄鋼・化学・運輸業界からの絶え間ない水素需要。

  • 弱み:

    • 水素インフラ普及のスピード(FCV普及や水素発電の実用化)が政府の計画より遅れた場合、先行投資が重荷になるリスク。

8. 日立製作所(コード:6501)

  • 事業概要: ITとインフラを掛け合わせた「ルマーダ(Lumada)」事業を展開する、日本を代表する総合電機・社会インフラ企業。

  • 国策ポイント: 次世代原子炉(SMR:小型モジュール炉)や原発再稼働などのエネルギー国策に加え、送電網整備、鉄道・送電インフラのデジタル化(GX×DX)を牽引。

  • 強み:

    • 不採算事業を徹底的に売却し、IT・エネルギー・鉄道に絞り込んだ高い利益率とグローバル競合力。

    • 原発から送電網、再エネまでエネルギーのトータルソリューションを提供できる技術力。

  • 弱み:

    • 巨大なグローバル買収(M&A)に伴う暖簾(のれん)減損リスクや、海外案件における建設遅延・コストオーバーリスク。

9. レノバ(コード:9519)

  • 事業概要: 太陽光、バイオマス、陸上/洋上風力、地熱など再生可能エネルギー発電所の開発・運営に特化した先駆的ファブレス企業。

  • 国策ポイント: 国が掲げる「再エネ比率引き上げ」と、再生可能エネルギー普及のためのFIT/FIP制度・補助金の直接的な恩恵を受ける。

  • 強み:

    • 発電所の公募案件を獲得する開発力と、地域の合意形成に関するノウハウ。

    • 純粋な再エネ専業上場企業としての希少性。

  • 弱み:

    • 電力買取価格の低下傾向や、公募案件での競合(大手電力・総合商社)との落札競争激化による不確定要素。

【テーマ④】国土強靱化・老朽化インフラ対策

大地震や地球温暖化に伴う風水害への備え、高度経済成長期に作られた道路・橋梁の耐震・維持補修を行う「寿命延伸」事業です。

10. ショーボンドホールディングス(コード:1414)

  • 事業概要: コンクリート構造物(特に橋梁や高速道路)の補修・補強に特化した構造物メンテナンスの専門最大手。

  • 国策ポイント: 「国土強靱化基本計画」に基づく老朽化インフラの補修工事を独占的に獲得。新設ではなく「直して長く使う」政策の真ん中に位置する。

  • 強み:

    • 補修材料の開発から施工までを一貫して行える独自技術と高利益率。

    • 新設工事と異なり景気に左右されにくく、官庁需要が絶え間なく発生する無借金経営の強固な財務構造。

  • 弱み:

    • 建設業界共通の課題である「人手不足(職人不足)」や人件費・資材費の高騰による施工能力の制約。

11. 鹿島建設(コード:1812)

  • 事業概要: Superゼネコン5社の一角。超高層ビルからダム、トンネル、洋上風力発電の基礎施工までを手掛ける建設最大手。

  • 国策ポイント: 防災治水工事、大規模インフラの更新、防衛施設の整備、リニア中央新幹線など、国家規模の大型土木プロジェクトを一手引き受ける。

  • 強み:

    • 難易度の高い大規模施工に対応できる高い土木技術力と開発ノウハウ。

    • 海外建設・不動産開発事業の成長による収益分散。

  • 弱み:

    • 建設資材(鋼材・生コン等)の高騰や、2024年問題以降の労働時間規制に伴う労務コストの上昇による採算圧迫。

【テーマ⑤】食料安全保障・農業DX

世界的な食料危機や地政学リスクに備え、食料自給率の向上と農業の「スマート化(自動化・効率化)」を図る国策です。

12. クボタ(コード:6326)

  • 事業概要: 農業機械(トラクター、コンバイン等)で国内シェア首位、世界でもトップクラス。水環境インフラ(水道管)も手掛ける。

  • 国策ポイント: 政府の「食料自給率向上」「食料安全保障の確立」政策。さらに高齢化に伴う農業離れを救うための「自動運転トラクター(スマート農業)」導入補助金の恩恵を受ける。

  • 強み:

    • 日本の狭い農地に適合した圧倒的な農機具技術とブランド力。

    • 北米やアジアなど海外市場でも高いシェアと成長性を確保している点。

  • 弱み:

    • 米国や欧州の金利水準・景気動向や、為替(円高進行)による業績変動リスク。

【テーマ⑥】脱デフレ・金融政策正常化・地域創生

長年続いたゼロ金利・デフレからの脱却(金利ある世界への移行)や、訪日外国人による経済活性化を後押しする国策です。

13. SBI新生銀行(旧:新生銀行 / ※SBIHD傘下)

  • 事業概要: SBIホールディングス傘下のネットとリアルの強みを融合した大手銀行。

  • 国策ポイント: 日本銀行の利上げ局面に伴う利ざや拡大の直接的な恩恵を受ける。また、公的資金の返済や地域金融機関との連携による「地方創生・地銀再編」の中心地。

  • 強み:

    • 日本銀行の政策金利引き上げにより、預貸利ざや(貸出金利と預金金利の差)が拡大し、本業の収益力が急激に改善する構造。

    • SBIグループの証券・IT基盤を活用したクロスセル。

  • 弱み:

    • 急激な金利上昇に伴う保有債券の評価損(含み損)の発生リスクや、景気後退時の貸倒コスト増加懸念。

14. コマツ(小松製作所)(コード:6301)

  • 事業概要: 建設機械(ショベルカー・ブルドーザー等)で世界第2位の世界的メーカー。

  • 国策ポイント: 国土強靱化工事への建機供給のみならず、自動運転建機(ICT建機)を活用した建設現場のDX(i-Construction)を推し進める最前線。

  • 強み:

    • 建機の稼働状況を遠隔監視する「KOMTRAX」を活用した先進的なデータビジネス。

    • 世界中の鉱山開発やインフラ需要を網羅する強固なグローバル販路。

  • 弱み:

    • 中国や新興国の不動産不況・インフラ投資減速による直接的な売上減少リスク。

15. J.フロント リテイリング(コード:3086)

  • 事業概要: 大丸・松坂屋を傘下に持つ百貨店大手。PARCO(パルコ)などの商業施設も手掛ける。

  • 国策ポイント: 政府が「2030年にインバウンド消費8兆円」を掲げて推進する観光立国推進・インバウンド需要拡大政策の直接の受け皿。

  • 強み:

    • 心斎橋、銀座、京都など訪日外国人客が集中する主要都市の一立地に超大型店舗を保有。

    • 免税売上高の急増と、高付加価値(ハイブランド)商品の高利ざや構造。

  • 弱み:

    • 地政学リスク(特定の国からの渡航制限)や円高へのシフトによる免税買い控え、国内個人の消費低迷リスク。

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第4部:国策銘柄リスト一覧表

今回取り上げた15銘柄の比較一覧です。

企業名(コード)主要テーマ主な事業・役割主なリスク・弱み
三菱重工業 (7011)防衛・安全保障自衛隊向け装備品(防衛本命)、原子力多角化によるコングロマリット懸念
日本電気 / NEC (6701)防衛・サイバー国家情報局、政府暗号化、サイバー防衛国内公共依存と海外IT勢との競合
ルネサス (6723)AI・半導体車載マイコン世界大手、経済安保補助金シリコンサイクル(半導体市況)の波
さくらインターネット (3778)国産クラウドガバメントクラウド、生成AIスパコン設備投資負担と米IT大手との規模の差
富士通 (6702)AI・DX・量子行政デジタル刷新(AX/DX)、量子コンピュータ構造改革費用とシステム障害リスク
NTT (9432)通信・IOWN光電融合技術、次世代情報通信基盤成長の緩やかさと行政指導リスク
岩谷産業 (8088)GX・水素液化水素国内シェア7割、水素社会基盤水素エネルギー普及スピードの遅れ
日立製作所 (6501)GX・SMR小型モジュール炉(原発)、送電基盤海外大型買収の減損・案件遅延
レノバ (9519)GX・再エネ太陽光・バイオマス・風力発電所の開発売電価格低下と他社との案件獲得競争
ショーボンドHD (1414)国土強靱化橋梁・トンネル等のコンクリート補修建設業界の人手不足と人件費増
鹿島建設 (1812)国土強靱化大規模土木・治水・防災・インフラ構築資材価格高騰と労務コスト増
クボタ (6326)食料安全保障スマート農機、水環境(水道管)インフラ為替(円高)と海外景気変動
SBI新生銀行 (8303)脱デフレ・金利金利上昇による利ざや改善、地銀再編急激な金利上昇時の債券評価損
コマツ (6301)国土強靱化・DX自動運転建機、建設現場のDX化海外(中国・新興国)の景気減速
J.フロント (3086)インバウンド訪日外国人向け免税販売、観光立国地政学リスクと急激な円高転換

第5部:国策銘柄投資における「3つの注意点」

「国策に売りなし」という言葉がある一方で、国策銘柄なら何でも買えば勝てるというわけではありません。初心者投資家が陥りやすい罠と対策を知っておく必要があります。

1. 「折り込み済み(期待先行)」の急騰・急落

国策テーマがニュースで大きく報じられた時点では、すでに株価が未来の業績を買いかぶってピークを付けている(買われすぎている)ケースが少なくありません。

  • 対策: 政策発表直後の「イナゴ買い(熱狂的な連れ高での買い)」を避け、PERやPBRなどの株価指標をみて適正水準まで調整したタイミングを狙う。

2. 業績化までのタイムラグ

政府が「〇〇分野に1兆円投資」と決定しても、実際に予算が執行され、企業の決算数値(売上・利益)として反映されるまでには1~3年のタイムラグが生じます。

  • 対策: 単期の決算発表だけに一喜一憂せず、四半期ごとの「受注高」や「受注残高」が着実に増えているかを確認する。

3. 政権交代・政策変更のリスク

選挙による政権交代や財政刷新、国の方針転換によって、これまで手厚かった補助金が削減されたり撤回されたりするリスクが存在します。

  • 対策: 特定の1銘柄に集中投資せず、複数の国策テーマ(防衛+DX+強靱化など)に分散投資を行う。

第6部:初心者必見!金融・投資知識の重要性とステップ

最後に、なぜ現代を生きる私たちにとって「金融・投資の知識(マネーリテラシー)」が不可欠なのか、そしてどのように投資を始めるべきかを解説します。

なぜ金融の知識が必要なのか?

1. インフレ(物価高)による「現金の価値低下」

日本は「金利がある世界」へと移行し、物価と人件費が上がる時代になりました。銀行の普通預金(金利0.001~0.1%程度)に資金を放置しておくと、年2%のインフレが続いた場合、実質的な購買力(お金の価値)は目減りし続けます。自分の資産を守るためには「インフレ率以上の利回りで資産を運用する」知識が必須です。

2. 公的年金・退職金だけに頼れない時代の到来

人生100年時代と言われる中、社会保障給付の維持や退職金制度の変化に伴い、自分の老後資金や人生の選択肢(住宅・教育・起業など)を自力で構築する「自己防衛」が求められています。

3. 「国策」を理解することは社会を理解すること

投資を学ぶことは、世界のニュース、政府の予算使い道、企業の社会貢献を理解することと同義です。金融知識がある人は、ニュースを見たときに「この政策でどの業界が伸び、自分の生活にどう影響するか」を正しく解釈できるようになります。

初心者が国策銘柄投資を成功させるための実践ステップ

初心者の方が安全に知識をつけながら国策銘柄に投資するためのプロセスです。

[ Step 1:土台作り ]
  └ 少額非課税制度(新NISA)口座を開設する
  └ 生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)を確保する

[ Step 2:インデックス投資でベース構築 ]
  └ 全世界株式やS&P500などの投信でポートフォリオの土台を固める

[ Step 3:国策銘柄(個別株)の分析・選定 ]
  └ 本記事のテーマ(防衛・DX・GXなど)から関心のある企業を選択
  └ 業績(売上高・営業利益)と財務健全性(自己資本比率)をチェック

[ Step 4:分散・分散・時間分散の実践 ]
  └ 最初は1株単位(単元未満株)などの少額から購入
  └ 1つのテーマに偏らず、複数の国策テーマへ分散

 

投資は「社会的価値への投票」

投資とは、単に「お金を増やす手段」にとどまりません。あなたが購入した株式の資金は、その企業が新しい防衛技術を開発し、老朽化した橋を修繕し、新薬や脱炭素技術を生み出す原動力になります。

「国策銘柄を買う」ということは、日本の将来を良くするための国家プロジェクトに投資家として参加し、その成長の果実を分配してもらうことに他なりません。

金融知識という武器を身につけ、社会の大きな流れ(国策)を見極めながら、着実な資産形成の一歩を踏み出していきましょう。

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【重要】免責事項

  • 投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。

  • 成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。

  • 情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。

  • 損失の補償: 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害(直接的・間接的を問わず)についても、筆者は一切の責任を負いません。

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