「NISA口座って変更できるの?」
「NISA口座の金融機関を変更する方法を知りたい!」
このようにお考えではないですか?
NISA口座の変更方法は。以下の4つのステップで行うことが可能です。
なんだか難しそうだぞ・・・
聞き馴染みのない言葉ばかりで、難しそうに見えますが、そんなことはありません^^この記事では初心者でもわかるようにひとつずつ本文で詳しく解説しています。
画像にもある通り、大まかな流れはこちらです。
現在(変更前)の金融機関で「金融商品取引業者変更届出書」を取り寄せて提出し、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を受け取る必要があります。必要な書類を受け取ったら、新しい金融機関での手続きを行って完了です。
原則としては以上の流れとなりますが、実際には金融機関によって必要な書類や記載すべき項目が異なる場合があります。必ず金融機関に確認してから、手続きを行う様にしましょう。
またNISA口座を変更する前に、必ず把握しておくべき情報があります。
・NISA口座変更のタイミングに注意
・買い付け時期によって口座変更ができなくなる
・変更する際には積立設定を停止した方が良い場合がある
・変更後の口座に保有商品を移管できない
以上の4点を把握せずに口座変更の手続きを行った場合には、思ったようなスケジュールで変更できない可能性があります。場合によっては変更にかなり時間がかかってしまうことがあるため、注意が必要です。
こちらも本文で詳しくお伝えしていきます!
この記事では、NISAの口座変更の方法やメリット・デメリットなど以下の内容について詳しく解説します。
・NISAの口座変更の4つのステップ
・NISAの口座変更をするメリット
・NISAの口座変更の3つの注意点
・NISAの口座変更を検討すべき人とは?
この記事をお読みいただくことで、NISAの口座変更をするために必要な情報を網羅できます。ぜひこの記事を参考に、NISA口座変更をしてみてください。
監修者:市川雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
目次
1.NISA口座変更の4つのステップ!
冒頭でも解説した通り、NISAの口座変更は以上の4つのステップで可能です。それぞれ、見ていきましょう。
1-1.STEP.1【変更前の金融機関】「金融商品取引業者等変更届出書」を申請する
まずは、現在の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を申請します。
漢字が多くて難しそうに見えるけど、ただの「変更届け」ね!
まずは申請して「変更届出書」を受け取るのね。
申請方法は金融機関によって異なります。インターネット上で申請して後から書類が送られて来る場合もありますし、銀行の窓口にて申請する場合もあります。
いずれの場合も、以下の書類が別途必要になる場合があります。
・本人確認書類(マイナンバーカードで適用できる場合もある)
・届け印
・キャッシュカード など
必要書類も金融機関によって異なります。必ず、手続きを行う金融機関の情報を確認しましょう。手続き方法の調べ方は各金融機関の公式サイトか、Googleで「NISA 口座変更 ○○銀行(金融機関名)」で検索すると上位に情報が出てきます。
これらを確認し、店舗での手続きが必要な場合は店舗で行いましょう。
1-2.STEP.2【変更前の金融機関】「金融商品取引業者等変更届出書」を提出
金融機関から「金融商品取引業者等変更度届出書」を受け取ったら、必要事項を記載します。
「金融商品取引業者等変更届出書」の必要事項を記載したら、変更前の金融期間に提出します。窓口でそのまま手続きを完結できる場合もあれば、郵送で提出する場合もあります。
郵送で提出する場合には、他に本人確認書類等を同封する必要があります。
1-3.STEP.3【変更前の金融機関】「勘定廃止通知書」を受け取る
後日、変更前の金融機関から「勘定廃止通知書」が送られてきます。勘定廃止通知書を受け取ったら、新しい金融機関での手続きに移ります。
ちなみに、変更前のNISA口座を廃止して別の金融機関にて新たにNISA口座を再開する場合には、「非課税口座廃止通知書」が送られてきます。
完全に口座を廃止する場合は「非課税口座廃止通知書」なのね!
NISA口座を作ったけど使ってない”かぶお”はこれね。
■勘定廃止通知書…既に活用しているNISA口座を変更するための書類
■非課税口座廃止通知書…NISA口座を廃止し、別の口座で再開する場合の書類(残高がない場合はこちら)
勘定廃止通知もしくは非課税口座廃止通知を受け取ったら、口座変更前の金融機関とのやり取りは終了です。
NISA口座変更手続きを申し込んでから勘定廃止通知書を受け取るまで、一般的には2~3週間かかります。
また万が一勘定廃止通知書を受け取ったものの、紛失してしまった場合には、すぐに金融機関に問合せましょう。原則として再交付が可能です。
1-4.STEP.4【変更先の金融機関】新しい金融機関で手続きを行う
勘定廃止通知書を受け取ったら、新しい金融機関で続きを行いましょう。変更したい金融機関にNISA口座の開設を申請します。
こちらもインターネットで必要書類を作成できる場合もあれば、窓口にて手続きを行う場合もあります。やはり申請の場合も本人確認書類など必要な書類が異なる場合がありますので、必ず事前に確認しましょう。
一般的には以下の書類が必要となります。
・勘定廃止通知書(又は非課税口座廃止通知書)
・NISA口座開設申請書
・本人確認書類
また、総合口座を開設していない金融機関でNISA口座を開設したい場合、事前に総合口座の開設が必要になります。
2.NISA口座変更の4つの注意点
NISA口座変更はタイミングによって手続きができない場合があります。この章では、NISA口座変更時の注意点について詳しく解説します。
・NISA口座変更のタイミングに注意
・買い付け時期によって口座変更ができなくなる
・変更する際には積立設定を停止した方が良い場合がある
・変更後の口座に保有商品を移管できない
それぞれについて、見ていきましょう。
2-1.NISA口座変更のタイミングに注意
NISAの口座変更を行う場合には、手続きのタイミングに注意しましょう。変更を希望する前年の10月1日~当年の9月末までに手続きを行う必要があります。
2024年に口座変更をしたい場合には、以下のタイミングで手続きを行う必要があります。
つまり、2024年に口座変更をしたい場合には2023年10月1日~2024年の9月30日に手続きを行う必要があるのです。
2-2.買い付けの時期によって口座変更できなくなる
口座変更したい年の1月1日以降に、変更前の口座で買い付けを行った場合には当年のNISA口座の変更ができないため注意が必要です。
たとえば2024年中に口座変更を行いたい場合、2024年1月1日以降に変更前の口座で買い付けをしてしまうと変更ができないという事です。
その場合は2024年の10月以降に手続きを行い、2025年の口座変更を行ってください。
2-3.変更する際には積立設定を停止した方が良い場合がある
NISA口座の変更にはある程度(およそ1カ月前後)時間がかかります。手続きをしている最中に年が明けてしまい、変更前の口座で買い付けをしてしまわないように、事前に積立設定を停止しておくことをおすすめします。
特に年末に口座変更の手続きを行う場合、思ったより時間がかかってしまい翌年1月の買い付けをしてしまえば、その年の口座変更はできません。
そのようなことが無いよう、年末に変更する場合は積立設定を停止しておきましょう。翌年まで時間がある場合は自動的に切り替わるため、特に設定しなくても良いでしょう。
ちなみに、金融機関によっては資料を請求した段階や申込をした段階で買い付けが自動的に停止する場合もあります。どのようなシステムになっているかは事前に確認しておきましょう。
2-4.変更後の口座に保有商品を移管できない
NISA口座の金融機関を変更しても、実は変更後の口座に保有商品を移管できるわけではありません。
例えば金融機関Aから金融機関Bに口座変更をする場合。金融機関Aで買い付けをした分と金融機関Bで買い付けた分はあわせて管理しなければなりません。
二つの口座での管理になるため、注意が必要です。
NISA口座変更時のロールオーバーに関して、2023年以降は考える必要がありません。
以前は、NISAの口座変更を行う場合にはロールオーバーができなくなることが注意点となっていました。しかし、2024年からは現行のNISAが廃止され、新NISAへ自動的に移管されることとなります。
そうなると現行NISAで運用している商品は、2024年以降、口座変更の有無にかかわらずロールオーバーができなくなります。そのため、口座変更においてのロールオーバーを考慮する必要は無くなります。
※ロールオーバーとは
NISAで運用していた商品の非課税期間が終了したあと、新たな非課税投資枠に自動的に移行する仕組みのこと。
3.NISAの口座変更をするメリット
この章では、NISAの口座変更をするメリットについて解説します。NISAの口座変更には、主に以下の3つのメリットがあります。
・取扱商品の幅が広がる可能性がある
・ポイント還元率が高くなる可能性がある
・使いやすくなる可能性がある
それぞれ、見ていきましょう。
3-1.取扱商品の幅が広がる可能性がある
NISAの口座変更をすると、取扱商品の幅が広がる可能性があります。
NISAで購入できる金融商品は、実は金融機関によって異なります。投資信託のみしか購入できない場合もあれば、個別株やETF、REITなど幅広い商品を購入できる場合もあります。
NISAの口座を別の金融機関にすることで、購入できる商品の幅が広がる場合があるのは大きなメリットです。ただし、場合によっては変更前よりも取扱商品が少なくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
口座変更を行う場合には、対象商品を事前に調べておくと良いでしょう。
3-2.ポイント還元率が高くなる可能性がある
NISAの口座変更をすることで、ポイント還元率が高くなる可能性があります。
金融機関によっては、積立の際にポイントが還元されることがあります。ポイント還元率の高い金融機関に口座変更をすることで、ポイント還元率が高くなります。
また、金融機関によってはポイントを使って投資を行うサービスを行っている場合もあります。
ただし、ポイント還元率は各金融機関が設定しているものであり、時期によって変更されることがあります。口座変更をする際には、どのようなポイントのシステムになっているかを事前に確認しておきましょう。
3-3.使いやすくなる可能性がある
NISA口座を変更することで、使い勝手がよくなる可能性があります。
NISA口座などの管理画面やアプリは、金融機関によって異なります。金融機関によっては専用のアプリが開発されていることもあるため、口座を変更することでより使いやすくなることがあります。
こちらも事前にアプリやサイトを確認して、どのような機能になっているのか確認しておくと良いでしょう。
4.NISAの口座変更を検討すべき人とは?
最後に、NISA口座の変更を検討すべき人についてみていきましょう。以下の3つに当てはまる人は、NISAの口座変更を検討してみても良いでしょう。
・幅広い投資商品の中から選びたい人
・手数料をなるべく抑えたい人
・ポイ活をしたい人
それぞれ見ていきましょう。
4-1.幅広い投資商品の中から選びたい人
幅広い投資商品の中から自分の運用したい商品を選びたい人は、NISAの口座変更がおすすめです。
NISAの口座変更をすることで、投資商品の幅が広がる可能性があります。そのため、なるべく多くの商品の中から買い付ける商品を選びたいのであれば、口座変更を検討してみてもいいかもしれません。
購入したい商品が現在の金融機関で取扱いが無い、といったことを理由に口座変更をする人は少なくありません。事前に調べて、どのような商品を選べるかを確認してから口座変更をすることがおすすめです。
4-2.手数料をなるべく抑えたい人
金融機関を変更することで、手数料を抑えたい人にもNISA口座変更はおすすめです。商品を買い付ける時や売却時に手数料がかかりますが、金融機関によって、その額は異なります。
一回ごとの取引手数料は小さな額であっても、長期的につみたてて運用する場合には大きな違いになることがあります。
手数料をなるべく抑えたい場合は、事前にどの程度の取引手数料になるのかを十分に確認してから変更することをおすすめします。
手数料を安くおさえるのは基本って習ったよ!
4-3.ポイ活をしたい人
ポイント還元率の高い金融機関に変更して、ポイ活を積極的に行いたい場合にも口座変更はおすすめです。金融機関によって、取引でのポイント還元率は異なります。
単純にポイント還元率の高い金融機関に変更するという方法もありますが、常日頃使っているポイントガ貯められる金融機関に変更したい場合もあるでしょう。
例えば、楽天ポイントを積極的に貯めたい場合は楽天証券に変更するとポイントが多く貯まる場合もあります。
そのように積極的にポイ活を行いたい場合には、金融機関変更を検討してみても良いでしょう。
ただし、ポイントの還元率などは金融機関が自由に変更できるものです。せっかく金融機関を変更したにも関わらず、ポイント還元率が下がってしまうといったことも考えられるので注意しましょう。
5.投資について詳しく学びたいならご相談ください
よりよい資産形成を学びたいのであれば、投資についての正しい知識を身につけることがおすすめです。
弊社の運営する投資スクール、Global Financial Schoolでは約2,000本の講義があります。NISAに特化したNISAコースもありますので、今後の資産形成に大きくお役立ていただけます。
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また、GFSの機能を紹介した記事は下記になります。投資スクールに興味のあり方はぜひご覧ください。
6.まとめ
以上、この記事では、NISAの口座変更の方法やメリット・デメリットなど以下の内容について詳しく解説してきました。
この記事のポイント |
・NISAの口座変更の2つのステップ ・NISAの口座変更をするメリット ・NISAの口座変更の3つの注意点 ・NISAの口座変更を検討すべき人とは? |
この記事をお読みいただいたことで、NISAの口座変更をするために必要な情報を網羅できたかと思います。ぜひこの記事を参考に、NISA口座変更をしてみてください。
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