
【初心者向け】TOPIX連動ETFおすすめ10選!プロが教える選び方のポイントと注意点
「日本株全体に投資してみたいけれど、どの商品を選べばいいのかわからない」
「投資信託とETF(上場投資信託)の違いは何? どちらが初心者に向いている?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、本記事では日本の代表的な株価指数である「TOPIX(東証株価指数)」に連動するおすすめのETF(上場投資信託)を徹底解説します。
TOPIX連動ETFは、たった1つの銘柄を買い付けるだけで、日本を代表する約2,000社以上の企業にまとめて分散投資ができる非常に優れた金融商品です。
この記事では、投資初心者の方でも基礎から理解できるよう、TOPIXの仕組み、ETFと投資信託の違い、厳選したおすすめETF10選、選ぶ際の見極めポイント、そして運用上の注意点まで、網羅的に詳しく解説していきます。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
1. そもそも「TOPIX(東証株価指数)」とは?
おすすめのETFを紹介する前に、まずは投資対象となる「TOPIX」がどのような指数なのかを正しく理解しておきましょう。
TOPIXの基本と仕組み
TOPIX(Tokyo Stock Price Index)は、日本語で「東証株価指数」と呼ばれます。日本の株式市場全体の動向を示す、最も代表的な株価指数のひとつです。
株式会社JPX総研が算出・公表しており、東京証券取引所(東証)の「プライム市場」に上場する銘柄を中心とした、日本市場を代表する多くの企業で構成されています。
日経平均株価との決定的な違い
「日本の株価指数」と聞くと、ニュースで毎日耳にする「日経平均株価(日経225)」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、TOPIXと日経平均株価には「算出方法」と「構成銘柄数」に決定的な違いがあります。
| 比較項目 | TOPIX(東証株価指数) | 日経平均株価(日経225) |
| 構成銘柄数 | 約2,000銘柄(プライム市場の主要企業など) | 厳選された225銘柄 |
| 計算方法 | 時価総額加重平均(企業の規模を反映) | 株価平均(株価の高い銘柄の影響を受けやすい) |
| 特徴 | 日本の株式市場全体の動きを忠実に反映 | 一部の値がさ株(株価が高い株)に左右されやすい |
日経平均株価: ユニクロのファーストリテイリングや東京エレクトロンなど、株価が極端に高い企業の動きに大きく引っ張られる傾向があります。
TOPIX: 企業の「時価総額(企業価値の総額)」をベースに計算するため、トヨタ自動車やソニーグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループといった「日本経済の真の巨人たち」の規模に応じた、歪みのない日本経済全体の縮図となっています。
そのため、プロの機関投資家や公的年金(GPIF)などは、日本株の運用指標(ベンチマーク)として日経平均よりもTOPIXを重視することが一般的です。「日本株全体に広く、偏りなく分散投資をしたい」という初心者には、TOPIX連動型の商品が最適と言えます。
2. ETF(上場投資信託)と「普通の投資信託」の違い
TOPIXに連動する投資商品には、通常の「投資信託(非上場)」と「ETF(上場投資信託)」の2種類があります。
ETFは「Exchange Traded Funds」の略で、文字通り「証券取引所に上場していて、株式と同じようにリアルタイムで売買できる投資信託」のことです。初心者の方がどちらを選ぶべきか判断できるよう、両者の違いを表にまとめました。
| 比較項目 | ETF(上場投資信託) | 一般の投資信託(非上場) |
| 取引場所 | 証券取引所(市場) | 証券会社・銀行などの窓口・ネット |
| 取引価格 | 市場でリアルタイムに変動する価格 | 1日に1回だけ決まる「基準価額」 |
| 注文方法 | 指値(価格を指定)・成行(価格を任せる) | 金額指定(例:1万円分)または口数指定 |
| 保有コスト(信託報酬) | 非常に安い(年0.05%前後〜) | 安いものから高いものまで多様 |
| 分配金の扱い | 原則として現金で口座に振り込まれる | 自動で元本に再投資する設定が可能 |
| 積立投資のしやすさ | 証券会社による(近年は自動積立も増加) | 100円から完全に自動で積立可能 |
ETFを選ぶ最大のメリット:圧倒的な低コスト
ETFの最大の強みは、「保有コスト(信託報酬)が通常の投資信託よりもさらに低い傾向がある」という点です。
投資信託も近年は低コスト化が進んでいますが、ETFは取引所を介して投資家同士が売買する仕組みであるため、運用会社側の管理手間が少なく、その分コストが極限まで抑えられています。
長期投資において、毎年引かれるコスト(信託報酬)の差は、10年、20年経ったときの最終リターンに「数十万円〜数百万円の差」となって跳ね返ってきます。少しでも効率よく資産を増やしたい場合、ETFは極めて強力な選択肢となります。
3. TOPIX連動ETFの失敗しない選び方「5つのチェックポイント」
東証には、同じ「TOPIX連動」を掲げるETFが複数上場しています。「どれを買っても同じでは?」と思うかもしれませんが、細かいスペックや運用状況に違いがあります。
初心者が銘柄を選ぶ際は、以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
① 信託報酬(保有コスト)の安さ
最も重視すべきは、先述した「信託報酬(年率)」です。TOPIX連動ETFの信託報酬は、現在年0.05%〜0.11%程度が主流となっています。
わずかな差に思えるかもしれませんが、長期運用では「最安水準(0.05%近辺)」の銘柄を選ぶのが鉄則です。
② 純資産総額(ファンドの規模)の大きさ
純資産総額とは、そのETFが投資家から集めているお金の総額です。
この規模が小さすぎる(目安として100億円未満など)ファンドは、運用が非効率になったり、最悪の場合は途中で運用が打ち切られる「繰上償還(くりあげしょうかん)」のリスクがあります。TOPIX連動ETFを選ぶ際は、数千億円〜数兆円規模の圧倒的な実績を持つマンモスファンドを選ぶと安心です。
③ 出来高(流動性)の多さ
出来高とは、1日にそのETFがどれくらい売買されたかという「取引量」のことです。
出来高が少ない(人気がない)ETFを選んでしまうと、いざ「売りたい」と思ったときに買い手が見つからず、市場価格より不利な価格で売る羽目になったり、取引が成立しなかったりするリスク(流動性リスク)が生じます。日常的に活発に取引されている銘柄を選びましょう。
④ 最低購入金額(売買単位)
ETFは銘柄ごとに「1口単位」または「10口単位」など、売買できる最小の単位が決まっています。
また、1口あたりの価格(市場価格)も異なります。自分の予算(例:数千円から始めたいのか、数万円単位か)に合わせて、無理なく購入できる価格帯の銘柄を選びましょう。
※プチ情報: 近年は、投資しやすいように「1口あたりの価格を下げる分割」を行う銘柄が増えており、数千円から投資できる身近なETFが増加しています。
⑤ トラッキングエラー(乖離率)の小ささ
ETFの目的は「TOPIXという指数と全く同じ値動きをすること」です。しかし、実際の運用では、株式の売買手数料や信託報酬の差し引きなどにより、指数と実際のETFの価格の間にわずかなズレが生じます。このズレを「トラッキングエラー」と呼びます。
運用能力が高い大手の優秀なファンドほど、このズレが極めて小さく、指数に綺麗に連動します。
4. 【2026年最新】TOPIX連動ETFおすすめ10選
それでは、東京証券取引所に上場している主要なTOPIX連動ETFから、初心者におすすめの10銘柄を厳選して紹介します。それぞれの特徴を分かりやすく解説しますので、自分に合うものを見つけてみてください。
(※各データは2026年現在の市場動向および各社開示資料を基にした基準です)
おすすめETF 比較一覧表
| 銘柄コード | 銘柄名(運用会社) | 信託報酬(税込/年) | 純資産の規模感 | 特徴・おすすめタイプ |
| 1475 | iシェアーズ・コア TOPIX ETF
(ブラックロック) | 0.0495% | 国内トップクラス | コスト最安水準。1口単位で少額投資したい人 |
| 1306 | NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
(野村アセット) | 0.0548%程度※
(段階料率) | 国内最大(数十兆円) | 圧倒的な流動性と安心感。大口取引にも最適 |
| 1308 | 上場インデックスファンドTOPIX
(アモーヴァAM) | 0.0748%程度※ | 超大型 | 出来高が非常に安定。信頼の実績 |
| 1305 | ダイワ上場投信-トピックス
(大和アセット) | 0.110% | 大型 | 昔からの定番。大和証券ユーザーなどに馴染み |
| 2524 | NZAM 上場投信 TOPIX
(農林中金全共連AM) | 0.099% | 中堅 | 農林中金グループが手掛ける手堅いファンド |
| 1473 | One ETF 国内株
(アセットマネジメントOne) | 0.055% | 中堅 | みずほ系。低コストで隠れた優良銘柄 |
| 1586 | 上場インデックスファンドTOPIX Core30
(アモーヴァAM) | 0.0748% | 中堅 | **【派生型】**超大型株30銘柄だけに絞って投資 |
| 1478 | iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF
(ブラックロック) | 0.209% | 大型 | **【派生型】**TOPIX内から高配当株を厳選 |
| 1348 | MAXIS トピックス上場投信
(三菱UFJアセット) | 0.0858% | 大型 | 三菱UFJ系。安定した運用と根強い人気 |
| 2014 | iシェアーズ 米国高配当株 ETF(※参考)
※国内TOPIX対比用 | 0.12% | 成長中 | **【番外】**東証上場の米国株。比較検討用 |
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各銘柄の詳細解説
1位:【1475】iシェアーズ・コア TOPIX ETF(ブラックロック・ジャパン)
信託報酬(年): 0.0495%(税込)
おすすめ度: ★★★★★
こんな人に: コストを極限まで抑え、少額から投資を始めたい全ての人
世界最大の資産運用会社であるブラックロックが提供する「iシェアーズ」シリーズの国内株ETFです。
最大の魅力は、年0.0495%という驚異的な信託報酬の低さ。TOPIX連動ETFの中で最安水準を誇ります。さらに、1口単位(数千円程度)から購入できるケースが多く、資金が少ない投資初心者でも気軽にスタートできる、非の打ち所がない王道銘柄です。
2位:【1306】NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(野村アセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.0548%(税込・純資産に応じた段階料率)
おすすめ度: ★★★★★
こんな人に: 圧倒的な安心感、市場最高峰の売買のしやすさを求める人
日本のETF市場で圧倒的な純資産総額(数十兆円規模)と出来高を誇る、事実上の「絶対王者」です。
「NEXT FUNDS(ネクストファンズ)」は野村アセットマネジメントの信頼ブランド。信託報酬は純資産の拡大に伴って引き下げられる仕組み(段階料率)を導入しており、現在は年0.05%台と極めて低コスト。日常の取引量が凄まじいため、自分が売りたい瞬間に、一瞬で適正価格で売却できるという流動性の高さが最大の強みです。なお、近年は投資家が買いやすいように受益権の分割が行われ、以前よりも格段に少額から投資できるようになりました。
3位:【1308】上場インデックスファンドTOPIX(アモーヴァ・アセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.0748%(税込・段階料率あり)
おすすめ度: ★★★★☆
こんな人に: 機関投資家も愛用する、歴史と実績のあるファンドを選びたい人
運用会社のアモーヴァ・アセットマネジメント(旧日興アセットなどを含むグループ)が手掛ける、こちらも国内屈指の巨大ETFです。
純資産総額は10兆円を超えており、運用の安定性は抜群。1306(野村)と並び、日本の株式市場を黎明期から支えてきた実績があります。コスト面でも十分に安く、メインの選択肢として何ら問題のないクオリティです。
4位:【1348】MAXIS トピックス上場投信(三菱UFJアセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.0858%(税込)
おすすめ度: ★★★★☆
こんな人に: 三菱UFJブランドの安心感と、手固い運用を好む人
投資信託の「eMAXIS Slim」シリーズでおなじみの三菱UFJアセットマネジメントが運用するETFです。
信託報酬は上位勢に一歩譲るものの、年0.08%台と十分に格安。トラッキングエラー(指数とのズレ)が少なく、非常に真面目で精緻な運用を行うことで定評があります。
5位:【1473】One ETF 国内株(アセットマネジメントOne)
信託報酬(年): 0.055%(税込)
おすすめ度: ★★★★☆
こんな人に: みずほ系の安心感と、隠れた超低コスト銘柄を探している人
みずほフィナンシャルグループ系の上場投信です。信託報酬は年0.055%と、1475や1306に肉薄する業界トップクラスの低コストを実現しています。純資産の規模は上位3つほど巨大ではありませんが、無駄なコストを徹底的に排除した設計は長期投資家から高く評価されています。
6位:【1305】ダイワ上場投信-トピックス(大和アセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.110%(税込)
おすすめ度: ★★★☆☆
こんな人に: 大和証券グループのサービスをメインで利用している人
古くからあるTOPIX連動ETFのひとつです。信託報酬が年0.110%と、現在の最安水準(0.05%前後)に比べるとやや高めに見えてしまいますが、純資産総額は数千億円規模あり、運用自体は極めて安定しています。コスト最優先でなければ選択肢に入ります。
7位:【2524】NZAM 上場投信 TOPIX(農林中金全共連アセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.099%(税込)
おすすめ度: ★★★☆☆
こんな人に: JA・農林中金系のバックボーンに安心感を覚える人
農林中金系の運用会社が提供するETF。信託報酬を年0.1%未満に抑えており、健闘しています。機関投資家(JA系の資金など)の足元を支える運用がなされているため、派手さはありませんが手堅い中堅ファンドです。
8位:【1586】上場インデックスファンドTOPIX Core30(アモーヴァ・アセットマネジメント)
信託報酬(年): 0.0748%(税込)
おすすめ度: ★★★☆☆(※派生型として)
こんな人に: 中小企業は不要、日本の「超・超巨大企業30社」だけに投資したい人
【注:派生型商品です】
TOPIX全体の約2,000社ではなく、その中からさらに「時価総額と流動性が特に高いトップ30社(トヨタ、ソニー、NTT、三菱UFJなど)」だけに投資対象を絞ったETFです。
「日本を牽引する超一流のメガ企業だけに投資できればいい」と割り切るなら、非常に面白い選択肢となります。
9位:【1478】iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(ブラックロック・ジャパン)
信託報酬(年): 0.209%(税込)
おすすめ度: ★★★★☆(※配当重視派向け)
こんな人に: TOPIXの分散性を活かしつつ、配当金(分配金)を多く貰いたい人
【注:派生型商品です】
厳密にはTOPIXそのものではなく、日本株の中から「配当利回りが高く、財務が健全な企業」を厳選してパッケージしたETFです。
TOPIX連動ETFよりも「分配金利回り」が高くなるよう設計されているため、「値上がり益(キャピタルゲイン)」よりも「定期的にお小遣い(分配金)が欲しい」というインカムゲイン重視の投資家に絶大な人気があります。
10位:【2014】iシェアーズ 米国高配当株 ETF(ブラックロック・ジャパン)
信託報酬(年): 0.12%(税込)
おすすめ度: ★★★☆☆(※比較用・海外分散として)
こんな人に: 東証で買えるETFの便利さを活かして、米国株にも分散したい人
【注:参考・番外編商品です】
日本株(TOPIX)ではなく、東証に上場している「米国株」のETFです。
「TOPIXのETFを買ってみて便利だったから、同じ東証の画面から、今度はアメリカの優良株にも投資してみたい」というステップアップの比較対象として紹介しました。日本円のまま、夜間のアメリカ市場を待たずに昼間の東証で米国株に投資できる便利な存在です。
5. 初心者がTOPIX連動ETFに投資する「4つのメリット」
数ある投資商品(個別株、米国株、ゴールド、不動産など)の中で、なぜ初心者に「TOPIX連動ETF」がおすすめされるのでしょうか。その具体的なメリットを4つに整理しました。
メリット①:究極の分散投資が「これ1つ」で完了する
株式投資の最大の恐怖は、投資していた企業が倒産したり、不祥事で株価が暴落したりすることです。
しかし、TOPIX連動ETFを1口買うということは、自動的に日本市場の約2,000社(トヨタ、ソニー、任天堂、キーエンス、イオンなどあらゆる業種)の株を、それぞれの会社の規模に合わせて「少しずつ全部持つ」ことと同義です。
仮にどこか1社が倒産しても、全体の0.05%程度の影響しかありません。「卵をひとつのカゴに盛るな」という投資の格言を、最も完璧に体現できる商品です。
メリット②:日本経済の成長と「株主還元(配当)」を丸ごと享受できる
近年、日本の株式市場は企業の「稼ぐ力」の向上や、東証によるPBR(株価純資産倍率)改善要求などを背景に、活況を呈しています。また、日本企業は全体として利益を積極的に配当金として投資家に還元する姿勢を強めています。
TOPIX連動ETFを持っていれば、日本企業全体が稼ぎ出す配当金を、年1〜2回、自分の口座に「分配金」として現金で確実に受け取ることができます。
メリット③:リアルタイムで売買できる爽快感と柔軟性
通常の投資信託は、注文を出してから実際に取引が成立するまでにタイムラグがあり、価格も1日に1度しか決まりません。
一方、ETFはスマホの証券アプリを開けば、「今、この瞬間の株価」で即座に買い付けたり、売却したりできます。「ニュースを見て今すぐ買い増したい」「まとまったお金が必要になったから、今の価格で綺麗に売り抜けたい」という柔軟なコントロールが可能です。
メリット④:保有コストが異次元に安い
先述の通り、信託報酬は年0.05%前後です。これは、100万円分を1年間預けていても、引かれる手数料はわずか500円程度という計算になります。銀行の窓口で勧められるようなアクティブ型の投資信託(信託報酬が年1.5%=100万円で毎年1万5,000円取られるものなど)と比べると、その差は一目瞭然です。
6. 知っておくべきTOPIX連動ETFの「5つの注意点・デメリット」
メリットが非常に多いTOPIX連動ETFですが、投資である以上、当然リスクや注意点もあります。後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、以下のデメリットもしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
注意点①:元本保証ではない(価格は毎日上下する)
TOPIXは日本経済の調子や、世界の経済危機(リーマンショックやコロナショックのような大暴落)の影響をダイレクトに受けます。
日本企業全体の株価が下がれば、ETFの価格も当然下がります。「預金のように、預けたお金が絶対に減らない保証」はありません。あくまで中長期的な回復と成長を信じて、一時的な含み損を許容できる余裕資金で投資する必要があります。
注意点②:分配金が「自動で再投資」されない
ここが通常の投資信託との最大の違いであり、好みが分かれるポイントです。
普通の投資信託(つみたてNISAなどで選ぶファンドなど)は、出た配当金をファンドの内部で自動的に再投資し、複利効果を最大化してくれます。
しかし、ETFは分配金が強制的にあなたの証券口座に「現金」として振り込まれます。
メリット: 定期的なお小遣い(キャッシュフロー)になって嬉しい。
デメリット: 資産の最大化(複利効果)を狙う場合、振り込まれた現金を使って、手動で再度ETFを買い直さなければならず、手間と(証券会社によっては)手数料がかかる。
注意点③:「買い方」に少しコツがいる(指値と成行、単価)
投資信託なら「毎日1,000円ずつ買う」といった金額指定が簡単ですが、ETFは「1口、2口…」という口数単位で購入します。そのため、「1回につきキッチリ1万円分だけ買う」という買い方が基本的にはできません(※一部、金額指定ができる証券会社もありますが、一般的ではありません)。
また、注文時に「いくらで買うか」を自分で決める(指値・成行)必要があり、株の取引に全く慣れていない初心者の方は、最初の注文画面で少し戸惑うかもしれません。
注意点④:分配金への課税(二重課税はないが税金がかかる)
ETFから支払われる分配金には、日本の税法上、20.315%の税金が源泉徴収(差し引き)されて口座に振り込まれます。
ただし、これは後述する「NISA(少額投資非課税制度)」口座の中で購入すれば、税金を完全にゼロ(非課税)に抑えることが可能です。
注意点⑤:「一攫千金」や「爆発的な値上がり」は期待できない
TOPIXは、約2,000社の平均値です。中には2倍、3倍に急成長するベンチャー企業も含まれていますが、同時に業績が停滞している成熟企業も大量に含まれています。
そのため、特定の個別株のように「1ヶ月で資産が2倍になった!」というような爆発力はありません。良くも悪くも「日本の平均点」を取りに行く投資ですので、地道にコツコツ資産を増やしていくスタンスが必要です。
・投資で収入を得たい、資産を増やしたい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
7. 初心者がTOPIX連動ETFで効率よく資産を作るための「実践ステップ」
「よし、TOPIX連動ETFを始めてみよう!」と思った方のために、具体的なステップをステップ・バイ・ステップで解説します。
ステップ1:ネット証券会社で口座を開設する
ETFを売買するには、証券会社の口座が必要です。街の銀行や大手証券会社の窓口に行くと、手数料の高い他の商品を勧められる可能性が高いため、「ネット証券」での開設を強くおすすめします。
特に以下の2社は、国内ETFの売買手数料を「完全無料」化しているプランがあり、圧倒的にお得です。
SBI証券: 国内株式・ETFの売買手数料が原則無料。シェアNo.1の安心感。
楽天証券: 手数料無料プログラム(かぶミニ等含む)が充実。楽天ポイントが貯まる・使えるため初心者への画面の分かりやすさは抜群。
ステップ2:「NISA(成長投資枠)」を活用する
口座を開設する際は、必ず「NISA(ニーサ)」口座を同時に申し込みましょう。
NISA口座の中でTOPIX連動ETFを購入すれば、本来なら約20%引かれてしまう分配金への税金や、将来値上がりしたときに売却して得られる利益(売買益)への税金が、期間無制限で「完全に無料」になります。 ETFは、NISAの2つの枠のうち「成長投資枠」を使って購入することができます。
ステップ3:銘柄を選んで「買い注文」を入れる
口座が開設できたら、証券会社のアプリやウェブサイトの検索窓に、先ほど紹介した4桁の銘柄コード(例:最安コストの 1475 や、流動性最大の 1306 )を入力します。
注文画面では、以下の設定を行います。
口座区分: 必ず「NISA(成長投資)」または「特定口座」を選ぶ(一般口座は確定申告が面倒になるため避ける)。
数量: 買いたい口数を指定(例:1口、10口など)。
価格(執行条件): 初心者は、その時の市場価格で即座に買える「成行(なりゆき)」を選べば間違いありません。特定の価格まで下がったら買いたい、という場合は「指値(さしね)」を使います。
ステップ4:ほったらかして分配金を待つ、または定期買い増し
一度購入したら、毎日の小さな値動きに一喜一憂して一喜一憂する必要はありません。スマートフォンを閉じ、本業や趣味の時間を楽しみましょう。
年に1〜2回、決算期(多くのTOPIX ETFは7月など)が来ると、保有口数に応じた分配金が自動的に証券口座の残高に振り込まれます。まとまった余裕資金ができたら、再び同じ銘柄を買い増していくことで、雪だるま式に資産を大きくしていくことができます。
8. まとめ:TOPIX連動ETFは日本株投資の「理想的なエントリーシート」
長々と解説してきましたが、最後に本記事の要点をシンプルにまとめます。
TOPIXとは: 日本の主要企業約2,000社に丸ごと投資できる、偏りのない「日本経済の縮図」。
ETFの強み: 一般の投資信託より保有コスト(信託報酬)が圧倒的に安い。リアルタイムに取引可能。
おすすめの結論:
コストの安さと少額投資の手軽さを最優先するなら 【1475】iシェアーズ・コア TOPIX ETF
市場最大の規模と、いつでも確実に売買できる流動性を最優先するなら 【1306】NEXT FUNDS TOPIX ETF
成功のコツ: NISA(成長投資枠)をフル活用し、目先の暴落に慌てず、長期の目線でどっしり構えること。
TOPIX連動ETFは、複雑な企業分析やチャートの分析を一切することなく、プロの投資家と同じ「日本市場の平均点」を、最安の手数料でもぎ取ることができる極めてスマートなツールです。
「日本の未来、日本企業の底力に少し賭けてみたい」と思ったら、ぜひ少額から、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。あなたの長期的な資産形成が成功することを、心から応援しています!
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【重要】免責事項
投資判断の最終責任: 本記事で紹介している銘柄やセクター、分析内容は、情報提供および学習の啓発のみを目的としており、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、必ずご自身の判断と責任で行ってください。
成果の非保証: 過去のデータや予測は、将来の投資成果を保証するものではありません。市場環境の変化により、資産が減少するリスクがあります。
情報の正確性: 2026年時点の情報に基づき作成されていますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。最新の業績やニュースは、必ず各企業のIRサイトや一次資料でご確認ください。
損失の補償: 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害(直接的・間接的を問わず)についても、筆者は一切の責任を負いません。




