
【初心者必読】投資信託の「種類」を完全網羅!違い・メリット&デメリット・おすすめ10選まで体系的に徹底解説
「新NISAをきっかけに投資信託を始めたいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない……」
「インデックス型とアクティブ型、何が違ってどちらが自分に向いているの?」
投資信託(ファンド)は、数千円、あるいは100円という少額から世界中の資産に分散投資できる非常に優秀な金融商品です。しかし、いざ証券口座を開いて投資信託を探してみると、その種類の多さに圧倒されてしまう初心者は少なくありません。
投資信託の「種類」と「仕組み」を正しく理解しないまま、なんとなくランキング上位の銘柄やおすすめされた銘柄を買ってしまうと、「思っていたよりリスクが高くて大損してしまった」「手数料が高すぎて全然利益が出ない」といった失敗に繋がってしまいます。
この記事では、投資信託の基本から、さまざまな「種類」の分類軸、それぞれのメリット・デメリット、初心者におすすめの厳選10ファンド、そして失敗しないための銘柄選びの注意点まで、約2万字の圧倒的なボリュームで体系的に完全解説します。
この記事を読めば、投資信託の全体像が100%理解でき、自分自身の資産運用の目的に合った最適な銘柄を自信を持って選べるようになります。ぜひ最後までお読みいただき、最初の一歩を踏み出してください!
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
1. そもそも投資信託(ファンド)とは?【基礎知識】
投資信託の種類を学ぶ前に、まずは「投資信託とはどのような仕組みなのか」という基本をしっかりとおさらいしておきましょう。ここを理解しておくことで、種類の違いがよりスムーズに頭に入ってきます。
投資信託の基本的な仕組み
投資信託(英語では「Mutual Fund」、一般的には「ファンド」とも呼ばれます)とは、一言で言えば「多くの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金(信託財産)としてまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに分散投資し、そこで得た成果を投資家に分配する仕組み」の金融商品です。
【投資信託のイメージ図】
投資家(あなた)
│ (少額のお金を出し合う)
▼
┌──────────────────────────────┐
│ 投資信託(ファンド) │
└──────────────┬───────────────┘
│ (専門家が運用を指図)
▼
┌───────────────────────────────────────────┐
│ 【投資先(世界中の資産に分散)】 │
│ 国内株式 ・ 外国株式 ・ 国内債券 ・ 外国債券 │
│ 不動産(REIT) ・ コモディティ(金など) │
└───────────────────────────────────────────┘
個人投資家が1人で世界の何百という会社の株を買おうとすると、数千万円〜数億円という莫大な資金が必要になります。しかし投資信託であれば、みんなでお金を出し合うため、100円〜1万円といった少額から世界中の資産に小分けにして投資(分散投資)することができるのです。
投資信託の4つの大きなメリット
投資信託がこれほどまでに多くの人に選ばれているのには、以下の4つの明確な理由があります。
少額(100円〜)から投資を始められる
まとまった軍資金がなくても、毎月のお小遣いや貯金の余剰資金から気軽にスタートできます。ネット証券を利用すれば、最低100円から購入可能です。
専門家(プロ)が代わりに運用してくれる
個別の企業の業績を分析したり、世界経済の動向を毎日チェックしたりする必要はありません。運用のプロである「投資信託運用会社」のファンドマネージャーが、あなたに代わってベストな投資判断を下してくれます。
手軽に「分散投資」ができ、リスクを抑えられる
「卵をひとつのカゴに盛るな」という投資の格言があります。カゴが落ちたらすべての卵が割れてしまうからです。投資信託は、1つの銘柄を買うだけで、数十〜数千の企業や国に資金を分散させるため、どこか1つがダメになっても全体のダメージを最小限に抑えられます。
「新NISA(少額投資非課税制度)」との相性が抜群
2024年からスタートした新NISAの「つみたて投資枠」や「成長投資枠」では、金融庁が厳選した、あるいは一定の基準を満たした投資信託が主役となっています。投資で得た利益に通常かかる約20%の税金が「一生涯ゼロ」になるため、投資信託を使った資産形成の追い風となっています。
投資信託にかかる「3つのコスト(手数料)」
投資信託はプロに運用を任せるため、主に以下の3つのコストが発生します。これらのコストは利益を削る要因になるため、種類を選ぶ際にも非常に重要な指標となります。
購入時手数料(フロントエンド・ロード):投資信託を買うときに支払う手数料。最近のネット証券では、この手数料が「無料(ノーロード)」の銘柄が主流です。
信託報酬(運用管理費用):投資信託を保有している期間中、毎日投資信託の財産から自動的に差し引かれる保有コスト。年率◯%という形で表記され、長期投資において最も重視すべきコストです。
信託財産留保額:投資信託を途中で解約(売却)するときに支払う、いわば「途中解約ペナルティ」のような費用。無料の銘柄も多いです。
投資信託の基本がわかったところで、本題である「投資信託の種類」について詳しく見ていきましょう。
2. 投資信託の「種類」を4つの軸で分類
投資信託には、世界中で何万本、日本国内だけでも数千本もの種類が存在します。これらをパッと理解するために、まずは「4つの切り口(軸)」で整理してみましょう。
【投資信託の4つの分類軸】
① 運用のスタイルの違い ─── インデックス型(パッシブ) vs アクティブ型
② 投資対象(アセットクラス) ─── 株式、債券、不動産(REIT)、コモディティ、バランス型
③ 投資地域の違い ─── 国内(日本)、先進国、新興国、全世界(グローバル)
④ 決算(分配金)の頻度 ─── 毎月分配型 vs 資産成長型(無分配・再投資型)
この4つの軸を組み合わせることで、「日本の株式に投資するインデックス型ファンド」や、「全世界の株式と債券に投資するバランス型ファンド」といったように、あらゆる投資信託の正体を正確に見極めることができるようになります。
それぞれの軸について、初心者が絶対に知っておくべきポイントを深掘りしていきましょう。
3. 分類軸①:運用スタイルの違い(インデックス vs アクティブ)
投資信託の種類を分ける上で、最も重要であり、最初に理解しなければならないのが「運用の基本スタンス(スタイル)」の違いです。これには「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類しかありません。
| 比較項目 | インデックス型(パッシブ運用) | アクティブ型(アクティブ運用) |
| 目指す成果 | 指数(ベンチマーク)と連動すること | 指数(ベンチマーク)を上回ること |
| 運用のやり方 | 機械的に指数と同じ構成で買い付ける | 銘柄を厳選・調査して売買する |
| 信託報酬(コスト) | 非常に低い(年0.05%〜0.2%程度) | 高い(年0.5%〜2.0%程度) |
| 値動きのわかりやすさ | ニュース等で報じられる指数と同じでわかりやすい | 独自の値動きをするため追いにくい |
| 勝敗の確率 | 長期的には平均点を確実に取れる | プロが運用しても指数に負けることが多い |
① インデックス型(パッシブ型)とは?
インデックス型とは、特定の「指数(インデックス=市場の平均値)」と同じ値動きをすることを目指す投資信託です。
例えば、日本の「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」、米国の「S&P500」や「NYダウ」といった有名な指数がベンチマーク(基準)になります。
S&P500が1%上がれば、S&P500に連動するインデックスファンドもほぼ1%上がります。逆に市場全体が下がれば、同じように下がります。
インデックス型のメリット
コストが圧倒的に安い:市場の構成通りに機械的にコンピューターで買い付けるため、調査費用がかからず、信託報酬(保有コスト)が驚くほど安く抑えられています。
シンプルで理解しやすい:ニュースで「今日のニューヨーク市場は値上がりしました」と聞けば、自分の資産が増えていることが直感的にわかります。
長期投資で「平均点」を確実に取れる:世界や一国の経済成長の果実を、そのまま丸ごと受け取ることができます。
インデックス型のデメリット
市場平均以上の利益は出ない:どれだけ調子の良い特定の企業があっても、市場全体の平均値に薄められてしまうため、1年で資産が2倍、3倍になるといった爆発的なリターンは期待できません。
市場の暴落をそのまま食らう:リーマンショックやコロナショックのように、市場全体がドカンと下がったときは、ファンドも同じように等しく暴落します。
② アクティブ型とは?
アクティブ型とは、運用の専門家(ファンドマネージャー)が独自の調査や分析を行い、市場平均(インデックス)を上回る成果を目指して運用する投資信託です。
今後成長しそうな企業を個別に厳選して投資したり、逆に不況に強そうな業界の比率を高めたりと、人間の知恵と足を使った「攻めの運用」を行います。
アクティブ型のメリット
市場平均を大きく超える大勝ちの可能性がある:ファンドマネージャーの見立てが的中すれば、インデックスファンドが年利5%で推移している中で、年利20%や30%といった驚異的なリターンを叩き出すことがあります。
下落局面で守りを固められる銘柄もある:相場全体が下がっているときに、現金比率を高めたり、値下がりしにくいディフェンシブ株(鉄道や電力、食品など)に乗り換えたりすることで、インデックス以上の暴落を防ぐ運用を試みることができます。
アクティブ型のデメリット
コスト(信託報酬)が高い:企業調査のためのアナリストの人件費や出張費、頻繁な売買手数料などがかかるため、インデックス型に比べてコストが数倍〜十倍以上高くなります。
プロが運用してもインデックスに負けることが多い(不都合な真実):数多くの投資研究データにおいて、「長期で見ると、アクティブファンドの7〜8割以上が、インデックスファンドの成績に負けている」という事実が証明されています。高い手数料を支払ったにもかかわらず、市場平均以下のアウトパフォーマンスしか出せないリスクがあります。
ファンドマネージャーの腕次第で成績が乱高下する:優秀なファンドマネージャーが退職したり、時代のトレンドが運用の手法と合わなくなったりすると、急に成績が悪化することがあります。
4. 分類軸②:投資対象(アセットクラス)の違い
投資信託が、集めたお金を「何に」投資するのかという、投資対象(アセットクラス)による分類です。何に投資するかによって、その投資信託の「リスク(値動きの大きさ)」と「リターン(期待できる収益)」の大部分が決まります。
一般的に、投資対象は以下の4大資産に分類されます。
【リスク・リターンのマトリクス】
高 ▲ [ 外国株式 ]
│
│ [ 国内株式 ]
リ │
ス │ [ 外国債券 ]
ク │
│ [ 国内債券 ]
低 ┴──────────────────────────────────────►
低 リターン 高
① 株式型ファンド
投資信託の資金の大部分を「株式」で運用する種類です。
特徴:企業の成長や業績向上に伴う「株価の上昇」を狙うため、4大資産の中で最も高いリターン(年利4%〜9%程度)が期待できます。
リスク:高いリターンが得られる反面、景気の変動や企業の不祥事、政治的不安などによって価格が大きく上下します(ハイリスク・ハイリターン)。数年で価値が1.5倍になることもあれば、大不況時には一時的に30%〜50%下落することもあります。
② 債券型ファンド
国(国債)や地方自治体(地方債)、大企業(社債)が発行する「債券」で運用する種類です。債券とは、簡単に言えば「国や企業がお金を借りるときに発行する借用書」です。
特徴:債券はあらかじめ満期までの利息が決まっており、満期を迎えれば元本が返ってくる(発行体が破綻しない限り)という性質があるため、値動きが非常に安定しています。
リスク:ローリスク・ローリターンです。定期預金よりは高い金利(年利0.5%〜3%程度)が期待できますが、株式のように資産を何倍にも大きく増やす馬力はありません。ディフェンス(守り)のための資産です。
③ 不動産型(REIT:リート)ファンド
「REIT(Real Estate Investment Trust)」と呼ばれる、不動産投資信託に投資する種類です。多くの投資家から集めた資金で、オフィスビル、商業施設、高層マンション、物流倉庫などを購入し、そこから得られる「家賃収入」や「売却益」を投資家に分配します。
特徴:株式とは異なる値動きをすることが多く、比較的高い分配金(利回り)が期待できるのが特徴です。インフレ(物価上昇)が起きると不動産の価値や家賃も上がるため、インフレに強いというメリットがあります。
リスク:ミドルリスク・ミドルリターン。景気の悪化によるテナントの退去リスク、金利上昇による借入コストの増加リスク、地震や火災などの災害リスクがあります。
④ コモディティ(商品)型ファンド
「金(ゴールド)」や「原油」「小麦」「穀物」といった、実物資産(コモディティ)に投資する種類です。特に「金」に投資するファンドが有名です。
特徴:金などはそれ自体が価値を持つ「実物資産」であるため、紙幣の価値が下がるインフレ局面や、戦争・テロなどの地政学的リスクが高まったときに「有事の金」として価格が上昇しやすい特徴があります。
リスク:株式や債券と違って、金そのものが利息や配当を生み出すわけではありません。純粋な「需給バランスによる価格の値動き」だけで利益を狙うため、タイミングのスパイスとして使われることが多いです。
⑤ バランス型ファンド
ここまで紹介した「株式」「債券」「不動産」といった異なる性質を持つ資産を、あらかじめ決められた比率(例:株式50%、債券50%など)で1つのパッケージにして運用する投資信託です。
特徴:1つの銘柄を買うだけで、自動的に「株で攻めて、債券で守る」という理想的な資産配分(アセットアロケーション)が完成します。さらに、値上がりした資産を売って値下がりした資産を買い増す「自動リバランス(比率調整)」をファンド内で勝手に行ってくれるため、究極の「ほったらかし投資」が実現します。
リスク:リスクの度合いはパッケージの内容によります。株式の比率が多いものはハイリスク寄り、債券の比率が多いものはローリスク寄りになります。平均してマイルドな値動き(ミドルリスク・ミドルリターン)になります。
・投資で収入を得たい、資産を増やしたい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
5. 分類軸③:投資地域の違い
「どこにある資産に投資するのか」という地理的な分類です。同じ株式型ファンドであっても、投資する国や地域によってリスクや将来の成長性が全く異なります。
【投資地域の分類】
├── 国内(日本) ─── 見慣れた安心感、為替リスクなし
└── 海外(外国)
├── 先進国(アメリカ、欧州など) ─── 安定した成長、基軸通貨
├── 新興国(インド、ブラジルなど) ─── 爆発的な成長力、ハイリスク
└── 全世界(グローバル) ─── まるごと全部、究極の地域分散
① 国内(日本)
日本の企業(株式)や日本の国(債券)に投資します。
メリット:為替の影響を一切受けない(為替リスクがゼロ)ため、純粋な資産の値動きだけで計算できます。また、トヨタやソニー、任天堂など、私たちが普段からよく知っている親しみのある企業が投資対象になるため、状況を把握しやすい安心感があります。
デメリット:日本は今後、深刻な少子高齢化と人口減少に直面するため、国全体の経済成長率(GDPの伸び)という点では、海外に比べて見劣りしてしまう懸念があります。
② 先進国(インターナショナル / タックスヘイブン除く)
アメリカを中心に、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリアなど、経済や法整備が高度に発達した主要先進国に投資します。
メリット:現在の世界経済を強力に牽引している「Apple」「Microsoft」「Amazon」「NVIDIA」といった、世界的な超巨大企業の成長の恩恵を直接受けることができます。特に先進国ファンドの約7割〜8割は「アメリカ」が占めていることが多いため、実質的なアメリカ経済への投資になります。
デメリット:日本の円を外国の通貨(ドルやユーロ)に換えて投資するため、「為替リスク」が発生します。現地での株価が上がっても、急激な円高(ドル安)が進むと、円換算したときの評価額が目減りしてしまうことがあります(逆に円安になればプラスになります)。
③ 新興国(エマージング)
インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、東南アジアなど、これから急速な経済発展や人口増加が見込まれる発展途上国・地域に投資します。
メリット:若年人口が多く、インフラ整備が進んでいるため、先進国を遥かに凌駕する爆発的な経済成長(株価の急上昇)を記録するポテンシャルを秘めています。
デメリット:政治の体制が不安定(クーデターや政権交代によるルール変更)、法律の未整備、通貨の信用度が低い(通貨暴落のリスク)といった「カントリーリスク」が非常に高いです。価格の変動が非常に激しく、初心者にはやや扱いが難しい上級者向けの地域です。
④ 全世界(グローバル / オール・カントリー)
日本、先進国、新興国のすべてをひっくるめて、地球丸ごとに投資する究極の地域分散型です。通常は、各国の市場規模(時価総額)の大きさに応じた比率(例:アメリカ約60%、日本約5%、その他先進国約25%、新興国約10%など)で自動的に配分されます。
メリット:これ1本を持つだけで、世界の経済成長そのものに投資できます。もし将来、アメリカが衰退して代わりにインドや別の国が台頭してきたとしても、ファンド側が時価総額の変化に合わせて自動的に国の国別比率を入れ替えてくれるため、私たちは何もしなくても時代遅れのポートフォリオになるのを防げます。
デメリット:良くも悪くも「地球全体の平均値」になるため、特定の国(例:アメリカ一強時代)が猛烈に値上がりしている時期には、その国だけに単体で投資しているファンド(S&P500など)よりもパフォーマンスが少しマイルドになります。
6. 分類軸④:決算(分配金)の頻度の違い(毎月分配 vs 資産成長)
投資信託から出る「分配金(株式でいう配当金のようなもの)」をどのように受け取るか、その回数や方針による分類です。ここを誤ると、資産形成の効率が致命的に悪化するため、初心者は最も注意すべきポイントです。
【分配金方針による違い】
● 毎月分配型
毎月お小遣いのように現金が振り込まれるが、運用の複利効果が完全に失われ、
場合によっては自分の元本を取り崩して支払われる(タコ足配当)。長期の資産形成には【極めて不向き】。
● 資産成長型(無分配・再投資型)
分配金を投資家の手元に出さず、自動的にファンド内で再投資して元本を雪だるま式に増やす。
「複利の効果」を最大限に活かせるため、将来の資産を大きく増やしたい人にとって【大正解】。
① 毎月分配型ファンド
毎月(年12回)の決算ごとに、運用の成果などから分配金を投資家に現金で支払う種類です。
メリット:定年退職した高齢者などで、「毎月年金にプラスして数万円のお小遣いが口座に入ってくる生活を送りたい」という人にとっては、生活費の足しになるため一定のニーズがあります。
デメリット(罠):運用がうまくいっていない月でも、見かけの分配金を維持するために、投資家自身が投資した元本を削って分配金を払い出す「元本払戻金(特別分配金)」という仕組みがあります。これは自分の財布からお金を出して、自分の別のポケットに移しているだけで、全く資産が増えていないどころか、手数料や税金の関係で実質的に大損しているケースが多発しています。
⚠️ 注意!
新NISAの「つみたて投資枠」では、この「毎月分配型」の投資信託は法律によってすべて排除されています。それほど、長期の資産形成においては非効率で不適切な種類であると国から認定されているということです。
② 資産成長型(無分配型・分配金再投資型)
分配金を出す基準を満たしていても、それを投資家の銀行口座へ振り込まず、そのままファンドの中で自動的に同じ株式や債券の買い増し(再投資)に回す種類です。
メリット:アインシュタインが「人類最大の発見」と呼んだ「複利(ふくり)の効果」を100%発揮できます。利息が利息を生み、資産が2次関数的に雪だるま式に膨らんでいくため、10年、20年という長期で子供の教育資金や自分自身の老後資金を作りたい現役世代にとっては、これ以外の選択肢はないと言えるほど圧倒的に有利な仕組みです。税金が繰り延べられる(その都度引かれない)点も大きなメリットです。
デメリット:投資をしている最中は、手元の現金口座には1円もお金が戻ってきません。画面上の「評価額(数字)」が増えていくだけなので、投資をしている実感が湧きにくく、退屈に感じてしまうことがあります。お金を使うためには、自分で投資信託を解約(一部売却)する必要があります。
7. その他特殊な投資信託(ETF、テーマ型、毎月決算型など)
基本的な4つの分類軸以外にも、証券会社やニュースでよく耳にする「少し特殊な投資信託の種類」についてサクッと解説しておきます。これらを知っておくと、知識に深みが増し、罠を回避できるようになります。
① ETF(上場投資信託)とは?
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、仕組み自体はインデックス型の投資信託とほぼ同じですが、「証券取引所に上場しているため、株式と同じようにリアルタイムで売買できる」という特徴を持つ投資信託の種類です。
一般の投資信託との違い:一般の投資信託は、1日に1回だけ決まる「基準価額」でしか売買できず、注文を出してから約定するまでタイムラグがあります。しかしETFは、株と同じように「今の1ドル=◯円、株価=◯円」の瞬間の価格を見ながら、市場が開いている時間ならいつでも指値(価格を指定して)などで売買が可能です。
コスト面:一般の投資信託よりも、信託報酬(保有コスト)がさらに一歩安い傾向があります。ただし、自分で分配金の再投資設定をする手間があったり、1口単位(数千円〜数万円)での購入になるため「毎月きっちり1万円分自動で積み立てる」といった1円単位の緻密な積立設定がややしにくいという特徴があります。
② テーマ型ファンド(要注意!)
「AI(人工知能)」「ロボティクス」「脱炭素(EV・クリーンエネルギー)」「宇宙開発」「メタバース」といった、その時々の世の中の流行り・トレンドのテーマに関連する企業の株だけをパッケージにしたアクティブファンドです。
なぜ初心者に勧められないのか?:テーマ型ファンドが売り出されるのは、いつも「そのテーマが世間で最も注目されて、株価がすでに最高値圏にあるとき(ブームの絶頂)」です。証券会社が売りやすいため大々的に宣伝されますが、ブームが去ると急激に資金が抜け、株価が暴落し、二度と元の価格に戻らないケースが非常に多いです。さらに信託報酬が年1.5%〜2.0%と非常に高く設定されているため、初心者は絶対に手を出してはいけない「典型的な情弱向け商品」と言われることもあります。
③ ターゲット・イヤー・ファンド
「ターゲット・イヤー2055」といった名前がついているファンドです。投資家が退職する年(ターゲット・イヤー)に向けて、年齢が若いうちは株式などのリスク資産で積極的に運用し、目標年に近づくにつれて自動的に債券などの安全資産へ比率をシフトしてくれる投資信託です。
評価:一見すると非常に親切な仕組みに見えますが、一般的なバランス型ファンドに比べて信託報酬が割高に設定されていることが多く、自分でライフステージに合わせてファンドを買い替えたり配分を変えたりすれば済む話なので、あえて高いコストを払ってまで選ぶメリットは少ないと言えます。
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8. 【徹底比較】どの種類の投資信託を選ぶべき?メリット・デメリットまとめ
ここまで学んだ投資信託の種類について、それぞれの特徴と「どんな人に向いているか」を一覧表にまとめました。自分の投資の目的や性格と照らし合わせてみてください。
| 投資信託の種類 | リスク / リターン | 主なメリット | 主なデメリット | こんな人におすすめ! |
| 全世界株式(インデックス) | 中〜高 / 高 | ・これ1本で地球全体に分散 ・コストが最安クラス ・長期で手堅い | ・短期で大儲けは無理 ・世界全体の暴落は受ける | ・資産運用の王道を行きたい人 ・20年以上の長期投資をする人 ・銘柄選びに悩みたくない人 |
| 米国株式(S&P500など) | 高 / 高 | ・世界最強の米国企業に投資 ・過去数十年の実績が抜群 ・高い成長性 | ・アメリカ一国に依存するリスク ・為替リスクがある | ・アメリカの経済成長を信じる人 ・全世界株より少し攻めたい人 ・若年層でリスクを取れる人 |
| バランス型(4資産・8資産) | 低〜中 / 中 | ・株と債券の自動分散 ・暴落時に値下がりしにくい ・リバランスが自動 | ・好景気時に増え方がマイルド ・リターンは株式単体より劣る | ・大暴落でハラハラしたくない人 ・老後が近く守りに入りたい人 ・ほったらかし度を極めたい人 |
| アクティブ型ファンド | 非常に高 / 変動 | ・市場平均を超えるリターン ・独自の面白い運用方針 | ・コストが高い ・大半がインデックスに負ける | ・投資の知識があり、プロを応援したい人 ・平均点では満足できない人 |
| 毎月分配型ファンド | 中 / 低 | ・毎月現金が手元に入る ・年金の足しになる | ・複利効果が消滅する ・元本を取り崩すリスク(罠) | ・すでに資産が十分にある高齢者 ・資産を「増やす」より「使う」フェーズの人 |
9. 初心者におすすめの投資信託ファンド厳選10選
ここからは、具体的な銘柄選びに入ります。世の中にある数千本のファンドの中から、「低コスト(信託報酬が業界最安水準)」「純資産総額が大きく安定している」「新NISAに対応している」「長期的な資産形成に適している」という極めて厳しい基準をクリアした、初心者におすすめの優秀な投資信託を10本厳選して紹介します。
選定のポイント:
投資信託の名前によく出てくる「eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)」シリーズは、「業界最低水準の運用コストを、将来にわたって目指し続ける」と公言している、現在日本の個人投資家から圧倒的な支持を集めている王道ブランドです。迷ったらこのシリーズを選べば間違いありません。
【王道の全世界投資】これ1本で地球丸ごとカバー
① eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
愛称:オルカン
投資対象:日本を含む世界中の先進国・新興国の株式(約3,000企業)
信託報酬(税込):年0.05775%以内(2026年現在も業界最安水準)
特徴:
現在、日本のインデックス投資界における「絶対王座」に君臨するファンドです。これ1本を買い続けるだけで、アメリカ、日本、ヨーロッパ、インドなどの世界中の主要企業に時価総額の比率(現在の比率はアメリカが約6割)でまるごと投資ができます。時代の変化に合わせて国や企業の比率を自動で調整してくれるため、究極の「思考放棄・ほったらかし投資」が可能です。「どれか1本だけ選べ」と言われたら、間違いなくこれが筆頭候補になります。
② 楽天・プラス・全世界株式インデックス・ファンド
愛称:楽天・オルカン
投資対象:日本を含む全世界の株式
信託報酬(税込):年0.05775%
特徴:
楽天証券が「eMAXIS Slim オルカン」に真っ向から対抗してリリースした超低コストファンドです。中身の連動対象やコストはeMAXIS Slimとほぼ同等ですが、楽天証券の口座で保有していると、投資信託の保有残高に応じて「楽天ポイント」が貯まるという独自の強み(投信残高ポイントプログラム)を持っています。楽天経済圏を普段から利用しているユーザーであれば、非常にお得で有力な選択肢になります。
【米国集中投資】世界最強の経済国で高リターンを狙う
③ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
投資対象:米国の主要大型株500社(Apple, Microsoft, Amazon, NVIDIA等)
信託報酬(税込):年0.09372%以内
特徴:
オルカンと人気を二分する、米国株投資の超王道ファンドです。米国市場の時価総額の約80%をカバーする「S&P500」という指数に連動します。過去100年以上の歴史の中で、幾多の大暴落を乗り越え、右肩上がりで成長し続けてきた抜群の実績があります。世界をリードするイノベーション企業がひしめくアメリカの爆発力に全振りしたい人、若くてこれからの暴落も時間味方にできる人に最適です。
④ 楽天・プラス・米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
投資対象:米国の主要大型株500社
信託報酬(税込):年0.077%
特徴:
こちらも楽天証券が提供する、S&P500連動型の格安ファンドです。eMAXIS Slimよりもわずかにカタログ上の信託報酬が低く設定されており、さらに楽天ポイントの還元メリットも受けられます。楽天証券で米国株(S&P500)に積立投資をするなら、最優先で検討したい銘柄です。
⑤ iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
投資対象:米国のナスダック市場に上場している時価総額上位100社(金融除く)
信託報酬(税込):年0.495%
特徴:
S&P500よりもさらに「ハイテク・成長企業(IT、バイオ、DXなど)」に特化して尖らせたインデックスファンドです。中身はAppleやMicrosoftに加え、テスラ、メタ、アルファベットなどの比率が非常に高くなっています。値動き(リスク)はS&P500よりもかなり激しく、暴落時の下落幅も大きいですが、その分、好景気時の上昇パワーは凄まじいものがあります。リスクを恐れず、未来のテクノロジーの進化に賭けたいという20代〜30代の資産形成層に人気があります。
【インド・新興国投資】ネクスト・ブレイクの主役に投資
⑥ iFreeNEXT インド株インデックス
投資対象:インドを代表する企業50社(Nifty50指数連動)
信託報酬(税込):年0.781%
特徴:
中国を抜いて世界第1位の人口大国となり、平均年齢も20代後半と非常に若く、今まさに怒涛の勢いで経済成長を続けている「インド」の株式市場に丸ごと投資できるインデックスファンドです。インド株ファンドの中では比較的早くから登場し、純資産を集めています。コスト(信託報酬)は先進国株に比べると高めですが、新興国ならではの「これからの大きな伸び代」に期待して、資産の5%〜10%程度の「サテライト(脇役)」として保有する投資家が増えています。
【守りのバランス投資】1本でリスクを抑えてマイルドに運用
⑦ eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
投資対象:国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、外国REITの8つの資産
信託報酬(税込):年0.143%以内
特徴:
世界中のあらゆる資産(株、債券、不動産)に、綺麗に「12.5%(8分の1)ずつ」の均等な比率で投資するバランス型ファンドです。株式だけでなく債券が半分(43.75%※新興国含む)入っているため、株式だけのファンドに比べて値動きが非常にマイルドです。リーマンショック級の暴落が起きても、株式ファンドほど致命的な傷を負いにくいのが最大の強みです。「値下がりで夜も眠れなくなるのは嫌だ」「マイルドに、でも定期預金よりはしっかりと増やしたい」という50代以降の方や、慎重派の初心者に最適です。
⑧ ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
投資対象:国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券の4つの資産
信託報酬(税込):年0.154%
特徴:
伝統的な「4大資産」に「25%(4分の中1)ずつ」均等に配分するファンドです。上記の「8資産型」との最大の違いは、「新興国」や「REIT(不動産)」といったクセの強い資産を完全に排除している点です。政治的に不安定な国や、値動きの激しい不動産を含まないため、よりシンプルで、かつ歴史的に信頼性の高い「王道の分散投資」を行いたい人に向いています。さらに値動きが手堅く計算しやすいのが特徴です。
【国内投資】為替リスクなしの安心感
⑨ eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
投資対象:東証プライム等に上場する日本企業全体(約2,000社)
信託報酬(税込):年0.143%以内
特徴:
日本の市場全体を丸ごと買い付けるインデックスファンドです。「日経平均株価」がユニクロ(ファーストリテイリング)や東京エレクトロンといった一部の株価の高い企業の動きに影響されやすいのに対し、「TOPIX」は企業の規模(時価総額)に応じた配分になるため、より日本の経済実態を正確に反映した分散投資ができます。為替の影響を受けずに、日本企業の底力や近年の株主還元(配当増額など)の強化の波に乗りたい人におすすめです。
【アクティブファンド】プロの厳選投資を応援する
⑩ ひふみプラス
投資対象:主に日本の成長企業(一部、海外の株式も含む)
信託報酬(税込):年1.078%以内(保有期間等により段階的に下がります)
特徴:
日本を代表する、知名度・実績ともにトップクラスの超有名アクティブファンドです。ファンドマネージャーやアナリストが、実際に足を使って投資先の中小企業やベンチャー企業を訪問し、「社長の人間性」「現場の熱量」「世の中に必要とされるビジネスか」を徹底的に調査して銘柄を厳選します。株価が下落しそうな局面では、現金の比率を最大50%まで高めて資産を守るという、インデックスには絶対に真似できない柔軟な立ち回りが特徴です。「顔の見える投資がしたい」「日本の素晴らしい企業を応援しながら資産を増やしたい」というファンに根強く支持されています。
10. 投資信託の「銘柄選び」で初心者が絶対に気をつけるべき5つの鉄則
おすすめのファンドを知ったからといって、すぐに購入ボタンを押してはいけません。投資信託選びで失敗する原因の9割は、購入前の確認不足や、自身の投資目的とのミスマッチです。
投資信託を選ぶ際は、以下の「5つの鉄則」を必ず頭に叩き込んでおいてください。
【銘柄選び 5つの鉄則】
1. 銀行や対面証券の「窓口」には絶対に行かない(ネット証券一択)
2. 「信託報酬」は年0.2%以下のものを選ぶ
3. 「純資産総額」が右肩上がりで増えているか確認する
4. 「償還期限」が「無期限」であることを確認する
5. 自分の「リスク許容度」を超えたアセットを買わない
鉄則①:銀行や大手証券の「窓口」には絶対に行かない
これが最も重要です。投資信託を買うときは、必ず「SBI証券」や「楽天証券」などの「ネット証券」で口座を自分で開設して購入してください。
銀行や対面型証券会社の窓口に行くと、親切なスーツ姿の担当者が個室で相談に乗ってくれますが、彼らが勧めてくるのは「あなたのためになる投資信託」ではなく、「彼らの会社(銀行・証券会社)が最も高い手数料を稼げる投資信託(=あなたにとって大損な商品)」です。
窓口で紹介されるファンドは、購入時手数料が3%〜5%、毎月の信託報酬が1.5%〜2.0%といった高コストなものばかりです。ネット証券であれば、購入時手数料はすべて無料(ノーロード)、信託報酬も年0.1%以下の超優秀なファンドが自分の意思で1秒で買えます。窓口へ行くのは「カモられに行く」のと同じだと覚えておきましょう。
鉄則②:「信託報酬」はとにかく低さにこだわる(目安は0.2%以下)
投資信託を保有している間、毎日差し引かれる「信託報酬」は、投資の成果を長期的に最も大きく左右する絶対的な指標です。
インデックスファンドを選ぶのであれば、「信託報酬が年0.2%以下(できれば0.1%前後)」のものを基準に選んでください。
「年1%の違いなんて大したことない」と思うかもしれませんが、仮に30年間、毎月3万円(総額1,080万円)を年利5%で運用できた場合のシミュレーションをしてみましょう。
信託報酬 年0.1% の場合:30年後の資産総額は 約2,370万円
信託報酬 年1.5% の場合:30年後の資産総額は 約1,780万円
手数料の差だけで、将来受け取れるお金が約590万円も消えてなくなってしまうのです。運用会社へのお布施を減らし、自分の手元にお金を残すために、コストには極限までシビアになりましょう。
鉄則③:「純資産総額」が十分に大きく、右肩上がりか確認する
投資信託の規模を表す数字が「純資産総額(じゅんしさんそうがく)」です。そのファンドに、今いくらのお金が集まっているかを示しています。
選ぶべき基準:最低でも100億円以上、できれば数千億円〜数兆円規模のファンドを選びましょう。
なぜ重要か?:純資産総額が少なすぎる(例:数億円程度)ファンドは、運用会社にとって「手間がかかる割に儲からない赤字商品」になってしまいます。そうなると、運用の途中で強制的にファンドを終了して投資家にお金を払い戻してしまう「繰上償還(くりあげしょうかん)」が行われるリスクがあります。繰上償還されると、せっかく長期で複利運用しようと思っていた計画が強制終了させられ、その時点で税金が計算されてしまうため、大損害になります。必ず、多くの人にお金が放り込まれ続けていて、右肩上がりにグラフが伸びているファンドを選んでください。
鉄則④:「償還期限(運用期間)」が「無期限」であることを確認する
投資信託には、あらかじめ「このファンドは◯年◯月◯日に終了します」と寿命が決まっているものがあります(有期限)。
長期の資産形成、特に新NISAを使って老後資金を作ろうとしている人が、15年後に勝手に終了してしまうファンドを買ってはいけません。目論見書(説明書)の「信託期間」という項目を見て、「無期限」と書かれていることを必ず確認してください。
鉄則⑤:自分の「リスク許容度」に合わせる(ブームに惑わされない)
「リスク許容度」とは、「自分が、いくらまでの損失であれば精神的・経済的に耐えられるか」という器の大きさのことです。
「今は米国株(S&P500)やNASDAQ100がものすごく値上がりしていて儲かるらしいから、全財産をこれにつぎ込もう!」と考えるのは非常に危険です。好景気のときは誰でも強気になれますが、リーマンショックのような大暴落が来ると、資産が数ヶ月で数百万単位でマイナスになります。
そのときに恐怖に耐えかねて、一番底値のタイミングで投資信託をすべて売却して市場から退場してしまう人が後を絶ちません。
自分の年齢(若いほど失敗を時間で挽回できるためリスクを取れる)
扶養家族の有無(独身の方がリスクを取れる)
現在の貯金額(生活防衛資金が別にあるか)
これらを冷静に考え、「自分は最悪のときにマイナス何%までなら耐えられるか」を計算してください。もし「半減するのは耐えられない」と思うのであれば、株式100%のファンドではなく、債券が含まれた「バランス型ファンド」を選ぶのが正しい銘柄選びです。
11. 【ステップ別】初心者のための正しい資産運用実践ロードマップ
投資信託の種類と選び方がわかったら、いよいよ実践です。失敗せずに安全に資産運用を軌道に乗せるためのステップをロードマップ形式で解説します。
【実践ロードマップ】
[STEP 1] 生活防衛資金(生活費の6ヶ月分〜)を確保する(絶対に投資に回さない)
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[STEP 2] ネット証券(SBI証券または楽天証券)で口座開設 + 新NISAを申し込む
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[STEP 3] 自分の投資目的から「コア(主役)」となるファンドを1本選ぶ(例:オルカン)
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[STEP 4] 毎月無理のない金額で「クレカ積立」の設定をして、あとは【完全にほったらかす】
STEP 1:まずは「生活防衛資金」を確保する
投資信託は元本保証ではありません。明日急に会社の業績が悪化してクビになったり、大病を患って入院したりしたときに、投資信託を取り崩さなければ生活できないという状態は絶対に避けるべきです。
まずは、「最低でも生活費の6ヶ月分(可能であれば1年分)」の現金を、銀行の定期預金や普通預金に「絶対に触らないお金」として確保してください。投資に回すのは、それを超えた完全に使い道のない「余剰資金」だけです。
STEP 2:ネット証券で「新NISA口座」を開設する
投資を始めるプラットフォームを選びます。前述の通り、対面窓口ではなくネット証券の一択です。日本の2大巨頭である以下のどちらかを選べば、手数料・商品ラインナップともに100点満点です。
SBI証券:国内シェアNo.1。三井住友カードを使った「クレカ積立」でVポイントが貯まり、あらゆる面で隙のない業界トップ。
楽天証券:画面が圧倒的に見やすく、初心者への使いやすさはNo.1。楽天カードでの積立で楽天ポイントがザクザク貯まる。
口座開設をする際、必ず「新NISA口座も同時に申し込む」にチェックを入れてください。利益が非課税になる神制度を使わない手はありません。
STEP 3:運用の「コア(主役)」となる銘柄を1〜2本決める
この記事の「おすすめ10選」を参考に、自分の主役となるファンドを決めます。
よくある失敗が、「良さそうだから」といってオルカン、S&P500、バランス型、インド株などを5本も6本も少しずつ買ってチャカチャカすることです。中身が重複して分散の意味がなくなったり、管理が煩雑になったりします。
基本は「コア(主役)は全世界株式か米国株式のどちらか1本」。これでポートフォリオの8割〜10割を占めるのが、現代のインデックス投資の正解とされています。
STEP 4:「クレカ積立」で自動化し、二度と口座を見ない
銘柄を決めたら、毎月の積立金額を設定します。ネット証券ではクレジットカード決済で投資信託が買える「クレカ積立」があり、これを使うと毎月自動で買い付けが行われる上、決済額に応じたポイント(0.5%〜大手の条件による)が毎月タダでもらえます。
設定が完了したら、あなたがやるべき仕事は終わりです。あとは証券口座のパスワードを忘れるくらいの勢いで、完全にほったらかしてください。
毎日株価のチェックをして、「今日は下がったから売ろうか」「上がったから買い増そうか」などと一喜一憂するのは、精神衛生上悪いだけでなく、投資の成績を悪化させる最大の要因(感情の罠)になります。投資信託の最大の強みは「あなたの時間を奪わずにプロと世界経済が勝手に働いてくれること」であることを忘れないでください。
12. まとめ:自分の軸に合った種類の投資信託で、今すぐ長期投資を始めよう!
長文にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。最後にこの記事の最も重要なポイントを凝縮して振り返ります。
投資信託のスタイルは2つ:初心者はコストが安く、長期で確実に平均点が取れる「インデックス型」を選ぶのが大原則。プロが市場超えを狙う「アクティブ型」は手数料が高く大半が負ける。
投資対象と地域でリスクが決まる:資産を大きく増やしたいなら「株式型(全世界・米国)」、暴落のクッションが欲しいなら株と債券が混ざった「バランス型」。
分配金は「無分配(資産成長型)」一択:毎月分配型は複利効果を殺す罠。新NISAでも、自動で再投資してくれるファンドを選ぶのが大正解。
銘柄選びは「低コスト」と「純資産の大きさ」:eMAXIS Slimシリーズや楽天プラスシリーズのような、信託報酬が年0.1%前後の王道ファンドを選べば間違いない。
ネット証券でほったらかす:銀行の窓口はNG。SBI証券や楽天証券で新NISA口座を開き、毎月定額を淡々と自動積立し、暴落が来ても絶対に売らずに冬眠すること。
投資信託の「種類」の本質が理解できたら、あとは「どれだけ早く始めて、どれだけ長く市場に居続けられるか」の時間の勝負になります。投資の世界では、どんな天才的なタイミングの売買よりも、「若いうちからコツコツと20年インデックスファンドを持ち続けた凡人」の方が、圧倒的に大きな資産を築けることが歴史的に証明されています。
未来のあなたとあなたの家族の豊かな生活のために、ぜひ本ステップを参考に、まずは少額からでも自信を持って自分に合った1本を選び、資産運用の第一歩を踏み出してみてください!
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【重要】免責事項
投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。
成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。
情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。
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