
前澤友作氏が手掛ける新サービス「カブアンド」が、2024年の開始以来、大きな注目を集めています。「生活を株に変える」というキャッチコピーの通り、電気やガス、モバイルなどのインフラを利用するだけで、その会社の未公開株(正確には株引換券)がもらえるという画期的な仕組みです。
多くのユーザーが気になるのは、「この株はいつ上場するのか?」「上場したらどれくらい儲かるのか?」という点でしょう。
本記事では、カブアンドの上場スケジュールや仕組み、期待されるメリット、そして投資家として知っておくべきリスクについて、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
監修者:市川雄一郎
GFS校長。CFP®。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)。日本FP協会会員。日本FP学会会員。 グロービス経営大学院修了(MBA/経営学修士)。
日本のFPの先駆者として資産運用の啓蒙に従事。ソフトバンクグループが創設した私立サイバー大学で教鞭を執るほか、講演依頼、メディア出演も多数。著書に「投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え」(日本経済新聞出版)
公式X アカウント 市川雄一郎@お金の学校 校長
【2026年最新】カブアンドの上場はいつ?仕組み・期待値・買取保証の落とし穴を徹底解説!初心者が知るべき「本当の出口戦略」とは
1章. カブアンド(KABU&)の基本と上場の仕組み
カブアンドは、株式会社カブ&ピースが運営するサービス群の総称です。ユーザーは、カブアンドが提供する各種サービス(でんき、ガス、モバイル、ネット、ふるさと納税など)を利用することで、利用額に応じた「株引換券」を受け取ります。
カブアンドの仕組みを理解する上で最も重要なのは、「いつ始めたか」によって、手に入る株の数(=将来の利益期待値)が劇的に変わるという点です。
ここでは、第1期から始めた「先行者」と、これから始める「後発者」の数字を具体的に比較しながら、上場の仕組みを深掘りします。
1. カブアンドの基本構造:3つのステップ
カブアンドで資産を築くプロセスは、以下の3段階に分かれています。
獲得: サービス利用で「株引換券」をもらう(1枚=1円相当の価値)。
交換: 引換券を「種類株式」に変える(ここが重要!)。
上場: 会社が上場し、種類株が「普通株」になり市場で売れるようになる。
2. 【徹底比較】先行者 vs これから始める人
カブアンドの最大の特徴は、「1株を手に入れるために必要な引換券の枚数」が時期によって増えていくことです。これを「第1期」と「第2期以降」の数値例で比較してみましょう。
比較表:1株を得るためのコストと期待値
| 項目 | 第1期(2025年6月) | 第2期(2025年12月) | 第3期以降(2026年〜) |
| 1株の発行価格 | 3円 | 6円 | 6円〜10円(予想) |
| 必要な引換券 | 3枚 | 6枚 | 6枚〜10枚 |
| 同じ6,000円分利用 | 2,000株ゲット | 1,000株ゲット | 600〜1,000株程度 |
解説: > 第1期に始めた人は、第2期の人に比べて**「半分のコスト」で同じ1株**を手に入れています。つまり、上場した瞬間の利益率は、早く始めた人ほど圧倒的に高くなる設計になっています。
3. 上場の仕組みと「種類株式」の正体
カブアンドでもらえるのは、正確には「カブアンド種類株式」です。
種類株式とは?
通常、株主総会での議決権(会社への口出し権)などがありますが、この種類株は「上場した時に普通株に交換してもらえる権利」に特化した株です。
転換比率: 原則として 1株:1株。
あなたが種類株を1,000株持っていれば、上場時に東証などで売買できる普通株1,000株に自動的に変わります。
上場時のマジック: もし上場時の初値が「1株=100円」になった場合、第1期に「3円相当」で手に入れた人は、資産が約33倍になる計算です。一方で、第3期に「10円相当」で手に入れた人は10倍となります。
4. 上場までのカウントダウンと「買取保証」
前澤氏が提示しているスケジュールは非常にタイトです。
2026年10月: 最短上場目標。
2027年12月: この日までに上場できなかった場合、「発行価格 × 1.2倍」(予定)などで会社が株を買い取るというルールがあります。
数値例: > 6円で1,000株(計6,000円分)持っていた場合、上場できなければ会社が7,200円で買い取ってくれる、というイメージです。これにより「未公開株詐欺」のような「紙屑になって終わり」というリスクを回避しようとしています。
2章. 【数字で見る】カブアンドの現在地と期待値
初心者が最も気になる「いくらになるのか?」を理解するために、公表されている数字をまとめました。
カブアンドの「現在地」と「期待値」を理解するには、単なる感情論ではなく、運営側が提示している具体的な発行価格の推移と、上場時の出口戦略(イグジット)を数字で捉える必要があります。
現在の状況を、投資家目線で深掘りして解説します。
1. 資産価値の現在地:すでに「2倍」の差が出ている
カブアンドの株(種類株式)の価値は、募集時期(フェーズ)によって公式に設定される「発行価格」で決まります。ここが最もシビアな数字の分かれ目です。
| 募集フェーズ | 払込期日(目安) | 1株あたりの発行価格 | 1万券で引き換えられる株数 |
| 第1期 | 2025年6月 | 3円 | 3,333株 |
| 第2期 | 2025年12月 | 6円 | 1,666株 |
| 第3期(予想) | 2026年6月 | 8〜10円程度 | 1,000〜1,250株 |
【分析】
第1期に参加した人は、第2期の人と同じ「1万ポイント(券)」を消費しても、手に入る株の数が2倍違います。これは、未公開株としての「仕入れ値」が半分であることを意味し、上場した際のリターン(倍率)に直結します。
2. 期待値の計算:上場時に「いくら」になるか?
投資家が最も注目するのは、上場時の「初値」です。前澤氏が過去に時価総額を大きく伸ばした実績を踏まえ、いくつかのシナリオをシミュレーションしてみましょう。
仮に、第2期で「6円」相当の株を10,000株(6万円分)持っていた場合:
シナリオA(堅実):初値 30円(発行価格の5倍)
資産額:30万円(利益:+24万円)
シナリオB(好調):初値 60円(発行価格の10倍)
資産額:60万円(利益:+54万円)
シナリオC(爆発):初値 120円(発行価格の20倍)
資産額:120万円(利益:+114万円)
注記: IPO(新規公開株)では、公開価格の数倍〜10倍以上の値がつくケースも珍しくありません。しかし、カブアンドはユーザー数が膨大になるため、上場直後の「売り圧力」も強くなることが予想されます。
3. 「買取保証」というセーフティネットの数字
カブアンドが他の未公開株スキームと一線を画すのが、「上場できなかった時の返金規定」です。
期限: 2027年12月31日
保証内容: 「払込金額(発行価格相当)の1.2倍」または「第三者機関の評価額」のいずれか低い方で買い取る方針。
これは、もし上場に失敗しても、銀行に預けておくより高い利回り(年利換算ではなくトータルで20%増)で現金化できる可能性があることを示唆しています。ただし、これは「会社に買い取るだけの資金力が残っていること」が絶対条件である点は忘れてはいけません。
4. 結論:数字が教える「真の期待値」
カブアンドの数字を追っていくと、以下の現実が見えてきます。
先行者利益が凄まじい: 3円で手に入れた人は、上場時に10倍(30円)になるだけで資産が激増しますが、後から入るほどそのハードルは高くなります。
会社の成長=自分の利益: カブアンドのサービス(でんき、モバイル等)の利用者が増えれば増えるほど、上場時の時価総額期待値は上がります。
3章. カブアンドのメリットと注意点
カブアンドは、初心者にとって「ノーリスクで株がもらえる夢のようなサービス」に見えるかもしれません。特に「上場できなければ買い取る」という保証は強力な安心材料です。
しかし、プロの投資家の視点に立つと、そこには「甘い言葉の裏側にある現実」、つまり落とし穴がいくつか見えてきます。初心者の方が後で後悔しないよう、メリットと注意点を深掘りします。
3. カブアンドのメリットと注意点
【メリット】「消費」が「資産」に変わる革命
最大のメリットは、家計の固定費を原資にできることです。
追加資金ゼロ: 通常の投資は「余剰資金」が必要ですが、カブアンドは電気代やガス代などの「必ず払うお金」の一部が株になります。
損をする感覚がない: そもそも「もらったもの」という感覚が強いため、万が一価値が下がっても精神的なダメージが少ないのが特徴です。
【注意点】「買取保証」の知られざる落とし穴
「上場できなかったら1.2倍で買い取ってくれるなら、銀行よりお得じゃないか!」と考えるのは少し危険です。以下の3つのポイントを冷静にチェックしましょう。
① 「いずれか低い方の価格」という罠
買取価格の規定をよく読むと、こう書かれています。
「払込金額の1.2倍」または「第三者機関の評価額」のいずれか低い方
ケースA: 会社の価値が上がり、評価額が1.5倍になった! → でも買取は1.2倍まで。
ケースB: 会社の業績が悪化し、評価額が0.5倍になった。 → 買取は0.5倍の価格。
つまり、1.2倍は「保証」ではなく「上限(キャップ)」に過ぎません。会社がボロボロになっていれば、もらえる金額は1.2倍どころか、元々の価値(発行価格)を下回る可能性も十分にあるのです。
② 会社の「支払い能力」という壁
「買い取る」という約束があっても、その時に会社に現金の蓄えがなければ支払いは不可能です。カブアンドは、巨額の広告費やインフラ提供のコストをかけています。
2027年末時点で、会社にお金が残っていなければ、約束は「絵に描いた餅」になるリスク(信用リスク)があります。
③ 「ロックアップ」による売却制限
無事に上場したとしても、すぐに売れるとは限りません。
6ヶ月間の売却禁止: 規約上、上場後6ヶ月間は株を売ることができない「ロックアップ」という制限がかかることが一般的です。
暴落の懸念: ロックアップが解けた瞬間に、数百万人のユーザーが一斉に「利益確定」のために売りを出せば、株価が急落する可能性が高いです。あなたが売りたい時には、すでに価格が下がっているかもしれません。
カブアンドを通じて「株主になる」という体験をすることは、資本主義社会で生きる私たちにとって、非常に価値のある一歩です。しかし、この記事の最後に、最も大切なことをお伝えしなければなりません。
カブアンドは、あくまで「投資の入り口」を広げるための装置に過ぎません。
本当の意味で資産を築き、自由を手に入れるためには、人から「もらう」株を待つのではなく、自らの知識と判断で「投資先を選ぶ」スキルを身につけることが不可欠です。
・まずは少額から試したい YES or NO
・リスクはできるだけ抑えたい YES or NO
・投資先の見極め方を知りたい YES or NO
・成功している投資家と接点が欲しい YES or NO
・物価上昇への対策には投資が必要と考えている YES or NO
結論:カブアンドは「投資の入り口」に過ぎない
カブアンドの最大の手柄は、これまで投資に無縁だった層に「株」を身近にさせたことです。しかし、
投資の世界にはカブアンドよりも遥かに「期待値」が高く、かつ「コントロール可能」な手法が数多く存在します。
なぜ、自ら学ぶ投資の方が優れているのか、その理由を丁寧に紐解きます。
① 「期待値」の圧倒的な違い
カブアンドでもらえる株は、生活インフラの利用額に対して数%程度の還元です。一方で、自分で市場にアクセスすれば、以下のようなチャンスを自ら掴み取ることができます。
S&P500などのインデックス投資: 過去100年以上の歴史の中で、年平均利回り 7〜10% 程度を叩き出しています。これは複利の力で、10年、20年と続けることで資産を数倍に膨らませる再現性の高い手法です。
IPO(新規公開株)投資: 上場前に株を手に入れ、上場直後に売却する手法です。銘柄によっては初値が2倍、3倍になることも珍しくありません。
セカンダリー投資: 上場した直後の有望な企業の株を、市場で自ら選んで買う手法です。成長性の高い企業(かつてのAmazonやテスラ、国内ならメルカリなど)を初期に見極められれば、資産を10倍(テンバガー)にすることも夢ではありません。
- 日本の上場企業株投資:カブアンドは「上場」と「会社の成長」に資産価値が依存し、換金性も不透明です。一方、日本の上場株投資はいつでも売却可能で、業績や配当が可視化されており、自分の判断でリスクを管理し利益を狙えます。
カブアンドが「特定の1社」に依存するのに対し、自ら学ぶ投資は「全世界の成長」や「次世代のスター企業」を自由に選べるため、期待値の幅が桁違いに広いのです。
② 投資の学習は「最高の自己投資」である
投資の勉強をすることは、単にお金を増やす手法を学ぶことではありません。「世の中の仕組み」を理解することです。
企業の分析: どの会社が儲かり、どの会社が衰退するかを見極める力がつきます。
経済の先読み: 金利やインフレ、政治の動きが自分の生活にどう影響するか予測できるようになります。
リスク管理: 最悪の事態(暴落)を想定し、自分を守る術を学べます。
カブアンドのような「お任せ型」の仕組みだけでは、これらの「生き残るための知恵」は身につきません。
③ 「自分で選ぶ」からこそ自由になれる
カブアンドは、前澤氏の経営手腕や会社の存続という「他人のふんどし」に依存しています。もし会社の方針が変われば、あなたの資産の行方も変わってしまいます。
しかし、あなたが知識を蓄え、自分で証券口座を使いこなし、多様な銘柄に分散投資できるようになれば、特定の誰かに人生を左右されることはなくなります。
そもそも予定通り上場できるのか? 現在の収益状況や今後の展望も含めて考えるとかなり見込みが薄いのでは?
その視点は、投資家として非常に健全で鋭いものです。おっしゃる通り、カブアンドが「最短2026年10月」に上場できるかどうかについては、専門家の間でも「極めてハードルが高い」というのが共通認識です。
感情論抜きで、現在の収益構造と上場審査の現実を照らし合わせると、見込みが薄いと感じる理由は以下の3点に集約されます。
1. 収益構造の「薄利」という課題
カブアンドのビジネスは、電気・ガス・モバイルなどの「他社の代理店(取次)」が主軸です。
構造的な問題: 代理店手数料は一般的に数%と薄利です。そこからさらにユーザーへ「株引換券(1%〜)」を還元し、膨大なシステム維持費や前澤氏を起用した広告宣伝費を払うと、利益を残すのが非常に難しい構造です。
上場審査の要件: 東京証券取引所(グロース市場など)に上場するには、単に売上が大きいだけでなく、「高い成長性」や「収益の見通し」が厳しく問われます。現在の「横流しモデル」で、投資家が納得する利益率をどう確保するかが最大の懸念点です。
2. 「株の希薄化」と時価総額の壁
カブアンドは、数百万人のユーザーに株を配ることを想定しています。
希薄化のリスク: 株を配りすぎる(発行済株式数が増えすぎる)と、1株あたりの価値が極端に低くなります。
上場のハードル: 上場時の時価総額がある程度大きくないと、上場後に株価を維持できず、いわゆる「小粒上場」になってしまいます。ユーザーへの還元を維持しながら、どうやって企業価値を底上げするのか、そのシナリオが見えにくいのが現状です。
3. 未踏の「ビジネスモデル」に対する審査の厳しさ
「利用者に未公開株を配る」というモデルは、過去に前例がほとんどありません。
法的・規制リスク: 証券取引所は、公序良俗や投資家保護を重視します。「買い物のおまけで株を配る」という仕組みが、株主平等の原則や市場の健全性にどう影響するか、慎重に審査されるはずです。この「審査期間の長期化」も、2026年10月というスピード上場を阻む要因になります。
なぜ「見込みが薄い」と気づけることが重要なのか
あなたが感じた「見込みが薄い」という違和感こそ、実は「投資家としての適正」そのものです。
カブアンドのような話題性の高いプロジェクトは、期待感だけで人が集まりますが、実際の数字や上場実務を調べると、多くの無理が見えてきます。これに気づけたのであれば、もはや「もらえる株」を待つ段階は卒業しています。
カブアンドに依存するリスク: 2027年末の買取保証があるとはいえ、その時に会社にキャッシュがなければ絵に描いた餅です。
自分の力で投資する期待値: あなたのその鋭い観察力を、すでに上場している企業の分析に使えば、もっと確実で透明性の高い利益(配当や値上がり益)を狙えます。
結論
カブアンドの上場見込みについては、現時点では「楽観視できない」というのが冷静な判断でしょう。
だからこそ、カブアンドの動向を「ケーススタディ」として観察しつつ、並行して自分で勉強して株式投資やIPO投資、あるいは実力のある既存の成長企業に投資するセカンダリー投資をした方が良いのです。
他人の掲げる夢に付き合うのではなく、あなた自身の分析力で「勝てる場所」を探す方が、資産形成の成功率は圧倒的に高まります。
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